ONE Championship 2.26 シンガポール:箕輪ひろば、元ストロー級王者で5位のアレックス・シウバに逆転判定勝ち
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ONE Championship「ONE: FISTS OF FURY III」
2021年2月26日(金)(3月19日(金)放送)シンガポール・インドアスタジアム
レポート:井原芳徳 写真:(C) ONE Championship
第4試合 MMA ストロー級 5分3R
×アレックス・シウバ(5位、元王者)
○箕輪ひろば(総合格闘技道場STF/修斗ストロー級世界王者)
判定1-2
箕輪は昨年1月に修斗ストロー級世界王座を獲得すると、ONEと契約し、10月のONE初戦ではフィリピンの名門・チーム・ラカイの新鋭・リト・アディワンと激突。パンクラス・フライ級王者の仙三の右腕をアームロックで破壊した危険な相手だったが、箕輪はそのアームロックにも耐え、寝技で主導権を維持し判定勝ちした。
アディワンはONEストロー級5位の選手だったが、2戦目の相手は現3位にして元王者のアレックス・シウバ。猿田洋祐には判定で敗れ、内藤のび太と3度戦い1勝2敗ではあるがいずれも判定決着。現在38歳だが、今もONEストロー級のトップクラスのグラップラーであることは変わらない。
箕輪は事前インタビューで「前回はONE初出場で勝利しようっていうのがチーム全体の作戦だった。今回は完全決着でフィニッシュ出来れば」とコメント。勝ち方次第では王座挑戦に大きく近づくことだろう。
1R、30秒過ぎにシウバがタックルを仕掛け、箕輪は切って潰す。だがシウバは足関節技を狙いながらリバースして、ハーフガードで押さえ、サイドを取る。2分足らずでマウントポジションになると、左腕を枕にして肩固めを狙う。箕輪は脱出して上になるが、シウバはまたも足関を狙い、またも上に。終盤は上からコントロールして終える。終始シウバペースのラウンドだが、インターバルのシウバの息は荒い。
2Rもシウバが同じパターンで下から足関を狙うが、箕輪は極めもリバースも許さず、上から随所でパウンドを当てる。だが3分過ぎ、ようやくシウバが上になり、サイドで押さえ、オモプラッタに近い状態で箕輪を捕まえながら右肘を当てて印象を残す。
3R、巻き返したい箕輪は、序盤から右ローを当て、右フックもヒット。シウバは苦し紛れにタックルを仕掛けるが、箕輪は切り、上から鉄槌を連打する。シウバは脱出し、金網に押し込み、倒そうとするが、箕輪は耐える。すると中盤、箕輪は上になり、左右のパウンドを連打し好印象を残す。終盤、離れると、箕輪は右のカーフキック、左ボディをヒットする。シウバは苦しそうで、最後はタックルを仕掛け、バックを狙いしぶとく食らいつくが、箕輪は反撃を許さず逃げ切る。
記者採点は3Rにパウンドとスタンドパンチで追い詰め、フィニッシュにシウバよりも近づいた箕輪。ジャッジは意外にも割れたが、2者が順当に箕輪を支持し、箕輪が元王者で現ランカーから価値ある勝利を奪った。
第6試合 ONEキックボクシング・ライト級タイトルマッチ 3分5R
○レギン・アーセル(王者)
×ムスタファ・ハイダ(2位)
判定3-0
※アーセルが防衛
第5試合 ムエタイ 女子アトム級 3分3R
×アルマ・ユニク(4位)
○ジャネット・トッド(2位、キック同級王者)
判定0-3
第3試合 MMA 女子ストロー級 5分3R
×マイラ・マザール(5位)
○ジェリー・オルシム
3R 0’41” フロントチョーク
第2試合 MMA フライ級 5分3R
○ロシャン・マイナム
×アジズ・カリム
1R 2’45” 裸絞め
第1試合 MMA フライ級 5分3R
×ヨッカイカー・フェアテックス
○フー・ヨン
判定0-3