修斗 10.26 新宿フェイス:山本健斗デリカット、工藤諒司に判定勝ち「リオン武選手とやりたい、と言いたかったけど…」
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
中野駅徒歩3分。平日7~23時、年中無休営業。入会金&月謝2ヶ月分無料!
サステイン主催「SHOOTO GIG TOKYO Vol.26」
2018年10月26日(金)新宿フェイス
レポート&写真:井原芳徳
第8試合 メインイベント フェザー級 5分2R
○山本健斗デリカット(総合格闘技道場コブラ会/世界4位、環太平洋4位/65.6kg)
×工藤諒司(TRIBE TOKYO M.M.A/65.7kg)
判定3-0 (福田20-19/片岡20-18/大内20-18)
山本は6月の大阪大会での環太平洋王座決定戦でTOMAに90秒でKO負けして以来の試合。工藤はレスリングでインターハイに出場し、空手の経験もある選手。7月の後楽園大会で稲葉聡と引き分け、プロデビュー以来の連勝が3で止まったが、素質の高さに定評がある。
1R、山本がサウスポーに構え、工藤がオーソドックスで圧力をかけるが、右ストレートが交錯した状況で山本のパンチが命中し、工藤は一瞬膝をつく。だが工藤はすぐ組み付いて押し込み膠着ブレイク。山本が左のテンカオを仕掛けるが、工藤はそのまま組み付いて倒し上に。山本は下から返そうとしたり、アームロックを狙おうとする。工藤はトップをキープするが、その先の攻めにはつなげられない。スタンドに戻り、お互い打撃を当てるが差は無い状態。記者採点は序盤にダウンを取った山本につけ10-9。
2R、山本が左テンカオ、左ストレートを連続で当てて効かせると、工藤はタックルを仕掛けて倒すが、山本は切ってチョークを仕掛けて追い詰める。工藤は間一髪で防御し、外してスタンドに戻す。工藤は右ミドルを当てた後に前に出てパンチを連打すると、またもロープを背負った山本の左フックが炸裂し、工藤はダウンしてしまう。工藤はタックルで誤魔化して山本を倒すが、間もなくスタンドに戻る。工藤はスタンドで押し込んで肘を当てるが、反撃につなげられず終了。記者採点は山本に10-9で合計20-18で山本。ジャッジ3者も山本を支持し、山本の判定勝ちとなった。
マイクを持った山本は「工藤選手ありがとうございました。強かったです」と話し「もっとバチっとやって、(世界1位の)リオン武選手とやりたいと言いたかったけど、今日みたいな内容やとダメなんで、もっと鍛えて来ます」と宣言した。
第7試合 セミファイナル フェザー級 5分2R
×星野 豊(和術慧舟會HEARTS/2017年同級新人王/65.4kg)※SAI-GYMから所属変更
○高橋孝徳(和術慧舟會AKZA/65.7kg)
判定0-3 (18-20/17-20/16-20)
星野は昨年の新人王を獲得すると、今春に新潟から上京しHEARTSに移籍し今回が初戦だ。1R、星野はタックルを繰り返し、膝が擦り切れるほどだったが、高橋がコーナー際でうまく切り続け、終盤には切りつつバックに回り込み、パウンドを連打し追い詰める。2Rは星野は疲れが目立ち始め、高橋がテイクダウンを繰り返し、パウンドも随所で当て続け、点差を広げ完勝した。
高橋は7月の結城大樹戦こそ引き分けものの、今年4戦負け無しに。通算戦績を12戦4勝7敗1分とした。マイクを渡されると「タイトル戦線に絡みたいので、次はランカーに絡むマッチメイクをお願いします。自分はデビューから負けが先行しましたが、勝っても負けても強くなってきた自負があります。会場に足を運び、自分の強くなった姿を見せもらえればと思います」とアピールした。
第6試合 バンタム級 5分2R
○金物屋の秀(SHOOTO GYM K’z FACTORY/61.2kg)
×鬼神光司(ブレイブハート/61.0kg)
判定2-0 (20-20/20-19/20-19)
ライト級 5分2R
―鈴木淑徳(オフィス淑徳軍/70.3kg)
―小野寺裕也(サイトー會館/カタナジム)
中止 (小野寺の欠場)
第5試合 フライ級 5分2R
×六本木洋(総合格闘技道場STF/56.5kg)
○芳原 零(ブレイブハート/56.5kg)
判定0-3 (18-20/18-20/18-20)
1R、42歳の芳原が、テイクダウンを奪うとすぐハーフから肩固めを狙い続ける。37歳の六本木に立たれてもすぐ倒し、バックを奪ってチョークを狙いパウンドを当て主導権を維持する。2Rも序盤からテイクダウンを奪ってサイドへ。六本木に返されそうになればギロチンで捕まえ迎撃。寝技のスキル差を活かし、プロ修斗2戦目で初白星をもぎ取った。
第4試合 フライ級 5分2R
×大竹 陽(SHOOTO GYM K’z FACTORY/56.6kg)
○長谷川直弘(AACC/56.5kg)
判定0-3 (19-20/18-20/18-20)
第3試合 60kg契約 5分2R
○輝龍(roots/59.2kg)
×奥平季之(クロウフォレスト/59.6kg)
判定3-0 (20-18/20-18/20-17)
輝龍は41歳。奥平は49歳でプロデビュー戦。2選手の合計年齢は90歳で、プロ修斗史上最年長かもしれない。1R、コーナーでの差し合いで膠着ブレイクがかかった後、輝龍の右アッパーが炸裂し、奥平がダウンする。2Rはお互いコーナーに押し込み、テイクダウンを狙い、膝を当て、突き放してパンチを当て合う展開を繰り返す。輝龍が少し打撃のヒット数で上回り、2Rのポイントも取り判定勝ちした。
第2試合 68kg契約 5分2R
×有川大介(パラエストラ小岩/67.6kg)
○田村 渓(パラエストラ松戸/67.6kg)
1R 3’39” KO (右ミドルキック)
第1試合 2018年度新人王決定トーナメント1回戦 ストロー級 5分2R
○津村有哉(リバーサルジム川口REDIPS/52.2kg)
×大勝たくにぃ(MMAZジム/52.1kg)
判定3-0 (20-18/20-18/20-18)
大会中盤の休憩前の時間には、11月17日の後楽園ホール大会で佐藤将光の持つ世界バンタム級王座への挑戦の決まった齊藤曜がリングイン。いつもの「ザ・ギロチン」のコスチュームで登場し、紙を読み上げながら勝利を誓った。