DEEP JEWELS 6.9 新宿フェイス:富松恵美、韓国の21歳の新鋭に判定負け。渡辺華奈、奈部ゆかりとの再戦制す。KINGレイナ・杉山しずか・川村虹花も勝利
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DEEP JEWELS 20
2018年6月9日(土) 新宿フェイス
レポート&写真:久保与志
第8試合 アトム級(肘有り) 5分3R
×富松恵美(パラエストラ松戸/元DEEP JEWELSストロー級暫定王者)
○パク・ジョンウン(韓国/チーム・ストロング・ウルフ)
判定0-3 (福田28-29/豊永28-29/田澤28-29)
富松は昨年8月大会でSARAMIに判定2-1で勝利して以来の試合。SARAMIは12月大会で前澤智に判定勝ちしてアトム級王座挑戦権を獲得し、3月大会で王者・黒部三奈に挑戦し判定負けした。
今回の相手・ジョンウンは韓国ROAD FCが送り込む21歳。サンボ、キックボクシングをベースとし、MMAでは藤野恵実と黒部に敗れ、渡辺久江と引き分けている。昨年12月のDEEPディファ大会の黒部戦は3R判定負けだったが、1Rはパンチ、肘、膝で黒部を苦しめた。
1R、パクがシャープな右ストレートを入れて先手を取ると、パンチに反応できていない富松に細かいフェイントから左ジャブ、右ストレートから返しのパンチとコンビネーションで攻めたてる。富松も右フックを返そうとするが、パクの速い出入りに戸惑い気味で、残り1分でようやく組み付くもテイクダウンは奪えず。記者採点は9-10でパク。
2R、富松が右フックを当てるとパクは打って来いとばかりに挑発し、左ジャブから右ストレートを放っていく。富松は右フックを振るって詰めて組もうとするが、パクのステップワークが速く捕まえきれない。何とか組もうとするもパクはバックブローで突き放し、残り時間僅かのところでタックルに合わせてドンピシャでフロントチョークを合わせる。がっちりと首筋を捕らえるも、富松が耐え切ってラウンド終了。記者採点は9-10でパク。
3R、一本を取らないと苦しい展開になってきた富松に対し、パクは足を使って流し気味に試合を進めながら、前に出てくる富松にカウンターでタックルに入る。これをこらえた富松はアームロックをしかけつつテイクダウンに成功。ハーフガードからパスを狙っていくが、パクの足を捌ききれず立たれてしまう。残り時間も1分を切り、互いにテイクダウンを狙うが共に倒しきれずに試合終了のゴング。記者採点は10-9で富松、トータルスコアは28-29でパク。ジャッジ3者共に28-29でパクを支持して判定勝ちを収めた。
第7試合 フェザー級(肘有り) 5分3R
○KINGレイナ(FIGHT CLUB 428)
×チェ・ウンジ [Choi Eun Ji](韓国/MAX FC 4 Fearless GYM)
1R 1’40” 裸絞め
1R、レイナが豪快な左ミドルで会場をどよめかせ、ウンジが蹴り足をキャッチして右フックで前に出てくると片足タックルであっさりとテイクダウンを奪う。レイナはマウントからパウンドを連打し、これを嫌ったウンジがバックを見せると、さらにパンチを落としながらがら空きの首をスリーパーで捕らえる。ウンジはたまらずタップし、レイナが10kg減量して臨んだフェザー級初戦を快勝した。
マイクを握ったレイナはいつものように榊原信行RIZIN実行委員長との掛け合いでRIZIN参戦をアピールし、8月12日の名古屋・日本ガイシホール大会への出場を確約させた。
第6試合 フライ級(肘有り) 5分3R
×奈部ゆかり(HMC JAPAN)
○渡辺華奈(FIGHTER’S FLOW)
判定0-2 (福田27-29/梅木28-28/豊永27-29)
※3R、奈部のロープ掴みの反則行為に対し減点1(イエローカード)
両者は3月の前回大会で対戦して判定1-0(20-18奈部/19-19/19-19)のドローに終わり、前回の5分2Rから3R肘有りにグレードアップしての再戦となった。
1R、ファーストコンタクトでいきなり奈部の右フックがクリーンヒットして渡辺の腰が落ちる。さらにパンチをまとめようとする奈部だが、渡辺が組みついて凌ごうとすると左手で脇を差して顔面、ボディへ右のパンチを連打する。脇を差されて思うように投げが打てない渡辺だが、離れて打撃戦に戻ると遠い距離からの右ストレートをヒットする。距離を潰して押し込んでくる奈部に渡辺は膝蹴りを入れ、払い腰でテイクダウンを狙うが、ここは奈部が防ぐとバックについてコツコツ膝を入れる。記者採点は10-9で奈部。
2R、右のパンチの応酬から奈部が左手を差すクリンチで押し込んでいくが、渡辺はその左手を抱えるようにしながらスペースを作って膝蹴りを入れていく。渡辺は何度も投げを狙うが、奈部が上手くロープを利用しながらこらえ続ける。渡辺は鼻からの出血が激しくなり、ロープ際の攻防で両者が場外に出そうになったところでブレイクがかかり、ドクターチェックが入る。再開後、離れた距離から渡辺が右ストレートをヒットするが、詰められるとパンチが出なくなり連打につながらない。記者採点は9-10で渡辺。
3R、前に出て距離を詰める奈部に対して渡辺が投げを打つと、またもロープ外に出そうになりレフェリーから口頭注意が与えられる。再開後も徹底して距離を潰していく奈部だが、クリンチの攻防でも渡辺に膝蹴りをもらって苦しい展開に。渡辺は膝で押し込みながら投げでついにテイクダウンを奪い、バックからパウンドを落とす。奈部は片足タックルから立ち上がるが渡辺がこらえ、渡辺がタックルでテイクダウンを奪い奈部がロープ外に出そうになったところでタイムアップ。終了と同時に再三のロープ外への逃避でレフェリーから奈部にイエローカードが出され、減点1となる。記者採点は減点もあり8-10、トータルスコア27-29で渡辺。判定は1者が28-28でドローにつけるも、残り2者は29-27をつけて渡辺を支持し前戦同様に接戦となった決着戦に勝利した。
第5試合 フライ級(肘有り) 5分3R
○杉山しずか(リバーサルジム新宿Me,We)
×藤森祥子(Brightness)
判定3-0 (福田30-27/豊永30-27/田澤30-27)
1R、立ち上がりから藤森がパンチでしかけて激しい打ち合いに。藤森が回転で上回り前に出るも、杉山は首相撲からの膝蹴りで藤森の連打を止めて組みつきロープ際に押し込む。杉山はテイクダウンを奪うと、藤森が立とうとしてもバックについてコントロールしながらパンチを入れる。スタンドに戻り離れると、藤森が再びパンチの連打で反撃に出るが、杉山は膝蹴りで腹を効かせ、豪快にリフトアップしてテイクダウンを奪う。記者採点は10-9で杉山。
2R、杉山がまたも首相撲からの膝蹴りで押し込むと、対処できない藤森をテイクダウン。杉山はバックについて腕十字、チョークを狙っていくが藤森が何とか凌ぐ。
3Rも杉山がテイクダウンを奪うと、グラウンドで藤森を支配し続け、強い鉄槌を入れながらアームロックを狙うがこれも極まらず。結局一本は取れなかったものの、杉山が終始寝技で圧倒し続けて試合終了。記者採点は2・3R共に10-9、トータル30-27で杉山。判定は3者共に30-27のフルマークで杉山が完勝した。
◆スギロック(和術慧舟會AKZA/DEEP JEWELS初代・第4代アトム級王者)引退式
VALKYRIEでプロデビューし、JEWELSでは初代と第4代の2度に渡ってアトム級王者に輝いたスギロックの引退式が行われた。
スギロックは「本当に幸せな格闘技人生でした。今まで応援してくださった皆さん、支えてくださった皆さん、本当にありがとうございました。これからもDEEP JEWELS、総合格闘技を応援よろしくお願いします」と惜別の挨拶すると、10カウントゴングを聞いてリングを降りた。引退式には間に合わなかったが、スギロックの功績を称えて佐伯代表から後日特別に製作されたベルトが贈呈される。(※スギロックの戦歴をまとめた記事はこちら)
第4試合 アトム級 5分2R
×古瀬美月(Y&K MMA ACADEMY)
○青野ひかる(ストライプル新百合ヶ丘)
判定0-3 (18-20/18-20/18-20)
1R、いきなり左ハイを連発してしかける古瀬だが、青野はタックルから組みつきテイクダウンを奪う。青野はハーフからサイドにつき、体を起こしてパウンドを打とうとするが蹴り離されて距離を作られてしまう。ブレイクがかかり、古瀬はステップワークで青野のタックルをかわしながら再びハイキックを狙うが、青のが蹴り足をキャッチしてテイクダウンを奪う。
2R、古瀬が三日月蹴りでボディを抉ると、ひるんだ青野にパンチをまとめる。青野は組み付いて凌ぐと、古瀬の頭をがぶってレスリングでコントロール。テイクダウンからトップキープを続けてパウンドを落としていく。残り1分でブレイクがかかり、すぐにタックルに入る青野に膝を合わせるが、青野はそのまま押し切ってテイクダウン。古瀬は下から腕十字、足関をしかけていくが青野が潰し、終始レスリングで試合を優勢に進めた青野がフルマークの判定で勝利した。
第3試合 アトム級 5分2R
○川村虹花(仮面女子)
×山崎桃子(フリー)
1R 0’39” TKO (レフェリーストップ:スタンドパンチ連打)
1R開始すぐに山崎が右ストレートをヒットさせると、川村も負けじとパンチで前に出て激しい打ち合いに。川村が手数で上回り山崎をロープ際まで詰めると、右フックを当ててダウンを奪う。すぐに立った山崎だが、右肩を痛めた様子でセコンドに異常を訴える。川村は再度ロープに詰めるとボディブローを連打し、反撃出来ない山崎を見てレフェリーが試合をストップした。
1分足らずの激戦を制し、プロ2戦目で初勝利を挙げた川村はマイクを持つと感謝の言葉と共にリングサイドで観戦していた榊原信行RIZIN実行委員長に「私をRIZINに出させてください」とRIZIN参戦をアピール。これに対して榊原氏は「プロ初勝利をしたところなので。デビュー前からチャレンジするということは知ってましたし、正直ここまで頑張って辿り着くとは思ってもいませんでした。もう少しこのまま精進をしてファンのみなさんにも後押ししてもらって、あと何試合かJEWELSで勝てば佐伯さんと相談します」とJEWELSでキャリアを積むことを促すと、「目標とか夢は自分で掴むものだと思いますんで、待ってますので頑張ってください」と川村を激励した。
第2試合 ストロー級 5分2R
×ジェット・イズミ(M16ムエタイスタイル)
○齋藤裕子(暁道場)
判定0-3 (18-20/18-20/18-20)
第1試合 ストロー級 5分2R
×RYO ko SKY WALKER(BRAVE)
○MAO(フリー)
判定0-3 (18-20/18-20/18-20)