GLADIATOR 9.25 大阪 176BOX(レポ):NavE、パンクラスランカー有川直毅に判定勝ちし「またRIZINに出て勝ち星をあげたい」。井上啓太、ベラトール経験者のワーリッツァーにKO負け
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
格闘技医学会
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BODYMAKER presents GLADIATOR 019 in OSAKA
2022年9月25日(日)大阪・176BOX
レポート:井原芳徳 写真提供:GLADIATOR事務局
(全試合動画)
https://www.youtube.com/watch?v=NO-V0vnftuk
第14試合 メインイベント バンタム級 5分2R
○南出 剛(創道塾/元GLADIATORフライ級王者)
×ライダーHIRO[清水俊裕](宇留野道場)
判定3-0
大阪のケージMMA大会・GLADIATORで、元フライ級王者の南出が2年ぶりに復帰した。HIROはプロ60戦近いキャリアのあり、8月7日のNEXUSでは大石真丈に一本勝ちしている。
1R、南出はサウスポーで構えてプレッシャーをかけるが、HIROは片足タックルを仕掛けて金網際で倒す。南出は金網を背にして立ち上がりスタンドに戻す。HIROがまたタックルを仕掛けると、南出はがぶって切りつつ鉄槌を連打して好印象を作る。終盤、HIROはタックルから金網際で南出の背後にしがみつくが、南出は防御を続けて時間切れに。ここまで南出優勢だ。
2RもHIROは序盤からタックルを仕掛け執拗にテイクダウンを狙うが、南出は金網を背に耐え、右肘やパウンドを度々当てる。HIROは残り1分を切ってもタックルに固執し、南出はタックルを切りながらボディや頭に鉄槌を当て続けてて終了する。GLADIATORのジャッジは試合全体を評価するRIZIN同様の形式で、記者採点もジャッジ3者も南出を支持し、南出の勝利となった。
南出は息子たちをリングに上げ喜ぶと「5年ぶりぐらいにやっと勝てました。うれしいです。苦手な相手に倒すことはできなかったですけど勝つことができたので、また上目指して頑張ります。応援お願いします」とアピールした。
第13試合 セミファイナル フライ級(ノンタイトル戦) 5分2R
○NavE(N★TRUST/GLADIATORフライ級王者)
×有川直毅(K-PLACE/パンクラス・フライ級5位)
判定3-0
NavEは3月のRIZIN大阪大会に出場したが、元修斗同級世界王者の福田龍彌の右フックでわずか54秒KO負けして以来の試合。ホームリングのGLADIATORからの再浮上を図る。
有川は今年1月にGLADIATORに初参戦し藤田健吾に判定勝ち。4月のパンクラスで同級1位の上田将竜に判定1-2で惜敗して以来の試合となる。RIZINでは見せ場の作れなかったNavEにとっては、パンクラスのランカー相手に力量を示す機会となった。
1R、有川がテイクダウンを奪って金網際で押さえ続ける。NavEは下から腕十字を狙い、外されれば蹴り上げも放つ。終盤、有川は上からパウンドを落とすが、最後はNavEがスタンドに戻し、パンチを連打して終える。ここまでの記者採点は打撃とサブミッションで印象を作ったNavEだが、長時間支配した有川が評価されても不思議ではない。
2R、金網際で差し合いの攻防が続くが、NavEが有川を倒しかけたところで、素早く背後に回り込み、足4の字で捕獲しバックマウントをキープする。NavEは裸絞めっを仕掛け、残り1分ごろにはレフェリーがキャッチサインを出す場面も。NavEは裸絞めを外し、パウンドを当て、最後はマウントに映ってパウンドと肘を連打して終える。記者採点はNavE。ジャッジ3者もNavEを支持し、NavEの判定勝ちとなった。
マイクを持ったNavEは「GLADIATORを代表してRIZINに参加したんですけど、凄く苦い結果となってしまって、皆さんをがっかりさせました。必ずまたGLADIATORを背負ってRIZINに出て勝ち星をあげたいと思っています」とアピールした。
第12試合 GLADIATORライト級王座次期挑戦者決定戦 5分2R
×井上啓太(GROUND CORE)
○グスタボ・ワーリッツァー[Gustavo Wurlitzer](ブラジル/ブラジリアンタイ)
2R 3’26” KO (左フック)
井上はブラジリアン柔術黒帯で、18年からGLADIATORに上がり4試合ともフィニッシュ勝利(2一本/2KO)し、1月と4月のGLADIATORでは1R勝利と勢いに乗る。
ワーリッツァーは約20年・50戦近いキャリアのある39歳のベテランで、ダニロ・ザノリニ率いるブラジリアンタイに加入し今回日本初ファイト。Tapologyのデータを見ると、19年にはベラトールで2戦したが2敗し、2戦目ではRIZIN参戦前のヴガール・ケラモフに1R TKO負け。最近では6月のフロリダのタイタンFCのメインで、UFCで10戦近いキャリアのあるルイス・ペーニャに1R TKO負けしている。
1R、井上は詰めてきたワーリッツァーに対し、組み付いてグラウンドに引き込んで下になる。ワーリッツァーはその先の攻めを許さず、立ち上がってブレイクがかかる。終盤には井上が腰投げのフェイントから足を掛けて倒し、すぐさまマウント、バックと動き、パウンドを当てて追い詰める。最後は井上が下に落ちて腕十字を狙うがワーリッツァーは時間いっぱいまで防御する。
2R、お見合いの中で、ワーリッツァーは右フック、ローを当てる。ローをもらった井上はそのまま倒れ、猪木アリ状態で寝技に誘おうとする。1Rも見られたシーンだが、ワーリッツァーは付き合わずレフェリーのブレイクを待つ。井上はプレッシャーをかけて触れようとするが、ワーリッツァーは距離を取る。すると中盤、ワーリッツァーは右のスーパーマンパンチを放つ。これは空振りとなったが、詰めてきた井上に対し、再び右のスーパーマンパンチを振ってから、左のフックにつなげると、これがクリーンヒット。井上がダウンすると、すぐさまレフェリーがストップした。
なお、GLADIATORライト級王者・キ・ウォンビンはRoad to UFCに出場中で、佐々木信治が暫定王者となっている。
第11試合 フェザー級 5分2R
○中川皓貴(Reliable)
×島村 裕(宇留野道場)
判定3-0
PROGRESS提供試合 第3試合 フォークスタイルグラップリング 71kg契約 5分2R
○森戸新士(藤田柔術/LEOS JIU JITSU ACADEMY/2021年JBJJF全日本黒帯ライト級優勝)
×須藤拓真(X-TREME EBINA)
ポイント4-1
PROGRESS提供試合 第2試合 フォークスタイルグラップリング 84kg契約 5分2R
○カウアン・タニノ(ATOS)
×小谷直之(ロデオスタイル/元ZSTライト級王者)
ポイント4-2
PROGRESS提供試合 第1試合 フォークスタイルグラップリング バンタム級 5分2R
○江木伸成(藤田柔術/LEOS JIU JITSU ACADEMY)
×MAGISA(blooM/WARDOGフライ級王者)
2R 2’16” ヒールフック
第10試合 バンタム級 5分2R
○別所竜也(NESTFIT MMA)
×MASANARI(ONE’S)
判定3-0
第9試合 フライ級 5分2R
○久保健太(GSB多治見)
×ヤックル真吾(T-REX柔術アカデミー)
判定3-0
第8試合 フライ級 5分2R
○吉村友菊(Reliable)
×中西テツオ(EQUIPO CERO)
判定3-0
第7試合 バンタム級 5分2R
×大前健太(創道塾)
○谷口 武(修斗GYM神戸)
判定0-3
第6試合 フライ級 5分2R
×岡本秀義(翼鍛錬所)
○KJ Tylar(T-REX柔術アカデミー)
判定0-3
第5試合 フライ級 5分2R
×川崎聖太(闇愚羅)
○中山陸斗(Reliable)
1R 4’51” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
第4試合 バンタム級 5分2R
○溝口 司(矢田道場)
×浅井亮磨(戦ジム)
1R 0’14” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
第3試合 ライト級 5分2R
×中薗優太(Team侍)
○後藤丈季(京都 政拳会)
判定0-3
第2試合 フェザー級 5分2R
○伊賀GORI(N★TRUST)
×一輝(BROTHERFOOD TeamKZT)
判定2-1
第1試合 ウェルター級 5分2R
×近藤魁星(M3A FIT)
○藤田 大(パラエストラ千葉)
1R 1’47” 裸絞め