UFC 10.25 アブダビ:ハビブ・ヌルマゴメドフ、ジャスティン・ゲイジーを2Rで仕留めライト級王座統一し引退表明
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
センチャイムエタイジム錦糸町
最強のムエタイで最高の“美Body”を目指す!初心者の方、女性の方、大歓迎。見学無料!
UFC 254: Khabib vs. Gaethje
2020年10月25日(日)アラブ首長国連邦・アブダビ・ヤス島:UFCファイトアイランド(無観客開催)
レポート:井原芳徳
第12試合 メインイベント UFCライト級チャンピオンシップ 5分5R
○ハビブ・ヌルマゴメドフ(王者)
×ジャスティン・ゲイジー(暫定王者)
2R 1’34” 三角絞め
※ヌルマゴメドフが王座統一(3度目の防衛)
MMA 28戦28勝無敗、UFC 12戦全勝、2年前にコナー・マクレガーを、1年前にダスティン・ポイエーを一本で下し、圧巻の強さを見せ続けているUFCライト級王者・ハビブ・ヌルマゴメドフが、同級暫定王者のジャスティン・ゲイジーを相手に王座統一戦(3度目の防衛戦)を行った。
ヌルマゴメドフは4月にトニー・ファーガソンとの防衛戦を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う渡航制限の影響で中止。5月の暫定王座決定戦ではゲイジーがファーガソンに5R TKO勝ちしている。ヌルマゴメドフをトップファイターに育て上げた父のアブドゥルマナプ氏がコロナの合併症により7月に亡くなっており、ヌルマゴメドフにとっても今回はひときわ大事な試合となる。
ヌルマゴメドフといえば抜群のグラウンドコントロール力、重みのあるパウンド、裸絞めなどのフィニッシュ技術の高さが印象的。対するゲイジーは17年のUFC参戦以降、全ての試合がKOまたはTKO決着で、勝った5試合全てスタンドの打撃から決着に持ち込んでいる。しかも学生時代にレスリングの全米クラスで活躍した実績がある。ヌルマゴメドフのグラウンドの“沼”をゲイジーがいかにしのぎ、得意の打撃を当てていくかが勝敗の鍵となったが、沼はやはり深かった。
1R お互いフェイントをかけ合い、距離を測り、なかなか攻撃を出さない状態が続く。1分過ぎ、ゲイジーが左インローを当てると、ヌルマドメドフも右フックを振るう。次第にヌルマゴメドフがプレッシャーをかける側になり、パンチを振ったりテンカオを出し、組みを狙う。だがゲイジーは金網を度々背にしつつも突き放し、左右のフック、右ローを時折当てる。
すると終盤、ゲイジーが右ローを当てると、ヌルマゴメドフはバランスを少し崩しながらも両足タックルを仕掛け、金網に押し込み、すぐ倒すことに成功する。残り15秒、マウントを奪い、腕十字、アームロックを狙うが、ゲイジーはロックを続けて耐える。記者採点はヌルマゴメドフ。ジャッジは2者がスタンドのゲイジーの打撃を評価したか?ゲイジーを支持する。
2R、ヌルマゴメドフがまたも圧力をかけ続け、ゲイジーの右ローの直後に組み付いて倒すと、素早く背後に回り込みバックマウントを狙う。そのままマウントポジションを取ると、肩固めを狙ってから、三角絞めを仕掛け、そのまま後方に寝転ぶ。少しゲイジーは耐えたが、ヌルマゴメドフが絞め上げるとタップ。レフェリーは気付かず、数秒続行し、ゲイジーが落ちたところでレフェリーがようやくストップした。
圧巻の強さで王座統一を果たしたヌルマゴメドフは「これが最後の試合です」と発表。続けて「父無しで戦い続けることはできません。ジャスティンとの試合をオファーされた後、母とも3日間話し合い、『父がいない状態で試合をして欲しくない』と言われ、これが最後の試合だと約束しました」と理由を説明した。さらに「UFCには僕をパウンドフォーパウンドの1位にしてほしいです(現在は2位で、1位はジョン・ジョーンズ)。それだけの活躍はしてきました」とアピールした。
第11試合 セミメインイベント ミドル級 5分3R
○ロバート・ウィテカー
×ジャレッド・キャノニア
判定3-0 (29–28/29–28/29–28)
第10試合 ヘビー級 5分3R
○アレクサンダー・ボルコフ
×ウォルト・ハリス
2R 1’15” TKO
第9試合 ミドル級 5分3R
×ジェイコブ・マルクーン
○フィリップ・ハウズ
1R 0’18” KO
第8試合 女子フライ級 5分3R
○ローレン・マーフィー
×リリヤ・シャキロワ
2R 3’31” 裸絞め
第7試合 ライトヘビー級 5分3R
○マゴメド・アンカラエフ
×イオン・クテラバ
1R 4’19” KO
第6試合 ヘビー級 5分3R
×ステファン・ストルーフェ
○タイ・トゥイバサ
1R 4’59” KO
第5試合 140ポンド契約 5分3R
×ナサニエル・ウッド
○ケイシー・ケニー
判定0-3 (28-29/28-29/27-30)
第4試合 ウェルター級 5分3R
×アレックス・オリベイラ
○シャフカト・ラフモノフ
1R 4:40″ フロントチョーク
※オリベイラは計量2ポンドオーバー
第3試合 ライトヘビー級 5分3R
△チョン・ダウン
△サム・アルビー
判定1-1 ((29–28/28–29/28–28)
第2試合 女子フライ級 5分3R
×リアナ・ジョジュア
○ミランダ・マーベリック
1R 終了時 TKO (ドクターストップ)
第1試合 ライト級 5分3R
○ヨエル・アルバレス
×アレクサンダー・ヤコブレフ
1R 3’00” 腕ひしぎ十字固め
※アルバレスは計量3.5ポンドオーバー