修斗 9.23 後楽園ホール:リオン武、フェザー級世界1位のTOMAに判定勝ち。群雄割拠のバンタム級は石橋佳大、根津優太、魚井フルスイングが勝利
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サステイン主催 プロフェッショナル修斗公式戦
2018年9月23日(日)後楽園ホール
第9試合 メインイベント フェザー級 5分3R
×TOMA(直心会TK68/世界1位、環太平洋王者/65.5kg)
○リオン武(ライジングサン/元世界王者/65.8kg)
判定0-3 (松根27-30/片岡27-30/大内28-29)
TOMAは6月の大阪大会で山本健斗デリカットに勝利し、環太平洋フェザー級王者に。4連勝中でうち3試合がKO勝ちと好調だ。リオンは5月の川崎大会で2年ぶりに復帰し、現世界フェザー級王者・斎藤裕に判定負け。今回に備え、KRAZY BEEで練習を積んできた。
なお、今大会の開会式では、9月18日に逝去した山本“KID”徳郁を追悼する映像が流され、黙とうが捧げられた。ロビーにはKIDへのメッセージボードも設置された。
1R、TOMAはサウスポー、リオンはオーソドックスに構え、距離を取り、前手でフェイントを掛け合い、お互い時折インロー、ミドルを当てるが、カウンター狙いの慎重なファイトが続く。3分半過ぎ、豊永レフェリーから「アクション」の声がかかると、リオンはタックルを仕掛けて金網に押し込み、足を掛けて倒し、終了間際にパウンドを当てる。
2R、リオンがテイクダウンを奪うが、TOMAは足関を下から狙い、リオンが足を抜いてスタンドに戻す。お見合いが続き、度々豊永レフェリーから「アクション」の声が出る。なかなか均衡が崩れなかったが、またも終了間際にリオンが両脇を差して倒し、パウンドを連打し終える。
3R、組んで来たリオンを突き放し、TOMAが右膝蹴りをボディに当てて効かせる。リオンは金網まで後退するが、TOMAは追い打ちが慎重になると、左ハイを放った際、リオンに蹴り足をつかまれて、そのまま倒されてしまう。リオンはトップキープ。TOMAは下からしがみつき膠着するが、リオンが外して立ったところで足をつかむ。足関で一発逆転を狙いたいが、リオンはこれも外して再びトップキープ。終盤はハーフガード、マウントと移行し、最後はパウンドを連打して終える。
記者採点は3Rともリオンで27-30でリオン。判定0-3で勝利したリオンは「お互い右フックを警戒する試合になってしまったんですけど、テイクダウンを練習した成果を出せました。ずっとKRAZY BEEで練習し、まだ強くなれているんで。KRAZY BEEを作ったKIDさんに、自分なんか端くれですけど、強くなって少しでも恩返ししたいです」とアピールした。
第8試合 セミファイナル バンタム級 5分3R
×平川智也(マスタージャパン/世界3位、環太平洋2位/61.1kg)
○根津優太(&MOSH/世界5位、環太平洋6位、元環太平洋王者/61.2kg)
判定0-3 (松根27-30/田澤27-30/大内28-29)
両者とも5月の川崎大会に出場し、平川は齊藤曜に1R KO勝ち、根津は魚井フルスイングに判定勝ちしている。
1R、平川がサウスポー、根津がオーソドックスに構え、お見合いの時間が長い。お互い蹴りを当て、平川の右ミドル、右インローのヒットがやや多めだ。記者採点9-10で根津。
2Rも同じ構図で、平川が圧力をかける時間が長くなり、時折、三日月蹴りをヒット。均衡は崩れないが、若干平川が優位という印象だ。記者採点は10-9で平川
3R、ようやく試合が動く。1分過ぎ、平川が左右のパンチを連打すると、タックルで倒して上に。根津はすぐ立つが、再び平川が倒す。これも根津が立ち、平川が反対側の金網まで押し込むが、平川は金網を背にしながら平川に膝を顔に当てる。金網際で組み合った後、離れて打撃戦に戻ると、お互いヒットは乏しいが、平川が圧力をかけ続け、最後は左ストレートを当てて終了する。記者採点は10-9で平川。合計29-28で平川としたが、ジャッジは3者とも根津を支持した。
マイクを渡された根津は「あまり手の出ないようなアレだったんで、次頑張ります。しっかり次は勝つから」と反省していた。
第7試合 バンタム級 5分3R
○石橋佳大(Duroジム/世界7位、環太平洋8位、元環太平洋王者/61.2kg)
×ドレックス・ザンボアンガ(フィリピン/タフガイズ・インターナショナル/URCC MMAフィリピン・バンタム級王者/61.45kg→61.2kg)
判定3-0 (松村30-26/豊永30-26/片岡29-27)
石橋は昨年10月の佐藤将光との同級世界王座戦で敗れて以来、約1年ぶりに復帰。ザンボアンガは3月の後楽園大会で初来日し、世界フェザー級王者・斎藤裕に敗れた。適正階級は今回のバンタム級だが、石橋より一回り大きい。
1R、開始すぐから石橋が詰めて左ミドルを当て、組み付いて足を掛けて上に。1分ほどして立たれるが、しばらくして倒し、マウント、バックと動き、裸絞めを狙う。下に落ちて腕十字を狙い失敗するが、オモプラッタも狙い、動きを止めない。
2R、石橋が右ボディを効かせてから、タックルを仕掛けると、切られて逆に倒されるが、カウンターでギロチンを仕掛けながら下になって主導権を維持し、リバースに成功。マウント、バックマウントと行き来し、パウンド、裸絞めで追い詰めるが、なかなかフィニッシュに持ち込めない。
3R、やや攻め疲れた様子の石橋だが、30秒ほどで倒してグラウンドに。ザンボアンガが逆にバックを取る場面もあるが、石橋がマウントを奪ってパウンドを連打し挽回。ザンボアンガも終盤にパンチやパウンドを当て、まさかの逆転もありうる展開となるが、なんとか石橋はしのいで終了。最後はいつものようにドロドロになってしまったが、大差をつけ判定勝ちした。
マイクを渡された石橋は「一本取りたかったなあ。修斗には石橋佳大がいると証明したかったけど今イチだったので、石橋佳大を感じてもらえる試合をできるよう練習します」と無念そうな表情を浮かべて話した。
第6試合 ライト級 5分3R
○大尊伸光(総合格闘技津田沼道場/世界2位、環太平洋1位、元環太平洋王者/70.2kg)
×田中 有(リライアブル/世界7位、環太平洋5位/69.9kg)
1R 2’40” KO (左フック)
※頭部に塗布物のあった大尊に1R減点1
田中はプロ4戦全勝の22歳の新鋭。大尊が圧力をかけ、フックを大振りするが、田中はかわして距離を取る。大尊が右フックを放つと、田中がカウンターで右フックをヒットする。大尊は少し押される形でバランスを崩し、下がってしまうが、 右のフェイントから左フックをクリーンヒット。真後ろに倒れた田中を追撃したところでレフェリーがストップした。
第5試合 フライ級 5分3R
×覇彌斗(総合格闘技道場BURST/世界4位/56.6kg)
○清水清隆(TRIBE TOKYO M.M.A/世界5位、元パンクラス王者/56.7kg)
1R 4’09” KO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
両者距離を取り、フェイントを掛け合い、時折前足でインローを当てる程度で、お互い慎重にチャンスをうかがう神経戦となったが、一気にチャンスをつかんだのはベテラン清水。3分半過ぎ、左のジャブストレートを当ててから右ストレートを叩き込むと、覇彌斗はダウンする。覇家斗はすぐ立つが、清水がパンチラッシュで追い詰め、倒れて亀になった覇彌斗にパウンドを連打しレフェリーストップ勝ちした。マイクを持った清水は「ここまで来たらベルト欲しいです」とアピールした。
第4試合 バンタム級 5分3R
○魚井フルスイング(和術慧舟會HERATS/世界6位、環太平洋7位/61.1kg)
×土屋大喜(roots/元環太平洋フェザー級王者/61.1kg)
2R 1’30” KO (左フック)
1R、魚井がサウスポーに構え大振りの左フックを放ち、土屋が右ミドル、ローを当てる。お見合いが長く続き、僅差だが、ややヒット数と積極性で土屋が上だ。
2R、魚井が左ボディ、土屋が右インローを効かせるも、お見合いが続いたが、魚井のセコンドの大沢ケンジ氏から「行け、お前は合わせられる」との声が飛ぶと、土屋の右のインローに合わせ、魚井が左フックをクリーンヒットし、見事にKO勝ちした。
MOBSTYLES Presents インフィニティリーグ2018ストロー級 5分2R
×ニシダ☆ショー(総合格闘技道場BURST/世界3位/勝ち点4)
○楳沢智治(ADCC×SPIDER/世界10位/勝ち点2→5)
不戦勝
第3試合 MOBSTYLES Presents インフィニティリーグ2018ストロー級 5分2R
×小巻洋平(リライアブル/世界2位/勝ち点11/52.1kg)
○箕輪ひろば(総合格闘技道場STF/世界5位/勝ち点3→7/52.2kg)
1R 4’36” KO (レフェリーストップ:マウントパンチ)
リーグ戦を独走する小巻はこれが最終戦。1Rで負けなければその時点で優勝が確定する。1R開始間もなく、小巻がタックルを仕掛けてバックに回り込み、立たれてもグラウンドに引きずり戻し、何度もバックを奪い、腕十字や裸絞めを狙って箕輪を追い詰める。
だが終盤、小巻の三角絞めを箕輪が外すと、ニーオンザベリーの状態から、小巻の胸元に座るマウントへ。小巻の腕も馬乗りで巻き込む形で逃げられないようにして、パウンドを連打する。小巻もブリッジで必死に脱出しようと抵抗するが、30秒以上浴び続けたところで松根レフェリーがストップ。見事な逆転勝ちで、4ポイントを獲得し、12月15日のニシダ☆ショー戦での逆転優勝の可能性につなげた。
第2試合 女子バンタム級 5分2R
○セラ [Sarah Jane McCann](ニュージーランド/PUREBRED/60.7kg)
×高森惟舞[いぶ](総合格闘技道場BURST/60.0kg)
判定3-0 (20-18/20-18/20-18)
第1試合 バンタム級 5分2R
○齋藤 翼(総合格闘技津田沼道場/61.1kg)
×水島 宏(roots/61.0kg)
2R 2’03” 裸絞め
オープニングファイト キッズ修斗 3分1R
○渡邉 櫂(SHOOTO GYM K’z FACTORY/小6)
×相澤颯人(心技館 鶴川道場/小6)
1R 0’54” 腕ひしぎ十字固め