KNOCK OUT 6.23 代々木第二体育館:初黒星からの再起戦、ぱんちゃん璃奈「ダメなところがあっても『勝ってるから』で許されてた。ちゃんと動ける、基礎を使える試合をしたい」
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KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT “BLAZE”(6月23日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館)に出場する、ぱんちゃん璃奈のインタビューが、KNOCK OUTプロモーションから届いた。
第6試合 BLACK 女子48kg契約 3分3R(延長1R)
ぱんちゃん璃奈(フリー/元KNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級(47.5kg)&アトム級(46kg)王者)
アイリン・ゴンザレス[Ayelen Gonzalez](アルゼンチン/ISKAムエタイ・アルゼンチン女子ストロー級(50.5kg)王者、WAKOアルゼンチン女子48kg級王者)
ぱんちゃんは22年12月、那須川天心と武尊のサイン偽造の詐欺容疑で逮捕され、昨年2月の記者会見で謝罪すると共にBLACK女子ミニマム級王座を返上。3月の代々木大会には坂本瑠華とボクシング形式のエキシビションで登場し、マイクでファンに謝罪していたが、今回の代々木は公式戦での出場を果たす。その後は昨年4月から公式戦に復帰し、ワン・チンロン、チャッキー、ケイスリィ・ヴァンスを下し、3月のK-1では平岡琴に判定勝ちしたが、4月末に収録された巌流島バーチャルファイトでのルシア・アプデルガリム戦で判定負けし、デビュー以来の連勝が17で止まった。
ゴンザレスはアプデルガリムと同じくアルゼンチン出身、14戦12勝(4KO)2敗の25歳。アプデルガリムと戦ったことがあり敗れている。身長は150cmでぱんちゃんより15cm近く小さい。上動画の赤のグローブがゴンザレスで、サウスポーからの左ミドル、フックが特徴的だ。アプデルガリムは普段スーパーフライ級(52.16kg)近辺で試合をし、49.5kg契約だったため、体格差が目立ったが、今回は48kg契約で、両選手とも適正体重での試合となる。
―― まずは、「巌流島VIRTUAL FIGHT」でのルシア・アプデルガリム戦から振り返っていただきたいんですが。いつかは来るかもしれない初黒星が、あの空間で来るかというところに驚きましたが。
ぱんちゃん 確かに。でも、それも私らしいなと思いましたね。リングの上では負けてないのに、あそこで来るかっていうのが、私だなと。
―― 山口元気代表は、ロープもないしルールも違うから、正式な戦績に入れなくてもいいのではという見解でしたよね。
ぱんちゃん 最初「これは公式戦に入らないから」って言われて試合したんですけど、私の中では1敗は1敗なんですよ。リングがどうのこうのじゃなくて、プロの試合で負けてるので。本当に、「無敗」にこだわってるように見えて、こだわってないんですよ。じゃないと世界に挑戦しに行きたいって言わないし、誰に勝ったとか誰に負けたとかが大事かなと思っているので。ルシア選手は、正直拳を合わせた時に、本当にいい選手だし強いなと思ったので、絶望を感じるほど落ち込んだりとかはしてないです。逆に戦えてよかったし、絶対リベンジしようという気持ちですね。これが日本人とか、よく分かんない選手に負けてたら、「もう死にたい」ってなってると思うんですけど、そういう考えにはならずに、試合後はスッキリしてました。
―― 反省点、改善点がすごく見つかったと話してましたね。
ぱんちゃん メッチャありました。今までは正直勝ってたから、ダメなところがあったとしても「勝ってるから」で許されてた部分があるんですよね。でも今回は負けて通用しなかったんだから、「変えなきゃいけない」ってなるんですよね。うん。今までは、力んでた、次頑張ろう。練習したテクニックが出なかった、次頑張ろう。でよかったんですけど、今回は負けたので、「出なかった」で済ませちゃいけないんですよ。意識がないときでも出るぐらいまでの練習をしなきゃいけなかったし、もっと何かコンビネーションを最初から決めておけばよかったし、距離感がまず合ってなかったし、というところで。調子に乗るために頑張って勝ってたんですけど、負けた今はもう調子に乗れないと思ってるので、やっぱり改善点をいっぱい探して変えていくっていうところに意識を置いてますね。
―― 変えていくために、練習環境も変えたりしているんですか?
ぱんちゃん 変えました。今まではタイと大阪の正道会館がメインだったんですけど、タイにも大阪にも行って東京も3ヵ所で練習していて、対策は良太郎さんが考えてくださっていたんですけど、どの技を使うか、どういう攻撃を出すか、どういう展開にするかっていうのは自分1人で勝手に決めてたんですよ。いろんなトレーナーさんから「これ使った方がいいよ」とか「これが向いてるよ」って言われたのを全部組み合わせて自分でやろうとしたのが、ルシア戦で「あ、これは通用しないな」となった時に何も出なかったというか、切り替えられなかったんです。なので、今回負けたことによって良太郎さんと話して、「敗因は1人で戦ってることだ」と言われたので、戦略は全部良太郎さんをメインに置くことにしたんです。いろんなジムに行ってもやったことを全部まとめてもらって。「3月のK-1の試合は倒せたはずだし、今回も勝てた相手だけど、自分1人でやってるから勝てない。だからこれからは一緒に戦おう」と言ってくださったので、確かにそうだなと思って、そういう考えに変わりました。
―― そうなんですね。
ぱんちゃん 今回はタイも短めにして、大阪も行く回数を減らして良太郎さんをメインにして、あとはちょこちょこ行くという感じに変えました。
―― その手応えは出ていますか?
ぱんちゃん 信用しようと思って。今までは自分を信用してたんですよ。勝ってるし、フィジカルでいけると思って。でも負けて、通用しなかった。自分の考えじゃダメだったとなった時に、ちゃんと付き合って見てもらえる人の言うことを聞こうって初めて思いました。遅いんですけど、負けたことによって、1人で戦うのはやめようと思いました。
―― その上で、どうできるかと。
ぱんちゃん はい。でも、今は課題をすごく練習していて、打ち方を全て変えてます。もう別の競技をやるように打ち方を変えてますね。脇が開いちゃったりとか力んじゃったりするので、力まないようにナックルだけポイントで当てにいったりとか、必ず足をつけるとか、必ず打ち終わりで動くとか、そういう基礎しか練習してないですね。ルシア戦が終わってから3週間は基礎しかやってないです。ダメージもあったんですけど、今スパーをやったところで力んじゃうし、うまくいかないのでとりあえず基礎だけやると。鏡に向かってシャドーが一番大事だなと思ってやってます。
―― では、それが今度の試合の時点で、どこまでできるかという感じなんですね。
ぱんちゃん そうですね。できないならもうやめた方がいいかなと思うぐらいだと思いますね。もう7年も格闘技をやってるので、これでできないなら向いてないと思います。
―― そして今回、1年3ヵ月ぶりの代々木第二大会です。昨年も“復帰戦”をやった代々木ですね。
ぱんちゃん あ、そっか! そうだ、あれが“人生の復帰戦”ですもんね。今回、また別の意味での復帰戦ですね。でも巌流島だからとかじゃなくて、今回は“復帰戦”っていう意識じゃないんですよね。
―― というと?
ぱんちゃん 何て言うんだろう……自分との戦いという感じなんですよ。新しいぱんちゃんになれるのか、前みたいに力んだ試合をしちゃうのかというところしか考えてないので、対相手でいい勝ち方をするとかじゃなくて、うまく出るか出ないかという、そういう意識になっちゃってますね。それぐらいの方がいい戦い方ができると思うので。
―― では、相手はあまり関係ない?
ぱんちゃん もちろん、対策はしっかりするんですけどね。自分のメンタルがぶっ飛んじゃったり暴走しちゃったり、力んじゃったりしたら絶対ちゃんとできないし、それだとまぐれでしか倒せないんですよ。忠実に忠実にセコンドの声を聞く、対策したことを出すっていう、自分の能力をちゃんと出せるかなっていう試合かなと思ってます。いつもと違う感覚で、復帰戦とか負けた後だからとか、そういう意識はないですね。そういう感じで格闘技と向き合ってはいないので。
―― では、どう勝ちたいというよりも、今やってることをできるだけ出したいという気持ちの方が強い?
ぱんちゃん はい、自分を褒められる試合をしたいなと思います。今まで自分を褒められる試合というと、KOしたとかダウンを取ったとかだったんですけど、そうじゃなくて、ちゃんと動ける、基礎を使える試合をしたいなと思ってます。それができれば、同階級に負けることは絶対ないと思ってるので。
―― そして、次につなげると。
ぱんちゃん ルシア選手へのリベンジは必ずします。試合後もルシア選手としゃべらせてもらって、「よかったらもう一度お願いできませんか」って言っちゃったんですけど「またやりましょう」と言ってくださったので。本当にルシア選手ははすごくいい選手で尊敬してるんですけど、私はがめついし、しぶといし、執念深いので、必ずやり終えてから引退します。
―― その意味では一つ大きな仕事ができましたね。
ぱんちゃん はい、だから今までより楽しいんですよ。これまでは、この先の目標とかが正直ボンヤリしていて、ライバルもいなかったので。でも私に勝った選手がKNOCK OUTに来てくれて、同じ大会で試合をするということが、すごくうれしいんですよ。負けた側なんですけど、うれしくて。この気持ちが不思議なんですけど(笑)。でもやっぱり相手のことを認めてるので、ルシア選手にもいい試合をしてもらって、その相手に私が勝つっていうストーリーを作りたいなと思ってます。
―― そのための大事な一歩と。
ぱんちゃん はい、私も本当に楽しみです。
―― では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
ぱんちゃん 今までに見なかったようなフットワークを使いたいなと思ってます。あと足をしっかり使ってパンチを乗せたいし、蹴りもペチペチじゃなくてタイ人のように腰の入った蹴りを見せたいし、基本の技を一つ一つキレイに見せたいなと思ってます。
―― 分かりました。ありがとうございました!
対戦カード
※BLACKルールは肘無し・ワンキャッチワンアタックのキックルール。REDルールは肘有りキックルール。UNLIMITEDルールはREDルールに加え倒してからの打撃も有効なルール
第15試合 メインイベント KNOCK OUT特別ルール(パンチのみ) 73kg契約 3分3R(延長1R)
五味隆典(東林間ラスカルジム/元PRIDEライト級(73kg)王者、元修斗ライト級(70kg)王者)
鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級(65kg)王者、RIZINフェザー級(66kg)王者)
第14試合 セミファイナル BLACK 59kg契約 3分3R(延長1R)
龍聖(MAJESTIC/Team KNOCK OUT/KNOCK OUT-BLACKフェザー級(57.5kg)王者)
山田彪太朗[こたろう](シーザージム/シュートボクシング日本フェザー級(57.5kg)王者)
第13試合 OFG-RED 58.5kg契約 3分3R(延長1R)
小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-REDフェザー級(57.5kg)王者・元同スーパーバンタム級(55kg)王者、WPMF世界スーパーバンタム級王者、元ISKA K-1ルール世界バンタム級王者)
デーングリアングライ・シンマーウィン(デンクリアンクライ・シンハーマウィン)[Denkriangkrai Singha Mawynn](タイ/シンハーマウィンジム/元タイ・ラット・ミニフライ級王者)
第12試合 RED 61kg契約 3分3R(延長1R)
重森陽太(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-REDライト級(62.5kg)王者、元WKBA世界同級王者、元新日本フェザー級&バンタム級王者)
レンタ・ウォーワンチャイ[松井蓮汰](ウォーワンチャイプロモーション/WMCインターコンチネンタル・WPMFインターナショナル・BOMライト級王者、Road to ONE JAPANムエタイ日本トーナメント2023同級優勝)
第11試合 UNLIMITED 58.5kg契約 3分3R(延長1R)
栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺/元大和ムエタイ・フェザー級王者)
中村優作(TEAM FAUST/元WSOF-GCフライ級(56.7kg)王者)
第10試合 RED スーパーバンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
壱[いっせい]・センチャイジム(センチャイムエタイジム/KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者、元ルンピニー日本バンタム級王者)
チョークディー・PKセンチャイジム[Chokdee PK.Saenchai muaythai gym](タイ/PKセンチャイジム/WMC世界スーパーフライ級王者)
第9試合 BLACK 56kg契約 3分3R(延長1R)
古木誠也(G1 TEAM TAKAGI/KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級(55kg)王者)
福田拓海(クロスポイント大泉)
第8試合 BLACK スーパーライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
バズーカ巧樹(菅原道場/KNOCK OUT-REDスーパーライト級(65kg)王者、元KNOCK OUT-BLACKライト級(62.5kg)王者、元WMAF&MA日本スーパーライト級王者)
中島 玲(フリー/元プロボクシング日本スーパーウェルター級暫定王者)
第7試合 BLACK 女子53kg契約 3分3R(延長1R)
ルシア・アプデルガリム[lucia apdelgallim](アルゼンチン)
NA☆NA(エスジム/ミネルヴァ・スーパーフライ級1位・元王者)
第6試合 BLACK 女子48kg契約 3分3R(延長1R)
ぱんちゃん璃奈(フリー/元KNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級(47.5kg)&アトム級(46kg)王者)
アイリン・ゴンザレス[Ayelen Gonzalez](アルゼンチン/ISKAムエタイ・アルゼンチン女子ストロー級(50.5kg)王者、WAKOアルゼンチン女子48kg級王者)
第5試合 BLACK ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
漁鬼[りょうき](SHINE沖縄/TENKAICHI&BEASTウェルター級王者
エミール・アラゾフ[Emil Allazov](ベラルーシ)
第4試合 BLACK ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
渡部太基(TEAM TEPPEN/元Krush&WPMF日本ウェルター級王者)
小川悠太(誠真会館所沢道場/MA日本&KROSS×OVERウェルター級王者)
第3試合 BLACK 63kg契約 3分3R(延長1R)
大谷翔司(スクランブル渋谷/元INNOVATIONライト級王者)
セーンダオレック・Y’ZD(タイ/Y’ZDジム/元タイ国イサーン地方王者)
第2試合 RED スーパーウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
MASATO BRAVELY(BRAVELY GYM/元M-1 JAPANスーパーウェルター級王者、元WPMF日本ウェルター級王者)
杉原新也(ワイルドシーサー前橋)
第1試合 BLACK 61.5kg契約 3分3R(延長1R)
般若HASHIMOTO(クロスポイント吉祥寺/元GLADIATOR武士道キック・フェザー級王者)
小森玲哉(ONE’S GOAL)
プレリミナリーファイト第4試合 BLACK 51.5kg契約 3分3R
柿﨑 瑠[るい](クロスポイント大泉)
愁斗[しゅうと](Bombo Freely)
プレリミナリーファイト第3試合 BLACK スーパーフェザー級(60kg) 3分3R
羽黒慈夢[じむ](クロスポイント大泉)
雅治[まさじ](レンジャージム)
プレリミナリーファイト第2試合 RED バンタム級(53.5kg) 3分3R
蒔[まくと]・センチャイジム(センチャイムエタイジム)
田中頌大[しょうだい](ONE`S GOAL)
プレリミナリーファイト第1試合 BLACK スーパーフェザー級(60kg) 3分3R
横山太一朗(クロスポイント大泉)
山崎滉太(誠真会館所沢道場)
概要
大会名 KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT “BLAZE”
日時 2024年6月23日(日) 開場・12:00 プレリミナリーファイト開始・13:00 本戦開始・14:00
会場 東京・国立代々木競技場第二体育館 [HP]
中継 U-NEXT(2,189円/月)
チケット料金 VVIP席 300,000円 VIP席 200,000円 SRS席 50,000円 RS席 20,000円 アリーナS席 10,000円 スタンドS席 10,000円 A席 6,000円 ※当日券500円アップ ※6歳未満は入場無料。座席を必要とする場合は有料
チケット販売 KNOCK OUTオフィシャルショップ イープラス チケットぴあ ローソンチケット 出場選手・所属ジム
お問い合わせ Def Fellow 03-6262-3760 inquiry@knockout.co.jp https://knockoutkb.com/