NJKF 9.22 後楽園ホール：MOMOTARO・新人・実方拓海・波賀宙也・琢磨・松谷桐が勝利

NJKF 2018 3rd
2018年9月22日（土)　後楽園ホール

レポート＆写真：井原芳徳

第12試合　メインイベント　57.5kg契約　3分3R
○MOMOTARO（OGUNI GYM／WBCムエタイ・インターナショナル・フェザー級王者）
×一仁（真樹ジムAICHI／J-NETWORKフェザー級王者）
判定3-0 (宮本30-28/中山30-27/神谷30-27)

　1R、MOMOTAROがサウスポーに構え、顔面狙いの二段式の右前蹴りを当てて先手を取ると、バックハンドブロー、左ミドル、左テンカオ等多彩な攻撃で圧倒。組んでは左の肘を連打し、一仁の左まぶたを深く切り裂き、ドクターチェックが入る。
　2R、形勢逆転を狙う一仁が圧力を強め、少しずつパンチを当て、組んで倒し挽回。MOMOTAROは距離を潰され、蹴りが打てず、攻撃が減ってしまう。

　3Rも一仁が前に出続け、パンチやバックブローを放つが、MOMOTAROも組んで度々振り倒して攻撃を寸断し、ミドル、前蹴りを随所で当てて反撃を封じ終了。MOMOTATOの判定勝ちとなった。
　連敗を4で止めたMOMOTAROは「戦ってくれた一仁選手ありがとうございます。最近負け続けていて、精神的にもキツいところでしたけど、仲間や職場の人たちの応援のおかげで勝つことができました」と謙虚に感謝の言葉を述べた。
　　
　　
第11試合　メインイベント　58kg契約　3分3R
○新人（E.S.G／WBCムエタイ日本統一フェザー級王者）
×宮崎勇樹（相模原Sジム／MA日本フェザー級王者）
判定2-0 (宮本29-28/中山29-29/竹村30-29)

　1R、長身の新人が距離をつかみ、右ミドル、ローを時折強打し若干優勢。宮崎も時折詰めて右ストレートを当て大差はつけさせない。2Rも基本的に同じ構図の中で、どちらも攻撃の数を増やす。ジャッジの中間集計は2名が20-19、1名が20-18で新人につける。3R、宮崎が終始前に出続け、パンチのヒットを増やし攻勢。新人も時折蹴りを返して反撃を食い止め、判定に持ち込みなんとか勝利をもぎ取った。

　　
　　
第10試合　セミファイナル　64kg契約　3分3R
×真吾YAMATO（大和ジム／NJKFスーパーライト級2位）
○実方拓海（TSKjapan／WMC日本＆ルンピニー日本スーパーライト級王者）
判定0-3 (和田28-29/中山28-30/竹村28-30)

　1R、お互い左右のミドル、ローを当てるが、まだヒットは少なく差が乏しい。2R、実方（さねかた）が時折スイッチしつつ、左ボディを随所でうまく当てるようになると、左の肘打ちで真吾の左まぶたを切り裂くことに成功し、ドクターチェックが入る。3R、真吾も肘を多用し、実方と互いにパンチと肘で打ち合い一進一退の展開で終了。2Rのポイントを確実に取り、3Rもジャッジに評価された実方が勝利した。
　　
　　
第9試合　WBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級タイトルマッチ　3分5R
○波賀宙也（立川KBA／暫定王者)
×知花デビット（エイワスポーツジム／WMC日本フェザー級王者、元WBCムエタイ日本統一バンタム級王者）
判定3-0 (竹村49-47/和田50-47/神谷50-47)
※波賀が正王者に

　小笠原裕典の返上した王座争い。1R、前に出る知花をサウスポーの波賀がかわし続け、左ミドル、前蹴りを随所で巧く当て主導権を握る。2Rもしばらく波賀ペースだったが、中盤から知花が右のインローのヒットを増やすと、波賀の足が少しずつ流れるように。
　3R、波賀は首相撲を多用するようになると、膝を当て続け主導権。知花はローを打てなくなり、波賀が左ミドルもヒットを増やし再び攻勢になる。
　4Rもしばらく波賀が左ミドルと膝でペースだったが、終盤は疲れ、知花も右ローを返すように。だが5Rは波賀がミドルを膝を再び増やし優勢に。波賀がポイントを重ね判定勝ちした。

　　
　　
第8試合　61kg契約　3分3R
○琢磨（東京町田金子ジム／WBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王者）
×澤田曜祐（PITジム／NJKFスーパーフェザー級1位）
3R 2’13” KO (左ボディフック)

　琢磨は左膝にサポーターをつけ、ステップの動きが悪く、澤田に詰めてパンチをもらう場面もあったが、澤田から距離の取り方を把握すると、少しずつ攻撃を増やし、3Rに左ボディをクリーンヒットして澤田を苦しめると、パンチラッシュを続け、最後は左ボディでKO勝ちした。
　琢磨は「僕も正直KNOCK OUTにも出たいですけど、NJKFをキックボクシングでナンバー1にして、その時はメインイベンターになりたいです」とアピールした。
　　
　　
第7試合　51kg契約　3分3R
○松谷　桐（VALLELY／NJKFフライ級王者）
×高坂侑弥（エイワスポーツジム／WMC日本バンタム級3位）
判定3-0 (宮本29-28/神谷30-28/中山30-27)

　16歳の松谷が1R、サウスポーに構えて圧力をかけ、左のインロー、ミドル、ボディストレート、顔面へのストレートをうまく当て続け主導権。2Rも同様に攻勢を維持する。3Rはお互いパンチで打ち合うが、松谷がややヒットで上回り終了。最後は右まぶたを腫らして消耗したが、それまでの点差を守って判定勝ちした。

　　
　　
第6試合　スーパーフェザー級　3分3R
×梅沢武彦（東京町田金子ジム／NJKF 5位）
○山浦俊一（新興ムエタイジム／NJKF 9位）
判定0-2 (29-29/29-30/28-30)
　　
第5試合　スーパーライト級　3分3R
×敦YAMATO（大和ジム／NJKF 7位）
○木村弘志（OGUNI GYM／NJKF 10位）
不戦勝 (減量中の体調悪化でドクターストップ)

第4試合　56kg契約　3分3R
×将泰（PITジム）
○鈴木力也（ZERO）
1R 1’50” KO (右ストレート)

第3試合　スーパーフェザー級（肘無し）　3分3R
○吉田凜汰朗（VERTEX)
×吉田優佑（K&K BOXING CLUB）
判定3-0 (30-28/30-28/30-28)

第2試合　スーパーバンタム級（肘無し）　3分3R
△雨宮洸太（キングジム）
△雅（PITジム)
判定0-0 (28-28/28-28/28-28)

第1試合　フライ級（肘無し）　3分3
×宇宙YAMATO（大和ジム）
○EIJI（E.S.G）
1R TKO (ドクターストップ：右足指の骨折の疑い)