修斗 12.15 新宿フェイス:インフィニティリーグ・ストロー級優勝は小巻洋平。箕輪ひろば、一本勝ちも1Rフィニッシュできず2位
サステイン「MOBSTYLES presents インフィニティリーグ2018 優勝決定戦」
2018年12月15日(土)新宿フェイス
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
センチャイムエタイジム中野
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レポート&写真:井原芳徳
第10試合 MOBSTYLES presents インフィニティリーグ2018 ストロー級 5分2R
○箕輪ひろば(総合格闘技道場STF/勝ち点7→10/世界2位)
×ニシダ☆ショー(総合格闘技道場BURST/勝ち点4/世界5位)
2R 4’21” 裸絞め
1年をかけて5選手で争われた総当たりのリーグ戦は今回が最終日。勝ち点11で1位の小巻洋平(リライアブル)は9月の後楽園で箕輪に敗れ、全試合を終えている。勝ち点7点で2位の箕輪は、1R終了までにKOもしくは一本で勝利すれば4点を獲得して同点となり、箕輪に勝っていることから規定により逆転優勝となる。
1R、箕輪が圧力をかけ右ストレートを当ててから押し込む。ニシダは押し返すが、箕輪は脱出すると、コーナー付近でバックを奪いながらグラウンドに引きずり込み、裸絞めを狙いつつ、パウンドを当てて追い詰める。3分過ぎ、フィニッシュに持ち込めないと判断すると、スタンド勝負に戻し、左フックを当ててニシダをふらつかせる。だがニシダはそこから組み付いて防御する。ニシダもパンチの打ち合いに果敢に応じ、お互いヒットするがひるまず、最後はニシダが箕輪を押し込んだところでゴングが鳴る。これで小巻の優勝が決定する。
2R、それでも箕輪は果敢に攻める。箕輪がアームロックを仕掛けながらグラウンドに引きずり込んでバックマウントを維持し、パウンドを当ててニシダを追い詰める。最後は裸絞めを極めフィニッシュし、3点を獲得し、2位の座を維持したが、試合直後は手を合わせて応援に来た多くの知人に謝った
リーグ戦の表彰式で小巻(冒頭写真中央)は「箕輪さんに負けているで、気を緩めず切磋琢磨したいです。来年はベルトに絡みたいです」、箕輪は「惜しいと思っていません。これが現実です。また練習に励みます」と、揃って無念な気持ちをにじませながら、今後の活躍を誓った。
第9試合 MOBSTYLES presents インフィニティリーグ2018 ストロー級 5分2R
○楳沢智治(AACC×SPIDER/勝ち点5→8/世界10位)
×新井 丈(キングダム立川コロッセオ/勝ち点0)
2R 4’51” 肩固め
楳沢は2年越しのリベンジマッチ。1R、楳沢は序盤からタックルを仕掛け、押し込んでテイクダウンを奪い、ハーフからパウンドをコツコツと当てる。立たれてもすぐタックルを仕掛け、グラウンドに戻して鉄槌を落とす展開を繰り返す。終盤には肘を効かせ、バックマウントを奪って新井を追い詰める。
2R、楳沢は序盤から新井をタックルで倒す。新井はカウンターでギロチンを仕掛けたが、楳沢は肩固めを逆に仕掛けながら外し、パスガードすると、マウントから右肘を連打する。その後もポジションを変えながら、パウンドと肘を当て続けて新井を追い詰めると、最後は肩固めを極めて落とした。
リーグ戦の表彰式で楳沢は「43歳で体調管理が大変でしたが、妻や周りのおかげで戦えました。来年、もうちょっと頑張ります」と話した。
第8試合 フライ級 5分3R
○内藤頌貴(パラエストラ松戸/世界9位)
×小堀貴広(ゴンズジム)
2R 3’42” KO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
小堀は4連勝中。内藤のび太の弟・頌貴は、今年に入って井上学と引き分け、清水清隆に敗れているが、ランカーの底力を試合で見せつける。
1R、サウスポーの内藤がじわじわプレッシャーをかけ、お互い慎重な試合運びだったが、終盤、内藤がパンチの連打で詰めて来たところで、小堀がコーナーを背負いながら、バック肘をクリーンヒットする。ダウンした内藤のバックを小堀が取り、裸絞めを仕掛けて追い詰める。内藤は大量の鼻血を出している。
2R、開始すぐに内藤にドクターチェックが入るが、出血は収まり再開する。内藤はサウスポーからの右ローを、テーピングが施された小堀の左足に集中し続ける。内藤がパンチで詰めると、再び小堀は回ってバックハンドを当て、少し内藤はバランスを崩すが、内藤が左ストレートを当てると、小堀がひるむ。するとチャンスを逃さず、左ストレートを再び当てて小堀をダウンさせると、パウンドを連打してフィニッシュした。
大喜びした後、マイクを持った内藤は「2019年、もう一回、上位ランカー、ぶっ潰しに行きます。何も言われていないですけど、5月(6日)の(プロ修斗)30周年大会に出ます」とアピールした。
第7試合 フェザー級 5分2R
○工藤諒司(TRIBE TOKYO M.M.A)
×久保村 ヨシTERU(飛翔塾コンドル)
2R 2’43” KO (スタンドパンチ連打)
工藤は10月26日の新宿大会で世界ランカーの山本健斗デリカットに判定負けして以来の試合。久保村は11月18日の新潟大会で勝利し、1か月弱の短い間隔で戦う。
1R、工藤が久保村のタックルを切り、がぶった状態でノースサウスチョークを仕掛けるが、スタンドに戻ると、コーナー際の組んだ展開から久保村がオンブになり、裸絞めを仕掛けて工藤を追い詰め、ポイントを先取する。
2R、工藤は開始間もなくからタックルを仕掛け、そこからコーナーに押し込む。久保村もアームロックを狙い、背中を向けるが、じわじわと工藤が外そうとすると、離れた瞬間にパンチラッシュ。左右の連打を浴びた久保村は崩れ落ち、工藤が見事豪快にKO勝ちを果たした。
第6試合 ライト級 5分2R
○内藤太尊(roots/世界フェザー級10位)
×鈴木淑徳(オフィス淑徳軍)
1R 1’54” KO (右肘打ち)
内藤は昨年のインフィニティリーグ以来、1階級上げての再起戦。スタンドの展開で、お互い少し蹴りとパンチを出し、まだ差は乏しい状態だったが、内藤がコーナーに押し込みながら右肘を連打していると効き目を発揮。鈴木は腰から崩れてノックアウトされるという、異例のフィニッシュとなった。
第5試合 フライ級 5分2R
×六本木洋(総合格闘技道場STF)
○関口祐冬[ゆうと](修斗ジム東京)
2R 1’24” KO (レフェリーストップ:左フック→グラウンドパンチ)
六本木は欠場した覇彌斗の代役出場。メインに出る箕輪のために勝って勢い付けたいところだったが、新鋭・関口の餌食に。1R、関口がサウスポーに構えて積極的にパンチとミドルを出す。中盤、六本木が上になるが、関口が下から腕十字を仕掛けて追い詰め、終盤にはマウントを奪ってパウンドを落とす。2R、関口がパンチを効かせ、しばらくスタンドで慎重になってしまったが、左フックを効かせてダウンさせると、パウンドをまとめて一気にフィニッシュした。
第4試合 バンタム級 5分2R
○鬼神光司(ブレイブハート)
×よしずみ(SHOOTO GYM K’z FACTORY)
判定2-0 (19-19/20-19/20-19)
第3試合 2018年度新人王決定トーナメント決勝戦 ストロー級 5分2R(延長1R)
○斉藤康太(パラエストラ小岩)
×津村有哉(リバーサルジム川口REDIPS)
判定3-0 (片岡20-19/横山20-19/田澤20-18)
※斉藤が優勝
第2試合 68kg契約 5分2R
△葛西 達(ブレイブハート)
△中山慎平(roots/2018年全日本アマ修斗選手権ライト級優勝)
判定0-0 (19-19/19-19/19-19)
第1試合 フライ級 5分2R
×小川竜輔(リバーサルジム立川ALPHA)
○内田タケル(パラエストラ松戸/2018年全日本アマ修斗選手権ストロー級準優勝)
2R 2’55” 腕ひしぎ十字固め
内田は15歳でプロデビュー戦。キッズ修斗→ジュニア修斗を経た生粋のシューターだ。お互いバックを奪って裸絞めを狙う、一進一退の攻防が2Rとも続いたが、内田がバックマウントから脱出すると、腕十字を極めて逆転勝ちした。