ジャパンキック 7.16 新宿フェイス（第2部レポ）：永澤サムエル聖光＆睦雅のビクトリージム勢がタイ人選手をKO

ジャパンキックボクシング協会 KICK Insist 16：第2部
2023年7月16日（日）新宿フェイス

レポート＆写真：井原芳徳

第7試合　ダブルメインイベント　62kg契約　3分5R
○永澤サムエル聖光（ビクトリージム／WMOインターナショナル＆WBCムエタイ日本統一ライト級王者、元ジャパンキック同級王者）
×ケンナコーン・ダブランサラカム（タイ／True4Uライト級7位）
2R 2’22” TKO (レフェリーストップ：左ローキックでダウン後)

　1R、ロー主体の蹴り合いが続く中で、永澤が左右のボディフックを連打すると、ケンナコーンは両手を広げ「効いていない」とばかりにアピールする。ケンナコーンもボディへのパンチを返すが、永澤もボディフックを返し続け、ローやミドルの蹴り数でも上回り、やや優位で終える。

　2R、開始すぐからケンナコーンは左ミドルを連打し、首相撲に持ち込んで膝を当て、永澤の攻めを封じる。だが離れると、永澤が左の奥足狙いのローをヒット。これが効き目を発揮し、さらに左ローを当ててダウンを奪う。永澤は左ボディも効かせつつ、左の奥ローをまたも強打し、再びダウンを奪ったところで、少レフェリーがストップした。

　マイクを持った永澤は「ビクトリージムは若い睦雅が伸びてきていますけど、まだまだ譲らんぞと見せました」とアピールした。

第6試合　ダブルメインイベント　62kg契約　3分5R
○睦雅［むが］（ビクトリージム／ジャパンキック・ライト級王者）
×ペットルン・ルークスアン（タイ／元KruDamバンコクトーナメント60kg王者）
1R 1’10” TKO (レフェリーストップ：左ボディフックでダウン後)

　1R、体格で勝る睦雅がプレッシャーをかけ、右ローを積極的に当てて、早くも先手を取ると、左ボディをヒット。ペットルンはダウンすると、倒れたまま動けず、松田レフェリーがストップ。睦雅がわずか70秒でTKO勝ちした。

　マイクを持った睦雅は「チャンピオンになって最初の試合で1R KO勝ちしてホッとしています。もっと強くなってこのリングに帰ってきます」とアピールした。睦雅は第2部のMVPに選ばれている。

第5試合　セミファイナル　52.5kg契約　3分3R
△細田昇吾（ビクトリージム／ジャパンキック・フライ級1位、元スックワンキントーン同級王者）
△奥脇一哉（エイワスポーツジム／WMC日本バンタム級2位）
判定1-1 (少30-29/松田28-29/勝本29-29)

　1R、細田がじわじわ一哉をコーナーに詰め、右ローを随所で当てやや優位だったが、終盤には一哉も右ローを返すようになり、差を縮めて終える。

　2R、細田は右アウトロー、左インローを当て続け、蹴り足をすくったり組んだ状態から一哉を倒す場面も作り差を示す。一哉はローをもらってバランスを崩す場面も。

　3R、一哉は再三組み、膝を絡めて挽回する。細田はローを返せなくなるが、終盤には組んだ状況で膝を当て返し、差を縮めて終える。
　2Rは細田がポイントを取ったが、1Rと3Rは僅差となったためか、ジャッジは三者三様で解釈が分かれ、ドローとなった。

第4試合　フライ級　3分3R
○西原茉生（治政館／ジャパンキック2位）
×花澤一成（市原ジム）
1R 1’09” TKO (レフェリーストップ：左フックで2ダウン後)

第3試合　フェザー級　3分3R
○勇成（Formed）
×颯也（新興ムエタイジム）
1R 1’15” TKO (レフェリーストップ：右ストレートで2ダウン後)

第2試合　ライト級　3分3R
○岡田彬宏（ラジャサクレックムエタイジム）
×長谷川欣毅（エイワスポーツジム）
判定3-0 (中山29-28/勝本30-28/椎名30-29)

第1試合　肘無し　フェザー級　3分3R
△隼也JSK（治政館）
△遠山哲也（エスジム）
判定1-0 (29-28/29-29/29-29)

ジャパンキック 7.16 新宿フェイス（第1部レポ）：瀧澤博人、タイ人選手に判定勝ちし「11月、夢の足掛かりになる試合を」とアピール。大地・フォージャーがKO勝ち