NKB 2.20 後楽園ホール:髙橋亮、WBCムエタイ日本王者・山浦俊一を左ハイ葬「大晦日が目標」。sasori、喜多村美紀とドロー
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NKB 2021 必勝シリーズ 開幕戦
2021年2月20日(土)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第11試合 メインイベント 61kg契約 3分5R
○髙橋 亮(真門ジム/NKBフェザー級王者)
×山浦俊一(新興ムエタイジム/WBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王者、元NJKF同級王者)
4R 1’08” TKO (レフェリーストップ:左ハイキックでダウン後)
髙橋三兄弟の次男・亮は昨年10月、NKB後楽園大会での「ジャパンシフトランド杯59kgトーナメント」決勝で村田裕俊に延長判定負けして以来の試合。村田が優勝と共に引退したため、フェザー~スーパーフェザー級では亮がNKBナンバー1の存在だ。
対する山浦は12月のINNOVATION新宿大会でのWBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級タイトルマッチで王者の葵拳士郎に判定勝ちし王者となったばかりだ。これに伴い、NJKFの規定によりNJKFの同級王座は返上している。2年前の2月のNKB後楽園大会では髙橋三兄弟の三男・聖人と戦ったが、2ダウンを奪われ判定負けしている。
1R、長身の亮がサウスポーで圧をかけ、山浦がオーソドックスで距離を取る構図。蹴り主体の攻防で、山浦が右ミドルを多く当てるが、亮はまだ慎重ながら、左ミドル、ローを随所でしっかり当てる。
2R、亮が序盤から左ハイをヒット。その後も左ミドルのヒットを増やし、右ミドル、崩しも織り交ぜる。最後はノーモーションの左ストレートも当てる。山浦も随所で右ミドルを返しているが、1Rよりも大きく減ってしまい印象が悪い。
3R、お互い蹴り数は五分に戻り、やや静かな展開となるが、終盤、亮が左ハイ、左ローを打ち分けた後、終了間際に左の三日月蹴り一発でダウンを奪う。山浦は10カウントギリギリで立ち上がるが、終了後にコーナーに戻ってからも顔をしかめている。
4R、開始すぐに山浦が右フックで亮を吹き飛ばしたが、レフェリーはダウンとは判断せず。山浦はまだダメージは残っているか?亮が左ロー、左ボディを効かせつつ、最後は左ハイをクリーンヒットし、ダウンを奪うと、すぐさまレフェリーがストップした。
完勝の亮は「今回の相手が聖人に負けている山浦選手と最初聞いた時、めっちゃナメられていると思ったけど、前回負けて文句言えなかったです」「山浦君がリベンジしたいなら、WBCのベルトを賭けてくれるなら、やってもいいです」と話し、「大晦日、試合することが目標です」とアピールした。バックステージでも、その足がかりとして、大晦日までのRIZINでの「RIZINキックルールに出たいです」と話していた。
第10試合 セミファイナル ミネルヴァ・ライトフライ級(48.99kg)タイトルマッチ 3分3R
△sasori(テツジム/PRIMA GOLD/王者、RISE GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020(47.6kg)ベスト4)
△喜多村美紀(テツジム/1位)
判定1-1 (佐藤29-30/前田30-29/仲29-29)
※sasoriが初防衛
昨年のRISEでの寺山日葵との2試合等で知名度を上げたsasoriがホームリングのNKBに登場。喜多村とは同じテツジム所属だが、sasoriは兵庫県姫路のテツジムドラゴン、喜多村は大阪の京橋のテツジム本部で、練習拠点が異なる。19年9月に大阪で行われたガルーダフェスvol.3の王座決定戦では、当時2位のsasoriが1位の喜多村に判定2-0で勝利している。
1R、sasoriがサウスポーで圧力をかけ、喜多村がオーソドックスで距離を取る構図で、お互い前手でフェイントをかけながら、パンチを度々交錯させる。蹴りはわずかでパンチ主体の攻防。途中までsasoriのヒットがやや上だったが、喜多村も終盤に追い上げる。
2R、喜多村が右ハイ、バックハンドブローを当てる場面もあるが、sasoriのダメージは小さい様子。大半の時間は1Rと同じ構図で、ややsasoriのパンチが多いが、喜多村もひるまない。ジャッジの中間集計は3者とも20-19で、1者はsasori、2者は喜多村を支持し、評価が割れる。
3R、2人の共通の師匠で、喜多村陣営についたガルーダ・テツ会長から「お互い勝負やろが」と檄が飛ぶ中、2人の手数は上がる。そんな中、喜多村の右フックのヒットがじわじわ上がり、sasoriはやや押され気味になるが、終盤にsasoriも左フックをクリーンヒットして印象を残し、激しく打ち合って会場を盛り上げて終える。ジャッジは三者三様のドローで、sasoriの防衛となった。
インタビューでsasoriは喜多村について「前回に比べて格段にレベルが上がっていました」と話し、藤田飛竜代表が代弁。入場時になぜかsasoriが繰り広げたカップ焼きそばの湯切りのパフォーマンスについて、飛竜氏は「得意料理なのでやったんですけど、油断につながったそうです。僕はやめろって言ったんですけど」と話していた。
第9試合 ライト級 3分3R
○棚橋賢二郎(拳心館/NKBライト級1位)
×藤野伸哉(RIKIX/WMC日本スーパーフェザー級2位)
1R 2’59” KO (右フック)
1R、圧力をかける棚橋に対し、藤野が何発も左ミドルを当てるが、パンチに切り替えると、打ち合いの展開で棚橋が左フックを当ててひるませる。その後も藤野が左右のミドルを当て続けていたが、終盤、右フックの2連打で棚橋がダウンを奪取。藤野はロープの隙間から外に上半身が飛び出るほどの勢いで倒れ、最後も棚橋が右フックの2連打でダウンを奪ったところで、仲レフェリーがストップした。
第8試合 ウェルター級 3分3R
○笹谷 淳(TEAM COMRADE/NKBウェルター級3位)
×ちさとkiss Me!(安曇野キックの会)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
第7試合 57kg契約 3分3R
○海老原竜二(神武館/NKBバンタム級4位)
×ベンツ飯田(Team Aimhigh)
判定3-0 (29-28/29-28/29-27)
第6試合 58.5kg契約 3分3R
×半澤信也(トイカツ道場)
○矢吹翔太(フリー)※中田ユウジ(STRUGGLE)から変更
判定1-2 (28-29/30-29/28-29)
※矢吹は計量1.3kgオーバーで減点1
第5試合 53.52kg契約 3分3R
○志門(テツジム)
×ナカムランチャイ・ケンタ(team AKATSUKI)
判定3-0 (30-29/30-28/30-28)
第4試合 59kg契約 3分3R
○山本太一(ケーアクティブ)
×源樹(リバティジム)
3R 2’53” TKO (レフェリーストップ)
第3試合 54.5kg契約 3分3R
×幸太(八王子FSG)
○SHU(D-BLAZE)
判定0-3 (28-30/28-30/28-30)
第2試合 ミドル級 3分3R
×畑澤貴士(八王子FSG)
○渡部貴大(渡邉ジム)
3R 1’56” KO
第1試合 アマチュア特別試合 50kg契約 2分3R
○伊藤千飛(真門伊藤道場)
×藤井 昴(治政館江戸川道場)
判定3-0 (30-29/30-29/30-27)