RIZIN.14 12.31 さいたまスーパーアリーナ:メイウェザー、那須川天心を圧倒。堀口恭司、コールドウェルに逆転勝ち。浜崎朱加、浅倉カンナに完勝
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Cygames presents RIZIN.14
2018年12月31日(月)さいたまスーパーアリーナ
レポート&写真:井原芳徳 リングサイド撮影写真:(C) 2015 RIZIN FF
第14試合 スペシャルエキシビション(ボクシング非公式戦) 147ポンド(66.7kg)契約 3分3R
―フロイド・メイウェザー・Jr(米国/プロボクシング元WBC世界スーパーウェルター・ウェルター・スーパーライト・ライト・スーパーフェザー級王者、元IBF世界ウェルター級王者、元WBA世界スーパーウェルター・ウェルター級王者/66.7kg)
―那須川天心(TARGET/Cygames/RIZIN KICKワンナイトトーナメント(57kg)2017優勝、RISE世界フェザー級(57.15kg)王者、ISKAオリエンタルルール世界バンタム級(55kg)王者/62.1kg)
勝敗無し
メイウェザー10オンス、天心8オンスのグローブハンデで行われたエキシビションマッチ。ゴングが鳴ると、メイウェザーは笑顔を浮かべながら、サウスポーの天心に圧力をかける。天心も左ストレート、右ボディを当てるが、メイウェザーは動じない。メイウェザーは左ジャブのフェイントを仕掛け続けるが、天心はスピードに反応できていない様子。するとメイウェザーが左ジャブ気味の動きからストレートを天心のこめかみに当て、天心は真後ろに倒れる。
ダウンカウントが数えられ、天心は四つん這いになりながら動き、ロープをつかんで立ち上がる。天心もパンチを返し必死に抵抗するが、メイウェザーは詰め、右ボディからの右フックの連打で再びダウンを奪う。のけぞるようにして倒れた天心は既にダメージが大きく、ここで終えてもいいぐらいだったが、それでも天心は立ち続行する。だがメイウェザーは左ストレートで3ダウン目を奪う。そのまま通常のルールなら終わりのはずだが、フリーノックダウン制のため、レフェリーがカウントしていると、セコンドからタオルが投げられ、2分19秒でエキシビションマッチは終了した。
メイウェザーが何段階も格の違いを見せつけ圧倒する内容となり、天心は悔し涙を浮かべ、四方に頭をさげた。メイウェザーは受け取ったトロフィーを天心に与え、マイクを持つと「今日は楽しんでもらえる戦いを意識しました。天心に感謝します。エキシビションですので彼はまだ無敗の王者です。これからも胸を張って前を向いて頑張って欲しいです。RIZIN、ファンの皆さんありがとう。RIZINがナンバーワンです」とアピールした。
バックステージでのインタビューで天心は「メイウェザーのプレッシャーが凄かったです。ちょっと打とうとするだけでフェイントして来ますし、一流だと思いました」「会見とかで体格差は感じなかったんですけど、向かい合って初めてわかりました」「ダウンを取られたことが無いんで『効くってこういうことなんだ』って思いました。立とうとしても動かなくてびっくりしました」「メイウェザーはよけ続けると思ったけど倒しに来てくれて良かったです」「負けには残らないけど心には一生残るので、この気持ちを胸に、これからも頑張りたいです」「また頑張れる気がしますし、もう怖いものは無いと思います」「メイウェザー選手にやられたことは忘れないんで、吸収して他の選手にやってやろうと思います。真似するのはボクシングのスタイルだけで、普段の態度は真似したくないですね」「皆さんの応援の力になりました。メイウェザー選手に試合前はムカついたけど、戦ってみたらいい人でした」と話した。
なお、この日のRIZINはRIZIN史上最多の29,105人の観衆を集めた。午前の「やれんのか!」の観衆は7498人だった。
第13試合 RIZINバンタム級(61kg)初代王座決定戦(肘有り) 5分3R
○堀口恭司(アメリカン・トップチーム/RIZINバンタム級(61kg)トーナメント2017優勝、元UFCフライ級(56.7kg)3位、元修斗バンタム級(60kg)世界王者/60.8kg)
×ダリオン・コールドウェル[Darrion Caldwell](米国/アライアンスMMA/ベラトール・バンタム級王者/60.85kg)
3R 1’13” フロントチョーク
※堀口が王者に
1R、サウスポーのコールドウェル、オーソドックスの堀口の打撃戦の後、コールドウェルがスタンドでアームロックを仕掛けるが、堀口が動くとロープにもつれ、何度かストップドントムーブがかかり、攻撃が寸断されてしまう。これに堀口は救われる形になり、スタンドに戻るが、お互い決定打は出ない。
2R、コールドウェルは序盤からタックルを仕掛け、ロープ際で引っ張って倒して上に。堀口はロープを背にして座って押さえ込まれる状態が続くが、コールドウェルもなかなかその先に行けない。終了間際にスタンドに戻りゴングが鳴る。
3R、堀口がスタンドの打撃戦で右ミドル、右ボディをヒットし、打開を図る。コールドウェルは左ストレートを当てながらタックルを仕掛けテイクダウンに成功する。堀口はロープに背をつけ、このまま2R同様に押さえ込まれてしまいそうな気配があったが、堀口はコールドウェルの頭にパンチをコツコツ当てた後、一瞬の隙を逃さず首に手を回し、ギロチンチョークを仕掛けると、これが見事に極まり、コールドウェルがタップ。まさかの逆転に、場内は大歓声に包まれた。
インタビューで堀口は「集まってくださった皆さんありがとうございます。楽しめましたか」と話し、アナウンサーに「団体の威信をかけた争いでした」と話されると「日本で戦っているのに負けるわけにはいかないんだ」とアピールし、「心配かけたけど、ベルト取れてうれしいです。来年しっかり格闘技をもっともっと盛り上げるんで、皆さん会場に来てください」とテレビの視聴者に呼びかけた。
バックステージでのインタビューで堀口は「3Rは極めなきゃダメだと思いました」「コールドウェルは(16年のベラトールのジョー・タイマングロ戦で)一回ギロチンで負けているんですよ。いい位置なので入ると思いました。コーチは『やるな』と言っていましたけど、いっぱい練習して、入ると思って、行くしかないと思いました」と振り返り、。コールドウェルが再戦を求めていることを聞くと「今回はベラトールに来てくれたので、僕もベラトールに上がって戦いたい」と話し、「ベラトールのベルトを取る気があるか?」という質問に「もちろん」と答えた。RIZINの榊原信行実行委員長も堀口のベラトール派遣には前向きで、再戦は確実な情勢だ。
第12試合 RIZIN女子スーパーアトム級(49kg)初代王座決定戦(肘有り) 5分3R
×浅倉カンナ(パラエストラ松戸/RIZIN女子スーパーアトム級トーナメント2017優勝/48.7kg)
○浜崎朱加(AACC/元INVICTA世界アトム級(47.6kg)王者、元JEWELSライト級(52kg)王者/48.9kg)
2R 4’33” 腕ひしぎ十字固め
※浜崎が王者に
1R、開始すぐのパンチの打ち合いで、浜崎の右ストレートが炸裂するが、浅倉の指が浜崎の右目に入り、一時中断する。再開後、浅倉はサウスポーで一貫しているが、浜崎はサウスポーを主体にしつつ、何度もスイッチしながら距離を自在に操り、左右のストレートを的確に当て続けて主導権を握る。時折テイクダウンも絡めるが、浅倉はすぐ立つ。浅倉もミドルを当てるが、浜崎の動きは止まらない。終盤、浅倉が倒してバックを取りかけるが、浜崎はすぐにアームロックを仕掛けながら立って脱出する。
2R、浜崎はスイッチを繰り返し、その都度パンチと蹴りを当て続け、主導権を維持する。浅倉は対応できず、中盤過ぎにタックルを仕掛けて打開を図ろうとするが、浜崎は切って押し込みつつテイクダウンに成功する。すぐにサイドを奪い、腕十字を仕掛けると、ロックを切ったところで一旦は浅倉が体をひねって防御したものの、すぐに浜崎は体勢を戻して腕を伸ばしきりタップを奪った。
ベルトを巻いた浜崎は勝利者インタビューで「寝技の展開にならず、お互い寝技が得意だからそうなったと思いますけど、打撃が強かったです。最後は得意の形になったと思います」と試合を振り返り「これからもっと強い選手が準備されると思いますけど、しっかり勝ちたいです」とアピールした。
第11試合 93kg契約(ライトヘビー級相当)(肘有り) 1R10分・2R5分
○イリー・プロハースカ(チェコ/ジェットサーム・ジム・ブルーノ/92.9kg)
×ブランドン・ホールジー[Brandon Halsey](米国/HBアルティメット/元ベラトール・ミドル級王者/92.8kg)
1R 6’03” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
1R、ホールジーはテイクダウンを奪い、ハーフからギロチンを仕掛け、プロハースカを追い詰める。プロハースカは耐えると、ホールジーはマウントに移行するが、プロハースカは脱出する。
直前オファーで出場したホールジーは、ベラトールの金網で戦い続けたせいか、リングでの戦いに慣れていない様子で、度々場外に落ちてしまう。プロハースカの飛び膝をかわした際にも場外に落下し、背中を打ち付けてダメージを負ってしまい、なおかつ場外逃避行為とみなされ和田レフェリーからイエローカードをもらってしまう。
まだ回復しきっていない様子だが、ホールジーは続行の意思を示す。テイクダウンしてバックマウントを奪って裸絞めを狙うが、足が十分回り切っていないせいかポジションキープができず、プロハースカは脱出する。するとすかさずプロハースカは上になり、パウンドを連打する。ホールジーはこれまた慣れない1R10分ルールの影響でスタミナ配分に失敗したか?直前のオファーで仕上げきれなかったか?パウンドをもらう内に動きが止まり、レフェリーがストップした。
試合後のプロハースカはミルコとの対戦を熱望。ホールジーは万全な状態、ベスト体重のミドル級での再来日を期待したい。
第10試合 女子102.5kg契約(肘有り) 5分3R
○ギャビ・ガルシア(ブラジル/アライアンス柔術/チーム・ギャビ・ガルシア/101.85kg)
×バーバラ・ネポムセーノ[Barbara Nepomuceno](ブラジル/チーム・ビッグG/92.5kg)
1R 2’35” アームロック
1R、キックボクサーのネポムセーノは右のオーバーハンドフックを多用するが、大きいガルシアにはあと一歩届かず、逆にガルシアの左右のストレートが度々当たる。そして中盤にガルシアが組み付いて倒すと、簡単にサイドポジションを奪い、アームロックを極めてフィニッシュした。
試合後は昨年に戦う予定もガルシアの体重オーバーで試合が流れた神取忍がリングに乱入し、「逃げてんじゃねえよ。やれんのか」と対戦を要求。関係者に制止され乱闘は阻止されたが、神取はしぶとく挑発を続けた。ガルシアはヘビー級王座設立を希望しており、神取とのタイトルマッチが今後組まれそうなムードになった。
第9試合 70kg契約(ライト級相当)(肘有り) 5分3R
×ダロン・クルックシャンク(米国/ミシガン・トップチーム/69.7kg)
○ダミアン・ブラウン[Damien Brown](オーストラリア/インテグレイテッドMMA/69.9kg)
1R 4’10” フロントチョーク
クルックシャンクが回転系の蹴り技、バックブロー等を駆使し、足払いの応酬も見られ、打撃で多彩な攻防を両者が繰り広げるが、クルックシャンクがタックルを仕掛けて流れを変えようとすると、ブラウンは倒れながらもギロチンを仕掛けてタップを奪った。ブラウンはマイクを持つと「五味隆典とやりたいです」と、来年のライト級GPに向けてアピールした。
第8試合 女子51kg契約 5分3R
×長野美香(CORE王子豊島/50.65kg)
○山本美憂(KRAZY BEE/SPIKE 22/50.65kg)
判定0-3 (大藪=山本/松宮=山本/和田=山本)
1R、美憂がパンチを振りながら組み付いて倒すと、押さえ込みながら鉄槌とパウンドを当て続け主導権を維持する。2R、長野がタックルを仕掛けるが、美憂は余裕で切り、頭に膝を連打してから潰して上になる。スタンドに戻るが、お互い攻めあぐねる。
3Rもスタンドが続いた後、長野がまたもタックルに行くが、美憂がまたも潰し、頭とボディに膝を当て、サイドで押さえ続ける。最後は膠着ブレイクですぐ終了。寝技で優位に戦い続けた美憂が判定勝ちした。
美憂は「KOできずごめんなさい。次こそKOを狙いたいです。喪中なんで言えないんですけど、たぶん、KIDから、ハッピーニューイヤー」とアピールした。
第7試合 宮田和幸引退試合&山本“KID”徳郁メモリアルマッチ 65kg契約(フェザー級相当)(肘有り) 5分3R
○宮田和幸(BRAVE/63.7kg)
×山本アーセン(KRAZY BEE/64.75kg)
2R 3’23” アームロック
1R、ゴングと同時に両者とも飛び膝を放って空中でぶつかる。宮田はかつてKOされた側だが、KIDとの一戦を思い出させる幕開けに場内は沸く。すぐ両者組み付くと、アーセンが上になる。宮田は下から三角絞め、腕十字、アームロックを狙うが、アーセンは防御を続ける。
2R、スタンドの展開で、アーセンが飛び膝のフェイントから右フックを当てて、すぐ組み付いて倒す。だが宮田がこのラウンドも下からサブミッションを狙い続けて主導権を握る。そして宮田はアーセンの背中の側に巻き込む形でアームロックを極めると、最後はタップを奪った。
有終の美を飾った宮田は「アーセン選手強かったです。僕もデビューしたての時はグレイシーや、それこそKID選手とやって、なかなか結果出なかったけど、15年やってやっとそこそのレベルに行ったと思います。本当にお世辞抜きでアーセン選手強くて、テイクダウンされたし、力もあるし、物凄い才能がある選手なので、これから頑張ってもらいたいです。今日の試合で引退することになりました。うちの後輩たちも今のところ5人がチャンピオンになって、うちに入った選手は全員チャンピオンにしたいです。引退試合をこのRIZINの舞台でやってもらって、物凄く感謝しないといけないと思います。これからは日本の格闘技界を後押しします」とメッセージを残した。最後は長男がリングに上がり、「昔から僕のヒーローで、最後に勝てて本当に良かったです。ありがとう」と感謝の言葉を述べた。
第6試合 70kg契約(ライト級相当) 5分3R
×矢地祐介(KRAZY BEE/元修斗環太平洋フェザー級(65kg)&PXCフェザー級(65.8kg)王者/69.95kg)
○ジョニー・ケース[Johnny Case](米国/MMAラボ/69.95kg)
2R 4’47” TKO (ドクターストップ:右ストレートによる右まぶたのカット)
1R、開始すぐにケースはサウスポーの矢地に左右のストレートを連続で当てる。矢地がダウンしてすぐ立つと、ケースはタックルを仕掛けて上になる。スタンドに戻すと、またも矢地はパンチをもらうが、矢地も右ストレートを当て返す。だが終盤はケースが随所で右ストレートを当てて優位に進める。
2R、開始前に矢地の右まぶたの腫れに対しドクターチェックが入るが続行する。ケースがパンチで積極的に攻めてから、組んで倒して上になる。ケースは時折パウンドを当てる。矢地はスタンドに戻すが、ケースが右ストレート、右ハイを当て主導権を維持する。矢地は右まぶたを切られ、ドクターチェックが入ると、止血の後にストップがかかった。矢地は2連敗となった。
第5試合 60kg契約(肘有り) 5分3R
○元谷友貴(フリー/DEEPバンタム級(61.2kg)王者・元フライ級(56.7kg)王者/60.0kg)
×ジャスティン・スコッギンス(米国/レボリューションMMA/59.95kg)
1R 3’28” 洗濯挟み
1R、スコッギンスが再三スイッチしつつ、サウスポーからサイドキックや前蹴りを当てる。少し入りにくそうな元谷だったが 右フックを当てて下がらせると、スコッギンスはタックルで防御しようとする。だが元谷にすれば寝技のほうが助かる状況で、下になるとすぐに三角絞めを仕掛け、鉄槌で痛めつけてから、最後は両足で首を挟む「洗濯挟み」に切り替えて絞め上げタップを奪った。
第4試合 59kg契約(肘有り) 5分3R
○佐々木憂流迦[うるか](フリー/元修斗環太平洋バンタム級(60kg)王者、元UFCフライ級(56.7kg)15位/58.7kg)
×マネル・ケイプ(アンゴラ/AKAタイランド/58.9kg)
判定3-0 (大藪=佐々木/新美=佐々木/豊永=佐々木)
憂流迦はUFCから日本の大会に戻っての初戦、UFCでは認められないシューズを履く。1R、ケイプが右アッパー、左フックを連続で当てると、憂流迦は組み勝負に切り替え、タックルを仕掛けてテイクダウンを狙うが、ケイプはすぐに立つ。憂流迦はサウスポーからの左膝、左ミドルをヒットし、またもタックルを仕掛け、今度は上になる。バックを取りに行くが、間もなく時間切れとなる。
2R、序盤にケイプのパンチをもらうが、1分ほどでタックルでテイクダウンに成功する。憂流迦はバックも取り、パウンドを当てる。トップに戻ってからもコントロールを続け、ヒューズポジション、マウントと動いてパウンドを当てて追い詰める。
3R、憂流迦は攻め疲れ、少しケイプのパンチをもらうが、中盤過ぎにタックルで倒してトップキープする。その先は攻めきれず時間切れとなったが、2Rの優勢が評価され判定勝ちとなった。
第3試合 女子57kg契約(フライ級相当)(肘有り) 5分3R
×真珠・野沢オークレア(米国/フリー/56.55kg)※真珠・野沢オークライヤーから表記変更
○ヤスティナ・ハバ[Justyna Haba](ポーランド/Spartakus Rzeszow/56.65kg)
2R 3’41” 裸絞め
1R、スタンドの打撃戦が続き、ハバがスリップしたが、上になった真珠に対し、下から腕十字を仕掛けて追い詰める。3分ほどで真珠は外すと、バックマウントを奪い、裸絞めと鉄槌を狙って反撃する。
2R、真珠がスタンドでもつれた後、バックを序盤から取りかけるが、ハバは崩して上になる。真珠は下から腕十字を狙うが、失敗すると、ハバがすぐ動きマウントを奪う。肘とパウンドで痛めつけると、最後は裸絞めを極めて落とした。
第2試合 70kg契約(ライト級相当) 5分3R
×大尊伸光(総合格闘技津田沼道場/修斗ライト級(70.3kg)世界1位・元同環太平洋王者/69.90kg)
○トフィック・ムサエフ[Tofiq Musayev](アゼルバイジャン/オリオン・ファイト・クラブ/69.85kg)
2R 1’19” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
1R、スタンドの打撃戦で、お互いロー主体に攻め、時折フックを放つ。ムサエフはバックスピンキックも絡める。最後にムサエフが倒して上になるが残り数秒で時間切れとなる。
だが2Rもムサエフがタックルで序盤から上になり、ムサエフが鉄槌を連打していると効き目を発揮。引き続き連打して大尊の動きが止まると、レフェリーがストップした。
第1試合 女子49kg契約(スーパーアトム級)(肘有り) 5分3R
―RENA(シーザージム/シュートボクシング世界女子フライ級(51kg)王者/失格)
―サマンサ・ジャン・フランソワ[Samantha Jean-Francois](フランス/Sausset Fight Team/49.0kg)
中止
RENAは前日計量の前に脱水症状のために倒れ、一時入院したため試合が中止となった。31日の大会開始1時間前の会見で榊原実行委員長は「RENA選手は主催者として試合に出せない体調と確認しました。退院しましたが、頭痛が治まらないとのことです。女性の肉体的なことを含め、諸条件ありますけど、それを言い出したらプロとしてやっていけないですから、プロ失格だと主催者としても思いますし、本人もそういう自覚を持っていると感じました。ファンの前に出られる状態ではないですが、サマンサに謝りたいという意思を持っていて会場に来ると思います。ドクターは『背中を押して出せない状態で、出すべきではない』という見解で、最終的にドクターストップと言い切れる状態では無かったですが、総合的に出せないと判断しました」と説明した。