Road to RWS 6.15 後楽園ホール(レポ):石井一成、ラジャの現役ランカーを2R KO。奥脇竜哉・藤原乃愛もタイ勢を2Rで下す。18歳のJOH、元ラジャ王者に惜敗し10戦目で初黒星
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Road to RWS
2025年6月15日(日)東京・後楽園ホール
レポート:井原芳徳
第14試合 ダブルメインイベント スーパーフライ級 3分3R
○イッセイ・ウォーワンチャイ[石井一成](ウォーワンチャイプロモーション/BOM・WBCムエタイ・WPMF世界スーパーフライ級王者、IBFムエタイ世界フライ級王者、元WPMF世界・True4U・KNOCK OUT同級王者、元プンパンムアン・ミニフライ級王者)
×リッティパン・パンダックラッタナブン[Ritthiphan](タイ/ラジャダムナン認定スーパーフライ級6位)
2R 2’30” KO (左フック)
タイのムエタイの2大殿堂の1つ、ラジャダムナンスタジアムで行われている「ラジャダムナン・ワールドシリーズ(RWS)」。その日本大会シリーズ「RWS JAPAN」から派生し、後楽園ホールで4月20日に「Road to ラジャダムナン」が開催されたが、今回6月15日に名前を少し変えた「Road to RWS」が開催された。RWS同様にインターバル2分で、ラウンドマスト判定が採用されている。
石井は昨年12月にラーチャンに判定勝ち。今年3月のジョムホート戦で判定負け。フライ級での試合が続いたが減量に苦しみ、今回はスーパーフライ級に戻り、現役のラジャのランカーと対戦した。試合前のインタビューで、最近は子供のころからファンである魔裟斗氏の現役時代の試合映像を見て、改めてスタイルを参考にしたことを明かしていたが、試合でもアグレッシブさを見せることに。
1R、最初から石井はプレッシャーを強めて、リッティパンを詰め、右ロー、左ボディを当てる。リッティパンも右ミドル等を返していたが、中盤、石井は左フックを当て、早くもダウンを奪う。終了間際にも石井がパンチを連打し、右フックで再びダウンを奪う。10-7で石井がポイントを取る。
2R、石井は変わらず前に出て、リッティパンをコーナーとロープに詰め続け、時折パンチを当て、肘打ちも絡める。リッティパンは前蹴りのフェイントも駆使し、1Rのようにパンチをもらわないようになる。だが終盤、リッティパンが右ミドルを当て直後、石井が詰めてパンチのコンビネーションの中で右ストレートをクリーンヒットする。ひるんだリッティパンに、石井は左ミドルを連打してから、左ボディフックをクリーンヒット。崩れたリッティパンに左フックも当てて倒すと、リッティパンのダメージが大きく。ノッパデッソーン・レフェリーがストップした。
第13試合 ダブルメインイベント スーパーフライ級 3分3R
○竜哉・エイワスポーツジム[奥脇竜哉](エイワスポーツジム/WBCムエタイ世界&プロムエタイ協会フライ級王者、元ラジャダムナン・WPMF世界・IBFムエタイ世界・ムエサイアムイサーン・ミニフライ王者、元WMC世界ピン級王者)
×フアゲーウフアウェン・ジャッキージム(タイ/元ムエサイアム・イサーン王者)
2R 1’40” KO (3ダウン:右フック)
竜哉は2月のタイでのRWSでラジャダムナン認定フライ級王者のジグソーに挑むも判定負け。4月のRoad to ラジャダムナン 後楽園大会ではタヌーピットに2R KO勝ち。5月のSPACE ONE×BOM合同興行でのOFGムエタイマッチでは前ラジャダムナン認定フライ級王者のゲンウボンに判定勝ちした。今回はスーパーフライ級に階級を上げて戦う。対するフアゲーウフアウェンはは60戦45勝15敗。
1R、竜哉は右ロー、左ミドル、左ボディを随所で的確に当て主導権を握る。フアゲーウフアウェンはひるまず、随所で右ローを返すが、攻撃数では劣る。記者採点は竜哉。
2R、竜哉はフアゲーウフアウェンの右ローをキャッチしてから、左右のパンチを顔面に連打しダウンを奪う。両者右ローの応酬となるが、中盤、竜哉が前に出ると、左ストレートでまたもダウンを奪う。最後はコーナーに詰めてパンチを連打しマットに沈めた。
第12試合 スーパーフライ級 3分3R
○ゲンウボン・ポーラックブーン(タイ/元ラジャダムナン認定フライ級王者)
×JOH(MSJキックボクシング/WMC日本&KOSスーパーフライ級王者)
判定2-1 (ノッパデッソーン29-28/岡林28-29/シーン29-28)
JOHは佐賀出身の18歳で9戦8勝(3KO)1分。今回は5月のSPACE ONE×BOM合同興行でのOFGムエタイマッチで奥脇竜哉に判定負けしているゲンウボンと対戦した。
1R、両者サウスポーで構え、長身のJOHが変則的なステップでプレッシャーをかけ、左ミドル、ローを当てつつ、左右のストレート、バックスピンキックも当て、優位に進める。ゲンウボンも右ローを当てるが、攻撃が少ない。ジャッジはJOHにつける。
2R、劣勢のゲンウボンは圧力を強め、左ロー、フックのヒットを増やす。中盤、JOHも右ジャブ、左肘などを返していたが、終盤はゲンウボンが左ローのヒットを増やし、JOHは棒立ちになる。ジャッジはゲンウボンにつける
3R、JOHが右ミドル、ジャブ等を随所で当て、必死に抵抗するが、ゲンウボンが随所で左ロー、フックをしっかり当て、崩しも絡めて、やや優位な状態をキープして終える。記者採点はゲンウボン。ジャッジは割れたが、タイ人ジャッジ2者はゲンウボンを支持し、ゲンウボンが判定勝ちした。JOHは10戦目で初黒星を喫したが、タイの強豪相手に健闘した。
第11試合 女子ミニマム級(47.62kg) 2分3R
○藤原乃愛(尚武会フジワラムエタイジム/ラジャダムナン認定女子ミニマム級2位、Fairtex Fight女子47kg級王者、元ミネルヴァ・ピン級王者)
×サリカトーン・オーツームエタイジム(タイ/南イサーン女子48kg級王者)
2R 1’56” TKO (ドクターストップ:左肘打ちよる右頬のカット)
1R、藤原は左ミドルを度々当てる。中盤からサリカトーンが首相撲で捕まえて膝を当てる場面が少し目立つように。ジャッジは割れ、1者が藤原、2者がサリカトーンにつける。
2R、藤原はギアを上げ、組まれる前に自分で組んで膝を連打し、離れれば左ミドルを当てて先手を取る。組み際には顔面とボディにパンチを連打する。中盤、藤原は左の縦肘でサリカトーンの右頬を切り裂く。ドクターチェックが入る。再開後もすぐに出血したため、再びドクターチェックが入ると、すぐにストップがかかった。藤原はこれで13連勝となった。
第10試合 スーパーバンタム級 3分3R
×ステファン・シリラックムエタイ(タイ)
○Jyosei(誠至会/元NJKFスーパーバンタム級王者)
判定0-3 (岡林28-29/アラビア27-30/ソンマイ27-30)
第9試合 58kg契約 3分3R
×ダウザゴン・バンバンジム(タイ/BANG BANG GYM)
○吏亜夢[りあむ](ZERO/WMC日本スーパーフェザー級王者)
1R 2’02” KO (左ボディフック)
第8試合 57.5kg契約 3分3R
×皆川裕哉(KICK BOX/元ジャパンキック・フェザー級王者)
○しょーい(湘南格闘クラブ/IPCC日本フェザー級王者)
判定0-3 (ノッパデッソーン27-30/アラビア27-30/シーン27-30)
第7試合 バンタム級 3分3R
○佐藤九里虎(FAITH/WMC日本スーパーバンタム級&バンタム級王者)
×ビッグブーン・チョーチャンピョン(タイ)
判定2-1 (シーン29-28/岡林28-29/ノッパデッソーン29-28)
第6試合 60kg契約 3分3R
×お松・レンジャージム(レンジャージム)
○奥山琉星(Team High Up)
判定0-3 (28-29/28-29/27-30)
第5試合 51kg契約 3分3R
×水流添[つるぞえ]正太(道場373)
○シンイチ・ウォーワンチャイ(ウォーワンチャイプロモーション)
2R 2’28” KO (右肘打ち)
第4試合 スーパーフライ級 3分3R
○れい(湘南格闘クラブ)
×希羅(MSJキックボクシング)
判定3-0 (30-27/29-28/30-27)
第3試合 スーパーバンタム級 3分3R
○エイジ(レンジャージム)
×篠崎竜之介(ONE’S GOAL)
判定3-0 (30-27/29-28/29-28)
第2試合 バンタム級 3分3R
○福 僚太(健成会)
×速水檸檬(LION GYM)
2R 2’59” KO (右フック)
第1試合 フェザー級 3分3R
×木部晴太(尚武会)
○ミサイル雄(ONE’S GOAL)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)