NJKF 2.24 後楽園ホール:元ラジャダムナン王者・T-98、WBCムエタイ日本王座獲得し「今年はルンピニー目指します」
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
センチャイムエタイジム錦糸町
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NJKF 2019 1st
2019年2月24日(日)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第12試合 トリプルメインイベントIII WBCムエタイ日本統一スーパーウェルター級タイトルマッチ 3分5R
×YETI達朗(キングジム/王者/69.70kg)※2度目の防衛戦
○T-98(クロスポイント吉祥寺/挑戦者、元ラジャダムナン同級王者/69.75kg)
判定0-3 (神谷48-50/中山47-50/和田47-50)
※T-98が王者に
YETIは12月の後楽園で匡志YAMATOを1R右フックで沈め、初防衛に成功したばかりだが、今回ハイペースで2度目の防衛戦に臨む。相手は既にラジャダムナンのタイトルを獲得した国内トップクラスのT-98のため、YETIが実際のところは挑戦者的な立場だ。
1R、T-98は左右のローを当てつつ、首相撲になると右膝をYETIの左足に当て続ける。YETIは右ストレート、右ボディをヒット。まだお互い攻撃は少ない。
2R、T-98が圧力を強め、右ローを当て続けていると、効き目を発揮し、YETIはバランスが悪くなる。T-98がローを当て、組み付いて押し込んで膝を当てる展開が繰り返される。
3Rも同様で、T-98が圧力をかけ続け、ロー、膝の展開。肘の応酬もあり、YETIは左まぶたを少しカットする。ジャッジ3名の中間集計は29-30でT-98。
4R、T-98は開始すぐから圧力を強め、パンチ、肘、膝のヒットを増やし、ダウンを取りに行く。YETIは耐えて、時折右肘と左ミドルを返すが、T-98の勢いは止まらない。
5Rもその流れは変わらず、T-98が圧力をかけ続け、度々右ストレートでYETIをのけぞらせ、組んで膝を当て続けて圧倒。下馬評通り大差をつけT-98が判定勝ちし、WBCムエタイのベルトを巻いた。
T-98は「2019年、最初の試合、1RでKOしたかったけど、5R使って、僕らしい試合になりました」と反省しつつ「今年はルンピニー目指して頑張ります」と、ムエタイ2大王座制覇を宣言し、「次、NJKFに出る時は、WBCムエタイの世界べルトに挑戦させてください」ともアピールした。
第11試合 トリプルメインイベントII WBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級タイトルマッチ 3分5R
×琢磨(東京町田金子ジム/王者/58.65kg)※初防衛戦
○葵拳士郎(マイウェイジム/挑戦者、INNOVATION同級王者/58.55kg)
判定0-3 (神谷47-49/多賀谷48-50/和田48-50)
※葵が王者に
1R、お互いパンチを交錯させつつ、ローにつなぐ展開で、まだ差のほとんど無い状態。2R、パンチの比重が上がり、手数も上がっているものの、まだ両者クリーンヒットは乏しい。3Rも同様だ。ジャッジの中間集計は2者は29-29で、1者は29-30で葵につけている。記者採点は30-30。
4R、葵が右ローを当て続けていると、少しずつ効き目が出て来たか、葵が圧力をかける時間が長くなり、終盤には右ストレートも当てる。まだ琢磨も大崩れはしないが、攻撃が減ってしまう。
5Rも葵がやや積極性が上回る展開で、ヒットは浅いがバックハンドブローも時折絡めて印象を残す。記者採点は4Rと5Rを葵につけ48-50で葵。ジャッジ3者も葵を支持。新王者となった葵は「これからはもっと大きい団体に出て葵拳士郎の名前を大きくしたいです」とアピールした。
第10試合 トリプルメインイベントI 57kg契約 3分3R
×高橋 亮(真門ジム/NKBバンタム級王者/56.95kg)
○大田拓真(新興ムエタイジム/NJKFバンタム級1位/56.8kg)
判定0-3 (29-30/29-30/28-30)
1R、高橋がサウスポーに構えて圧力をかけ、右ボディを度々当てるが、大田も回りながら右ミドルを返し続け、終盤には右ハイと右肘を当てて好印象を残す。
2R、高橋は右ボディ以外にも左インローを増やすが、大田も蹴り数をあげつつ、パンチのヒットも増やす。終盤には右ミドルを効かせ、組んでの右膝を連打し攻勢を印象付ける。ジャッジ3者とも中間集計で20-19で大田につける。
3R、大田が右テンカオを効かせ、首相撲で右膝を連打してから、崩しも決めて先手を取る。中盤、高橋も雄たけびをあげながら左ミドル、ローを返したが、長く続かず、大田が右ミドル、右膝を当て続け、優位を維持し、判定勝ちした。
勝利者インタビューで大田は「NKBとの対抗戦で勝ててうれしいです。高橋選手、わざわざNJKFに参加していただきありがとうございます」と話し、最後は3つ前の試合で勝利した弟の一航と記念撮影して喜んだ。
第9試合 56kg契約 3分3R
○波賀宙也(立川KBA/WBCムエタイ日本スーパーバンタム級王者/56.0kg)
×ラット(タイ/元ラジャダムナン認定バンタム級3位/57.4kg→57.2kg)
2R 1’06” TKO (タオル投入:左肘打ち)
ラットは36歳。昨年8月に片島聡志に判定勝ちしている。前日計量をクリアできず、減点1からのスタートに。1R、波賀がサウスポー、ラットがオーソドックスに構え、ミドルとローを蹴り合う展開。まだ慎重さが残っていたが、2Rに入ると、波賀が開始すぐから圧力をかけ、コーナーに詰めて右ストレートでダウンを奪う。波賀が首相撲から左肘を当てて再度ダウンを奪うと、ラットは立ったが、セコンドがタオルを投入した。
第8試合 56kg契約 3分3R
△大田原友亮(B-FAMILY NEO/元WMC日本フェザー級王者/56.0kg)
△ペットワット・ヤバチョウベース(タイ/元タイ国北部王者/55.95kg)
判定1-0 (29-29/30-29/29-29)
1R、大田原はサウスポーに構え、左ミドルを時折当てるが、まだ慎重。ペットワットは終盤、首相撲で右膝を当てる。2R、首相撲で大田原は膝を返し、ペットワットの右ミドルをつかんで右ストレートを当てる場面もあるが、まだペットワットも動きが落ちない。3R、大田原が圧力を強め、左ミドル、左ボディ、組んでの右膝のヒットを増やし、やや優位に。ペットワットも途中までラリーに応じていたが、終盤は流すような形に。3Rは大田原が取ったが、ドローに留まった。
第7試合 バンタム級 3分3R
○一航(新興ムエタイジム/NJKFフライ級2位/53.1kg)
×松岡宏宜(闘神塾/KOSスーパーフライ級王者/53.35kg)
判定3-0 (30-28/30-28/30-28)
17年11月の対戦では一航が1R KO勝ちしている。1R、一航が圧力をかけ、左ミドル、左ボディを随所で強打し、若干優位に試合を運ぶ。終盤には松岡も右ローを返すように。2Rは似た構図でほぼ五分のまま、お互いなかなか有効打が出せない。3R、お互い攻撃の数を増やし、接戦が続くが、終盤は一航の右ストレートのヒットが目立つように。松岡は前回よりも健闘したが、ポイントを取れず、一航が返り討ちを果たした。
第6試合 63.5kg契約 3分3R
○真吾YAMATO(大和ジム/NJKFスーパーライト級2位/63.35kg)
×野津良太(E.S.G/NJKFライト級6位/63.7kg→63.5kg)
判定3-0 (30-28/30-27/30-27)
第5試合 バンタム級 3分3R
○日下滉大(OGUNI GYM/NJKFバンタム級3位/53.5kg)
×清志(新興ムエタイジム/NJKFバンタム級4位/53.45kg)
判定3-0 (30-29/30-29/30-28)
第4試合 58.5kg契約 3分3R
×吉田凛汰朗(VERTEX/NJKFスーパーフェザー級9位/58.3kg)
○獠太朗(DTSジム/58.3kg)
判定0-2 (29-29/29-30/29-30)
第3試合 フライ級(肘無し) 3分3R
○誓[ちかい](ZERO/NJKFフライ級10位/50.6kg)
×EIJI(E.S.G/50.5kg)
1R 2’13” KO (3ダウン:右ストレート)
第2試合 60kg契約 3分3R
×優希YAMATO(大和ジム/50.97kg)
○羅向[らむ](ZERO/59.85kg)
判定0-3 (28-29/28-30/28-30)
第1試合 ミネルヴァ(女子)アトム級 2分3R
○祥子(JSK/ミネルヴァ・アトム級6位/45.6kg)
×須藤可純(笹羅ジム/45.30kg)
判定3-0 (29-28/30-28/30-28)