Krush 3.30 後楽園ホール:西京佑馬、“最後のKrush”で島野浩太朗破りスーパー・フェザー級王者に
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Krush.99
2019年3月30日(土)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第9試合 メインイベント Krushスーパー・フェザー級(60kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
×島野浩太朗(菅原道場/王者/60.0kg)※2度目の防衛戦
○西京佑馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/挑戦者、K-1甲子園2016 -60kg優勝/60.0kg)
判定0-3 (豊永26-29/西村26-30/山崎25-30)
※西京が王者に
島野は昨年12月大会で佑馬の先輩・大岩龍矢との延長戦を制し王座防衛し、約4か月間隔での防衛戦。今回は「Krush」の大会名では最後の大会で、4月の大会から「K-1 KRUSH FIGHT」に名前が変わる。2011年からKrushに上がり、33戦のキャリアのうち18試合をKrushで戦って来た島野は「Krushは特別な思い入れのあるリング」「最後のKrush、Krushらしく攻めて壊して勝ちたい」と気合が入る。
西京兄弟の弟・佑馬は高校1年生の16年にK-1甲子園-60kgで優勝し、プロでも6戦5勝(4KO)1敗と好成績を残している。島野が防衛したのと同じ大会で、佑馬はWPMF日本スーパーフェザー級王者のアリ・ザリンファーを左ストレート一発で28秒KO。この春高校を卒業したが、高校生の間にKrush王座を獲得することを以前から目標に掲げ、ギリギリのタイミングでそのチャンスが巡って来た。
1R、佑馬が島野の圧力をかわして回り続けながら、スピードのある右ロー、左ハイ、左右のストレート等を当て続けて優勢。島野はスピードに対応できず、終盤には鼻血を出すように。記者採点9-10で佑馬。
2R、島野が打ち合いに誘い込むと、パンチを返すようになり挽回。佑馬は打ち合いに乗らず、ロー、ミドル、ハイを絡めつつ、左ジャブも終盤に当て続け、テクニカルな展開を繰り広げる。だが終盤に島野も左フックを当て、最後までわからない展開にする。ジャッジは割れた模様だ。記者採点10-10。
3R、島野はポイントを取り返そうと、前に出て頭をつけパンチラッシュを仕掛けるが、佑馬は対処すると、隙を突く右ストレートでダウンを奪う。その後も佑馬が攻め続けるが、島野が左ミドルを一発クリーンヒットすると、少し動きが落ち、島野陣営の菅原会長が「相手スタミナ無いぞ」と叫ぶと、島野が圧力を強め、左ボディを効かせる。佑馬は後退を続けるが、島野が前に出続け隙ができたところで、またも佑馬が右ストレートをクリーンヒットしてダウンを奪う。記者採点7-10で佑馬。合計26-30で佑馬。佑馬が判定勝ちでベルトを奪取した。
佑馬は「K-1甲子園で優勝した時から、高校生のうちにチャンピオンになりたいと言っていました。まだまだですけど良かったです。島野選手ありがとうございました。もっとやりたい相手がいるんで応援お願いします」とアピール。バックステージでは「(昨年4月の)4戦目で負けたレオナ(・ぺタス)選手ともやりたいですけど、強敵ともっとやりたいです」と話した。
第8試合 スーパー・ウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
○神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER/70kg)
×藤村大輔(A-BLAZE×KICK GYM/69.7kg)
判定3-0 (梅木29-28/岡田29-28/山崎29-28)
1R、神保は蹴りとボディ打ちを織り交ぜつつ、左フックで藤村をひるませるが、中盤以降の打ち合いで藤村の左フックを何度か被弾してフラついてしまう。2Rも途中までパンチをもらってしまった神保だが、中盤からボディ打ち、ミドルも絡め、顔面へのパンチのヒットも増やして挽回する。3Rはパンチ主体の消耗戦となり、中盤まで少し藤村のヒットが上だったが、終盤に神保もアッパーを絡めたコンビネーションを決め巻き返す。どのラウンドも僅差だったが、2Rと3Rの後半以降に好印象を残した神保がポイントを重ねて判定勝ちした。この日はプレリミナリー3試合目から第7試合までの8試合連続でKO決着となったが、この試合でストップしている。
第7試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
○大岩龍矢(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/59.9kg)
×林 京平(湘南格闘クラブ/Bigbangライト級王者/59.8kg)
1R 1’03” KO (右フック)
1R、林が左ミドルを当て続けるが、大岩がじわじわ圧力をかけて、林をコーナーに詰めると、左ジャブのフェイントからの右フック一発で、林をマットに沈めた。
大岩は「言いたいことはたくさんあるんですけど、そろそろK-1出場お願いします。皇治選手、早くやらせて欲しいです。皇治選手倒して、早くK-1の顔になりたいです」とアピールした。
◆塚越仁志(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/第5代Krushウェルター級王者)引退セレモニー
11年からKrushに上がり、16年10月に王座を獲得し、昨年8月の木村“フィリップ”ミノル戦後に引退を表明していた塚越の引退セレモニーが、休憩時間前に行われた。塚越の経歴と引退にあたっての会見記事はこちら。
花束贈呈では、共に練習していた左右田泰臣と山崎陽一が、嫌がらせのように大きな鉢植えを贈呈し、会場を笑いに包む。塚越は「1試合目にシルバーウルフの安達元貴が出たんですけど(KO負けし)、WILDRUSH LEAGUEで1試合目で負けた山崎秀晃戦を思い出しました。あいつを応援してあげてください」を後輩を気遣い、過去にマイクアピールが棒読みになったことを反省し、後楽園ホールの座席表の裏紙に書いた、関係者や仲間への感謝のメッセージを読んだ。そして「大和哲也選手が最近川柳を作っているんですけど、それとは関係なく趣味で川柳を作っています」と話し、「散り去りてまた咲き誇る人生よ」「皆様の気持ちいただき旅に出る」と2句読み、会場を和やかなムードに包み、最後は10カウントゴングを聞いた。
第6試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
○川﨑真一朗(月心会ラスカルジム/62.4kg)
×瓦田脩二(K-1ジム総本部チームペガサス/62.5kg)
1R 2’45” KO (3ダウン:左フック)
開始すぐから川﨑が左フックでダウンを奪取。瓦田はクリンチを繰り返し、精彩を欠き、川﨑が左フックで2ダウンを重ね快勝した。試合後、川﨑がマイクを持つと、バルコニーで見ていた大沢文也が対戦を要求。すると川﨑は「6月30日、両国で待ってます」と、会場も独断で決めて対戦を承諾した。
第5試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
×東本央貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/62.5kg)
○横山 巧(リーブルロア/62.5kg)
3R 1’07” KO (右ストレート)
第4試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
×桝本“ゴリ”翔也(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/54.9kg)
○小倉尚也(スクランブル渋谷/54.7kg)
3R 1’15” TKO (タオル投入:パンチ連打でダウン後)
第3試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
○横山朋哉(リーブルロア/60.0kg)
×齋藤祐斗(JK TRIBE/59.7kg)
1R 2’00” TKO (タオル投入:左フックで2ダウン後)
第2試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
×久保一馬(FIGHT CLLUB 428/60.0kg)
○SATORU成合(K-1ジム総本部チームペガサス/60.0kg)
3R 2’53” KO (3ダウン:パンチ連打)
第1試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
×安達元貴(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/57.5kg)
○斗麗[とうま](WIZARDキックボクシングジム/57.3kg)
3R 2’59” TKO (タオル投入:左フック)
プレリミナリーファイト第3試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R
×斉藤雄太(K-1ジム五反田チームキングス/64.7kg)※K-1 GYM EBISU FREE HAWKから所属変更
○堀井 翼(ネクサスジム/64.3kg)
1R 2’46” KO (3ダウン:パンチ連打)
プレリミナリーファイト第2試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R
○山田泰士(K-1ジム五反田チームキングス/57.3kg)
×勝輝(K-1ジム・ウルフTEAM ASTER/57.2kg)
判定3-0 (30-28/30-28/30-28)
プレリミナリーファイト第1試合 バンタム級(53kg) 3分3R
×良輝(TEAM TOP ZEROS/53.0kg)※晴山塾から所属変更
○多久田和馬(K-1 GYM横浜infinity/K-1甲子園2018 -55kg王者/52.6kg)
2R 2’20” KO (左ハイキック)