NJKF 6.2 後楽園ホール:ONEでボーナス獲得の大田拓真、対クンクメールも「パワーに圧倒されないよう、テクニックで戦う」|ウェルター級王者・青木洋輔欠場で亜維二は城戸康裕とエキシビションマッチ
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NJKF CHALLENGER 2024 3rd(6月2日(日)後楽園ホール)に出場する、NJKFフェザー級王者・大田拓真のインタビューがNJKFから届いた。
なお、NJKFウェルター級タイトルマッチ・青木洋輔(大和ジム/王者) vs. 亜維二[あいじ](新興ムエタイジム/1位)が青木の欠場で中止となり、城戸康裕が急きょ出場し、亜維二と3分1Rのエキシビションマッチを行うことになった。
第10試合 58kg契約 3分5R
大田拓真(新興ムエタイジム/NJKFフェザー級王者・元WBCムエタイ日本統一同級王者、IRON FISTムエタイ世界スーパーフェザー級王者、元S1ジャパン-55kg王者)
オウ・テリット[Ouch Thearith](カンボジア/クンクメール推薦)
大田兄弟の兄・拓真は昨年9月、ONEフライデーファイツに初参戦し、ジェルテ・ブロマートに判定勝ち。11月のNJKFではルークワン・スーチーバァーミキョを4RローキックでKOし、今年2月のNJKFでは笹木一磨に判定勝ちしNJKFフェザー級王座を獲得した。4月19日のONEフライデーファイツではコプター・ソーソンマイを2R右肘打ちでKOし35万バーツ(約150万円)のボーナスを獲得し、ホームリングのNJKFに凱旋する。
今回はカンボジアのムエタイに似た格闘技・クンクメールの推薦選手・オウ・テリットと対戦する。テリットは東南アジア競技大会のボクシングで金メダルを獲得している。
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――ONE Championshipでの試合から1ヵ月となりますが、KOで勝利しボーナスも獲得しておめでとうございます。
大田 ありがとうございます。やっぱりタイ人はガチだなって思いました(苦笑)。
――決着は2Rでしたが、初回から激しい展開となりました。
大田 首相撲の選手だと聞いて最初はあまり来ないだろうと予想していたので、序盤はどんどん蹴ってパンチも散らして削って、最後に何でもいいから倒せればと思っていたんですけど、1Rからガツガツ来て。思ったより来るので、自分が思っていた展開とはいきませんでした。
――相手がアグレッシブに来たのは、それはやはりONEという舞台がそうさせたのでしょうか。
大田 それもあると思います。タイでONEはすごく有名で、勝ち上がっていけばお金もすごくなるし、タイ人はお金の面でムエタイをやっているので、本気度が違うなっていうのを感じました。
――それだけタイ人を強い意気込みで臨ませる舞台なのですね。
大田 他の場所では“コイツぶっ倒して勝ってやる”っていうのはあまり見られないんですけど、ONEに出ているタイ人は“コイツを倒して成り上がってやる”みたいな気持ちを感じます。
――それをして最初の「ガチだな」という言葉に繋がるのですね。
大田 気迫を感じました。ONEに出ているタイ人は全体的にそう見えます。タイでもデカい、誰もが見ている大会なので、友達だったりジムの人たち、周りの応援も多いと思うんです。それもあって、いろいろ背負ってるものがある感じがしました。
――ONEのムエタイはオープンフィンガーグローブでの戦いになります。この違いはいかがですか?
大田 戦い方が変わるっていうか、全然感覚が違います。
――いつもだとブロックしたり防げているものが、漏れて入ってきたりする?
大田 そうですね、ちょっと見えづらい感じがします。距離が近いっていうのもあるんですけど、グローブが小っちゃくてパンチが速いので、ガードの反応が間に合わなくてもらっちゃうことがたまにあります。逆に自分が当てやすいのもあります。
――当たった時の感じはどうですか?
大田 もらったら少し痛いです。なんか硬いもので殴られた感じがして、ジャブでも全然痛い感じです。今回は比較的もらわなかったので顔は腫れなかったですけど、前回は腫れました。やっぱり痛さはデカくて、なんか意識がそっちに行っちゃいそうです。
――ONEでの2試合はともに激闘でしたが、これは自身で意識しているところがあるのですか?
大田 前は上手さを見せたい感じで“いなす”っていうのを重視だったんですけど、やっぱり盛り上げるには“倒す”っていうのも大事だなと思って、どんどんスタイルを変えていきました。最初はちょっと上手くいかなくて悩んだんですけど、最近はテクニックを使いつつ激しさも入れて、それがマッチして上手く戦えてるのかなっていうのはあります。
――いつぐらいからそういった意識の変化があったのですか?
大田 キックに出てからです。コロナの時にあまり大会がなくてKrushとかBigbangに出させてもらって違う競技を見て、こういう戦い方もあるっていうのを知ってからだと思います。(※編集部注:大田の言う「キック」は、肘無し・組んでからの攻撃の制限のあるルールのキックボクシングのこと)
――ONEでの激戦に対応できているのは、異なるスタイルのキックに対応してきた経験があったからでしょうか。
大田 最初は対応できなかったんですけど、そういう戦い方を知って練習でもどっちもできるように取り入れるようになりました。自分が苦手な近い距離だったり詰めていく攻撃をすごく練習して、キックの時はそっちばっかり練習して少しおかしくなっていたんですけど、今はどっちもマッチさせて、上手くハマっている感じがします。
――今は近距離と離れた距離での攻防をどちらもバランスよく練習している?
大田 そうですね、今はバランスよくどっちも練習しています。遠くから速く入って打つ元からの自分のやり方に、近いところでパンチ・ヒジ・ヒザとコンビネーションを混ぜた練習をしています。とにかくパンチが苦手だったのでキックの時にすごく練習して、少し教えてもらったりはあったんですけど、基本的にはボクシングの動画を見たりして“こんな感じかな”って自分で考えながらやりました。それが今も使えてる感じがします。ただ練習だともっとしっかり打ててるんですけど、試合になるとまだ変になっちゃいます。
――フェザー級はもう体に合ってきていますか?
大田 前は無理やりフェザーに上げたので力不足があったんですけど、今はいい感じです。以前は重いのを持ったりもしていたんですけどちょっと違うなと思って、今は懸垂とか腕立てとかの自重系ばっかりです。今は打ち方とかでパワーをつけた方がいいっていう考え方になってます。
――大田選手は以前より戦いに迫力や攻撃力が増して感じられ、肉体的な充実を感じます。
大田 ONEに出てくる外国人選手は同じ階級なのにすごく体を強く感じて。日本の選手とは質が違うっていうか、ONEでやった2人は首相撲でもすごく強く感じたんです。体の強さ、力の強さというか、それはすごく感て、そんなに太くは見えなのに、グッと力を入れた時のパワーがすごくある印象でした。
――やはりそれだけ入念にフィジカルトレーニングも積んできているのでしょうか。
大田 そこはもう骨格な感じがします(苦笑)。ONEに出ている日本人の選手が今いっぱいいますけど、負けちゃってる選手はそこでビックリしているのかなっていう感じがします。相手がいつもだったら倒せているのに倒れない、いつもはないのに圧で押されちゃうっていうのは自分も最初に出て感じたところで、“やっぱり体強いんだな”っていう感じがしました。
――そこはONEのような国際戦の舞台で強く感じるところなのですね。
大田 最初の時はもう反省と発見ばっかりでした。だから2戦目はそこら辺を気をつけて、そういう人たちと戦う時はパワーで行くっていうよりスピードだったりテクニックで行こうと。パワーでも負けないように練習はしてますけど、パワーではあまり戦わないようにしました。ONEでの初戦は自分的には反省点だらけで、いっぱい発見もあったんですけど、勝って反省できてよかったです。2戦目も勝てて嬉しいより、この先の“ヤバい”っていう怖さがあって(苦笑)。でも、その怖さがあるので、今もしっかり練習しています。
――そういった中で、今回クンクメールのオウ・テリットを迎えます。
大田 結構ガツガツ来る選手だなって。映像を見たらパンチと首相撲、ヒジを狙ってる感じでした。クンクメールの選手はハイライトを見たら全体的に前に出て、ヒジと首相撲が多い印象があります。荒っぽい感じというか。でも首相撲では負けないようにしたいし、どんな展開でもしっかり対応していきたいと思ってます。
――オウ・テリットも映像を見ると荒々しく攻めてくる感じがあります。
大田 だから前回のONEと同じ感じになるかしれません(苦笑)。パワーが強いと思っているので、スタミナとかそっち面は落ちないようにしたいし、パワーに圧倒されないよう、テクニックだったりそっちでしっかり対処できればと思ってます。
――今回はONEでいい勝ち方をして注目される中での試合になりますが、最後に意気込みやメッセージをお願いします。
大田 今回は注目してもらっているので、やっぱりKOで勝ちたいです。どの攻撃でも倒せるように練習しているので、“これでKO”っていうのは決めていないんですけど、最後はしっかり倒したいと思っています。
対戦カード
第10試合 58kg契約 3分5R
大田拓真(新興ムエタイジム/NJKFフェザー級王者・元WBCムエタイ日本統一同級王者、IRON FISTムエタイ世界スーパーフェザー級王者、元S1ジャパン-55kg王者)
オウ・テリット[Ouch Thearith](カンボジア/クンクメール推薦)
第9試合 64kg契約 3分3R(延長1R)
吉田凜汰朗(VERTEX/NJKFスーパーライト級王者)
基山幹太(BELLWOOD FIGHT TEAM/シュートボクシング日本ライト級(62.5kg)2位)
第8試合 ライト級 3分3R(延長1R)
龍旺[りお](Bombo Freely/NJKFスーパーフェザー級王者)
久井大夢[たいむ](TEAM TAIMU/KNOCK OUT-BLACKライト級王者)
第7試合 ライト級 3分3R(延長1R)
山浦俊一(新興ムエタイジム/元WBCムエタイ日本統一&NJKFスーパーフェザー級王者)
小林 司(sports24/スック・ワンキントーン・ライト級王者)
第6試合 スペシャルエキシビションマッチ 3分1R
城戸康裕 (谷山ジム/SPACE ONE -75kg級王者、元Krush・WBKF世界スーパーウェルター級王者、元MA日本ミドル級王者)
亜維二[あいじ] (新興ムエタイジム/NJKFウェルター級1位
第5試合 ミネルヴァ 52kg契約 2分3R
真美[まさみ](Team Immortal/S1世界女子ライトフライ級王者、元ミネルヴァ同級王者)
ノヴ・スレイ・ポヴ[Nov Srey Pov](カンボジア/クンクメール推薦)
第4試合 59kg契約(肘無し) 3分3R
匠(KING gym)
脩真(Y’s glow)
第3試合 スーパーフライ級 3分3R
悠(VALLELY/NJKFフライ級9位)
柚子貴(京都野口GYM)
第2試合 56kg契約(肘無し) 3分3R
藤井 昴(KING gym)
伊原駿平(ワイルドシーサーゴザ)
第1試合 ミネルヴァ 48kg契約 2分3R
杉田風夏(谷山ジム小田原道場)
堀田優月(闘神塾)
概要
大会名 NJKF CHALLENGER 2024 3rd
日時 2024年6月2日(日)開場・17:00 開始・17:20
会場 東京・後楽園ホール
チケット料金 SRS席:25,000円 RS席:20,000円 S席:10,000円 A席:7,000円 B席:5,000円 立見:4,000円(当日のみ) ※当日券は500円UP
チケット販売 チケットぴあ 後楽園ホール 出場選手・所属ジム
お問い合わせ ニュージャパンキックボクシング連盟 046-205-9350 YashioGYM 048-948-6911 https://www.njkf.info/