UFC 4.13 アトランタ:ダブルタイトルマッチはフルラウンドの死闘に。ダスティン・ポワリエがライト級暫定王者、イズラエル・アデサニヤがミドル級暫定王者に
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UFC 236: Holloway vs. Poirier 2
2019年4月13日(土/現地時間) 米国ジョージア州アトランタ:ステート・ファーム・アリーナ
レポート:井原芳徳 Photos by Josh Hedges/Zuffa LLC/UFC
第13試合 メインイベント UFCライト級暫定王座決定戦 5分5R
×マックス・ホロウェイ(フェザー級王者)
○ダスティン・ポワリエ(3位)
判定0-3 (46-49/46-49/46-49)
※ポワリエが暫定王者に
王者・ハビブ・ヌルマゴメドフが昨年10月のコナー・マクレガーとの初防衛戦後に観客と乱闘し、9カ月間の出場停止処分を受けたため、暫定王座戦が組まれた。
ホロウェイは17年、かつてフェザー級絶対王者と言われたジョゼ・アルドに2連勝し、昨年12月、ブライアン・オルテガを相手にフェザー級王座を防衛し、現役UFCファイター最長となる13連勝を記録した。より強い相手との戦いを求め続け、今回は1階級上の王座戦が用意された。
ポワリエはアンソニー・ペティス、ジャスティン・ゲイジー、エディ・アルバレス相手に3連勝で最近6戦無敗。UFC 22戦目にして初のタイトル挑戦で、マイケル・ビスピンの26試合目に次ぐUFC史上2位となる。12年2月にホロウェイに一本勝ちしているが、まだ当時のホロウェイは20歳・プロ5戦目・UFC初戦だったため、参考にはならないだろう。
1R、ホロウェイはオーソドックス、ポワリエはサウスポーに構える。体はややポワリエが大きい印象だ。ポワリエが左ストレートでホロウェイをひるませてパンチラッシュで追い詰めるが、ホロウェイは右フックをお返しし、逆にポワリエをひるませ追い詰める。ポワリエは防御して離れると、右フックを当て、再びパンチラッシュでホロウェイを追い詰める。ホロウェイも時折パンチを返すが、中盤以降はポワリエの優勢が続く。記者採点はポワリエ。
2R、ホロウェイは回復し、1Rのようにポワリエのパンチをもらう場面は減る。ホロウェイが中央から圧力をかける時間が長くなり、右ミドル、右ボディストレートも絡め、ダメージを蓄積させる。だが終盤、ポワリエが左フックを当てると、主導権を奪い返し、右フックでもひるませ追い詰める。記者採点はポワリエ。
3R、ホロウェイは両まぶたを切り、時折まばたきをするが、集中力は切らさず、ポワリエとパンチの攻防を続ける。すると終盤、ホロウェイが連打でポワリエを下がらせる。ホロウェイが右の飛び膝につなげ仕留めにかかるが、動きが遅く、ポワリエは金網にホロウェイを押し込み、時間いっぱい休める形になる。記者採点は終盤チャンスを作ったホロウェイ。
4R、ポワリエは序盤からタックルを仕掛け、テイクダウンに成功する。ホロウェイは金網を背にして立ち上がり、体を入れ替え左膝をポワリエのボディに当ててから離れる。するとホロウェイが圧力をかけ、パンチを連打し優勢になる。中盤、ポワリエは少し持ち直すが、ホロウェイはすぐパンチを当て返し、主導権は譲らない。しかし3分半過ぎ、ポワリエの首相撲からの右膝蹴りで、ホロウェイは眉間を切り、血で顔が染まる。ポワリエが金網に押し込み、最後は耐えたホロウェイがアナコンダチョークを狙うが、極まりは浅く終わる。記者採点は膝一撃で流れを変えたポワリエ。
5R、ポワリエが細かくパンチを当てていると、ホロウェイは再び眉間から出血するようになる。さすがのポワリエも攻撃が減るが、ホロウェイも反撃の余力は残っていない。終盤はポワリエがホロウェイをタックルから金網で押し込み続ける。ホロウェイは金網を背に左に動いてテイクダウンを逃れるので精いっぱいだ。記者採点はポワリエ。合計46-49でポワリエ。ポワリエが22戦目で暫定ながらも初のUFCタイトルを獲得した。
第12試合 セミメインイベント UFCミドル級暫定王座決定戦 5分5R
×ケルヴィン・ガステラム(4位)
○イズラエル・アデサニヤ(5位)
判定0-3 (46-48/46-48/46-48)
※アデサニヤが暫定王者に
ガステラムは17年3月にベウフォートに1R TKO勝ちしたが、大麻の陽性反応で無効試合に。続くクリス・ワイドマン戦で一本負けしたが、その後はマイケル・ビスピン、ホナウド・ジャカレイに2連勝。2月のUFC 234で王者・ロバート・ウィテカーに挑戦予定だったが、ウィテカーが前日計量後にヘルニアを発症したため欠場し試合が中止にとなった。ウィテカーの療養が続くため、暫定王座戦が用意された。
相手はガステラムが出場できなかったUFC 234のメインイベントで元王者のアンデウソン・シウバを下したイズラエル・アデサニヤだ。アデサニヤはキックで81戦75勝5敗1分の好戦績を残し、MMA戦績16勝無敗。昨年2月からUFCに参戦し、5連勝で早くもタイトル挑戦に辿り着いた。
1R、サウスポーのガステラムに対し、長身のアデサニヤがスイッチ、ジャブ、前蹴りを駆使しながら距離を取り、右ミドルを強打する。中盤、ガステラムが右フックを当てると、アデサニヤはふらつくが、金網にぶつかって持ちこたえ、すぐスタンドに戻す。ガステラムは手ごたえを得た様子で、その後も積極的にパンチを振るう。記者採点はガステラム。
2Rもスタンドの攻防が続くと、中盤、アデサニヤの右フックが命中し、今度はガステラムがダウンする。ガステラムはすぐスタンドに戻すが、その後もアデサニヤが右ミドル、右ストレート、左の回転肘を当て続け、主導権を握る。記者採点はアデサニヤ。
五分で迎えた3Rも打撃戦が続く。3分半過ぎ、アデサニヤの右ストレートのタイミングでガステラムがタックルを仕掛けてテイクダウンを奪う。だがアデサニヤはすぐスタンドに戻すと、パンチと蹴りのヒット数でやや優位を維持する。記者採点は僅差だがアデサニヤ。
4Rもスタンドの攻防が続き、少しずつガステラムが圧力を強め、左ジャブを当てると、アデサニヤが右まぶたから出血する。アデサニヤは負けじとパンチを振るうが、ガステラムもパンチをお返し。ガステラムが圧力をかけ、主導権を維持する。アデサニヤは疲れが見え出し、顔をそむけて少し弱気な表情を浮かべると、ガステラムが左ハイを当て、アデサニヤをひるませる。その後はガステラムがタックルも絡めつつ押し気味に進める。記者採点はガステラム。
5R、ガステラムがタックルを仕掛けるが、長身のアデサニヤが立ったままのギロチンで迎撃して絞め上げる。ガステラムは外してタックルで倒すが、アデサニヤは下から三角絞めを仕掛ける。極まりは浅く、ガステラムがスタンドに戻すが、アデサニヤがパンチとロー、ミドルのヒットを増やし、スタンドでも優勢になる。すると終盤、アデサニヤの右ストレートでガステラムはダウンする。ガステラムはすぐ立ち、タックルを仕掛けるが、アデサニヤは切り、パンチを当て続け、左ストレートで再びダウンを奪う。その後もスタンド、グラウンドでアデサニヤがパンチを当て続け、レフェリーストップ寸前まで追い詰めるが、ガステラムは耐えて試合終了する。場内は大歓声に包まれる。記者採点は8-10でアデサニヤ。合計46-48でアデサニヤ。ジャッジ3者も同じ採点で、アデサニヤが暫定王者となった。
第11試合 ライトヘビー級 5分3R
×エリク・アンダース
○カリル・ラウントリーJr.
判定0-3 (26-30/26-30/26-30)
第10試合 ウェルター級 5分3R
×アラン・ジョバーン
○ドワイト・グラント[Dwight Grant]
判定1-2 (30-27/28-29/28-29)
第9試合 ライトヘビー級 5分3R
×オヴィンス・サン・プルー(12位)
○ニキータ・クリロフ
2R 2’30” 裸絞め
第8試合 ライト級 5分3R
×ジェイリン・ターナー
○マット・フレボラ[Matt Frevola]
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
第7試合 フライ級 5分3R
×ウィルソン・ヘイス(4位)
○アレクサンドル・パントーハ(5位)
1R 2’58” TKO
第6試合 ウェルター級 5分3R
○マックス・グリフィン
×ゼリム・イマダエフ[Zelim Imadaev]
判定2-0 (29-27/29-27/28-28)
第5試合 バンタム級 5分3R
×ボストン・サーモン
○カリッド・タハ
1R 0’25” TKO
第4試合 ウェルター級 5分3R
×カーティス・ミレンダー
○ベラル・ムハマッド[Belal Muhammad]
判定0-3 (27-29/27-29/26-30)
第3試合 バンタム級 5分3R
○モンテル・ジャクソン
×アンドレ・スーカムタス[Andre Soukhamthath』
判定3-0 (30-26/30-27/29-27)
第2試合 女子フライ級 5分3R
×ローレン・ミューラー
○ポリアナ・ボテーリョ
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)
第1試合 バンタム級 5分3R
○ブランドン・デイビス
×ランディ・コスタ
2R 1’12” 裸絞め