ジャパンキック 1.5 後楽園ホール:石川直樹、松崎公則にTKO勝ち。馬渡亮太、ルンピニーの元ランカーを粉砕。永澤サムエル聖光、モトヤスック、渡辺航己が新王者に
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
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ジャパンキックボクシング協会「KICK ORIGIN 2020 1st ~2020新春三階級王座決定戦~」
2020年1月5日(日)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第11試合 メインイベント 新春スペシャルマッチ 52kg契約 3分5R
○石川直樹(治政館/ジャパンキック・フライ級王者、元スックワンキントーン・スーパーフライ級王者)
×松崎公則(STRUGGLE/元WPMF日本・REBELS-MUAYTHAI・J-NETWORKスーパーフライ級王者・元REBELS-MUAYTHAIフライ級王者)
4R 終了時 TKO (ドクターストップ:肘打ちによる右まぶたのカット)
1R、石川はオーソドックス、松崎はサウスポーに構え、距離を取って慎重なファイト。2Rもお互い攻撃は少ないが、圧力を強める石川に対し、松崎が回ってかわしながら、右ジャブ、左ミドル、ローのヒットをじわじわと増やし、やや優勢で終える。
だが3Rも石川は前に出続けていると、右インローを効かせつつ、右のテンカオ、ボディへの前蹴り、組み付いての右膝を随所で当てて優勢に。松崎は口が開き苦しそうだ。
4Rは時間が経つに連れ、石川の膝のヒットが増え、松崎は防戦一方に。終盤、石川は左肘、左ハイも当てて追い詰める。すると終了間際、縦肘が炸裂し、松崎は右まぶたから出血。ゴング後のドクターチェックでストップがかかり、石川がホームリングのメインを白星で飾ることに成功した。
第10試合 メインイベント ジャパンキック第2代ライト級王座決定戦 3分5R
○永澤サムエル聖光(ビクトリージム/1位)
×興之介(治政館/3位)
3R 1’49” TKO (レフェリーストップ:右ストレートでダウン後)
※永澤が王者に
直闘が返上した王座を賭けての争い。1R、永澤が左ミドル、ハイといった蹴り技を出し、興之介は細かく動いて右フックを随所で当てる。若干ヒット数で上回る興之介が1者から支持される。
2Rも同じような構図が続いていたが、中盤に永澤が左ミドルを当てると、興之介は動きが止まり、永澤が右のパンチをまとめでダウンを奪う。興之介は立つが、終盤にもパンチの連打をもらって力無くダウンする。興之介は頭の上をカットし、終了後のタイミングでドクターチェックが入る。
3R、興之介は序盤こそ勢いよく前に出たものの、永澤が軽く当てた右ストレートで簡単にダウンしてしまい、足に力が入っていない様子。それでも立ったが、永澤がパンチをまとめ、興之介が再び力無く倒れたところでレフェリーがストップ。永澤は初のベルトを巻くと、妻と娘をリングに上げて一緒に喜んだ。
第9試合 メインイベント ジャパンキック初代ウェルター級王座決定戦 3分5R
×政斗(治政館/1位)
○モトヤスック(治政館/2位)
5R 0’37” TKO (ドクターストップ:左肘打ちによるカット)
※モトヤスックが王者に
ウェルター級王座決定戦は同門対決に。1R、お互い手の内を知っているせいか、どちらも慎重だが、やや積極的に攻める先輩の政斗にジャッジ1名がつける。
だが2R、モトヤスックが右フックを効かせたのをきっかけに前に出て、パンチラッシュからの右ストレートでダウンを奪う。終盤にも右の連打でダウンを奪い、点差を突き放す。
3Rは政斗もダメージが回復し、再び積極的に攻めるようになり、ジャッジは三者三様に。4Rも政斗が積極性で上回り、モトヤスックは少し疲れが見えてきた。ところが5R開始すぐ、モトヤスックが左肘を当てると、政斗はカットしドクターストップ。モトヤスックのTKO勝ちとなり、高校3年生・10戦目にして王座獲得に成功した。
第8試合 メインイベント ジャパンキック第2代フェザー級王座決定戦 3分5R
○渡辺航己(JMN/2位)
×櫓木淳平(ビクトリージム/3位)
判定3-0 (仲50-46/少50-46/シーナ50-47)
※渡辺が王者に
両者は昨年5月に対戦し、渡辺が3R判定勝ち。王座戦での再戦では明白に差をつけることに。渡辺が1R、パンチの連打で詰める場面を作り、2Rもパンチと右ローを的確に当て、主導権を維持する。3Rは精度では落ちるものの、アグレッシブさでは上回り、点差を広げる。
4R、渡辺は肘を多用すると、櫓木は右まぶたから出血しドクターチェックを受ける。再開後も渡辺がパンチと肘主体で主導権。5Rも渡辺が動きを切らさず攻め続け、右ストレートで何度かのけぞらせて追い詰め、判定勝ちした。
第7試合 セミファイナル 55.5kg契約 3分3R
○馬渡亮太(治政館/チェンマイスタジアム認定バンタム級王者、元ジャパンキック同級王者)
×チャモアペット・ソー・ヴィラデット(タイ/元ルンピニー認定スーパーフライ級4位)
2R 1’32” TKO (レフェリーストップ:左フックでダウン後)
チャモアペットは90戦70勝18敗2分の19歳。1R、チャモアペットはタイミング良くスピードのある蹴りを放つが、まだ慎重。馬渡も同様といった雰囲気だったが、終盤にパンチが交錯すると、馬渡の左フックがクリーンヒットし、チャモアペットはダウンする。チャモアペットは立ち上がるが、ダメージは2Rになっても引きずり、馬渡が左フックで再び倒してダウンを奪うと立ち上がれず。馬渡が破壊力を印象付け快勝した。
第6試合 セミファイナル 59kg契約 3分3R
×瀧澤博人(ビクトリージム/ジャパンキック・フェザー級1位、元新日本バンタム級王者)
○ペッワンチャイ・ラジャサクレックムエタイジム(タイ)
3R 1’43” TKO (ドクターストップ:右肘打ちによる口の負傷)
ペッワンチャイは戦績88戦65勝167分の28歳。1Rは手数は多くないものの、蹴りの空振りからや、ノーモーションからのパンチが素早く、何度か瀧澤の顔面を捉え、スキルの高さを印象付ける。
2Rもペッワンチャイが右ストレートを当て、首相撲からの膝、肘でも瀧澤を脅かす。3Rには右肘でひるませると、パンチと膝蹴りの連打でダウンを奪う。瀧澤は10カウント以内に立ち上がるが、口の中を負傷し出血しており、ダメージが大きくドクターストップがかかった。
第5試合 54kg契約 3分3R
○幸太(ビクトリージム/ジャパンキック・バンタム級1位)
×阿部泰彦(JMN/ジャパンキック・バンタム級3位)
1R 2’58” TKO (レフェリーストップ:右肘打ちでダウン後)
第4試合 ライト級 3分3R
○野崎元気(誠真ジム/ジャパンキック4位)
×睦雅(ビクトリージム/ジャパンキック7位)
判定2-1 (29-28/28-29/29-28)
第3試合 フェザー級 3分3R
×又吉淳哉(市原ジム)
○龍聖(TRY HARD GYM)
不戦勝 (又吉が計量オーバーし、体調不良でドクターストップ)
第2試合 フェザー級 3分3R
○西原茉生(チームチトク)
×財辺恭輔(REON Fighting Sports Gym)
1R 2’41” TKO (レフェリーストップ:左ボディフックでダウン後)
第1試合 バンタム級 3分3R
○義由亜[よしゅあ](治政館ジム)
×ナカムランチャイ・ケンタ(team AKATSUKI)
判定3-0 (30-24/30-24/30-24)