パンクラス 4.29 立川ステージガーデン:2団体制覇なるか?黒澤亮平「殴っても殴っても倒れないリトル選手が夢に出て来た」。粕谷優介「寝る前“久米地獄”が頭に浮かんじゃう」。砂辺光久が5年ぶりパンクラス出場
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PANCRASE 342 – PANCRASE 30周年記念大会 Vol.4(4月29日(月/祝) 東京・立川ステージガーデン)の対戦カード発表記者会見が3月21日、東京で行われた。
パンクラス・ストロー級暫定チャンピオンシップ(暫定王者決定戦) 5分5R
黒澤亮平(THE BLACKBELT JAPAN/2位、元修斗同級世界王者)※パラエストラ松戸から所属先名称変更
リトル(HIDE’S KICK!/4位)
ストロー級王座は山北渓人がONEに専念するため昨年5月以降空位となっていたが、今回正規王者ではなく暫定王者決定戦が組まれた。
元修斗世界王者の黒澤は昨年7月からパンクラスに初参戦し、小林了平に1R KO勝ちすると、9月の2戦目では王座挑戦経験のある2位の八田亮に判定勝ちし、4位から2位にアップした。リトルは14年からパンクラスに上がり、昨年は3月に植松洋貴と引き分けたが、11月には寺岡拓永に判定2-1で勝利している。
黒澤は「ベルト取りにパンクラス来たので、この暫定タイトルマッチが決まるまでいろいろありましたけど、純粋にタイトルマッチが決まってうれしいなって思っています」と話しつつ、“暫定”王者決定戦となることについては「僕は不満があって、それは1位が腑抜けなんで仕方ないんですけど、だからこそリトル選手とタイトルマッチ決まったのはすごいうれしいなと思ってます。なのでこの試合、僕の中では、勝った方が正規(王者)、その選手が防衛するなら防衛戦、っていう勝手な気持ちではあります」と話し、1位の若林耕平への不満を述べた。
パンクラスのベルトに対する思いについて、黒澤は「僕は修斗でベルトを巻いて、正直、1~2年前とかは、格闘技人生でこのベルトを取るとは思ってなかったです。去年からパンクラスに出させてもらって、格闘技人生もどういう流れになるかわからないなっていう不思議な気持ちもあります。でも、取るって決めてここに来たんで、目の前に現れてうれしいなって思っています」と、休養期間含め10年修斗にいた選手らしいコメントをした。
リトルの印象について黒澤は「大ベテランっていうぐらいの選手だと思うんですけど、タフで、いい意味で若手みたいな試合する選手で。本当に面白い試合してるんで、僕もどんどん攻めるんで、お互い攻めて攻めて噛み合ういい試合になるんじゃないかなと思います」とコメント。さらに「今日の夢なんですけど、本当に殴っても殴っても倒れないリトル選手が出てきて、なんでこいつ倒れねえんだよみたいな感じで試合してる夢を見たんで、当日はそうならないようにしっかり全部強化して倒したいと思います」とも話した。
対するリトルは「自分も元々修斗に出ていて、兄弟子の石渡伸太郎選手を追っかけてパンクラスに出始めて、ついにここまで来たなっていうのもあるんですけども、やっぱり僕は本当に見てる人を常に楽しませたい、喜ばせたいっていうのがあるので、この暫定タイトルマッチになると、やっぱりより多くの人が見てくださると思うので、一人でも多くの人を全力で楽しませればなと思います」と抱負。そのためか、正規王座ではなく暫定王座戦となることについても、リトルは「正直、そこに関しては特に不満とか全くなくて、本当にこの試合を用意してもらったってことを、ありがたいなと思って全力でやるだけだなと思っています」と話した。
とはいえ、パンクラスのベルトに対する思いについて聞かれると、リトルは「自分の兄弟子の石渡君がパンクラスに来て、このベルトを巻いていて、僕のゴールというか本当に目指していたところだったので、それが目の前にあるっていうのは…、もちろん、人を楽しませたいっていうのが一番にあるんですけども、自分のことを本当のことを言うと、かなりエモい気持ちになっています」と、率直な思いを口にした。
黒澤の印象について、リトルは「パンチとかも結構あって勢いよく振ってきたりとかして、黒沢選手とだったらバチバチと楽しい試合できるんじゃないかなと思っているので、お互いボコボコになって血だらけになっていい試合できればなと思います。最後は僕が勝ってしっかりポーズを決めたいなと思っています」とコメント。決着のイメージについては「見たこともないような技を繰り広げて、会場をあっと驚かせて無事勝ちたいと思っています」とリトルは話している。
ライト級 5分3R
粕谷優介(CROWN/2位)
久米鷹介(ALIVE/3位、元王者)
粕谷はUFCでの2戦を経験後、17年からパンクラスに参戦。19年9月のライト級暫定王者決定戦でサドゥロエフ・ソリホンに敗れ、22年4月以降は3連勝していたが、昨年12月のライト級王者挑戦者決定戦では雑賀 ヤン坊 達也に判定負けした。雑賀は3月31日の立川大会で王者・アキラに挑戦する。久米は昨年4月の立川大会でのライト級王座統一戦で、当時暫定王者だったアキラに判定1-2で惜敗して以来の再起戦となる。
粕谷は「僕は久米さんがチャンピオンだったのをずっと見てきたので、お客さんとして見ている時は戦いたくないな、強いなと思いながら見ていたんですけど、この試合がオファーがあった時は楽しみというか、すごいうれしかったです」と話しつつ「久米さんとのカードが決まってから、“久米地獄”というワードが頭から離れなくて、寝る前とかも“久米地獄”というのが頭にずっと浮かんじゃってるんで、それをなんとか切り抜けて攻めれればなと思います」とも語り、組みの強い元王者相手に楽しみと不安半々といった様子だった。
久米は「前回からもう1年近く空くんですけども、その間も練習はずっとできました。試合が決まりそうなシーンもありながらでしたけど、逆に決まらないことで、冷静に自分の技術だったり、体に向かい合うことができました」「日頃やらないようなトレーニングにちょっと時間を割くこともできました」とのこと。粕谷については「昔から修羅場をくぐって、凄い選手にも勝ってきているという印象があります。自分も挑む立場で向かっていかないといけないと、気が引き締まって、充実した日々を送らせていただいております」と語り、「“久米地獄”に持ち込めたらいいんですけど、やっぱりもうこれだけ経験も積んできましたし、やってきたものをしっかり出し切ってずっとやってるのが本質的な格闘技の部分ですね。しっかりダメージ与えてコントロールして、その先にフィニッシュっていうのは常に狙っていきたいので、そこを冷静に戦っていきたいなと思っております」と試合の展望を話した。
女子ストロー級 5分3R
KAREN(THE BLACKBELT JAPAN/2位・元王者、修斗世界4位)※パラエストラ柏から所属先名称変更
ホン・イェリン[Hong Yerin](韓国/DKジム)
KARENは22年12月にソルトに判定負けし、昨年4月のソルトとの再戦でも判定負けし女子ストロー級王座から陥落した。9月の再起戦では高本千代に判定勝ち。昨年12月には修斗に初参戦し、パク・ソヨン(韓国)に1R TKO勝ちした。今回の相手も韓国の選手に。
イェリンはMMA 7戦4勝3敗の21歳。キックボクシングをベースとし、19年のパンクラスでのMMAデビュー戦で沙弥子に判定負け。以降は韓国の大会で試合を重ね、昨年2月のブラックコンバットではDEEP王者の大島沙緒里を迎え撃ち一本負けしている。その後一度引退を考えたが、今回約1年ぶりに復帰する。
KARENはイェリンについて「引退を考えてからまた上がってくる選手なので、意気込みも強いと思うんですけど、そこをねじ伏せて、また上に上がらせないような試合をしたいと思います」とコメントし、「国際戦で試合も結構積んでる選手なので、油断はせず、しっかり自分が一本・KOで勝ちます」と宣言した。THE BLACKBELT JAPAN(4月からパラエストラ千葉ネットワーク改め)に移って1年経つが、KARENは「3月の大会にも出る重田ホノカ選手とか、浅倉カンナ選手とか、本当に粒ぞろいのプロの選手と一緒に練習しています」「寝技やレスリング力とか、一つ一つの技術が高い選手たちとやっているので、やられて覚えてっていう形で、どんどん覚えてきてるなっていう感じはします」と、厳しい練習の中での成長の手応えを語っている。
他にも以下のカードが発表されている。
ライト級 5分3R
松岡嵩志(パンクラスイズム横浜/6位)
ホン・ソンチャン[Hong Sungchan](韓国/コリアントップチーム)
松岡は昨年4月大会で岡野裕城に判定勝ちが、9月大会では岡野のマッハ道場の後輩・葛西和希に判定負けした。今回キャリア初の国際戦。ソンチャンはMMA 14戦9勝3敗2無効試合の34歳。
ウェルター級 5分3R
佐藤生虎[しょうご](UNITED GYM TOKYO/6位)
長岡弘樹(DOBUITA/元GRANDウェルター級王者)
佐藤は30歳。柔道をベースとし、中村K太郎率いるUNITED GYM TOKYOに所属する。7月のデビュー戦から3戦連続で1分半以内でKO勝ちしており、12月の横浜武道館大会では元GRANDウェルター級王者でRIZIN参戦経験もある川中孝浩をサウスポーからの左ストレートでダウンさせると、パウンドラッシュで粉砕した。
長岡は01年にパンクラスでデビューした44歳のベテラン。22年12月、6年ぶりにパンクラスに上がり村山暁洋に判定負けし、昨年3月には髙橋攻誠に判定負けしている。
フライ級 5分3R
砂辺光久(reversaL Gym OKINAWA CROSS×LINE/元パンクラス・ストロー級・フライ級・スーパーフライ級王者)
前田浩平(GRABAKA)
44歳のベテラン砂辺は、19年7月に北方大地にTKO負けし、ストロー級王座から陥落して以来、5年ぶりのパンクラス出場。その後はRIZINで前田吉朗、中務修良に敗れ、約2年ぶりの試合。今回はフライ級で参戦する。前田は昨年3月に今井健斗に判定勝ちしたが、7月にジョセフ・カマチョに、11月に萩原幸太郎に判定負けし2連敗中だ。
対戦カード
パンクラス・ストロー級暫定チャンピオンシップ(暫定王者決定戦) 5分5R
黒澤亮平(THE BLACKBELT JAPAN/2位、元修斗同級世界王者)※パラエストラ松戸から所属先名称変更
リトル(HIDE’S KICK!/4位)
ライト級 5分3R
粕谷優介(CROWN/2位)
久米鷹介(ALIVE/3位、元王者)
女子ストロー級 5分3R
KAREN(THE BLACKBELT JAPAN/2位・元王者、修斗世界4位)※パラエストラ柏から所属先名称変更
ホン・イェリン[Hong Yerin](韓国/DKジム)
ライト級 5分3R
松岡嵩志(パンクラスイズム横浜/6位)
ホン・ソンチャン[Hong Sungchan](韓国/コリアントップチーム)
ウェルター級 5分3R
佐藤生虎[しょうご](UNITED GYM TOKYO/6位)
長岡弘樹(DOBUITA/元GRANDウェルター級王者)
フライ級 5分3R
砂辺光久(reversaL Gym OKINAWA CROSS×LINE/元パンクラス・ストロー級・フライ級・スーパーフライ級王者)
前田浩平(GRABAKA)
ストロー級 5分3R
寺岡拓永(ROAD MMA GYM/7位、ネオブラッドトーナメント2023同級優勝)
氏原魁星(ボンサイ柔術)
フェザー級 5分3R
糸川義人(TURNING POINT MMA/12位、ネオブラッドトーナメント2022同級優勝)
櫻井裕康(NEVER QUIT)
バンタム級 5分3R
平岡将英(KRAZY BEE/ネオブラッドトーナメント2019同級優勝)
安藤武尊[ほたか](和術慧舟會AKZA)
バンタム級 5分3R
宮島夢都希[むつき](KRAZY BEE)
谷内晴柾(池袋BLUE DOG GYM)
【プレリミナリーファイト】
フライ級 5分3R
田中亮祐(UNITED GYM CHIBA)
齋藤桜貴 (暁道場)
第30回ネオブラッドトーナメント フライ級 2回戦 5分3R
山崎蒼空(マッハ道場)
AXEL RYOTA(ロータス世田谷)
第30回ネオブラッドトーナメント フライ級 2回戦 5分3R
饒平名知靖[よへな ちせい](K太郎道場)
名久井悠成(ANSWER FIGHT)
概要
大会名 PANCRASE 342 – PANCRASE 30周年記念大会 Vol.4
日時 2024年4月29日(月/祝) 開場・13:00(予定) 開始・13:30(予定)
会場 立川ステージガーデン [HP]
チケット料金 VIP¥50,000- SS¥30,000- A¥13,000- B¥8,000- ※未就学児は膝上観戦に限り無料
チケット販売 イープラス パンクラスストア 出場選手・所属ジム
お問い合わせ パンクラス 03-5339-9198 http://www.pancrase.co.jp/