BLACK COMBAT 2.4 韓国(結果):対抗戦で大島沙緒里&大原樹理は快勝もDEEP勢が2勝3敗で負け越し
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BLACK COMBAT 5: Song of the Sword
2023年2月4日(土)韓国・スウォン・コンベンションセンター
レポート:井原芳徳
韓国の新興MMAイベント「BLACK COMBAT(ブラックコンバット)」の大会に、DEEPから5選手が参戦し、BLACK COMBAT勢と対抗戦を行い、DEEP勢が2勝3敗で負け越す結果に終わった。
BLACK COMBATはコロナ禍において、Youtube主体のプロモーション活動が韓国で話題を呼び、チャンネル登録者数は現在40万人を超え、50万近い再生回数の映像を連発している。Youtube上での選手同士の言い合いで盛り上げつつ、スタジオマッチで収録した試合を後日Youtubeで初出しする興行スタイルで、昨年大晦日に第4回大会を開催したばかり。最近の大会には韓国の老舗団体・Road FCのタイトル挑戦経験者や、韓国の有名ジムの選手も参戦するようになり、選手層もじわじわと厚くなっている。
DEEPの佐伯繁代表は昨年秋から、BLACK COMBATのブラック代表とYoutubeを通じて舌戦を繰り広げ、12月のニューピアホール大会終了後の囲み取材では、2月の敵地での対抗戦にDEEPの主力級を送り込むことを表明。現王者2名、元王者1名を含む5名が佐伯氏と共に韓国に渡った。
先鋒戦 女子アトム級 5分3R
×ホン・イェリン(韓国)
○大島沙緒里(AACC/DEEP JEWELSアトム級王者、DEEP女子ミクロ級王者)
3R 0’59” 腕ひしぎ十字固め
大島は伊澤星花・中井りんに並ぶDEEP JEWELSの主力勢の一人で、RIZINでは浅倉カンナ、山本美憂といった人気選手に勝利している。韓国の強豪・パク・シウとも1勝1敗という戦績は、韓国のファンへのアピール材料となる。対するイェリンはMMA 4勝3敗。
次鋒戦 ライト級 5分3R
×ユン・ダウォン(韓国)
○大原樹理(KIBAマーシャルアーツクラブ/DEEPライト級王者)
1R 4’39” KO
大原は9月のRIZINでルイス・グスタボにKO負けしたが、それまで対日本人で8連勝しており、打撃主体のファイトスタイルは韓国の初見のファンにも印象を残すことに。対するダウォンはMMA 11戦5勝5敗1分の選手。
中堅戦 バンタム級 5分3R
○キム・ジョンフン(韓国)
×山本聖悟(チームクラウド)
2R 0’30” TKO
山本は韓国のスター・秋山成勲の練習仲間。秋山同様ルーツが韓国で、ROAD FCにも上がっていたため、出場メンバーの中で一番韓国での戦いには慣れている。21年から5連敗中で、最近では昨年8月の石司晃一(現バンタム級暫定王者)戦ではTKO負けしたが、先にダウンを2度奪ってストップ寸前まで追い詰めて印象を残した。対するジョンフンはMMA 5戦5勝無敗の新鋭。
副将戦 フェザー級 5分3R
○キム・ミンウ(韓国)
×中村大介(夕月堂本舗/元DEEPライト級王者)
3R 4’39” 裸絞め
中村は5選手中最年長の42歳ながら、昨年は5試合をこなし、12月18日のDEEP大阪大会では岩本達彦を2Rヒールフックで下したばかり。最近の試合は減量に苦しみがちだったが、今回は計量で300gオーバーしてしまい、ラウンド毎に減点1のペナルティが科される。
ミンウはMMA 13戦11勝2敗。今回の韓国勢では最も実績のある選手で、韓国の大手大会ROAD FCの元バンタム級王者。昨年はRoad To UFCのバンタム級トーナメントに参加し、1回戦は対戦相手の欠場で不戦勝だったが、準決勝の風間敏臣戦でミンウが体重オーバーで失格となっていた。今回のDEEPとの対抗戦の選抜トーナメントでBLACK COMBATに初登場すると、1階級上のフェザー級で出場して2勝し優勝している。
大将戦 無差別級 5分3R
○チェ・ウォンジュン(韓国)
×赤沢幸典(Tristar Gym日本館/チームクラウド)
3R TKO (レフェリーストップ:マウントパンチ)
赤沢は山本同様、秋山の練習パートナー。11月の酒井リョウとのDEEPメガトン級(体重無差別)暫定王者決定戦で秒殺KO負けを喫している。対するウォンジュンはMMA 10戦5勝5敗。