UFC 9.7 アブダビ:ヌルマゴメドフ、ポワリエを圧倒し28連勝。佐藤天、UFC 2戦目は一本負け。
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UFC 242: Khabib vs. Poirier
2019年9月7日(土/現地時間)アラブ首長国連邦アブダビ:ジ・アリーナ
レポート:井原芳徳 Photos by Jeff Bottari/Zuffa LLC/UFC
第13試合 メインイベント UFCライト級王座統一戦 5分5R
○ハビブ・ヌルマゴメドフ(王者)
×ダスティン・ポワリエ(暫定王者)
3R 2’06” 裸絞め
※ヌルマゴメドフが初防衛
ヌルマゴメドフは昨年10月のコナー・マクレガーに勝利しライト級王座を獲得。その試合での乱闘事件で出場停止処分が科された間、ポワリエが4月のマックス・ホロウェイとの暫定王者決定戦で勝利し、今回王座統一戦が組まれた。ヌルマゴメドフはMMA 27戦全勝、UFC 11戦全勝の無敵の快進撃を続け、ポワリエは6戦連続負け無しの状態だ。
1R、お見合いの後、1分過ぎにヌルマゴメドフがパンチを振るってからタックルを仕掛けて押し込み、崩しながらバックを奪い、金網際で裸絞めを狙う。パウンドも織り交ぜてフェイスロックまで持ち込むが、ポワリエは間一髪で防御し、立ち上がる。だが、すぐヌルマゴメドフが押し込み、最後は倒しマウントからパウンドと肘を連打する。ポワリエは防戦一方だ。記者採点は10-8でヌルマゴメドフ。
2R、ポワリエがサウスポーからの右ストレートを連打して、少しヌルマゴメドフをひるませる。ヌルマゴメドフは回って防御してしのぎ、ポワリエの勢いが少し落ちると、パンチを振るってからタックルを仕掛け、またもグラウンドに持ち込む。ヌルマゴメドフはポワリエを金網に押し付けつつ、両足で相手の両足を挟んで動けなくしてパウンドを当て、立とうとすればすぐ押し込む。記者採点は10-9でヌルマゴメドフ。
3R、疲れた様子のポワリエに、ヌルマゴメドフがタックルを仕掛けて倒すと、ポワリエがギロチンで迎撃するが、極まりは浅い。ヌルマゴメドフがもがいで外すと、力を使い切った様子のポワリエのバックを奪い、裸絞めを極めタップを奪った。2Rと3Rの序盤にポワリエがチャンスを作るも、ヌルマゴメドフの牙城は高く、終わってみればヌルマゴメドフの完勝と言っていい内容だった。
第4試合 ウェルター級 5分3R
○ベラル・ムハンマド[ムハマッド/Belal Muhammad](米国)
×佐藤 天(ハードノックス365/TRIBE TOKYO M.M.A/パンクラス1位)
3R 1’55” 裸絞め
佐藤はパンクラスで活躍後、4月にUFCに初参戦し、ベン・サンダースと対戦。2Rに左ストレートでダウンさせてからのパウンドと肘でTKO勝ちした。その試合以前から2度、フロリダのハードノックス365ジムに出稽古していたが、UFCでの飛躍を目指し、フロリダに拠点を移し、同ジムでの練習に専念してきた。試合直前には日本から、師匠である長南亮・TRIBE TOKYO M.M.A代表、フィジカルトレーナーのニック永末氏も合流している。2戦目の相手、ベラル・ムハンマドはTitan FCの元王者で、UFC 6勝3敗の31歳。最近では4月にカーティス・ミランダーに判定勝ちしている。アブダビの観客はパレスチナ系米国人のムハンマドに歓声を送る。
1R、圧力をかけるムハンマドに対し、佐藤はサウスポーに構えて右ジャブを突き距離を取る。1分過ぎ、ムハンマドは右のボディ打ちからの左フックを2度決める。中盤、ムハンマドが右ストレートを当てて佐藤をひるませてから、胴タックルで倒しにかかる。ムハンマドが押し込んで抱え上げて倒しかけるが、佐藤は倒れず脱出する。その後も佐藤は押し込まれ、終盤には片足タックルで倒され、すぐさまムハンマドにバックを奪われる。佐藤はチョークを防御し終える。記者採点はムハンマド。
2Rもムハンマドがコンビネーションの中で左右のフックを的確に当て続け、タックルも繰り返し仕掛け、攻め手を緩めない。佐藤は集中力を切らさず、3分過ぎ、右ジャブ、左ストレートを返すように。終盤、佐藤はようやく足を掛けて倒すことに成功し、サイドを奪うが、その先の攻めにはつなげられない。流れは少し変わったが、有効打差で記者採点はムハンマドにつけた。
THERE'S THE TAP!@BullyB170, have yourself a night! #UFC242 pic.twitter.com/jwh6Avfd43
— UFC (@ufc) September 7, 2019
インターバルをまたぎ3Rに入ると、ムハンマドが2R中盤まで同様にパンチを当て、タックルを仕掛け続け、簡単に主導権を奪い返す。佐藤は右まぶたから出血する。すると1分半過ぎ、ムハンマドが片足タックルから倒すと、素早くバックマウントを奪い、裸絞めを仕掛ける。1R終盤と同じ展開だが、ムハンマドは1Rよりも素早い仕掛けで裸絞めを極め、佐藤はタップ。佐藤のUFC 2戦目は、完敗と言っていい試合内容だった。
第12試合 セミメインイベント ライト級 5分3R
×エドソン・バルボーザ
○ポール・フェルダー
判定1-2 (27-30/28-29/30-27)
第11試合 ライト級 5分3R
○イスラム・マカチェフ
×ダヴィ・ラモス
判定3-0 (29-27/30-26/30-26)
第10試合 ヘビー級 5分3R
○カーティス・ブレイズ
×シャミル・アブドゥラヒモフ
2R 2’22” TKO
第9試合 ライト級 5分3R
×マイルベク・タイスモフ
○ディエゴ・フェレイラ
判定1-2 (28-29/27-29/27-29)
第8試合 女子フライ級 5分3R
○ジョアン・コールダウッド
×アンドレア・リー
判定2-1 (28-29/30-27/29-28)
第7試合 フェザー級 5分3R
△ズバイラ・ツフゴフ
△リローン・マーフィー
判定1-1 (28-29/29-28/28-28)
第6試合 女子バンタム級 5分3R
×リアナ・ジョジュア
○サラ・モラス
3R 2’26” TKO
※モラスが計量2ポンドオーバー。ジョジュアにファイトマネーの20%を支払う
第5試合 ライト級 5分3R
○オットマン・アツァイター
×テーム・パッカレン
1R 3’33” KO
第3試合 ウェルター級 5分3R
×ノーディン・タレブ
○ムスリム・サリコフ
1R 4’26” KO (右フック)
第2試合 ミドル級 5分3R
○オマリ・アフメドフ
×ザック・カミングス
判定3-0 (30-27/30-27/29-28)
第1試合 ライト級 5分3R
○ドン・マッジ
×ファレス・ジアム
判定3-0 (30-27/30-27/29-28)