NJKF 11.15 後楽園ホール:☆SAHO☆、YAYAウィラサクレックに判定勝ちしS1日本女子バンタム級王者に
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NJKF 2020 4th
2020年11月15日(日)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第8試合 ダブルメインイベントII S1レディース バンタム級ジャパントーナメント決勝 2分5R
○☆SAHO☆(闘神塾/ミネルヴァ&WMC日本女子スーパーバンタム級王者)
×YAYAウィラサクレック(ウィラサクレック・フェアテックスジム幕張/J-GIRLSスーパーフライ級王者)
判定3-0 (少49-47/和田50-47/中山50-47)
※☆SAHO☆が王者に
タイの大手プロモーター、ソンチャイ・プロモーションが作った「S1」の、日本人を対象としたタイトル争い。前回9月の後楽園大会でトーナメント一回戦が行われ、☆SAHO☆は梅尾メイに判定2-0、YAYAウィラサクレックはKAEDEに延長判定2-1と、揃って接戦を制し、今回の決勝に進んだ。また、この試合は96年に旗揚げしたNJKFの24年の歴史で初の女子によるメインイベントとなる。
1R、序盤から首相撲主体の展開。やや☆SAHO☆が積極的に詰めて膝を当てるが、YAYAも膝を返し、差はつけさせない。記者採点はイーブン。
2Rも同様の展開で、YAYAのパンチと膝の手数が少し上がるが、☆SAHO☆も返し続け五分を維持する。記者採点はイーブン。
3Rも組み主体の展開で、☆SAHO☆は組み際にパンチの連打を絡めるが、ヒット自体は少ない。膝の一発一発の鋭さではウィラサクレック所属のYAYAがやや上だが、☆SAHO☆を追い詰めるほどにはならない。ジャッジの中間集計は2者が30-29で、1者が29-29。
4Rも同様の展開で、☆SAHO☆がガムシャラに詰めてパンチを振り回し、膝も積極的に出す。33歳のYAYAも叫びながら膝を返すが、21歳と若い☆SAHO☆の圧力に次第に押されるようになり、攻撃数で劣ってしまう。記者採点は☆SAHO☆。
5Rも同様に☆SAHO☆が積極的に攻め、終盤30秒は残りの体力を全て使い切るかのようにノンストップのパンチと膝のラッシュでYAYAを追い詰め終了。記者採点は☆SAHO☆。合計50-48で☆SAHO☆。ジャッジ3者も2~3点差で☆SAHO☆を支持し、☆SAHO☆の判定勝ちとなった。
国内3冠王、戦績12戦11勝(1KO)1敗となった☆SAHO☆は「これからはどんどん世界に出て、もっと練習頑張って、世界チャンピオンになるので、皆さん応援お願いします」とアピールした。
第7試合 ダブルメインイベントI NJKFフライ級王座決定戦 3分5R
○誓(ZERO/1位)
×EIJI(E.S.G/4位)
判定3-0 (中山49-45/宮本49-44/少49-45)
※誓が王者に
松谷桐の返上した王座を懸け、19歳の新鋭同士が激突。両者は昨年2月大会で対戦し、当時10位だった誓がノーランカーのEIJIに1R3ダウンをうばいKO勝ちしている。誓はその後、壱・センチャイジム、佐藤九里虎、士門・PKセンチャイジムら相手に負けが続き、EIJIもRISING力、優心相手に連敗している。
1R、サウスポーのEIJIが誓の圧力をかわし、左インロー、左ハイを当て、終了間際には左ストレートでスリップさせる。長身の誓も組めば崩しを決め、終盤に右ストレートを当てる。記者採点は明確なヒットの多かったEIJI。
2Rも誓が序盤から崩しを決めると、圧力を強め、パンチを振り回す中で左フックを当ててダウンを奪う。終盤にも同様に左フックを当てる。記者採点は10-8で誓。
3R、反撃を目指す誓が積極性を増し、左ストレートを随所で当ててやや優位になるが、終盤、誓も右のボディへの前蹴りを効かせ、崩しを最後に決め印象を残す。記者採点はイーブン。
すると4R、誓は右ミドルのヒットを増やし、中盤過ぎに右ミドルを効かせて下がらせてから、パンチラッシュの中で右ストレートを当ててダウンを奪う。終盤にも右ストレートでダウンを重ねてEIJIを追い詰める。記者採点は10-7で誓。5Rも誓が右ミドル、ロー、ハイを随所で当てて主導権を維持。記者採点は誓。合計49-44で誓。誓が大差をつけ判定勝ちし、初のベルトを巻いた。
第6試合 ダブルセミファイナルII 70kg契約 3分3R
×マリモー(キングジム/NJKFスーパーライト級4位)
○平塚洋二郎(チーム・タイガーホーク/J-NETWORKスーパーウェルター級王者)
判定1-2 (宮本29-30/多賀谷30-29/中山29-30)
マリモーは同門のYETI達朗の欠場により、本来より3階級上での出場。マリモーも平塚も2連敗中だ。1R、平塚がサウスポーに構え、ガードを低くしつつ、左ミドル、膝、ストレートを積極的に当てて主導権。2R、平塚は蹴りとパンチの数を増やすが、マリモーも耐え、終盤には前に出て右フックを返す。
3Rも平塚が積極的に攻める展開。終盤、マリモーも右ストレートを当てて平塚を下がらせたものの、ダウンは奪えず、平塚が判定勝ちした。
第5試合 ダブルセミファイナルI フェザー級 3分3R
○前田浩喜(CORE/元NJKFスーパーバンタム級王者)
×久保田雄太(新興ムエタイジム/NJKFスーパーバンタム級王者)
判定2-0 (和田29-29/宮本30-29/多賀谷29-28)
両者は18年6月のNJKFスーパーバンタム級タイトルマッチで対戦し、前田が判定1-1のドローで防衛している。前田はその試合含め最近4試合勝ち無し、久保田も最近は一仁とHIROYUKI相手に2連敗と苦戦している。
1R、前田が回って距離を取りつつ、サウスポーからの左ミドルとローを的確に当て続ける。久保田はやや攻めにくそうだったが、終盤に少し右ミドルとローを返すように。
2R、前田が左ミドルの蹴り数を増やし優勢に。左のインローも絡め、久保田は少しバランスを崩すように。
3Rも前田が蹴り主体で優位を維持。終盤、ようやく久保田も前に詰めてパンチを当てるが、前田がしのぎ切り判定勝ちした。
第4試合 60kg契約 3分3R
×琢磨(東京町田金子ジム/元WBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王者)
○羅向[らむ](ZERO/NJKFライト級4位)
判定0-3 (多賀谷27-29/宮本27-30/少28-30)
琢磨は4連敗中で、2年ぶりの勝利が欲しい試合。羅向は2月に山浦俊一に敗れて以来の試合。1R、サウスポーの羅向が、序盤から左フックでダウンを奪い、その後も左のインローとハイを随所で当てて主導権を維持する。
2R、途中まで羅向が蹴りを当てていたが、琢磨は次第に持ち直し、中盤過ぎに右フックのヒットを増やす。3Rは羅向がやや積極的に左ミドルとストレートを出し、琢磨の反撃を封じ判定勝ちした。
第3試合 70kg契約 3分3R
×vic.YOSHI(OGUNI GYM/NJKFスーパーウェルター級5位)
○マキ・ドゥワンソンポン(タイ/真樹ジムAICHI)※雄也(新興ムエタイジム)から変更
判定0-3 (28-30/28-30/27-30)
※1R右フックでYOSHIに1ダウン
第2試合 60kg契約 3分3R
○宗方888(キングジム)
×ちさとkissMe(安曇野キック会)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
第1試合 ライト級(肘無し) 3分3R
○水本 伸(矢場町BACE)
×木村郁翔(BIG MOOSE)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)