ベラトール 5.13 ロンドン(レポ):渡辺華奈、ピンチ乗り越えフライ級上位のキーホルツに2R一本勝ち
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Bellator 281: MVP vs. Storley
2022年5月13日(金/現地時間) イギリス・ロンドン:OVOアリーナ・ウェンブリー
レポート:井原芳徳
女子フライ級 5分3R
×デニス・キーホルツ[Denise Kielholtz](オランダ/2位)
○渡辺華奈(FIGHTER’S FLOW/3位)
2R 3’03” 三角絞め
渡辺はDEEP JEWELS、RIZINで活躍後、19年末のベラトールさいたま大会のイララ・ジョアニ戦で3R TKO勝ちし、昨年4月のベラトールでの米国デビュー戦では、ベラトール女子フライ級4位のアレハンドラ・ララに判定勝ちした。だが6月大会でUFC王座挑戦経験のあるリズ・カモーシェと対戦すると、開始すぐにパンチの連打をもらい、わずか35秒でTKO負けし、プロMMA 12戦目で初黒星を喫した。その試合で眼窩底(がんかてい)骨折を負い、手術を経て10カ月ぶりに復帰する。
キーホルツは渡辺同じく柔道をベースにしつつ、キックボクサーとして50戦近いキャリアを持つ。16年から始まったベラトール・キックボクシングでは女子フライ級王者となり一度防衛した。だがキック部門の縮小で、17年からはベラトールでのMMAの試合が続いている。19~20年には4連勝し、昨年7月にジュリアナ・ベラスケスの王座に挑戦し判定負けした。
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1R、カモーシェ戦同様、渡辺は打撃の防御の甘さを突かれる出だしに。サウスポーの渡辺に対し、オーソドックスのキーホルツが右のパンチのフェイントからの左フックをクリーンヒット。渡辺はひるみ、両手を前に出して組み付こうとするが、キーホルツはさらにパンチの連打しダメージを与えようとする。それでも渡辺は組み付くことに成功すると、足を掛けて倒して上になる。
しかしキーホルツは下からすぐに足を登らせて腕十字の体勢に入る。渡辺は防戦が続く。中盤、渡辺は腕をつかまれたまま持ち上げると脱出に成功する。すぐ渡辺はキーホルツのガードの中に入り、キーホルツは下から細かくパンチと肘を当て、主導権を維持する。
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だが終盤、キーホルツが再び腕十字を狙うと、今度は渡辺は動きを読み、潰してキーホルツのバックマウントを取り反撃に転じる。渡辺は金網を背にしつつ裸絞めを狙う。フェイスロックの形まで行くが首元には入らず、最後は背後からパウンドをまとめて終える。記者採点はキーホルツ。だが終盤の渡辺の反撃を評価するジャッジがいても不思議ではない。
2R、今度はキーホルツのパンチをもらう前に、渡辺が胴タックルを仕掛け、テイクダウンを奪うと共に、バックマウントを取ることに成功する。キーホルツはすぐに向き直し、ハーフで押さえ、パウンドを落とす。渡辺は足を取って関節技を狙うが、キーホルツは渡辺の顔を蹴ってしまい、一時中断する。キーホルツには減点1が科され、レフェリーはなぜかスタンドの状態から再開させる。
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しかし渡辺はすぐに片足タックルを仕掛け、すぐにテイクダウンに成功する。渡辺はハーフ、バックと動き、パウンドも当ててじわじわキーホルツを削る。キーホルツは序盤同様、向き直すが、今度は渡辺がそのタイミングで三角絞めを極めることに成功する。そのまま頭を抱えてガッチリと締め上げると、最後はキーホルツがタップし、渡辺の一本勝ちとなった。