ONE Championship 12.17放送(レポ):品川朝陽、ONE本戦初登場も1R KO負け。佐藤将光と戦ったアンドラージとウォンイルが揃って勝利
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ONE Championship「ONE: WINTER WARRIORS II」
2021年12月3日(金)収録 17日(金)放送 シンガポール・インドアスタジアム
レポート:井原芳徳 写真:(C)ONE Championship
第1試合 ムエタイ 57.85kg契約 3分3R
○ジョセフ・ラシリ(ストロー級3位)
×品川朝陽[朝陽P.K.センチャイムエタイジム](PKセンチャイムエタイジム/IMCインターナショナル・フェザー級王者、WBCムエタイ世界スーパーバンタム級王者)
1R 2’05” KO (右ストレート→左膝蹴り)
品川は吉成名高の所属するエイワスポーツジムを練習拠点とし、ムエタイの国際タイトル2本を獲得。Road To ONEでの薩摩サザ波戦、KING強介戦での勝利を経て、今年2月にONEと契約し、以降2試合はエイワ主催のBOMでの試合が続き、7月のBOMではオープンフィンガーグローブ着用のONEムエタイルールで試合をし、高橋茂章から2度のダウンを奪い判定勝ちしている。コロナ禍の影響でようやくONE本体の試合に辿り着き、ランカーとの試合が用意されたが、厳しい結果となる。
計量ではラシリがONEのストロー級リミットの56.7kgを下回る56.3kgでクリアしたが、品川がオーバーし、品川の最終体重の57.85kg契約に変更となっている。だがケージの中で向き合った体付きの比較ではラシリが少し上といった印象で、パワー差が影響する内容に。
1R、品川は序盤から右ミドル、左ボディ、左フックを散らしてヒット。ラシリが左テンカオを当てれば、蹴り足をつかんで倒す。だがラシリは中盤から前に出て、パンチの連打で詰めつつ、首相撲で度々品川を捕まえ膝を連打するように。品川がパンチを当てても前に出続けると、中盤過ぎ、品川が左ボディを空振りした直後に右ストレートをクリーンヒット。崩れ落ちた品川に左のテンカオも当ててダウンを奪う。品川は金網を背にして虚ろな表情で座ったまま立ち上がれず、レフェリーがストップした。
第9試合 メインイベント MMA フライ級 5分3R
×ダニー・キンガド(2位)
○カイラット・アクメトフ(4位)
判定0-3
1R、アクメトフはサウスポーに構え、キンガドの右ミドルの蹴り足を掴んで、倒して序盤から上になる。その先の攻めは乏しいものの、終始押さえて主導権を維持する。
2R、中盤にキンガドの右フックに合わせ、アクメトフはタックルでテイクダウンに成功。またもトップキープし、随所でパウンドを当てる。キンガドは流れを変えることができない。
3Rも序盤からアクメトフがタックルでテイクダウンを奪い上に。足を超えてサイドに動くが、キンガドも下から足にしがみつき、スタンドに戻す。キンガドは押し込むが、アクメトフは倒されず防御し続け、逆にキンガドの膝蹴りのタイミイングで倒して上に。そのままトップキープし、キンガドに持ち味を出させず完封勝利。アクメトフはこれで連勝を4に伸ばした。
第8試合 コーメインイベント MMA バンタム級 5分3R
×ケビン・ ベリンゴン(2位、元王者)
○クォン・ウォンイル
2R 0’52” KO (左ボディフック)
ウォンイルは昨年1月に佐藤将光に1R裸絞めで一本負けしたが、その後はブルーノ・プッチ、チェン・ルイを連続KO。元王者・現ランカーとの試合でも見事なKO劇を繰り広げる。
1R、長身のウォンイルがプレッシャーをかけ、左ミドルを当てた後、ベリンゴンが組み付くが、ウォンイルは突き放す。だが再び左ミドルを出すと、今度はベリンゴンがつかんで倒し、頭に膝を当てて好印象を作る。だがその後のパンチの連打をウォンイルはブロックすると、離れて右ボディ、左の三日月蹴り、テンカオを効かせ攻勢に。ベリンゴンは口が開きパンチも雑になる。試合全般でベリンゴンは右のカーフキックを随所で当てているが、ウォンイルは効いた様子を見せず終始前に出る。
すると2R、ウォンイルが左ミドル、右ストレート、右アッパー等で追い詰めると、ベリンゴンのパンチを防御してから左ボディフックをクリーンヒット。ベリンゴンはダウンするとうずくまり、レフェリーがストップ。完勝のウォンイルは王座挑戦を熱望した。
第5試合 MMA バンタム級 5分3R
○ステファン・ロマン
×ユサップ・サーデュラエフ(3位)
1R 4’09” TKO (レフェリーストップ:左フック)
MMAバンタム級の多かった今大会では、この試合でもランカーがノーランカーに敗れることに。ロマンはフィリピンの名門・チーム・ラカイ所属で、PXC、BRAVE CFでの8連勝を経てONE登場。1R、両者サウスポーに構え、パンチ主体の攻防。ロマンは左フックの空振りが続いたが、中盤過ぎに2連続で当ててサーデュラエフをひるませると、終盤、サーデュラエフの左のパンチに合わせての左フックをクリーンヒットし、見事一発でマットに沈めた。
第2試合 MMA バンタム級 5分3R
○ファブリシオ・アンドラージ(4位)
×リー・カイウェン
1R 4’41” TKO (レフェリーストップ:左ストレート→グラウンドパンチ)
アンドラージは今年1月、当時2位の佐藤将光に判定勝ちしランクインした新鋭。1R、アンドラージはサウスポーで低めに構え、カイウェンに倒されてもすぐ立ち突き放す。アンドラージの左ミドルのタイミングで、カイウェンは右ジャブをヒット。するとカイウェンは積極的にパンチを振るうようになるが、アンドラージはうまく距離を取り、右ジャブ、左テンカオを的確に当て続ける。すると中盤過ぎからアンドラージがプレッシャーをかける側に変わり、終盤には左テンカオを効かせ、金網に詰めてのパンチラッシュで追い詰める。その後も左テンカオを当て続けボディに意識を向けさせてから、左ハイでひるませると、左ストレートでダウンさせてパウンドをまとめたところでレフェリーがストップ。アンドラージが打撃センスを印象付け完勝した。
第7試合 MMA 95kg契約 5分3R
○ビタリー・ビグダシュ
×ファン・ロン
3R 0’41” フロントチョーク
第6試合 MMA ウェルター級 5分3R
×ゼバスチャン・カデスタム
○ムラド・ラマザノフ
判定0-3
第4試合 MMA バンタム級 5分3R
○ジャンロ・マーク・サンジャオ
×ポール・ルミヒ
1R 1’41” 裸絞め
第3試合 キックボクシング ライト級 3分3R
×ムスタファ・ハイダ
○アドリアン・サディコビッチ
判定0-3