UFC 7.6 ラスベガス:マスヴィダル、UFC史上最短の5秒KO勝ち。ヌネス、ホルムを1R KO。ジョン・ジョーンズは僅差防衛
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UFC 239 : Jones vs. Santos
2019年7月6日(土/現地時間) 米国ネバダ州ラスベガス:T-Mobileアリーナ
レポート:井原芳徳 photos by Zuffa LLC|UFC
第12試合 メインイベント UFCライトヘビー級タイトルマッチ 5分5R
○ジョン・ジョーンズ(王者)
×チアゴ・サントス(2位)
判定2-1 (47-48/48-47/48-47)
※ジョーンズが2度目の防衛
ジョーンズは昨年末のUFC 232でアレクサンダー・グスタフソンを下して1年3ヶ月ぶりに王座に返り咲き、3月にアンソニー・スミスに判定勝ちし初防衛に成功した。挑戦者のサントスはブラジル出身の35歳。2013年からUFCに上がり、ミドル級で活躍後、昨年からライトヘビー級に上げエリック・アンダース、ジム・マヌワ、ヤン・ブラホビッチ相手に3連続KO勝ちし、初のベルト挑戦につなげた。
1R、両者スイッチを繰り返し、慎重に探りつつ、ロー、ミドルを打ち合う。中盤過ぎからサントスが少しずつパンチを増やすが、まだ当たりは浅い。ジョーンズもバックスピンでの蹴りと肘を出すが、これも当たりが浅い。ジョーンズが圧力をかける時間が長いため、主導権を握っているとも言えるが、ヒット数ではサントスが少し上だ。記者採点はサントス。
2Rもジョーンズが圧力をかけ続け、お互いミドルを強打する。一瞬ミドルをもらったサントスがバランスを崩すが、すぐ立ち直り、均衡はなかなか崩れない。中盤、少しサントスが前に出て左右のパンチを振るうが、ジョーンズはかわす。終盤はジョーンズが圧力をかけ続けて終える。記者採点はジョーンズ。
3Rもジョーンズが圧力をかけ、左肘、飛び膝を当てる場面も。中盤、サントスがハイキックを空振りして、バランスを崩してすぐ立った直後、ジョーンズ左肘を当てると、サントスは頭部をカットし出血する。するとサントスは焦りの表情を浮かべるようになり、ジョーンズがこれまでよりも蹴りやパンチを増やす。記者採点はジョーンズ。
4R、開始すぐにサントスが左ストレートを一発当てて前に出るが、ジョーンズはその後のパンチはかわして難を逃れる。中盤以降、ジョーンズは引き続き圧をかけ、ロー、関節蹴りをコツコツ当て、主導権を維持する。僅差だが記者採点はサントス。
5R、ようやくサントスが前に出る時間が長くなり、左ミドル、ローを当てるが、ジョーンズは反応できており、与えるダメージは小さい。中盤以降、ジョーンズは左の関節蹴りを随所で当て、サントスのバランスを崩させるなどして主導権を守る。記者採点はジョーンズ。合計48-47でジョーンズ。ジャッジ3者とも僅差で、1者はサントスを支持したが、2者が順当にジョーンズがを支持し、ジョーンズが防衛を果たした。
第11試合 セミメインイベント UFC女子バンタム級タイトルマッチ 5分5R
○アマンダ・ヌネス(王者、フェザー級王者)
×ホーリー・ホルム(2位、元王者)
1R 4’10” KO (右ハイキック)
※ヌネスが4度目の防衛
ヌネスは昨年5月にラケル・ペニントンを破りバンタム級王座の3度目の防衛に成功。昨年12月にはクリス・サイボーグを破り、フェザー級王座も獲得し、連勝を8に伸ばしている。ホルムは15年にロンダ・ラウジーからバンタム級王座を奪ったが、続くミーシャ・テイト戦で防衛に失敗。その後の5試合も2勝3敗と苦戦しているが、うち2つの敗戦はフェザー級でのもの。直近の試合となる昨年6月の試合では、フェザー級でミーガン・アンダーソンに勝利している。
1R、ヌネスはオーソドックス、ホルムはサウスポーの構え。スタンドでお見合いが続き、ヌネスが右ハイを軽めに当てる。中盤、ヌネスが組んで足を掛けて倒すが、すぐホルムは立ち上がる。ヌネスは左ジャブを突きながら、少しずつ右のパンチのヒットを増やす。すると終盤、ヌネスが左ジャブを振り、ホルムが返すように右の前蹴りを出し、ガードが少し下がってしまったところで、ヌネスが右ハイを顔面にクリーンヒット。これ一発でホルムをKOした。
第10試合 ウェルター級 5分3R
○ホルヘ・マスヴィダル(4位)
×ベン・アスクレン(5位)
1R 0’05” KO (右飛び膝蹴り)
元ONE Championship王者のアスクレンは3月にUFCに初参戦し、ロビー・ローラーに一本勝ちし、今回2戦目だったが、試合は開始すぐ、まさかの決着に。レフェリーが開始の合図を出すと、マスヴィダルがダッシュして右の飛び膝を放ち、反射的にタックルに行ったアスクレンの顔面に直撃し、アスクレンは失神してダウン。マスヴィダルがダメ押しのパウンドを2発当てたところですぐレフェリーがストップした。
06年のHERO’Sでの山本“KID”徳郁 vs. 宮田和幸の4秒飛び膝でのKOを思い出させる衝撃のKOで、KOタイムはUFC最短の5秒。ドゥエイン・ラドウィックが06年に作った6秒の記録を抜いた。マスヴィダルが大きなインパクトを残し、王座挑戦に大きく前進した。
第9試合 ライトヘビー級 5分3R
○ヤン・ブラホビッチ(6位)
×ルーク・ロックホールド(元ミドル級王者)
2R 1’39” KO (左フック)
第8試合 ウェルター級 5分3R
×ディエゴ・サンチェス
○マイケル・キエーザ
判定0-3 (26-30/26-30/26-30)
第7試合 フェザー級 5分3R
×ギルバート・メレンデス
○アーノルド・アレン
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
第6試合 バンタム級 5分3R
○マルロン・ヴェラ
×ノエリン・ヘルナンデス
2R 3’25” 裸絞め
第5試合 女子ストロー級 5分3R
○クラウディア・ガデーリャ(5位)
×ランダ・マルコス(14位)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
第4試合 バンタム級 5分3R
×アレハンドロ・ペレス
○ソン・ヤドン
1R 2’04” KO
第3試合 ミドル級 5分3R
○エドメン・シャバージアン
×ジャック・マーシュマン
1R 1’12” 裸絞め
第2試合 ウェルター級 5分3R
×イスマイル・ナウルディエフ
○チャンス・レンカンター
判定0-3 (27-29/28-29/27-30)
第1試合 女子バンタム級 5分3R
○ジュリア・アビラ
×パニー・キアンザド
判定3-0 (30-27/30-26/30-26)