ジャパンキック 8.16 後楽園ホール:HIROYUKI、石川直樹との5年ぶり対決は3R KO勝ち。馬渡亮太、ダウサコンに苦戦ドロー
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ジャパンキックボクシング協会「NAGAE ISM」
2020年8月16日(日)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第8試合 メインイベント 56kg契約 3分5R
△馬渡亮太(治政館ジム/元チェンマイスタジアム認定&ジャパンキック・バンタム級王者)
△ダウサコン・モータッサナイ(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/元WPMF世界スーパーバンタム級王者、元ラジャダムナン認定スーパーフライ級3位)
判定0-0 (和田49-49/櫻井49-49/仲49-49)
ジャパンキックは新型コロナウイルスの影響で、3月、5月、6月と後楽園大会を3連続で中止し、1月5日の後楽園大会以来7カ月ぶりに大会を再開した。だが後楽園ホールの規定により、半分のキャパシティで行われた。
ダウサコンは18年4月のREBELSで小笠原瑛作と好勝負を繰り広げるも、3R KO負けしている選手。1R、お互い前蹴り、ローを当てるが、まだ慎重な立ち上がり。2R、馬渡がリーチ差を活かし、右ストレート、膝、前蹴りを当てるようになり、コンビネーションも冴え渡る。だがダウサコンも組んでからの左肘の連打をお返ししたり、蹴り足をつかんで崩して馬渡の顔に蹴りを入れようとしたりと、スリリングなムードを度々作る。
3R、馬渡は随所で蹴りとパンチを当て、手数は上回るものの、ダウサコンは連打につなげさせず、馬渡は今一つ攻めにくそう。4R、次第にダウサコンが首相撲に持ち込む場面が増え、右ミドル、右肘も随所でヒット。馬渡は変わらず右ロー等を当てるものの、3Rよりも攻撃が減ってしまう。
5Rもその流れが続き、ダウサコンが右ロー、ミドルを随所で当て、組んで膝を当て崩しも決め、馬渡の右ハイも軽々とかわし続け終了。ダウサコンがキックボクシング的にはっきり差をつける攻撃をあまりしなかったためドローとなったものの、馬渡としてはタイのテクニシャン相手に得意のムエタイ的な攻めを後半は封じられ、負けに近い試合となってしまった。
第7試合 メインイベント 52.5kg契約 3分5R
×石川直樹(治政館ジム/ジャパンキック・フライ級王者、元スックワンキントーン・スーパーフライ級王者)
○HIROYUKI(RIKIX/元新日本バンタム級&フライ級王者)
3R 2’11” KO (右ローキック)
HIROYUKIは藤本ジム出身で、今回から小野寺力代表のRIKIXに所属しての試合。石川とは15年9月、両者の古巣・新日本キックで対戦し、HIROYUKIが判定勝ちしている。
1R、HIROYUKIが圧力をかけ右ロー等を当て続け、中盤過ぎ、右フックをクリーンヒットしダウンを奪う。その後も随所でパンチを当て優位を維持する。
2Rもスピードで勝るHIROYUKIが、右ローをカーフキックも織り交ぜてを随所で当て、時折パンチを当ててからコーナーとロープに詰め、優位を印象付ける。石川は前に出て詰めようとするとHIROYUIがステップでかわし、なかなか得意の首相撲に持ち込めない。
3RもHIROYUKIがステップで石川をかわしつつ、右ロー等を当て続ける。首相撲になっても、HIROYUKIが石川を投げ飛ばす。終盤、右ローの応酬となるが、カーフキックをもらった石川は、数秒経ちパンチが交錯した後、突如耐えきれなくなり倒れ、ダウンを宣告される。石川は10カウント以内に立ち上がるが、左足に力が入らずフラついており、仲レフェリーがストップ。ホームリングでの試合の石川にいい所を出させずHIROYUKIが完勝した。
第6試合 メインイベント 67kg契約 3分3R
×モトヤスック(治政館ジム/ジャパンキック・ウェルター級王者)
○ジャクチャイ・ノーナクシンジム(タイ/ノーナクシン・ムエタイジム/WMCインターナショナル・ウェルター級王者、元ラジャダムナン認定バンタム級6位)
判定0-3 (椎名28-30/和田28-30/仲29-30)
モトヤスックは1月の後楽園大会で同門の政斗を下してウェルター級王者となり、今回が高校卒業後初の試合。ジャックチャイは2月のBOMで元WMC日本ウェルター級王者の誠にTKO勝ちし同WMCインターナショナル王座を獲得した選手。
1R、ジャクチャイが回って多彩なフェイントをかけてモトヤスックをかく乱。モトヤスックはパンチと蹴りを積極的に出すが攻めにくそうだ。終盤にはジャクチャイが首相撲に持ち込むように。
2R、ジャクチャイが首相撲で捕まえる場面が増える。中盤過ぎ、ジャクチャイが右ミドルを強打した後、モトヤスックも右ミドルをお返ししたが、その直後、ジャクチャイが組んで左肘を当て、モトヤスックの右まぶたを切り裂き、モトヤスックはドクターチェックを受ける。
3R、ジャクチャイは前蹴り、ミドルを当てつつ、肘を随所で当てる。前に出るモトヤスックを再三首相撲でも捕まえ翻弄し、判定勝ちした。
第5試合 セミファイナル 57.5kg契約 3分3R
○瀧澤博人(ビクトリージム/ジャパンキック・フェザー級1位、元新日本バンタム級王者)
×小田武司(拳之会/NJKFフェザー級1位)
2R 2’33” TKO (ドクターストップ:右肘打ちによる額のカット)
1R、瀧澤が左ジャブ、左ミドル、組んでの膝を当て続け優勢。小田も右フックを時折強打する。2Rも瀧澤が主導権を維持し、右の縦肘を当て、小田の額を切り裂きTKO勝ちした。
第4試合 67.25kg契約 3分3R
○政斗(治政館ジム/ジャパンキック・ウェルター級1位)
×稲葉裕哉(大塚道場/NKBウェルター級2位)
判定3-0 (30-28/30-29/30-28)
第3試合 ミネルヴァ 女子ピン級 2分3R
×祥子JSK(治政館ジム/ミネルヴァ・ピン級1位)
○TOMOMI(TEAM FOREST/ミネルヴァ・ピン級3位)
判定0-3 (28-30/29-30/28-29)
第2試合 50kg契約(肘無し) 3分3R
×空明(治政館ジム)
○谷津晴之(新興ムエタイジム)
判定0-3 (29-30/28-29/28-30)
第1試合 56kg契約 3分3R
○義由亜JSK(治政館ジム)
×姉川 良(REON Fighting Sports Gym)
判定3-0 (30-27/30-27/30-28)