ILFJラウェイ 7.25 後楽園ホール:WBCムエタイ日本王者・北野克樹、ラウェイ初挑戦でミャンマー強豪を1R KO
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
リバーサルジム久喜WINGS
未経験者でも大丈夫!様々な年代の方がキック 柔術 MMA等を楽しくトレーニング!今なら入会金等無料!
ILFJ「LETHWEI IN JAPAN 13 ~初志貫徹~」
2019年7月25日(木)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第4試合 セミファイナル 65kg契約 3分5R
×トゥン・ナイン・ウー(ミャンマー/ラウェイ2019ゴールデンベルト優勝/64kg)
○北野克樹(誠至会/WBCムエタイ日本統一&国際チャクリキ協会インターコンチネンタル・スーパーライト級王者/64.9kg)
1R 1’53” KO (左テンカオ)
北野はラウェイ初挑戦。昨年6月のLEGEND熊本大会では栗秋祥梧をKOし、10月のKNOCK OUTでは水落洋祐に判定負けしたが、4月のBOMでは実方拓海に判定勝ち、6月19日のLEGEND熊本大会ではマサ佐藤に判定勝ちと、対日本勢で好戦績を残している実力者だ。トゥンも7月12日、ミャンマーでの「2019ゴールデンベルト・トーナメント」と呼ばれるラウェイの大規模な大会の63.5kgクラスで優勝したばかりだ。
北野はムエタイの選手が頭につける飾り「モンコン」を装着して入場。試合が始まり、トゥンが蹴りとパンチの連打から組み付き、頭突きを細かく当てていると、北野は左まぶたをカットしてしまう。トゥンは左ミドルからのパンチ連打等を積極的に出してくる。
ドクターチェックの後、北野は気持ちを切り替えることができたか?左右のハイキックやミドルを積極的に出して挽回すると、左テンカオをクリーンヒットし、一撃でダウンを奪う。トゥン陣営は2分のタイムを行使し、セコンドがリングに入るが、トゥンはうめき声を上げて立つことができず、北野のKO勝ちとなった。
マイクを持った北野は「始まった時めっちゃ痛くて。でもこんだけお客さんいるのに、あきらめたらあかんって思いました」と、飄々とした関西弁で話すと、観客からは笑いが起き、試合とは一転して和やかムードに。さらに「これでラウェイがどんな感じかわかったのでまた出てみたいなと思いました」と話すと、観客から拍手が起こった。
第5試合 メインイベント 74kg契約 3分5R
△ソー・サー・バー(ミャンマー/73.3kg)
△渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺/74.0kg)
時間切れ
5月大会でミャンマー人選手をKOした渡慶次幸平が連続出場し、今回もミャンマー勢を対戦する。
最近は試合をする度に右拳を骨折しており、事前のインタビューで「拳を折らずに勝つ」ことをテーマに掲げていたが、計量後の会見では「思ったよりも早く治ったので、(同門の)日菜太選手とも練習で普通に殴り合っています。バンバン殴ります」とのこと。T-98、不可思、小笠原瑛作らとの充実した練習ぶりを語り「彼らの武器をいいとこ取りした。どれかで相手を倒せる」と、総合力アップをアピールした。
1R、渡慶次はいつも通りサウスポーに構え、ソーはオーソドックスで、お互いミドルキック主体の攻防。積極的なのはソーのほうだが、渡慶次は崩れず攻撃を切らさない。
2R、ソーは蹴りが減り、前に距離を詰めてパンチや組んで膝を当てる時間が長くなる。渡慶次は左ミドル、ローを返すが、全般的には押される時間が長い。
3R、ソーが前に来る前から、渡慶次は積極的に左ミドル、ローを当てていると、ソーは失速し、渡慶次が一方的に蹴り続ける展開に変わる。
4Rも渡慶次が蹴り続けて主導権を維持し、左ストレートで倒す場面もあるが、やや攻め疲れてきた様子で、蹴りの精度と威力が落ちる。
5Rも渡慶次が前に出続けて左ミドルとローを当て続け、ソーは時折右ミドルを当てるが大半の時間は逃げ回る展開。時間切れドローで終わった。
第3試合後には、渡慶次と同じクロスポイント吉祥寺所属の小笠原瑛作が、8月18日のKNOCK OUT大田区総合体育館大会のアピールのため、ミット打ちのデモンストレーションを行い「ラウェイに負けない熱い試合をして勝ちます。応援に来てください」とアピールした。同大会に出場する日菜太とぱんちゃん璃奈も大会をアピールした。なお、ラウェイでは、試合以外で女性がリングに上がれないため、ぱんちゃんはリング下から挨拶した。
第3試合 64.5kg契約 3分5R
△ソー・ダー・ウェイ(ミャンマー/62.5kg)
△東 修平(AACC/64.3kg)
時間切れ
東は前回5月大会でミャンマー人のビャ・カと対戦し、頭突きに左肘を合わされて前頭部から出血し、3Rに傷口が広がりTKO負けを喫している。計量後の会見で東は「あれぐらい切れたら負けることが再確認できた。気持ちでは負けていなかった。全部で勝負したい」と意気込みを語っていた。
1R、東は左右のミドル、首相撲からの膝主体で攻め、ソーはタックルを織り交ぜつつ、パンチと肘主体で攻める。途中、東が右まぶたを切り、ドクターチェックを受けるが再開する。
2R、東が首相撲からの膝とパンチを当てていると、ソーは少し苦しそうになり、東は頭突きも当ててひるませる場面も。中盤、東のドクターチェックが入り、再開前に東陣営が2分のタイムを行使する。再開後も東が首相撲からの膝、左右のミドルでソーを追い詰め、ダウン寸前の状態にする。
3R、東がクリンチしながら膝、ボディパンチを何発も当て続け圧倒。だが無駄打ちも多く、なかなか仕留めきれない。4Rも同様で、何度か倒すものの、ミャンマー人レフェリーはダウンとは認めない。5Rも構図は変わらず、ソーが耐えきり、引分に終わった。
第2試合 60kg契約 3分5R
○ピラオ・サンタナ(ブラジル/チーム・サンタナ/60.0kg)
×一治(道場373/PRO-KARATEDO連盟日本フェザー級達人王者/58.2kg)※セブンジムからジム名称変更
1R 1’46” TKO (タオル投入)
両者ともラウェイ初挑戦。だが一治は素手顔面(バンテージなし)、金的攻撃、頭突き、肘打ち、道着を掴んでの攻撃、倒れた相手への攻撃、投げ技、寝技からの絞め関節技が有効なPRO-KARATEDO大会「達人」の王座獲得実績がある。
サンタナはオランダの名門・メジロジムでキックボクシングを学んだブラジル人。2年前にREBELSに初参戦し、スアレックに敗れ、津橋雅祥に勝っているが、いずれも1R KO決着で、打ち合いを好むハードパンチャーだ。17年11月の試合では良太郎に判定負けしている。ブラジル出身のため、現代のMMAの原型であるバーリ・ドゥードにも似た部分の多いルールでの試合に気合が入る。
1R開始すぐ、サンタナがカポエィラ仕込みの後ろ回し蹴り一発でダウンを奪う。一治陣営は2分のタイムを使用する。再開後、お互いパンチを振り回していると、一治は左まぶたから出血し、ドクターチェックを受ける。傷は浅く再開しするが、サンタナが左フックで再びダウンを奪うと、一治陣営がタオルを投入し、サンタナの完勝で終わった。
第1試合 61.5kg契約 3分3R
△嶋田将典(Stay Gold/61.3kg)
△西澤拓矢(SHIROI DREAM BOX/60.7kg)
時間切れ