UFC 8.15 ラスベガス:スティペ・ミオシッチ、ダニエル・コーミエとの3度目の対決は判定勝ちで2連勝に
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UFC 252: Miocic vs. Cormier 3
2020年8月15日(土/現地時間)米国ネバダ州ラスベガス:UFC APEX(無観客開催)
レポート:井原芳徳
第11試合 メインイベント UFCヘビー級タイトルマッチ 5分5R
○スティペ・ミオシッチ(王者)
×ダニエル・コーミエ(1位)
判定3-0 (49-46/49-46/48-47)
※ミオシッチが初防衛
ミオシッチは最近2試合はいずれもコーミエとの対戦。18年7月の初対決ではミオシッチが1R KO負けし、ヘビー級王座4度目の防衛に失敗した。コーミエは18年11月にデリック・ルイスに2R裸絞めで勝利し初防衛に成功。昨年8月、ベルトを賭けてのミオシッチとコーミエの再戦では、ミオシッチが4R TKO勝ちでリベンジと王座奪還に成功した(上写真)。両者とも以降は試合をしていない。
1R、コーミエが圧力をかけ、ミオシッチが右回りで動く。UFC APEXでの大会で使われているケージは通常よりも小さいため、ヘビー級だと金網をすぐ背負いそうにも見えるが、ミオシッチはうまくかわしている。
1分過ぎ、ミオシッチが左ボディストレートを当てると、コーミエがタックルを仕掛け、ミオシッチはギロチンで迎撃するが、コーミエは対処し、そのまま金網に押し込む。
中盤、離れると、序盤と同じスタンドの構図に戻る。終盤、ミオシッチが左ジャブを当て、少し流れをつかみかけたが、コーミエが右フック、右ストレートを返し、少しミオシッチをふらつかせ、好印象で終える。記者採点はコーミエ。ヒット数ではミオシッチのため、ジャッジが割れている可能性はある。
2Rもスタンドの攻防が続き、次第にミオシッチが圧をかける時間が長くなるが、コーミエがジャブも絡めつつパンチを増やし、少し優位に。だが終了間際、ミオシッチが圧を強めると、コーミエを金網に詰めて右フックを当てて、その後も連打してダウンさせると、マウントからパウンドを連打して追い詰める。記者採点はミオシッチ。
3R、ミオシッチ優位の流れが続き、随所でパンチを当てる。途中、ミオシッチが押し込む場面が繰り返されると、コーミエは回復。終盤、離れてコーミエが圧をかけ返す場面もあったが、変わらずミオシッチがパンチを当て、流れは変わらない。記者採点はミオシッチ。
4Rも3Rと似たような構図で、ミオシッチが押し込む時間が長くなる。コーミエが右フックをミオシッチの首元に叩き込み、少しミオシッチの動きが止まるが、すぐ押し込み回復する。終盤にもコーミエが右フックをヒット。ジャッジは割れそうだが、記者採点はヒット数で少し上回ったコーミエ。
5Rもミオシッチが押し込む時間が続くが、その先に持ち込めない。攻めあぐねている様子にも見えるが、ポイントゲームとしては決して悪い戦い方ではない。中盤、両者クリンチとパンチの攻防を繰り返し、お互いパンチを当てて削り合いの展開に。終盤もミオシッチが押し込む時間が続き、細かい膝等含め、ヒット数ではミオシッチが上回り終える。記者採点はミオシッチ。合計48-47でミオシッチ。1勝1敗、3度目の対決は初の判定決着となり、ミオシッチがジャッジ3者から支持され勝利し、対コーミエで2連勝すると共に、初防衛に成功した。
ミオシッチは「1Rのテイクダウンで焦った。もっと蹴りを使いたかった。なかなかうまく行かなかった」と話し、勝ったもののスッキリはしていない様子。敗れたコーミエは「アイポークで左目が見えなくなったが仕方ない。悔しいが結果を受け入れるしかない。今後?タイトル戦以外は興味ない。ヘビー級は最後かもしれない」と話し、ライトヘビー級転向を示唆した。
第10試合 セミメインイベント バンタム級 5分3R
×ショーン・オマリー(14位)
○マルロン・ヴェラ
1R 4’40” TKO
第9試合 ヘビー級 5分3R
×ジュニオール・ドス・サントス(5位)
○ジャルジーニョ・ホーゼンストライク(6位)
2R 3’47” TKO
第8試合 フェザー級 5分3R
×ハーバート・バーンズ
○ダニエル・ピネダ
2R 4’37” TKO
※バーンズは計量2ポンドオーバー
第7試合 バンタム級 5分3R
×ジョン・ドッドソン(12位)
○メラブ・ドバリシビリ(15位)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
第6試合 ライト級 5分3R
×ジム・ミラー
○ヴィンス・ピシェル
判定0-3 (28-29/28-29/27-29)
第5試合 女子ストロー級 5分3R
×フェリス・ヘリッグ(15位)
○ビルナ・ジャンジロバ
1R 1’44” 腕ひしぎ十字固め
第4試合 フェザー級 5分3R
×T.J.ブラウン
○ダニー・チャベス
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)
※ブラウンは計量0.5ポンドオーバー
第3試合 女子ストロー級 5分3R
×アシュリー・ヨーダー
○リビーニャ・ソウザ
判定0-3 (28-29/28-29/27-30)
第2試合 ヘビー級 5分3R
○クリス・ドーカス
×パーカー・ポーター
1R 4’28” TKO
第1試合 フェザー級 5分3R
○カイ・カマカ
×トニー・ケリー
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)