Krush 6.24 GENスポーツパレス(レポ):武尊トライアウト出身の村田健悟、武尊復帰戦の日にプロデビューし勝利
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Krush-EX 2023 vol.5
2023年6月24日(土) 東京・GENスポーツパレス
レポート:井原芳徳
第5試合 スーパー・バンタム級 3分3R
×内田竜斗(チーム・タイガーホーク/K-1カレッジ2021 -55kg優勝)
○村田健悟(ALONZA ABLAZE)
判定0-3 (25-30/25-30/25-30)
村田は大阪出身の19歳。子供の時からフルコンタクト空手を習い、19年のJKJO全日本空手道選手権大会高校生男子60kg未満の部で優勝。武尊が21年夏から秋に自身のYoutubeを通じて行った「武尊トライアウト」で合格すると、武尊と共に審査員を務めた武尊の先輩・卜部功也が運営する東京都目黒区のALONZA ABLAZEに昨年4月に所属した。今年3月のK-1アマチュアのチャレンジAクラス-60kgで優勝し、大会MVPにも選ばれた。
今回、村田はプロデビュー戦。同じ日、パリでは武尊がTHE MATCH 2022以来1年ぶりの復帰戦を行い5R KO勝ちしインパクトを残したが、「武尊トライアウト」出身の村田も印象を残す試合を繰り広げる。
対する内田はKrushで活躍する内田晶の弟。K-1カレッジ2021 -55kg優勝者で、昨年プロデビューし1戦0勝1敗だ。
1R、村田はまだ慎重だが、右ロー、左ミドルを当てつつ、左ストレートにつなげたり、右のバックスピンキックを当てたりと、随所で有効打を見せ、主導権を握る。
2R、村田は右のカーフキックを効かせる。中盤、村田が左ボディを放った際、バッティングとなり、内田の回復を待ち一時中断する。再開後、今度は村田の左ミドルがローブローとなり、またも内田はダメージを負い一時中断する。すると再開直後、村田の左フックが炸裂し、内田はダウンを喫する。終盤にも村田の左ローがローブローとなり、内田にとっては不運が続く。再開後、村田が内田をコーナーに詰め、左ボディからの右フックでまたもダウンを奪う。最後の村田の猛攻を内田は耐えて終える。
3Rも村田が左ボディ、右カーフを効かせ優位を維持する。すると中盤、村田が内田をコーナーに詰め左ボディを効かせてから、右フックを放つと、そのまま右手で内田の頭を下に押さえつけ、右膝蹴りを顔面に当てて倒す。箱崎レフェリーは反則とは判断せずダウンを宣告する。その後も村田がパンチや膝を当て続け、主導権を維持し終了する。判定の結果、村田の大差の勝利となった。
村田は2Rに偶発的とはいえ反則が重なり、内田はその影響によるダメージが蓄積し、3Rのダウンの裁定も微妙だったものの、村が素質の高さを印象付ける戦いぶりだったのは確かだ。大会後、Krushエヴァンジェリストの石川直生氏もTwitterで「全7試合中、KO決着は1試合。KOが全てではないものの、今回のEXは『もう少し出来ただろ!』っていう物足りなさを感じた。そういう中だからこそ、村田健悟の存在感は特に印象に残った」と高く評価する投稿をしている。
第7試合 メインイベント 58kg契約 3分3R
△小松貴哉(K-1ジム五反田チームキングス)
△橋本楓汰(BFA-SEED)
判定0-1 (30-30/28-30/30-30
第6試合 フェザー級 3分3R
○井上咲也(K-1ジム大宮チームレオン)
×安 晟太(サクシードジム team EXCEED)
判定2-0 (30-29/30-30/30-29)
第4試合 バンタム級 3分3R
×蓮武(ウィラサクレック・フェアテックス西川口)
○有馬大翔(K-1ジム福岡チームbeginning)
判定0-3 (28-30/28-30/28-30)
第3試合 バンタム級 3分3R
×小島卓也(優弥道場)
○瀧山悠斗(ウィラサクレック・フェアテックス西川口)
判定0-3 (29-30/29-30/28-30)
第2試合 女子アトム級 2分3R
×AIKO(AX GYM)
○hiyori(真樹ジムAICHI)
3R 0’30” KO (右フック)
第1試合 スーパー・フェザー級 3分3R
×髙口賢史郎(K-1ジム五反田チームキングス)
○宮原 司(K-1ジム心斎橋チームレパード)
判定0-3 (26-30/26-30/27-30)