UFC 9.23 ラスベガス(レポ):魅津希、僅差ラウンド続きも判定勝ち「3年ぶりにオクタゴンに戻れてうれしい」
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UFC Fight Night: Fiziev vs. Gamrot
2023年9月23日(土/現地時間)米国ネバダ州ラスベガス:UFC APEX
レポート:井原芳徳
第2試合 女子ストロー級 5分3R
○魅津希[みずき](セラ・ロンゴ・ファイトチーム/元DEEP JEWELSストロー級王者)
×ハンナ・ゴールディ[Hannah Goldy](米国)
判定3-0 (29–28/29–28/29–28)
魅津希は井上直樹の姉で28歳。MMA 20戦14勝(9一本)6敗。15年に藤野恵実に勝利しDEEP JEWELSストロー級王座を防衛し、18年3月、Invictaストロー級王座決定戦で、現在UFCストロー級6位のビルナ・ジャンジロバに判定負け。19年8月にUFCに初参戦しウー・ヤナンに判定勝ち。20年3月の試合が新型コロナウイルスの感染拡大の影響で無くなり、同年8月の1年ぶりの試合ではアマンダ・レモスの打撃に苦しみ判定負けした。その翌月、左膝を手術し、長期の療養を経て約3年ぶりに復帰した。
ゴールディはMMA 9戦6勝(1KO/1一本)3敗の31歳。19年にデイナ・ホワイト・コンテンダーシリーズで勝利してUFCと契約しUFC 4戦1勝3敗。ここ2戦は21年9月にエミリー・ホワイトメイアーに1R腕十字で勝利したが、昨年7月、モリー・マッキャンに1R TKO負けしている。これまでフライ級だったが今回ストロー級に階級を下げる。
1R、軽い打撃戦の後、組みの展開に移り、魅津希がゴールディを金網に押し込むが、ゴールディは膝を当てる等して抵抗し、魅津希はテイクダウンを奪えず離れる。終盤、ゴールディも右ストレートを当てるが、魅津希はスイッチを織り交ぜつつ、左ミドルを返し、首相撲になると膝を連打する。ゴールディのタックルで片膝をつくが、すぐ立ち、テイクダウンは免れる。
記者採点は終盤の打撃で魅津希につけたが、非常に僅差のため、ゴールディについても不思議ではない。ジャッジは2者が魅津希、1者がゴールディにつける。
2R、中央付近で組みの攻防となると、魅津希が足を掛けてテイクダウンを奪う。中盤、魅津希は上から押さえ、パスガードを狙うが、ゴールディは足を効かせて脱出する。立つとすぐ魅津希がゴールディを金網に押し込むが、ゴールディが押し返し、足を掛けて倒す。終盤、ゴールディはトップで押さえたが、すぐに魅津希は脱出する。ゴールディは魅津希を押し込み、テイクダウンを狙い、倒しかけるが、魅津希は間一髪で逃れて立ち、組んだ状態で膝を当てて終える。
記者採点はこのラウンドも迷ったが組みのコントロールで若干優勢だったゴールディ。ジャッジはやはり割れ、2者がゴールディ、1者が魅津希につける。
3R、魅津希が距離を取って右ストレートを巧く当てる。ゴールディが押し込むが、魅津希は突き放し再び右ストレートを当てる。中盤も魅津希が左フック等を当てるが、ゴールディが組んでテイクダウンを狙う展開に。終盤もスタンドの組みの攻防が続くが、魅津希はその中で膝を当てる。離れてのパンチの攻防、組んでの攻防が繰り返され、ゴールディも膝を返し、どちらも譲らぬ展開が続く。
だが残り30秒、魅津希がゴールディを突き放して左ボディを当てると、組んで来たゴールディを押し倒す。すぐ立ったゴールディに対し、魅津希は前に出て押し込みも織り交ぜつつ、左右のパンチを顔面とボディに立て続けに当て、若干優位を印象づけて試合を終える。
記者採点は僅差だが魅津希。ジャッジは2者が魅津希、1者がゴールディで割れる。記者採点合計29-28で魅津希。ジャッジも結局3者とも29-28とつけ、魅津希が3年ぶりの復帰戦を白星で飾った。
勝利者インタビューで魅津希は英語で「怖かったですけど、3年ぶりにオクタゴンに戻れてうれしいです」と話した後、日本語で「もうちょっといいパフォーマンスしたかったです。またカムバックして、もっといいパフォーマンスをして(ボーナスを)取りたいです」と話した。バックステージのインタビューでは「うまく試合運びできず、負けちゃうんじゃないかと思ったんですけど、ジャッジが私を取ってくれて今はうれしいです。技術を向上しないといけないですけど、無事勝てて良かったです」「怪我も無いと思うので、すぐ戻って来たい思いは強いです」等と話した。
魅津希 @fighter_mizuki のポストファイトインタビュー#UFCVegas79 pic.twitter.com/fSfYTjh9VH
— UFC Japan (@ufc_jp) September 23, 2023
第11試合 メインイベント ライト級 5分5R
×ラファエル・フィジエフ(6位)
○マテウス・ガムロット(7位)
2R 2’03” TKO (レフェリーストップ:左膝の負傷)
第10試合 コーメインイベント フェザー級 5分3R
○ブライス・ミッチェル(10位)
×ダン・イゲ(12位)
判定3-0 (30–27/29–28/29–28)
第9試合 女子ストロー級 5分3R
○マリナ・ロドリゲス(8位)
×ミシェル・ウォーターソン・ゴメス(12位)
2R 2’42” TKO (レフェリーストップ:マウントパンチ)
第8試合 ウェルター級 5分3R
○ブライアン・バトル
×A.J.フレッチャー
2R 4’32” 裸絞め
第7試合 フェザー級 5分3R
×リカルド・ラモス
○シャルル・ジョーデイン
1R 3’12” フロントチョーク
第6試合 バンタム級 5分3R
×ダン・アルグエタ
○マイルズ・ジョーンズ
判定0-3 (27-30/27-30/28-29)
第5試合 ウェルター級 5分3R
○ティム・ミーンズ
×アンドレ・フィアリョ
3R 1’15” TKO (レフェリーストップ:スタンドパンチ連打)
第4試合 ミドル級 5分3R
×ジェイコブ・マルクーン
○コーディ・ブランデージ
1R 4’15” 反則 (後頭部への肘打ち)
第3試合 ヘビー級 5分3R
○モハメド・ウスマン
×ジェイク・コリアー
判定3-0 (30–27/29–28/29–28)
第1試合 女子バンタム級 5分3R
×タミレス・ビダル
○モンツェラート・レンドン
判定1-2 (29–28/28–29/29–28)