DEEP 6.29 後楽園ホール:18歳の神龍誠、フライ級暫定王者に。40代の小見川道大としなしさとこが一本勝ち
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2019年6月29日(土)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第12試合 メインイベント DEEPフライ級暫定王者決定戦 5分3R
×柴田“MONKEY”有哉(Kids MMA Team KIZUNA~絆~)
○神龍 誠(フリー)
判定0-5 (大藪27-30/福田27-30/豊永27-30/高本27-30/長瀬27-30)
※神龍が王者に
DEEPフライ級王者・和田竜光は昨年4月に神龍に判定勝ちして初防衛に成功した。その後の和田はONE Championshipを主戦場とし、ONEフライ級GP一回戦を4月に突破し、デメトリアス・ジョンソンとの準決勝に駒を進め、DEEPで防衛戦ができないことから、暫定王座戦が組まれた。
神龍は和田戦の後、中山ハルキと島袋チカラに判定勝ち。柴田は3年前の和田との第3代王座決定戦で判定負けし、最近では鮎田直人、坂巻魁斗相手に連勝している。
1R、神龍が押し込んだ後、膠着ブレイクがかかる。神龍が回転肘を放ち、柴田が組み付いて倒そうとするが、一回転して神龍が上になる。柴田が下から三角やオモプラッタを仕掛けようとするが、神龍は振りほどき、随所でパウンドを当てて、好印象を残す。
2R、柴田が脇を差しつつ足を掛けて投げたもの、一回転して神龍が上になる。柴田は脱出して一瞬バックを取りかけるが、神龍は防御して再びトップに戻る。柴田はパウンドを随所で当てて好印象を残す。終盤にも柴田がリバースしてマウントを奪いかけるが、これも神龍が防御して最後はトップに戻す。
3R、神龍が右ミドルを当てると、柴田が蹴り足をすくって倒すが、すぐ神龍は返して上に。またも柴田が脱出してバックを取りかけるが、これもすぐ神龍が防御してトップに戻る。神龍はそのまま最後までトップをキープし、肩固めを狙いつつ、時折パウンドと肘を当てて終了する。
記者採点は3Rとも神龍で27-30で神龍。DEEPのタイトルマッチは5ジャッジ制で、5人とも順当に神龍を支持し、神龍が18歳で暫定王者となった。神龍はベルトを巻いてマイクを持つと「これからフライ級最強を証明したいんで、大舞台に立ちたいですね」とアピールした。
第11試合 ミドル級(ノンタイトル戦) 5分3R
○水野竜也(フリー/DEEP王者)
×中井光義(フリー)
1R 4’58” 肩固め
1R、パンチが交錯した後、水野が一発目のタックルで倒し、グラウンドで主導権をキープする。肩固めのプレッシャーをかけつつ、ハーフ、サイド、マウントと動き、パウンドを連打した後、終了間際に肩固めを極めてタップを奪った。
第10試合 フェザー級 5分3R
○小見川道大(NEO JUDO ACADEMY)
×オーロラ☆ユーキ(KIBAマーシャルアーツクラブ)
2R 2’03” 肩固め
近年は巌流島やQUINTETに上がっていた現在43歳の小見川は、16年2月のWSOF-GCのテディ・バイオレット戦以来約3年半振りのMMAの試合となる。
1R、小見川が序盤から崩しつつパンチを当てると、上になってパウンドを当て続け先手を取る。だが終盤、ユーキが脱出して上になり、パウンドを当てて、スタンドに戻ってからもパンチで小見川を追い詰め形勢逆転する。
2Rもユーキがパンチ、ハイキックを当てて小見川を苦しめる。だが小見川は必死にしがみついて倒し、金網際でハーフで押さえ続けると、肩固めを極めて逆転勝ちした。
小見川は「皆さんのおかげで帰って来れました。俺が帰って来れないと思った奴、クソくらえ」と、昔から多用しているフレーズを久々に使って吠えると、「DEEPの佐伯繁代表には心から感謝します。この勢いで連戦して、9月、10月と試合したいと思います」とアピールした。なお、9月8日にはニューピアホール大会が開催されることが発表されている。
第9試合 ウェルター級 5分3R
○悠太(ALLIANCE/元DEEP王者)
×佐藤洋一郎(KATANA GYM/元修斗環太平洋王者)
判定3-0 (大藪29-28/和田29-28/豊永29-28)
1R、お互い左ジャブを当てるも、均衡状態が続くが、中盤から佐藤が左ミドルを当てるようになると、右ストレートのヒットも増えて攻勢になる。
2R、悠太が最初から圧力を強めて距離を縮め、タックルでテイクダウンを奪う。ハーフまで行き、いったん立たせた後、再び倒してトップをキープし、時折パウンドを当て、ポイントを五分にする。
3Rも佐藤が左ミドルを当てるが、蹴り足をつかんで悠太が上になりトップをキープし、時折パウンドを当てる。終盤、佐藤が立ち上がり、左まぶたを腫らし、意識朦朧としながらも左ミドルを当て続けて終える。ジャッジは3者とも3Rも悠太を支持し、悠太の判定勝ちとなった。
試合後マイクを持った悠太は「偉そうなことを言えないですが、自分の気持ちとしては、ここにベルトが欲しいです」と話し、3年前のウェルター級GP一回戦で敗れた相手である王者・住村竜市朗への挑戦を熱望した。
第8試合 フェザー級 5分2R
○横山恭典(KRAZY BEE)
×大澤茂樹(Honey Trap/元GRACHAN王者)
判定3-0 (大藪20-18/高本20-18/和田20-18)
1R、横山が積極的に蹴りとパンチを出し、サウスポーの大澤に右ミドルを連続で当てる。大澤は蹴り足をつかんで倒すが、その先の攻めができず。横山が下からアームロックを仕掛け攻勢を印象づける。
2Rも大澤が蹴り足をつかんで倒すが、上になってから攻めあぐねていると、横山が脱出する。横山が金網際を背にしつつバックマウントを維持し、パウンドを当てつつ裸絞めを狙い続け終了。2Rとも横山がポイントを取り完勝した。
第7試合 DEEP JEWELS(女子)ミクロ級(44kg) 5分2R
○しなしさとこ(フリー/DEEP女子フライ級(45kg)王者)
×マドレーヌ(メルヘン王国#FIGHTTEAMミチバ)
1R 3’05” アームバー
しなしは現在42歳で、14カ月ぶりの試合だが、健在ぶりを発揮する。開始すぐにしなしが投げ倒し、マウントを奪い、腕十字を仕掛ける。マドレーヌは防御し続け、しばらく金網際でトップで押さえるが、しなしは脱出すると、再びマウントを奪い、腕十字、アームロックを極める。マドレーヌは動いて耐え続けたが、最後は伸び切ったところで豊永レフェリーがストップした。
第6試合 65kg契約 5分2R
×石司晃一(フリー)
○白川”Dark”陸斗(志道場)
判定1-2 (大藪18-20/和田○19-19/豊永18-20)
スタンドのパンチ戦が続く中で、白川が若干ヒット数で上回る状況が続いたが、2R中盤過ぎから口が開き、石司もパンチを返しじわじわ挽回する。最後は石司がテイクダウンを奪い、バックマウントから裸絞めを狙って終了する。
判定は割れたが、白川のパンチのヒット数が2Rも評価され、白川の勝利となった。白川は「タイトルマッチしたいです。RIZIN出たいです」とマイクでアピールした。
第5試合 ウェルター級 5分2R
○渡辺良知(JUNGLE GYM)
×川中孝浩(BRAVE)
判定3-0 (大藪○19-19/和田○19-19/豊永○19-19)
1R、渡辺が終盤にマウントを奪い、肘を連打した後、腕十字を仕掛けチャンスを作る。2Rは川中がタックルで倒し、パウンドで追い詰めチャンスを作り挽回する。3者とも19-19の採点の上でマスト判定となり、フィニッシュに近づいた渡辺をジャッジ3者が支持した。
第4試合 バンタム級 5分2R
○渡部修斗(ストライプル新百合ヶ丘/Fighting NEXUS王者)
×小林博幸(T-BLOOD)
1R 1’22” 裸絞め
渡部が開始すぐから片足タックルを仕掛けてテイクダウンを奪い、金網際で背後を狙う等してコントロールする。小林は立つが、渡部はオンブになると、裸絞めを極め、最後は失神させてフィニッシュした。
NEXUSのベルトを肩にかけマイクを手に持った渡部は「僕の父(優一氏)がここで修斗初代ウェルター級王者になって、今、同じ目の高さでこの景色が見れてうれしいです。もっと上に行けるよう練習を頑張ります。今日極めたチョークはマジカルチョークと言うので覚えてください」とアピール。最後は佐伯繁DEEP代表の誕生日を祝い「長生きしてください」と労った。
第3試合 フライ級 5分2R
×中山ハルキ(K-Clann)
○伊藤裕樹(ネックスイチムエ/THE OUTSIDER 50-55kg級王者)
判定0-3 (和田18-20/豊永18-20/大藪18-20)
第2試合 フライ級 5分2R
×ランボー宏輔(パラエストラ千葉)
○鮎田直人(CAVE)
判定1-2 (和田○19-19/豊永19-19○/大藪19-19○)
第1試合 ライト級 5分2R
○宮崎直人(総合格闘技津田沼道場)
×大原樹里(KIBAマーシャルアーツクラブ)
判定2-1 (大藪20-18/和田18-20/豊永○19-19)