ONE Championship 2.26 シンガポール:秋元皓貴、ジャン・チェンロンとの再戦制す。ロッタン&ペトロシアンが完勝
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ONE Championship「ONE: FISTS OF FURY」
2021年2月26日(金) シンガポール・インドアスタジアム
レポート:井原芳徳 写真:(C) ONE Championship
第6試合 ONEキックボクシング・フライ級チャンピオンシップ 3分5R
○イリアス・エナッシ(王者)
×スーパーレック・ギャットムーカオ (2位)
判定3-0
※エナッシが防衛
1R、お互いまだ慎重な攻防。中盤、スーパーレックの左の後ろ蹴りがローブローとなり、一時中断。エナッシは細かくステップしてパンチを振るうが、スーパーレックはドッシリ構え、なかなか入らせない。記者採点は積極性でエナッシだが、まだほとんど差はない。
2R、スーパーレックが前に出続けるが、エナッシも中盤、圧力をかけ返して左右のフックを振り回す。スーパーレックが時折右ミドルを当てるが、まだお互い明確なヒットは乏しい。エナッシは広いケージの空間をうまく使ってステップしている。記者採点はスーパーレックだが、まだ差は乏しい。
3Rもスーパーレックが圧を掛け続けると、次第に右ミドルのヒットを増やす。組めば右膝も当てる。記者採点はスーパーレック。
4R、スーパーレックは変わらず随所で右ミドルをエナッシの腕と脇腹にヒット。エナッシは左腕を気にするように。記者採点はスーパーレック。
5Rもスーパーレックが圧力をかけ続け、右ミドル、右フックを随所でヒットし、主導権を維持し終了。記者採点はスーパーレック。合計46-49でスーパーレック。
だがジャッジは3者ともエナッシを支持。スーパーレックの積極性と右ミドルはほとんど評価されなかった模様で、パンチが少なかったことが災いした。つまり実質、エナッシのパンチしか評価されていなかったと考えられる。日本でも一昔前ならミドルが評価されない肘無しルールの試合がよくあったが、今はかなり評価されるようになっている。ONEのこれまでの肘無しキックルールの試合でも、もう少しミドルが評価されていた印象があったため、今回のジャッジは意外だった。
第5試合 キックボクシング フェザー級 3分3R
○ジョルジオ・ペトロシアン (1位)
×ダビット・キリア
判定3-0
1R、キリアがサウスポーのペトロシアンに圧力をかけるが、ペトロシアンはかわし、左テンカオ、ミドルをヒット。終盤にはペトロシアンが左ボディ、左フック、左ミドルを的確に当て続け差を印象付ける。
2R、中盤にキリアの膝がローブローとなり、途中寸断されたが、ペトロシアンが左テンカオ、ミドル、ロー、フックを随所で当て、主導権を維持する。
3Rもペトロシアンが左ミドル、左フックを当て続け優位。キリアはパンチを振り回すが、空振りが続き終了。ペトロシアンが終始主導権を維持し完勝した。
第4試合 キックボクシング フライ級 3分3R
○ロッタン・ジットムアンノン(ムエタイ同級王者)
×ダギール・カリロフ
判定2-1
ONEムエタイ王者のロッタンが、肘無し、首相撲のブレイクの早いONEキックルールに初挑戦した。1R、序盤からロッタンが圧力をかけ、左ボディをヒット。カリロフのパンチの連打をノーガードで受けてみせ、変わらず圧力をかけ続ける。ロッタンはパンチとローを当て続け、カリロフが回り続けていると、ロッタンは手を振って「来い」とばかりに挑発する。
2R、カリロフも左ミドルを当て、度々スイッチしたりするが、ロッタンの圧力は下がらず、ボディブロー、ローを当て続ける。終盤にはカリロフに左ミドルと右ローを連打させてから、筋肉を誇示するようなポーズで挑発した後、右ストレートを強打する。
3R、ロッタンはガンガン前に出続け、左ボディを連打。カリロフもバックハンドブローを当てるが、ロッタンはひるまず。終盤、ロッタンはノーガードでカリロフのパンチを受けてから、パンチとローを当て続け終了。ノーガードでもらったことが印象を悪くしたか?ジャッジは意外にも割れたが、順当に2者がロッタンを支持し、ロッタンの判定勝ちとなった。
なお、ロッタンはメインのキックボクシング・フライ級タイトルマッチでエナッシが勝利した後、ケージに再び入りエナッシとツーショット撮影に。次期挑戦者はロッタンとなる可能性が一気に高まった。エナッシは「もちろんロッタンとの対戦も受け入れるし、その試合に勝ったら総合格闘技に挑戦したい。デメトリアス・ジョンソンと戦いたい」と話している。
第3試合 キックボクシング バンタム級 3分3R
○秋元皓貴 (3位)
×ジャン・チェンロン (4位)
判定3-0
シンガポールのEVOLVEに在籍する秋元が、昨年10月に判定勝ちするも接戦だった相手・チェンロンと再戦した。
1R、サウスポーのチェンロンに対し、秋元が序盤から右のインローをヒット。距離が詰まれば左フックを放つ。中盤、秋元が右ミドル、右ストレートを連打。チェンロンは再三左ハイを放つが秋元はブロック。チェンロンはまだ崩れず、右フック、右ミドルを随所で返す。
2R、チェンロンは圧力を強め、左右のフックをヒット。秋元も圧力をかけ返し、右ハイ、右フックを返し、終盤には左フックを効かせる。
3Rもお互いのパンチとミドルが当たるが、なかなか均衡は崩れない。だが終盤、打ち合いで秋元が右ストレートを効かせ好印象を残す。今回も接戦だったが、3Rやや攻勢で終えたことが評価されたか、秋元がジャッジ3者に支持され、返り討ちに成功した。
第2試合 ムエタイ 女子ストロー級 3分3R
×ワンダーガール・フェアテックス
○ジャッキー・ブンタン
判定0-3
第1試合 MMA アトム級 5分3R
○ビクトリア・リー
×スニーサ・スリセン
2R 1’03” 裸絞め