UFC 5.3 アイオワ(レポ):サンドヘイゲン、フィゲイレードの膝破壊しオマリー×メラブの勝者との対戦熱望。デ・リダー、7戦全勝のニッカルを左テンカオで沈める
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UFC Fight Night: Sandhagen vs. Figueiredo
2025年5月3日(土/現地時間)米国アイオワ州デモイン:ウェルズ・ファーゴ・アリーナ
レポート:井原芳徳
サンドヘイゲン、フィゲイレードの膝破壊しオマリー×メラブの勝者との対戦熱望
第12試合 メインイベント バンタム級 5分5R
○コーリー・サンドヘイゲン(4位)
×デイヴソン・フィゲイレード(5位、元フライ級王者)
2R 4’08” TKO (レフェリーストップ:膝の負傷)
アイオワ州での大会は2000年6月のUFC 26以来25年ぶりとなる。ちなみにUFCの発表によると前回の観衆は約1,100人だけだったが、今回は 15,627人だった。
サンドヘイゲンは21年10月のバンタム級暫定王者決定戦でピョートル・ヤンに判定負けした後、ソン・ヤドン、マリオン・ヴェラ、ロブ・フォントに3連勝したが、昨年8月のアブダビ大会のメインイベントではウマル・ヌルマゴメドフに判定負けしている。
フィゲイレードは昨年4月のUFC 300の第1試合で元バンタム級王者のコーディ・ガーブラントに2R裸絞めで一本勝ち。8月のアブダビ大会ではマルロン・ヴェラに判定勝ちし、バンタム級転向後の連勝を3に伸ばしたが、11月のマカオ大会でピョートル・ヤンに判定負けしている
1R、サンドヘイゲンがオーソドックスをベースとしつつ時折スイッチし、左ジャブや右ロー―を当てる、中盤、フィゲイレードが片足タックルを仕掛けて倒し、バックに回り込むが、サンドヘイゲンは振り落として上になる。フィゲイレードから足をつかんで関節技を狙うが、15センチも長身のサンドヘイゲンは体を起こして潰してパウンドと肘を当てる。終盤も同様の攻防が続き、最後はサンドヘイゲンがパウンドを連打して終える。記者採点はサンドヘイゲン。

DES MOINES, IOWA – MAY 03: (L-R) Cory Sandhagen punches Deiveson Figueiredo of Brazil in their bantamweight fight during the UFC Fight Night event at Wells Fargo Arena on May 03, 2025 in Des Moines, Iowa. (Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC)
2R、フィゲイレードは開始すぐから組み付くが、サンドヘイゲンは突き放し、左ジャブで距離を取りつつ、フィゲイレードの左の前足狙いでローや関節蹴りを当てる。中盤、フィゲイレードが片足タックルで倒すと、今度はサンドヘイゲンから足関を取りに行くが、フィゲイレードも負けじと足を取り返したところで、サンドヘイゲンは足関を解除し、またも体を起こして上を取り返してパウンドを当てる。フィゲイレードはすぐスタンドに戻すが、サンドヘイゲンがパンチを当てつつ、逆にタックルを仕掛けテイクダウンして上になる。終盤、サンドヘイゲンがパウンドを当てていると、またも下からフィゲイレードが足関を狙う。するとサンドヘイゲンも足を取り返して下になる。サンドヘイゲンはフィゲイレードの左足に自分の両足を絡め、柔術でいう50/50の状態にしつつ、潜り込みつつフィゲイレードの足をひねると、膝を痛めたフィゲイレードは悲鳴を上げ倒れ、サンドヘイゲンがパウンドで追撃したところでレフェリーがストップした。
勝利者インタビューでサンドヘイゲンは「ベルトを勝ち取る準備はできている。(6月のUFC 316の)ショーン・オマリー対メラブ・ドバリシビリのチャンピオンシップの勝者とやりたい」とアピールした。
デ・リダー、7戦全勝のニッカルを左テンカオで沈める
第11試合 コーメインイベント ミドル級 5分3R
○ライニアー・デ・リダー(13位)
×ボー・ニッカル
2R 1’53” TKO (レフェリーストップ:左膝蹴り)
デ・リダーは元ONEミドル級&ライトヘビー級王者。昨年11月のUFCデビュー戦でジェラルド・マーシャートに2R肩固めで一本勝ち。今年1月の2戦目ではケビン・ホランドに1R裸絞めで一本勝ちしランキング入りした。
ニッカルはU-23レスリング世界選手権2019優勝者。22年にMMAデビューし7戦7勝、23年3月からUFCに上がり4連勝中。昨年11月のポール・クレイグ戦では打撃戦で攻めあぐね判定勝ちしたがデビュー以来のフィニッシュ勝利が6で止まった。
下馬評では無敗のニッカルが優位だったが、経験豊富なデ・リダーが体力と打撃スキルで差を示すことに。
1R、ニッカルが金網に押し込み続け、中盤、テイクダウンを奪って上になる。デ・リダーが下から足を効かせて引っ繰り返す、ニッカルはギロチンで迎撃するが失敗する。終盤、デ・リダーが上で押さえ続け、残り40秒にパスガードすると、上四方、バック、オンブと移行する。デ・リダーはキープに失敗し、最後はスタンドに戻って終える。ニッカルはインターバルにコーナーに戻ると、体を丸め口が開きしんどそうだ。

DES MOINES, IOWA – MAY 03: Daniel Rodriguez punches Santiago Ponzinibbio of Argentina in their welterweight fight during the UFC Fight Night event at Wells Fargo Arena on May 03, 2025 in Des Moines, Iowa. (Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC)
2R、デ・リダーが開始すぐから前に出ると、ニッカルは組み付いて押し込むが、デ・リダーが体を入れ替えると、ボディに左膝蹴りを当てる。デ・リダーはテイクダウン狙いの動きを織り交ぜつつ、膝蹴りを当て続けると、首相撲でコントロールしながら顔面に右膝蹴りをヒットする。ニッカルは後退し、デ・リダーが膝とパンチを当て続けると、最後は左のテンカオでマットに沈めた。
完勝のデ・リダーは「これがアメリカで最高のレスラーだろ?じゃあ、アメリカで最高のストライカーを呼べ。(ショーン・)ストリックランド、頼むよ。行くぞ」とアピールし、元ミドル級王者で2位のストリックランドとの試合を希望した。
第10試合 ウェルター級 5分3R
×サンティアゴ・ポンジニビオ
○ダニエル・ロドリゲス
3R 1’12” TKO (レフェリーストップ:左フック→グラウンドパンチ)
第9試合 バンタム級 5分3R
○モンテル・ジャクソン(15位)
×ダニエル・マルコス
判定3-0 (30–27/30–27/30–27)
第8試合 バンタム級 5分3R
×キャメロン・スマザーマン
○セリー・シディ
判定0-3 (27-30/28-29/28-29)
第7試合 ライト級 5分3R
×ジェレミー・スティーブンス
○メイソン・ジョーンズ
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
第6試合 女子バンタム級 5分3R
○ヤナ・サントス(10位)
×ミーシャ・テイト(12位)
判定3-0 (29–28/29–28/29–28)
第5試合 ミドル級 5分3R
×ライアン・ローダー
○アザマト・ベコエフ
1R 2’44” TKO
第4試合 女子ストロー級 5分3R
×マリナ・ロドリゲス(9位)
○ジリアン・ロバートソン(12位)
2R 2’07” TKO
第3試合 バンタム級 5分3R
×ガストン・ボラニョス
○クアン・リー
2R 1’54” 裸絞め
第2試合 ヘビー級 5分3R
○トーマス・ピーターセン
×ドンテイル・メイエス
判定3-0 (30–25/30–26/30–26)
第1試合 女子フライ級 5分3R
○ジュリアナ・ミラー
×イヴァナ・ペトロヴィッチ
判定3-0 (29–28/29–28/29–28)