NKB 10.10 後楽園ホール:村田裕俊、髙橋亮との59kgトーナメント決勝制し有終の美「髙橋三兄弟のおかげで強くなれました」
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NKB 2020 交戦シリーズ 2nd
2020年10月10日(土)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第8試合 メインイベントII ジャパンシフトランド杯59kgトーナメント決勝 3分5R(延長1R)
×髙橋 亮(真門ジム/NKBフェザー級王者)
○村田裕俊(八王子FSG/NKBフェザー級2位・元王者)
6R 判定0-3 (佐藤9-10/仲9-10/馳9-10)
5R 判定1-1 (佐藤49-48/仲48-50/馳49-49)
※村田が優勝。賞金50万円獲得
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、NKBは4月11日と6月20日の後楽園大会を中止し、2月8日以来8か月ぶりに後楽園大会を開催する。
メインイベントIIは59kgトーナメントの決勝・髙橋亮 vs. 村田裕俊。トーナメントは昨年12月大会で8選手参加で開幕し、2月に準決勝が行われ、NKB勢が他団体・フリーの選手を撃破して決勝に残った。
KNOCK OUTで森井洋介とも引き分けた実績のある村田は現在31歳で、このトーナメントでの引退を参加前から表明していた。髙橋三兄弟の次男・亮は「僕が倒して気持ち良く引退させてあげます」と挑発。村田は「髙橋三兄弟には負け越しているので、亮選手を倒して気持ち良く引退したいです」と返していた。村田は髙橋三兄弟とはプロデビューの2012年から通算5度戦い1勝4敗。長男の一眞とは1勝3敗、三男の聖人とは1敗で、次男の亮とは初対決だ。村田はムエタイを愛し、キャリアの約半分の20戦をタイで経験。3月から9月下旬まで、コロナ禍のタイで練習を続け、その成果を発揮する。
1R、両者サウスポーに構え、亮が右ミドル、左ローを積極的に当てる。終盤、亮が左ローを放つと、村田が右フックを合わせて倒すが、レフェリーには押し倒す形と判断され、ダウンとはならない。
2R、亮が右ミドル等を積極的に出すが、有効打はまだ乏しい。村田も終盤に首相撲で膝を当てるが、主導権を握るほどにはならない。
3R、村田は圧力を強め、右ミドル、組んでの右膝のヒットを増やす。だが亮はひるまず、随所でパンチの連打をまとめ、差をつけさせない。
4R、村田は首相撲で捕まえる時間が長くなり、右膝を当て続ける。亮は3R同様にひるむほどではないものの、攻撃が減り印象が悪い。
5R、村田は右ミドル、首相撲からの膝蹴りのヒットを増やす。さすがの亮も消耗が激しい。終盤、肘の打ち合いで、亮はひるむが、左肘で村田の額を切り裂くことに成功する。
ジャッジは三者三様で延長へ。村田が首相撲からの膝で攻めるが、額の出血が激しくなり、ドクターチェックを受ける。再開後も村田はしつこく組んで左右の膝を随所でヒット。亮はパンチを振り回すが、空振りが多く印象が悪い。両者とも全ての力を出し切り試合終了すると、抱き合って称え合う。ジャッジは三者とも順当に村田を支持し、村田が判定勝ちでトーナメントを制覇した。
有終の美を飾った村田は「タイで死ぬ気で練習して、試合で出せて良かったです。亮選手ありがとうございました」と勝利者インタビューで話した。その後は引退セレモニーに突入。村田は「まだ早いと言われますけど、やり残したことは無いので悔いはありません」と話し、ファン、関係者、両親に感謝の言葉を述べた。その途中では「特に髙橋三兄弟はみんな強くて勘弁してくれって感じですけど、おかげで強くなれました」と話した。最後に「本当に幸せな選手生活でした。キックを通じて出会った方たちが宝物です。ありがとうございました」と締めくくり、10カウントゴングを聞いた。村田の通算戦績は44戦27勝(17KO)14敗3分。
第7試合 メインイベントI NKBウェルター級王座決定トーナメント決勝 3分5R(延長1R)
×稲葉裕哉(大塚道場/2位)
○蛇鬼将矢(テツジム/4位)
判定0-3 (仲47-49/川上47-50/矢田46-50)
※蛇鬼が王者に
NKBウェルター級王座決定トーナメントは2月大会で準決勝が行われ、稲葉は笹谷淳との延長戦を制し、蛇鬼はSEIITSUを1R左ストレートでKOし決勝に進んでいる。
1Rはまだお互い攻撃が少なくほとんど差の無い状態。2R、お互い右ローを増やし、終盤に蛇鬼の右ストレートがクリーンヒットするが、まだ稲葉も持ちこたえる。
3R、パンチの打ち合いの後、稲葉が前に出るが、蛇鬼が下がりながら右の飛び膝で稲葉のアゴを撃ち抜き、ダウンを奪う。稲葉はダメージが残り、その後も蛇鬼が右ストレート、右ローを随所で当てて稲葉を追い詰める。
4R、稲葉は首相撲で度々蛇鬼を捕まえて右膝を当てて蛇鬼を削る。だが終盤、蛇鬼がパンチの連打で挽回する。
5R、稲葉はパンチを振り回すが、スタミナの消耗が激しく、空振りが続く。蛇鬼は右肘で稲葉の額を切り裂き、パンチを的確に当て続け、反撃を封じ判定勝ちし王者となった。蛇鬼は「次のRIZINに出たいです。榊原さん見てますか」とアピールした。
第6試合 セミファイナル ライト級 3分3R
○髙橋聖人(真門ジム/NKB 2位)
×野村怜央(TEAM KOK/NKB 3位)
判定3-0 (30-25/30-25/30-25)
1R、距離を詰めたい野村に対し、髙橋三兄弟の三男・聖人は回って距離を取りつつ、右ローを当て続ける。終盤には右ハイでひるませ、最後は右の前蹴りで吹き飛ばし、差を印象付ける。
2R、聖人は右のカーフキックを効かせ、終盤には左ボディを効かせてからの右ストレートでダウンを奪う。3Rも左ミドル、左ボディを効かせ、終盤にはコーナーに詰めてのパンチの連打で再びダウンを奪い、点差を広げ完勝した。
第5試合 67kg契約 3分3R
×笹谷 淳(TEAM COMRADE/NKBウェルター級3位、元J-NETWORKウェルター級&スーパーウェルター級王者)
○CAZ JANJIRA(JANJIRA GYM/J-NETWORKウェルター級2位、元蹴拳同級王者)
判定0-3 (28-30/30-30/28-30)
第4試合 ライト級 3分3R
×福島勇史(ケーアクティブ)
○洋介(渡邉ジム)
1R 終了時 TKO
第3試合 54kg契約 3分3R
×古瀬 翔(ケーアクティブ)
○七海貴哉(G-1 TEAM TAKAGI)
判定0-3 (23-30/23-30/23-30)
第2試合 バンタム級 3分3R
○ナカムランチャイ・ケンタ(team AKATSUKI)
×幸太(八王子FSG)
3R 2’59” KO
第1試合 60kg契約 3分3R
○誠太(アウルスポーツジム)
×龍ヶ崎マサト(SIROI DREAM BOX)
2R 1’46” KO