RISE 8.31 後楽園ホール：大﨑孔稀、SB王者山田虎矢太をバックブローでKOした大森隆之介と初防衛戦。孔稀「大森選手の前回のKOはできすぎ」×大森「お前ができんのか」

　RISE 181（8月31日（土）後楽園ホール）の対戦カード発表記者会見が7月10日、東京で行われた。

RISEバンタム級（55kg）タイトルマッチ　3分5R（無制限延長R）
大﨑孔稀（OISHI GYM／RISEバンタム級王者、BOM同級王者、元J-NETWORK＆WMC日本スーパーフライ級王者）※初防衛戦
大森隆之介（EX ARES／4位）

　大﨑兄弟の弟・孔稀は42戦33勝（20KO）7敗1分1無効試合の24歳。昨年5月に寺山遼冴に2Rに右膝蹴りでKO勝ちし、8月のバンタム級王座挑戦者決定戦で加藤有吾に判定勝ちすると、12月の後楽園大会で鈴木真彦に判定勝ちし、同級王座を獲得した。5月の後楽園ではタイ人のヨーブアデーンを2R左ボディフックでKOしている。
　大森は10戦8勝（6KO）2敗の24歳。22年は良星、京谷祐希をKOしたが、12月に加藤有吾に判定負け。怪我の影響でブランクが続き、今年3月のRISE ELDORADOで1年3が月ぶりに復帰すると、シュートボクシング日本スーパーバンタム級（55kg）王者の山田虎矢太を1R右バックハンドブローでKOしてデビュー以来の連勝を13勝でストップし、この試合が評価され孔稀の王座への挑戦権を獲得した。

　　
　現在RISEバンタム級ランキングは1位に鈴木、2位には昨年12月に孔稀の兄・一貴に延長判定負けしたジャルンスック、3位にはジャルンスックに3月に負けた加藤有吾、4位に大森、5位に京谷祐希がいる。孔稀は鈴木・加藤に勝っているため、ランキングに沿えば2位のジャルンスックが第一候補と言えそうだが、RISEの伊藤隆代表は「ランキングに入っていますが、ジャルンスックは世界レベルの選手ですので、世界に向かうバンタム級の（日本人）選手がいるときに（相手として）起用したいと思っています。本人もバンタム級のタイトルを取りたい部分もあるので、防衛戦が終わった後に考えたいと思います」と説明している。

　孔稀は防衛戦の相手が大森に決まったことについて「納得しているかと言われたら納得していないです」と、はっきり不満を示し「決まったからにはやります。いい選手ですけど圧倒的に勝って防衛します」と意気込み。どういう相手が良かったかと聞かれると、孔稀は「大森選手は強いと思いますけど、もう1・2戦挟んで、加藤選手やジャルンスック選手や鈴木選手に絡むと思っていました。相手というより段階と思いました」と、不満の理由を説明した。
　大森の印象について聞かれた孔稀は「前回の試合（＝虎矢太戦のKO勝ち）ができすぎた感じですね。怪我が明けてKO勝ちで復帰しましたけど、55kgはそんなに甘いもんじゃないと思っています。僕は積み上げてきてベルトを取ったので、その差が試合に出ると思います」と話し、経験の差をアピール。虎矢太をKOしたバックハンドブローについても「警戒すれば問題ない」と話した。
　初防衛後の展望について孔稀は「今回しっかり勝って、日本人に相手がいないと言わせるような試合をして世界に挑戦したいです」「ONEで挑戦したいです。僕はムエタイでもキックボクシングでもできます」と話した。

　対する大森は「僕も正直、飛び級マッチやと思っています。加藤選手に負けて、鈴木選手ともやっていないですし」と自身の立場を冷静に捉えつつも「でも正直自信あるんですよ。大崎選手のような選手を倒すのは自分みたいな爆発力がないといけないと思っています」と、番狂わせの再来に自信を示した。
　孔稀の印象について聞かれた大森は「見当たらないぐらい、つかみどころが無いですね。面白いことも言わないし、試合も無難に勝ちに行くし。服装見ても対照的でしょ。いい組み合わせやと思います」と挑発。これを聞いた孔稀は「勝った奴が強いんで、大森選手に面白いことを言って盛り上げてもらって、最後は僕が勝ちます」とクールにいなした。
　大森のほうも孔稀が虎矢太戦のKO勝ちを「できすぎ」と評したことに対し「お前ができんのかって感じですね」と反論。さらに大森は「大崎選手、僕は簡単に削られへんよ。ジムの先輩のチャンピオン（＝フェザー級王者の門口佳佑）が練習でゴリゴリ削ってくるんで。57.5㎏のチャンピオンと55kgのチャンピオンではフィジカルが違うんで余裕です」と対応に自信を示した。
　必殺のバックハンドブローについては「バックブローもバックスピンも飛び膝もあんまり考えて打ってなくて、当てる自信があるかと言われれば無いんですけど、倒せる自信があるかと言われればあるんですね。一昨日ぐらいに大崎選手をKOしている夢見たんで、正夢になると思います」と語っている。

　他にも以下のカードが発表されている。

対戦カード

RISEバンタム級（55kg）タイトルマッチ　3分5R（無制限延長R）
大﨑孔稀（OISHI GYM／RISEバンタム級王者、BOM同級王者、元J-NETWORK＆WMC日本スーパーフライ級王者）※初防衛戦
大森隆之介（EX ARES／4位）

52kg契約　3分3R（延長1R）
松本天志（TARGET SHIBUYA／RISEフライ級（51kg）2位、RISE NEW WARRIORSフライ級トーナメント2023優勝）
JIN（楠誠会館／MA日本バンタム級王者）

女子アトム級（46kg）　3分3R（延長1R）
百花（魁塾／4位、元ミネルヴァ・アトム級王者）
奥村琉奈（OISHI GYM）

スーパ－フェザー級（60kg）　3分3R（延長1R）
近藤大晟［たいせい］（及川道場／14位、Stand Up King of Rookie 2023 -60kg級優勝）
小出龍哉（TEAM TEPPEN）

スーパーライト級（65kg）　3分3R（延長1R）
野口紘志（橋本プレボ／Stand Up King of Rookie 2023 -67.5kg優勝）
森本現暉（猛者蓮 精華支部 華一門／ジャパンカップキックボクシング＆RKSウェルター級王者、AJKNスーパーライト級王者）

スーパーフライ級（53kg）　3分3R（延長1R）
横山大翔（拳心會館／7位、Stand Up King of Rookie 2023 -53kg級優勝）
星　憂雅（IDEAL GYM／KROSS×OVER KICK -53kg王者）

概要

大会名　RISE 181（ライズ ハンドレッドエイティワン）
日時　2024年8月31日（土）開場・17:00　開始・17:15
会場　後楽園ホール
中継　ABEMA
チケット料金　SRS席 15,000円　RS席 10,000円　S席 6,000円　A席4,000円　小中高生シート 2,000円（当日販売のみ予定）　※当日は500円プラス　※未就学児は保護者膝上に限り無料　※7月20日（土）午前10時～発売
チケット販売　イープラス　チケットぴあ　出場選手・所属ジム
お問い合わせ　RISEクリエーション 03-5980-7409　https://www.rise-rc.com/