INNOVATION 4.30 新宿フェイス(レポ):新田宗一朗、紀州のマルちゃん相手にドロー防衛。フェザー級王座決定戦は元山祐希×前田大尊に
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JAPAN KICKBOXING INNOVATION「RESISTANCE-11」
2023年4月30日(日)新宿フェイス
記事提供:JAPAN KICKBOXING INNOVATION
第10試合 メインイベント INNOVATIONスーパーフェザー級タイトルマッチ 3分5R
△新田[あらた]宗一朗(クロスポイント吉祥寺/王者)
△紀州のマルちゃん(武勇会/2位)
判定0-1 (49-50/48-48/49-49)
※新田が初防衛
気合十分のチャレンジャー、マルちゃんは、激闘派ではあるものの、トータルバランスに優れた実力者のチャンピオン、新田が数段上かと思われた試合だったが、果たして蓋を開けてみれば、挑戦者の気魄が熱く王者に叩きつけられる熱戦となった。
序盤、新田はローキック、ミドルキック、ヒザ蹴り、ハイキックと多彩な攻めを見せる。マルちゃんは、サウスポーからの右ジャブを多用しつつ機会を窺っている様子。
3R、マルちゃんが左右フックなどで強引に打って出るが、ラウンド終了後に発表された得点中間発表では、オープンスコア、30-30、29-29、30-29で王者が僅かながらリード。
4R、強引に打って出るマルちゃんと蹴りで迎え撃つ新田。危険な距離でお互い激しく打ち合う場面も多く試合は白熱していく。
5R、ビッグヒットを狙うマルちゃんの攻勢が目を惹くが、新田のローキックやヒジ打ちの迎撃も効果的。勢いのマルちゃん、テクニカルな新田の展開で激しくせめぎ合いながらゴング。
判定は、挑戦者に1ポイントついての0-1でドロー。規定により新田の王座初防衛と相成った。
第9試合 ウェルター級 3分3R
×ランボー・マスターズピット(タイ/マスターズピット/INNOVATIONウェルター級1位)
○涼矢(エボリューションムエタイジム/INNOVATIONウェルター級10位)
判定1-2 (30-29/28-29/28-29)
1R、ランボーの左ミドルとプレッシャーで、後退しながら手数が出ない涼矢は、首相撲に捕らえられるとヒザ蹴りやヒジ打ちを喰らうことはなくとも転倒させられる。
2R、涼矢の左右ローキックが当たり始め、パンチのヒットもあるが、左ミドルキックが直撃するランボーがまだ大きな隙は見せずに有利ペースを譲らない姿勢が見える。
3R、意を決したかのように涼矢が右ローキックを強振するとランボーは脚を歪ませて苦しい様子。そこでパンチのコンビネーションを畳みかける涼矢。ランボーは、左ミドルキックや首相撲でその猛攻をいなそうとするが、脚のダメージは隠しきれない。涼矢が右フックのビッグスイングをヒットさせるなどラッシュしながらのゴング。
判定はスプリットとなったが涼矢が勝利し番狂わせに成功した。マイクを握った涼矢は「今回ランキング1位に勝って、チャンピオンと戦いたくて、どうか受けてください!」と同級現王者、梅田勇一に挑戦状を叩きつけた。
第8試合 INNOVATIONフェザー級王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
○元山祐希(武勇会/2位)
×遊羅[ゆら](マイウェイスピリッツ/10位)
3R 1’05” TKO (レフェリーストップ:左肘打ちでダウン後)
1R、21歳と若い遊羅は、優勝候補筆頭の元山へ血気盛んにローキックなどで挑みかかる。しかし、元山の重厚な攻撃力は流石でガードの上からでもパンチを効かせていることがわかる。
2R、互いに危険なヒジ打ちを振るうスリリングな展開となるが、技の多彩さとプレッシャーで元山の攻勢は揺るがない。
3R、飛び込みのヒジ打ちを顎に直撃させ元山がダウンを奪取。続いて元山が畳みかけるように両ヒジの連打が急所を打ち抜き遊羅は昏倒。衝撃的なKO劇に場内が凍り付いた。
第7試合 INNOVATIONフェザー級王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
×都築憲一郎(エムトーンジム/5位)
○前田大尊(マイウェイジム/9位)
判定0-3 (27-30/26-30/26-30)
トーナメント参加最年長34歳のベテランと最年少17歳の対決。1R、ロー、ミドル、ハイ、バックキックと活きのよい前田には若さが溢れる。対する都築はフックのパンチリターンが重くベテランの強味を感じさせる。
2R、前田が右ストレートを直撃させ、ハイキックや飛びヒザ蹴りの大技を畳みかけると防戦一方になる都築。だが、都築のタフネスは一発を狙っている様子と相まって油断はできない
3R、ボディーブローを痛打しパンチ速射砲を連打した前田がダウン奪取。その後、バックハンドブロー、バックスピンキックの大技で畳みかける中、タイムアップ。判定は圧勝の形で前田のユナニマスとなった。
この次の試合で元山が勝利後、元山と前田がリング上で対峙し、7月23日、山梨興行で決勝戦となる王座決定戦が行われることが発表された。その後、両者が決勝戦に向けての意気込みを語った。
◆前田 このトーナメント、僕が最年少ということで注目度はないと思うんですけど、人生を懸けてタイトルを獲りたいと思っています。迷わず僕のことを応援してください!
◆元山 前田選手は最年少ですけど「オッサンを舐めんなよ!」と。強いので楽しみです。僕のことも応援してくれると嬉しいです!
第6試合 肘無し スーパーライト級 2分3R
○切詰大貴(武勇会)
×弘[こうた]・センチャイジム(センチャイムエタイジム)
判定3-0 (30-27/30-28/30-28)
第5試合 女子41kg契約 2分3R
○愛(STRIFE)
×Crazy SHARK(YSSジム)
判定3-0 (30-29/30-29/30-29)
第4試合 INNOVATIONライト級新人王決定リーグ第1戦 肘無し 2分2R
×伊世虎雅[たいが](モリタキックボクシングジム)
○長谷部二郎(マイウェイスピリッツ)
判定0-2 (28-29/28-28/28-29)
第3試合 INNOVATIONフライ級新人王決定リーグ第1戦 肘無し 2分2R
×鴇田波琉[はる](モリタキックボクシングジム)
○藤原将裕(マイウェイスピリッツ)
判定0-3 (28-30/28-30/28-30)
第2試合 肘無し 70kg契約 2分3R
×中村 優(府中ムエタイクラブ)
○バシ・カニ・エビ(FJ KICKASS)
1R 1’49” TKO (2ダウン:パンチ連打)
第1試合 ワンキャッチワンアタックルール フェザー級 2分3R
×齋藤 駿(CARENES)
○永松進之介(FJ KICKASS)
2R 2’00” TKO (2ダウン:パンチ連打)