K-1 4.19 後楽園ホール:晃貴、隼也ウィラサクレックにリベンジし6.30 両国のスーパー・バンタム級トーナメント出場権獲得
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
格闘技医学会
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K-1 KRUSH FIGHT.100
2019年4月19日(金)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第9試合 メインイベント K-1 KRUSH FIGHTバンタム級(53kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○晃貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/王者)
×隼也ウィラサクレック(ウィラサクレック・フェアテックス三ノ輪/挑戦者、WPMF日本王者)
判定3-0 (豊永30-26/山崎30-26/山根30-26)
※晃貴が初防衛
今回は「Krush」が「K-1 KRUSH FIGHT(ケイワン・クラッシュ・ファイト)」に改称して初の大会で、なおかつナンバーシリーズとしても通算100回目となる。
晃貴は1月大会での王座決定戦で萩原秀斗に延長判定勝ちし新王者に。元々この試合は王者・金子晃大への挑戦者決定戦だったが、金子の階級アップと王座返上に伴い、王座決定戦に変更となっていた。隼也は昨年4月に晃貴に判定勝ちし、10月に金子の王座に挑戦したが2R KO負けに終わっている。今回の一戦の試合の勝者には、6月30日の両国国技館大会で開催される「K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント」への出場権が与えられる。
晃貴のセコンドにはいつも通り同じ島根出身の先輩・武尊がつく。1R、隼也が回って距離を取りつつ、右ロー、左前蹴りなど、蹴りを随所で当て続け、晃貴は少し攻めにくそうに見えたが、終了間際、晃貴が伸びのある右ストレートの2連打でダウンを奪う。
2R、晃貴が右ロー、右の前蹴り、右ハイも絡めつつ、左右のパンチを随所で当て続け主導権を維持する。隼也は鼻血を出し、攻撃を少ししか返せない。
3R、隼也も逆転を狙って圧力を強め、パンチのヒットを上げてくるが、晃貴も攻撃を返し続け、終盤には右ストレートをクリーンヒットしひるませ、点差を広げて判定勝ちした。
初防衛に成功した晃貴は「次は6月30日、思いっきり楽しんで思いっきり盛り上げます」「このままじゃ通用しないのでもっと練習してきます」とトーナメントに向け抱負。既にトーナメント出場の決まっている日本人3選手もリングに上がり、KRUSHスーパー・バンタム級王者の玖村将史は「一回戦で勝ったら、晃貴選手とKRUSHチャンピオン同士の準決勝をやって盛り上げます」と話し、逆ブロックの武居由樹は「6月30日、両国、僕が盛り上げて全勝します」、玖村修平は「準決勝で世界最強の武居選手に勝って、決勝で(将史との)世界最強の兄弟喧嘩をしたいです」と話した。
敗れた隼也は「一発効かされて流れを変えられてしまった」「(晃貴の)一発の強さが前よりあったのかなと思う」と話していた。
第8試合 セミファイナル ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
×牧平圭太(HALEO TOP TEAM/元王者)
○松岡 力(K-1ジム五反田チームキングス)
判定0-3 (梅木27-29/山根27-30/山崎27-29)
1R、牧平がジャブを振りつつ、サウスポーからの左ロー、ミドルを的確に当て、若干優勢ではあるが、松岡も右の蹴りを返し、大差はつけさせない。2R、牧平の左ローが少し効いてきた様子で、松岡はステップがぎごちなくなるが、パンチのヒットを増やし、牧平に鼻血を出させる。ダメージ的には五分の印象だ。
3R、牧平は鼻血を出し続け、スリップも増え、消耗が激しい。松岡はパンチを当て続け、右ストレートで牧平をのけぞらせる。牧平はクリンチを繰り返し、芹沢レフェリーから減点1を宣告される。最後は松岡がパンチの連打でダウン寸前まで牧平を追い詰め、完勝を印象づけた。
第7試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
×伊澤波人(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
○TETSU(月心会チーム侍)
判定0-3 (山崎29-30/梅木29-30/山根28-30
1R、伊澤がいつものようにカカトを当てる右ロー主体で攻め、TETSUも軸足刈りも絡めつつ右ローも返し、左のテンカオも多様する。お互い積極的に攻めるが、まだ差は乏しい。
2R、伊澤の右ローが少し効いてきたか、TETSUのステップが少しぎこちなくなるが、TETSUもパンチとローを随所で返し続け持ちこたえる。
3Rは伊澤も少し疲労が溜まってきた様子で、ローを当てるが蹴り数が減り、TETSUがパンチと蹴りの数を増やし、やや優位に試合を運ぶ。記者採点3RにTETSUにつけ29-30でTETSU。18歳・プロ8戦目のTETSUが、41戦目の伊澤を撃破した。
第6試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
○山際和希(谷山ジム/元Bigbangウェルター級王者)
×大泉 翔(昇龍會/プロボクシング2014年西日本スーパーライト級新人王)
3R 2’22” KO (右ハイキック)
大泉はキックボクシングは今回が初戦。サウスポーに構えてのパンチ狙いで、蹴りは全く出さない。山際は得意の右ミドルを当て続け、1Rから効かせると、蹴りの連打でダウンを奪う。その後も主導権を維持し、圧勝ムードだったが、終盤、大泉の左フックをもらってダウンしてしまう。それでも2R、山際は右ミドル主体で攻め続けていると、度々大泉はスリップし、右ミドルとパンチの連打で再びダウンを奪う。3Rも大泉をサンドバッグ状態で蹴り続け、最後は右ハイでダウンを奪った後、芹沢レフェリーがストップした。
第5試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
○椿原龍矢(月心会チーム侍)
×龍斗(K-1 GYM横浜infinity)
判定2-0 (梅田30-28/山根29-29/鶴和30-28)
1R、椿原がプレッシャーをかけ、コーナーに詰めて左のテンカオを効かせ、右のストレートや右ローもヒット。終盤には右フックでダウン気味に龍斗を倒す。2Rも椿原が主導権を維持し、右ボディと左ハイの連打、単発の右フックを強打して好印象を残す。3Rは終盤に龍斗も右フック、右膝を当て返して挽回するが、椿原もトータルのヒット数で五分のまま終了し、2Rまでの差を守り判定勝ちした。
第4試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
○鷹大(ウィラサクレック・フェアテックス西川口/WPMF日本王者)
×三輪裕樹(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
1R 2’30” KO (左ストレート)
※三輪が計量59.4kgで1.9kgオーバー。三輪はファイトマネー30%没収、1R減点2、鷹大8オンス・三輪10オンスのグローブハンデ
第3試合 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
×萩原秀斗(K-1ジム総本部チームペガサス)
○蒼士(昇龍會)
判定0-3 (28-30/27-30/26-30)
※2R萩原に左フックで1ダウン
第2試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
○伊藤健人(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
×優谷(ウィラサクレック・フェアテックス西川口)
3R 2’30” KO (ボディへの右膝蹴り)
第1試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
○平山 迅(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)※ROYAL KINGSから所属変更
×竹内悠希(K-1ジム五反田チームキングス)
2R 1’46” KO (ボディへの右膝蹴り)
プレリミナリーファイト第2試合 女子アトム級(45kg) 2分3R
×菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
○延谷美智子(K-1ジム川口TEAM SIRIUS)
3R 1’08” KO
プレリミナリーファイト第1試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R
×小島大輝(一信会館総本部/第5回K-1アマチュア全日本大会 チャレンジAクラス -70kg優勝)
○寺島 輝(TANG TANG FIGHT CLUB/第21回K-1アマチュア チャレンジAクラス -65kg優勝)
2R 0’48” KO
プレリミナリーファイト バンタム級(53kg) 3分3R
―桑田裕太(Ωmega)
―篠原広耀(優弥道場)
中止 (両選手の体調不良)