ONE 9.27 ルンピニー：武尊、1月以来の復帰戦。対戦相手は7月31日発表予定。U-NEXTにて国内独占見放題ライブ配信

　ONE Championship「ONE Friday Fights 81」（9月27日（金）タイ・バンコク・ルンピニースタジアム）に武尊が出場することになった。対戦相手は7月31日の記者会見で発表される予定だ。大会の模様はU-NEXTにて「国内独占見放題ライブ配信」されるといい、基本料金以外の追加料金無しで視聴できるようだ。武尊の試合が同サービスで生放送されるのは今回が初となる。大会は日本時間9月27日の午後9時30分からスタートし、武尊の試合は日付を超えて28日となる可能性が高い。

1月の有明大会での武尊

　K-1 3階級制覇王者の武尊は22年10月末をもってK-1を離れ、昨年5月にONEとの契約を発表。今年1月のONE有明アリーナ大会でスーパーレック・ギャットムーカオのONEキック・フライ級王座に挑戦し判定負けした。

　試合直後は引退を示唆したが、しばらくすると復帰意欲が高まり3月の著書「ユメノチカラ」の発売記念トークイベントでは年内の復帰について「気持ち的にはやりたいです」と話していた。6月には米国での合宿を敢行。スーパーレック戦で痛めた左足も次第に回復し、7月2日のXには「左の蹴りパワーとスピード戻ってきた」と記し、左ミドルを蹴る動画をアップ。9日のXには「Who’s next?」を記し、近々の復帰を示唆していた。ONEは元々、夏から秋にかけて今年2回目の日本大会を計画していたが、結局延期となり、ルンピニーでの「ONE Friday Fights」シリーズの豪華版大会で武尊の再起戦が組まれることになった。

左の蹴りパワーとスピード戻ってきた pic.twitter.com/vnQd5RuBRd

— 武尊 takeru (@takerusegawa) July 2, 2024

　武尊の9月のONE 2戦目の相手は7月31日正午からの記者会見での発表を予定している（会見の模様はU-NEXTのYoutubeチャンネルで生配信される）。武尊はONE契約前からロッタン・ジットムアンノン戦を希望し、元々1月もロッタン戦が組まれていたが、ロッタンの怪我で流れていた。武尊も3月の時点で復帰戦の相手としてロッタンを希望していた。だがロッタンは11月9日のONE 169 米国アトランタ大会でジェイコブ・スミスを相手にONEムエタイ・フライ級王座の防衛戦を行う。ONEにとって重要な米国進出の1か月半前の9月27日の武尊の相手候補からロッタンは除外されそうだ。

　武尊は現在キックボクシング・フライ級ランキング2位で、王者・スーパーレック、1位・ロッタン、3位・内藤大樹、4位・タギール・カリロフ、5位・エリアス・マムーディとなっている。内藤とマムーディは8月3日のONE Fight Nightで対戦する。カリロフはロシア出身でタイで練習する31歳。21年のONEデビュー戦でロッタンとキックルールで対戦し判定1-2で敗れる。以降はムエタイルールの試合が続き、昨年6月にスーパーレックに2R TKO負けし、11月にヨードレックペットに判定勝ちしたが、6月にナックロップに1R KO負けしている。勝ち負けを繰り返しているものの、武尊がロッタン戦へのステップとするには最適な相手となるが、ムエタイ同級の2位のデニス・ピューリック、3位のジェイコブ・スミス、4位のデッドゥアンレックといったあたりが相手候補にいても不思議ではない。