ONE 3.24 ルンピニー（レポ）：真吾YAMATO（柴田真吾）、タイ人選手下しONE 2戦目で初白星。狩野優、ロシア人選手の膝十字で一本負け
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ONE Friday Fights 10
2023年3月24日（金）タイ・バンコク・ルンピニースタジアム
レポート：井原芳徳 写真：(C)ONE Championship
真吾YAMATO（柴田真吾）、タイ人選手をパンチで追い詰めONE 2戦目で初白星
第1試合 ムエタイ バンタム級（65.8kg） 3分3R
×ペットクランナー・シップーヤイニラン［Petklangna Sitphuyainilan］（タイ）
○真吾YAMATO [柴田真吾]（大和ジム／NJKF＆WMC日本スーパーライト級王者）
判定1-2
真吾は今年2月に入り、3月10日のONE Friday Fights 8への出場オファーを受けたが、2月24日に前倒しになり、1週間前の17日からタイ入りし調整。2月24日の試合では元ルンピニー＆ラジャダムナン・ミニフライ級王者のハーキュリスに判定負けした。その後もタイに残って練習を続け、今回ちょうど1か月間隔で2試合目に臨んだ。今回の相手。ペットクランナーは17歳でONE初出場だ。
1R、開始すぐから両者積極的に攻め、真吾が前に出るが、次第にペットクランナーがサウスポーからの左ミドルのヒットが目立つように。真吾のバックハンドブローのタイミングで、ペットクランナーが左ミドルを当ててスリップさせる場面も。真吾は構わずパンチを振るい続けるが、手数の割にはヒット数が乏しい感がある。記者採点はペットクランナー。
2Rも同様の構図で、ペットクランナーはアゴにパンチをもらってもひるまず左ミドルを返し続け、組んで膝も当てるように。真吾も膝やミドルを絡め、必死に応戦する。記者採点はマスト判定のため、顔面への有効打が印象に残った真吾につけたが、ミドルや膝の技量で上回ったペットクランナーにつけるジャッジがいても不思議ではないぐらいの僅差だ。
フルラウンド攻め続けた柴田真吾がペットクランナーをスプリット判定で下す
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— ONECHAMPJP (@ONECHAMPJP) March 24, 2023
3R、変わらず真吾は間に出て、パンチ、肘、膝、ミドルをヒット。ペットクランナーはそれでも左ミドルを返していたが、中盤、真吾が左ボディを絡めると、ペットクランナーは表情を歪める。すると真吾が左ボディを主体にパンチを当て続け、左テンカオも絡めてペットクランナーを追い詰める。真吾も酸欠状態で動きが鈍くなるが、最後までパンチを振るい続ける。ペットクランナーはダウン寸前になりながらも必死に耐え続けて終了する。記者採点は真吾。ダウン相当の10-8でもおかしくないだろう。
記者採点合計は28-29で真吾。2Rが接戦なこともありジャッジは割れたが、2者が真吾を支持し、真吾がONE 2戦目で初白星をもぎ取った。2戦連続で見ごたえある試合内容にもなったため、今後のONEでの起用も十分期待できそうだ。
狩野優、ONE初戦は先手取るもロシア人選手の膝十字で一本負け
第3試合 MMA バンタム級（65.8kg） 5分3R
×狩野 優（TRIBE TOKYO MMA）
○イヴァン・パルシコフ［Ivan Parshikov］（ロシア）
1R 0’50” 膝十字固め
狩野はONE初参戦。23歳の大学院生。2019年アマチュアパンクラス全日本選手権優勝者で、2020年ネオブラッド・トーナメント・ライト級では鹿志村仁之介、中田大貴に勝利し優勝。21年にパンクラスで2勝後、昨年は3勝1敗で、POUND STORMとDEEPで3連勝中だった。
対するパルシコフはノヴァ・ウニオンのタイ・プーケットの支部で練習する25歳でMMA 13戦9勝（3KO/3一本）3敗1無効試合。2月3日のONE Friday Fights 3でロシア人選手に判定勝ちしている。インスタグラムのアカウントのプロフィールにはロシアの格闘技「Sambo」の文字も。今回はおそらくサンボで培った足関節技を活かすことに。
1R、サウスポーの狩野に対し、パルシコフがパンチを振いながら詰めてきたが、狩野は脇を差して足を掛けて崩しつつ、素早く背後に回り込む。狩野は両足をパルシコフの右足に巻くような形で背後からしがみつく。狩野は自分の右足をパルシコフの首の上に巻き込んで横三角絞めのような形にしようとするが、パルシコフはすぐに頭を引き抜き、元の体勢に戻す。するとパルシコフが自分の右足に絡んでいる狩野の左足を外し、伸ばして膝十字固めを極めると、狩野はタップ。MMAでは珍しい形で狩野は隙を突かれ一本負けした。
イヴァン・パルシコフが初回ラウンド50秒に狩野優を膝十字固めでフィニッシュ！鮮烈な一本勝利
狩野はONEデビュー戦勝利は果たせず。#ONEフライデーファイツ #WeAreONE #ONEチャンピオンシップ #総合格闘技 pic.twitter.com/cXPrhl4Lp1
— ONECHAMPJP (@ONECHAMPJP) March 24, 2023
勝利者インタビューでパルシコフは「（膝十字は）ジムのみんながタップしている技です。リングはテリトリーじゃないのでケージで戦いたいです」と話し、ONEファイトナイト（本戦シリーズ）参戦を希望した。
