UFC 2.1 リヤド(レポ):元ミドル級王者アデサニヤ、5位のイマボフに2R KO負けし3連敗。マイケル・ペイジ、15戦無敗のシャラ・マゴメドフに判定勝ち
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UFC Fight Night: Adesanya vs. Imavov
2025年2月1日(土/現地時間)サウジアラビア・リヤド:anbアリーナ
レポート:井原芳徳
元ミドル級王者アデサニヤ、5位のイマボフに2R KO負けし3連敗
第11試合 メインイベント ミドル級 5分5R
×イズラエル・アデサニヤ(2位、元王者)
○ナッソージン・イマボフ(5位)
2R 0’30” TKO (レフェリーストップ:右フック→グラウンドパンチ)
アデサニヤは35歳。22年11月、キック大会のGLORYで2度敗れた相手、アレックス・ペレイラにミドル級王座を奪われ、6度目の防衛に失敗したが、昨年4月のリターンマッチで2R KO勝ちし、リベンジと王座奪還を果たした。23年9月、ショーン・ストリックランドに判定負けし王座陥落。昨年8月のオーストラリア大会で王者のドリカス・デュ・プレシに挑んだが4R裸絞めで一本負けしている。
イマボフは29歳。ロシアのダゲスタン出身でフランス在住。昨年はロマン・ドリーゼ、ジャレッド・キャノニア、ブレンダン・アレン相手に3連勝しており、その勢いで今回は大物食いを果たすことに。
1R、イマボフが中央で構え、アデサニヤは距離を取りつつ時折スイッチする。中盤、イマボフがタックルを仕掛け倒すが、すぐにアデサニヤはスタンドに戻す。アデサニヤはイマボフをかわしつつ、右ストレート、カーフキックを随所で当てる。終盤、イマボフがフェイントをかけながら前に出て右アッパーを当てると、アデサニヤはのけぞる。アデサニヤは反応が悪くなっているか?イマボフはタックルを仕掛けて押し込むが、アデサニヤは離れる。アデサニヤは左ミドルを当てるが、その先はないまま終わる。記者採点はイマボフ。ジャッジは3者とも手数を評価したか?アデサニヤにつける。
すると2R、序盤から試合が動く。アデサニヤがサウスポーで構えて左ボディ、ミドルを当てていたが、オーソドックスに戻した途端、距離を詰めたイマボフの右フックがアゴにクリーンヒット。ダウンしたアデサニヤに、イマボフがパウンドを連打したところでレフェリーがストップした。
ナッソージン・イマボフの一撃#UFCSaudiArabia | @RiyadhSeason | #RiyadhSeason pic.twitter.com/fdFlKyIhrf
— UFC Japan (@ufc_jp) February 1, 2025
勝利者インタビューでイマボフはフランス語で「私がより優れたストライカーであることを証明した。そして今、私にとって本当のボーナスは、ベルトをかけて戦えることだ。私がベルトに値することは間違いない。1年間で4勝、トップ5との試合が2回、トップ10が2回、フィニッシュが2回。記録は自ずと輝きを増す」とアピールした。
第10試合 コーメインイベント ミドル級 5分3R
×シャラ・マゴメドフ(14位)
○マイケル・ペイジ(ウェルター級15位)
判定0-3 (27-30/27-30/28-29)
シャラはダゲスタン出身で15戦全勝、UFC 4連勝中。練習中で負傷した右目の手術を繰り返しても治らず失明し、米国ではアスレチックコミッションから試合が認められず、中東大会でしか戦っていない。昨年10月のアブダビ大会でアルメン・ペトロシアンをKOしランキング入りした。
ペイジは元ベラトールの人気選手で「MVP」の愛称で親しまれる。昨年3月のUFC初戦はケビン・ホランドに判定勝ちしたが、2戦目はイアン・ギャリーに判定負けした。今回はデビュー当時以来12年ぶりに階級をミドル級に上げて戦う。
1R、ペイジはいつも通り、ガードを下げ、半身で細かく前後にステップする。お互い目立つヒットのないまま進み、中盤、一旦ペイジが組み付くが、すぐ離れる。終盤も両者慎重だが、ペイジが距離を支配し、随所で右ボディやフックを当て、やや優位に進める。ジャッジ3者はペイジにつける。
2R、序盤からペイジの右フックが炸裂する等、パンチ主体で優位に進める。シャラも右ローを当てる場面はあるが、なかなか顔面への攻撃につなげられない。
3Rもペイジが左ジャブ、右テンカオ等を随所で当てる。終盤、シャラの左右のフックがようやく当たり出し、ペイジが後退するが、ペイジは距離を取り追撃を封じる。最後はペイジがバックスピンキックからスリップして、顔面を蹴り上げ、ガードの中でシャラを捕まえて終了する。ペイジが持ち味を発揮し判定勝ちし、シャラに初黒星をつけた。
マイケル・ペイジ、15戦無敗のシャラ・マゴメドフに判定勝ち
第9試合 ヘビー級 5分3R
○セルゲイ・パブロビッチ(4位)
×ジャルジーニョ・ホーゼンストライク(9位)
判定3-0 (30–27/30–27/30–27)
パブロビッチは6連続1R KO勝ち後、23年11月のヘビー級暫定王座決定戦でトム・アスピナルに1R KO負け。昨年6月の再起戦もアレキサンダー・ヴォルコフに判定負けし2連敗中だ。ホーゼンストライクは勝ち負けを繰り返す状況が続いたが、昨年、シャミル・ガジエフ、タイ・トゥイバサ相手に2連勝している。
1R、中央付近でお互いフェイントをかけ合うが、なかなか攻撃が出ない状況が続く。終盤、パブロビッチが右フックを放つと、そのまま組み付いて倒して上になる。パブロビッチはハーフガードで押さえ続け、パウンドを随所で当てて終える。
2Rも見合う時間が長いが、中盤、レフェリーが両者に攻撃を促すと、パンチが交錯する場面で、パブロビッチの右ストレートが当たりホーゼンストライクがダウンする。終盤、パブロビッチはトップキープし、
3Rもパブロビッチが右フックをきっかけにタックルからテイクダウンを奪って上になる。パブロビッチはケージ際で押さえ続け、パウンドを随所で当て主導権を維持する。残り1分を切り、スタンドに戻るが、ホーゼンストライクは反撃できず終了、3Rともパブロビッチがポイントを取り判定勝ちした。
第8試合 バンタム級 5分3R
×サイード・ヌルマゴメドフ
○ヴィニシウス・オリベイラ
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)
第7試合 ライト級 5分3R
○ファレス・ジアム
×マイク・デイビス
判定3-0 (30–27/30–27/30–27)
第6試合 フェザー級 5分3R
○ムハンマド・ナイモフ
×カーン・オフリ
判定3-0 (30-27/30-27/29-28)
第5試合 ヘビー級 5分3R
○シャミル・ガジエフ(14位)
×トーマス・ピーターセン
1R 3’12” TKO
第4試合 ライト級 5分3R
○テランス・マッキニー
×ダミア・ハゾビック
1R 2’01” TKO
第3試合 女子フライ級 5分3R
○ジャスミン・ジャスダビシアス(12位)
×マイラ・ブエノ・シウバ
判定3-0 (30–27/30–27/30–27)
第2試合 フェザー級 5分3R
○ボグダン・グラッド
×ルーカス・アレクサンダー
2R 4’22” TKO
※アレクサンダーが計量2.5ポンドオーバー。対戦相手にファイトマネーの30%を譲渡
第1試合 ヘビー級 5分3R
○ハムディ・アブデルワハブ
×ジャマール・ポーグス
判定2-1 (27–30/29–28/29–28)