Krush 2.11 東京 GENスポーツパレス(レポ):松本和樹、EXに戻っての再起戦でKO勝ち。宮本拳聖、橋本楓汰ら勝利
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Krush-EX 2023 vol.1
2023年2月11日(土)東京・GENスポーツパレス
レポート:井原芳徳 写真:(C)K-1
第7試合 メインイベント スーパー・フェザー級 3分3R
○松本和樹(T-GYM)
×田中秀汰(PITBULL)
3R 1’48” KO (左ローキック)
松本は昨年春にKrush-EXで2連勝後、後楽園ホールでのナンバーシリーズに上がったが、赤田功輝、目黒翔大相手に連敗し、23年はEXに戻って再始動した。田中はKrush-EX 2戦2敗の選手。試合は松本がサウスポーからの左ローを効かせ、パンチにもつなげ1Rから優勢。
2Rには左の奥ローを効かせ、パンチと膝のラッシュから左ストレートでダウンを奪う。その後もノーガードの田中にパンチを当て続け圧倒する。田中はダメージの蓄積が大きく、3R、自ら右フックを振るった際に前のめりに倒れダウンする。レフェリーはなかなか止めなかったが、最後は松本がパンチの連打からの左奥ローでまたもダウンを奪ったところで、ようやくストップした。
試合後のマイクで松本は「来年は壬生狼一輝君を押さえてK-1 AWARDSのエンターテイナー賞を僕が取りたいです」とアピールした。
第6試合 セミファイナル スーパー・バンタム級 3分3R
○豊田優輝(B.W/K-1カレッジ2019 -60kg優勝)
×浩志(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
1R 0’25” TKO (レフェリーストップ:右足の負傷)
※浩志が計量550gオーバー。浩志は1R減点1、ファイトマネー20%減額、浩志10オンス・豊田8オンスのグローブハンデ
1R、豊田はサウスポー、浩志はオーソドックスで構え、豊田は左ミドル、左インローカーフ、浩志は右インローを当てる。序盤から動きのある試合となったが、豊田が左ストレートを軽く当てた後、浩志がバックステップした際、突如スリップする。浩志は右足を痛めており立ち上がれず、梅木レフェリーがストップ。豊田の勝利となり、連敗が3でストップした。
第5試合 スーパー・バンタム級 3分3R
×渚(K-1ジム五反田チームキングス)
○宮本拳聖(K-1ジム総本部チームペガサス)
判定0-3 (27-28/27-28/27-28)
宮本はK-1アマチュアチャレンジAクラスで2度優勝し、今回がデビュー戦。伝統派空手をベースとし、距離を取って回り続け、1Rにサウスポーからの左ミドルと左ストレートの連打でダウンを奪う。2R終盤は渚が右フックでダウンを奪い返すが、3Rは宮本が左ミドル、ストレートを的確に当て続けてポイントを奪い判定勝ちした。
第4試合 フェザー級 3分3R
○啓斗(team ALL-WIN)
×安 晟太[やす じょうた](サクシードジム team EXCEED/K-1カレッジ2021 -60kg優勝)
2R 2’53” KO (左ボディフック)
啓斗もKrushナンバーシリーズで2連敗し、Krush-EXで再起戦。2R、啓斗は安の右ロー、左ボディをもらっていたが、ワンツーでの右ストレートをクリーンヒットしダウンを奪う。さらに啓斗が左ボディ、右テンカオを効かせて安を後退させ、左ボディでマットに沈めた。
第3試合 フェザー級 3分3R
×水越夏気(TEAM RHAPSODY)
○橋本楓汰(BFA-SEED)
1R 1’35” KO (左ボディフック)
橋本は三重県出身、昨年のK-1甲子園60kg 3位の高校2年生。同級優勝の橋本雷汰は双子の弟だ。楓汰はこれまでホーストカップを主戦場にプロで4戦し今回K-1 JAPAN GROUPのプロの試合には初登場した。対する水越は5戦3敗2分の選手。試合は1R、楓汰が右カーフキック、左ジャブ、左ボディを的確に当て続け、左ボディを立て続けに2発当て、水越をKOした。
◆中村拓己K-1プロデューサーの大会後の総括コメント
今大会はダウン・KOが多く、Krush-EXの激しさ、これから上を目指していく選手たちの気持ちのぶつかり合いが見られた大会だったと思います。
個別の試合でいくと、メインイベントでKO勝ちした松本和樹選手。彼はKrush-EXで連勝して、Krushナンバーシリーズで試合を組んだのですが、そこでは勝つことができなくて、Krush-EXに戻ってきて再出発という試合でした。KO勝ちという結果もそうですが、奥足ローで倒すという技の引き出しも増えて、試合内容の部分でも成長したところを見せたと思います。Krushナンバーシリーズの壁を感じた選手がKrush-EXに戻ってきて、そこから再チャレンジの機会をうかがうという部分で、KrushナンバーシリーズとKrush-EXの新しいキャリアの積み方が見えたと思います。
また今大会もK-1アマチュア大会の出身選手や初参戦の選手がいい勝ち方をしました。今年のK-1 JAPAN GROUPはK-1に出る外国人選手が増えて日本人選手の枠が減る=Krushナンバーシリーズの競争が激しくなるという流れがありますが、それはKrushナンバーシリーズとKrush-EXも同じかなと。KrushからKrush-EXに降りてくる選手とKrush-EXでデビュー選手がいて、Krushナンバーシリーズ同様にシビアなサバイバルマッチが展開されると思います。
厳しい言い方になりますが、いまKrush-EXでくすぶっている選手たちは今まで以上に気持ちを入れて練習・試合をして結果を出すことが求められるだろうし、今まで以上に激しい戦いが見られると思います。それも含めて今大会は、Krush-EXが大会としてレベルアップしていくきっかけになると感じました。K-1 JAPAN GROUPのプロの底辺を支えるイベントとしても、Krush-EXに期待していただければと思います。
第2試合 スーパー・フェザー級 3分3R
×髙口賢史郎(K-1ジム五反田チームキングス)
○天河(健成會)
判定0-3 (29-30/27-30/28-30)
第1試合 フェザー級 3分3R
×佐生光一(K-1ジム五反田チームキングス)
○神谷勇輝(ARROWS GYM)
判定0-3 (26-30/26-30/26-30)
※2R右フックで佐生に1ダウン。3R左フックで佐生に1ダウン