RWS 4.18 ラジャダムナン(レポ):大﨑一貴に続きチャド・コリンズがラジャ王座に挑戦も大差の判定負け。RISE伊藤隆代表「三度目の正直、あの選手に!賭けたい」

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Rajadamnern World Series(RWS)
2026年4月18日(土)タイ・バンコク・ラジャダムナンスタジアム
レポート:井原芳徳
ラジャダムナンスタジアム認定スーパーライト級(63.5kg)タイトルマッチ
○ダム・パルンチャイ[Dam Parunchai](タイ/王者、RWS同級トーナメント2024準優勝、タイ7ch.同級王者)
×チャド・コリンズ[Chadd Collins](オーストラリア/ストライクフォース/3位、WMC・WMO・WBC・Rebellionムエタイ世界同級王者、RISE世界スーパーライト級(65kg)王者)
判定3-0 (50-45/49-46/50-45)
※ダムが4度目の防衛
RISEは昨年11月の両国国技館大会の途中、タイのラジャダムナン・ワールド・シリーズ(RWS)との提携を発表。その最初の目玉として、12月のRWSラジャダムナン80周年記念大会でRISE世界スーパーフライ級(53kg)王者、の大﨑一貴がラジャダムナン認定バンタム級(53.52kg)王者のジャルンスックに挑戦したが、5Rとも圧倒され判定負けした。その後、RWS勢もRISEに上がり、交流が続き、今回再び、RISE世界王者がRWSに乗り込んで王者に挑んだ。
コリンズは30歳。日本で19年から不可思、海人、中野椋太、直樹、笠原弘希に勝利し、23年12月のRISEではペットパノムルンに判定勝ちし第2代RISE世界スーパーライト級王者となる。24年3月のRISEではミゲール・トリンダーデに95秒でKO負け。9月の麻火佑太郎戦はKO勝ち。12月のRISEのRISE×GLORY 65kgトーナメント一回戦でエイブラハム・ヴィダレスに判定勝ちしたが、準決勝でトリンダーデに62秒でKO負け。昨年8月、原口健飛に判定勝ちしRISE世界王座を防衛した。
コリンズのベースはムエタイで、日本の大会に上がる前はラジャダムナンにレギュラー参戦していた時期もある。22年にWBCムエタイ、23年にWMC、24年にWMOの世界スーパーライト級王座を、地元オーストラリアの大会で獲得した。昨年8月の原口戦から21日後、オーストラリアでジャック・ラチャノンに判定勝ちしWMO王座を防衛していたが、11月2日のRISEのYURA戦の前の練習で負傷し欠場。今回、半年ぶりの試合がラジャでの大一番となった。タイでの試合は22年5月のルンピニーでのジャック戦で3R判定負けして以来4年ぶりとなる。
ダムは24年3月のRWSでラジャダムナン認定スーパーライト級王座を獲得。その後もRWSのレギュラーとして活躍し、24年の同級トーナメントでは準優勝。昨年3月、9月、今年2月と、タイ人選手に勝利し同王座を防衛し、今回、外国人相手に4度目の防衛戦に臨んだ。
1R、ダムがサウスポー、コリンズがオーソドックスで構える。30秒ほど見合っていると、レフェリーは両者に攻めるよう注意する。するとダムはコリンズのプレッシャーをステップでかわしつつ、左ミドルを随所で当てるように。コリンズも右インローを返し、ミドルやボディフックを当てる場面もあるが、ダムの巧さに手を焼いている感は否めない。最後、コリンズが詰めて来ると、ダムはロープを背負いつつ、左前蹴りで吹き飛ばし、いい形で終える。記者採点はダム。RWSはラウンドマスト&オープンスコアリングシステムで、ジャッジ3者ともダムにつける。
2R、ダムが左ミドルを当てつつ、ハイも当てるようになるが、コリンズはひるまず前に出て必死にパンチを振るう。コリンズは普段のオーストラリアの試合ならもっとムエタイテクニックを使うが、ダム相手では日本的なスタイルに切り替えて戦っている。終盤にはお互い肘も多用するように。ダムが左ミドルを強打するが、コリンズの左ハイもダムの顔面をかすめ、場内はどよめく。記者採点はダムだが、コリンズもいい場面を作っていたため、ジャッジは2者ダム、1者コリンズで割れる。
3R、コリンズはこれまで同様前に出るものの、圧力が落ち、2Rのようにロープ際までダムを詰めることができなくなる。ダムは距離を取ってコンスタントに左ミドルや前蹴りを当て、コリンズを翻弄する。2Rに仕留められなかったコリンズは手詰まり感が否めなくなる。記者採点はダム。ジャッジ3者もダムにつける。
4R、さすがにダムもずっと回って距離を取るだけでも消耗してきた様子。コリンズも右ボディ、ミドル、左肘を当てるようになって3Rよりは差を縮める。だが終盤にダムも左ミドル、ハイ、ストレート、組んでの膝のヒットを増やし、試合巧者ぶりを発揮してラウンドを終える。記者採点はダム。ジャッジ3者もダムにつける。
5R、同様の構図の中で、ダムは攻撃は少ないながらも、しっかり随所で力強い左ミドルとインローを当てて差を印象付ける。詰められても首相撲でコントロールして突き放す。終盤はパンチを振り回して前進するコリンズをかわしつつ、自分の左ミドルを強打する場面も作って終える。記者採点はダム。ジャッジ3者もダムにつける。記者採点は50-45でダム。ジャッジ3者もダムを支持し、ダムが判定勝ちで王座4度目の防衛を果たした。
ダムにベルトが巻かれた後のインタビューには、コリンズも登場し「ラジャダムナンに戻って来れてうれしかったです。タイトルを懸けて戦う機会をいただけて光栄です」とコメントした。ダムには100万バーツ(約500万円)、敗れたコリンズにも25万バーツ(約125万円)のボーナスが授与された。
なお、現地観戦したRISEの伊藤隆代表は試合後のXの投稿に「結果は悔しいけど、試合には確かに“気持ち”が見えた。 しっかり爪痕は残したと思う。挑戦第二弾も届かなかった。 それでも、ここで終わりじゃない。『負けたら終わりじゃない。 諦めたら終わりだ』三度目の正直、あの選手に!賭けたい」と記した。

