野良犬祭 8.25 新宿フェイス:20歳の山田航暉、39歳の藤原あらしとのムエタイ好勝負制す
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
センチャイムエタイジム錦糸町
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野良犬祭3 ~サマーヌード DE 夏祭り~
2018年8月25日(土) 新宿フェイス
レポート&写真:井原芳徳
第8試合 メインイベント キックボクシング 52.5kg契約 3分5R
×藤原あらし(バンゲリングベイ・スピリット/全日本スーパーバンタム級王者)
○山田航暉(キング・ムエ/WMC日本スーパーフライ級王者)
判定1-2 (中山48-49/ゲンナロン49-48/和田48-49)
あらしは5月に野良犬祭の協力で開催された「KICK ADDICT!」でダウサヤーム・ノーナクシン(タイ)に判定負けして以来、山田は6月のKNOCK OUTのフライ級王座決定トーナメント一回戦で仲山大雅に2R KO負けして以来の試合だ。
あらしは12月22日で40歳になるが、山田は7月17日に20歳になったばかり。親子ほどの年齢差があり、あらしはプロで83戦もしているが、山田も既にプロ26戦、ジュニア時代含めると150戦の経験がある。試合は両者がこれまで培ったムエタイのスキルを存分に出し合った上に噛み合い好勝負となる。
1R、あらしがサウスポー、山田がオーソドックスに構え、ミドルとローの応酬。受け返しで山田が最後に当てる展開が多いが、終盤はあらしがミドルを単発で当て山田が返さない場面が少しずつ増え、まだ差はつけさせない。記者採点10-10。
2Rに入るとパンチ、首相撲の展開も見られるように。その中で次第に山田の右ストレートと右ミドルのコンビネーションが決まる場面が目立つように。首相撲でも鋭い右膝を突き刺す。記者採点9-10で山田。
3R、あらしは左ミドルの数を増やし、序盤には左ボディフック、終盤には左肘も駆使する。山田は変わらず右ミドルを当て続け、右ハイで一瞬ぐらつかせる場面も。記者採点9-10で山田。
4R、山田は右ミドルを当て続けるが、あらしは耐え、随所で左ミドル、左ボディをお返し。すると終盤、山田が少し動きが落ちると、あらしがミドルとパンチの手数を上げる。山田も右ミドルを返して持ち直し、大差はつけさせない。記者採点10-9であらし。
接戦で迎えた最終5R、ミドルの応酬もあるが、両者組み付く場面が増える。ここでもはっきり差が開かないが、終盤にはあらしが崩してから山田をロープにもつれさせて押し込む場面を作り、老獪さを印象付ける。最後までミドルと膝の応酬が続き終了。試合直後にはあらしは弱冠二十歳ながら抜群のテクニックを見せた山田を称えた。記者採点10-10としたが、10-9であらしにするか迷うところだった。合計は48-49で山田。
ジャッジも接戦の内容を示すように割れ、2者が山田を支持し山田の勝利となった。大会のフィナーレには大会を主催する小林さとし氏もリングインし、照れ臭そうにする山田と一緒に「1、2、3、野良犬フェス!」の掛け声をあげて締めくくった。
第7試合 セミファイナル キックボクシング NJKFミネルヴァ提供試合 女子46kg契約 2分3R
×奥脇奈々(はまっこムエタイジム)
○祥子(JSKキックボクシングジム)
判定0-3 (椎名27-29/和田27-28/松田28-29)
奥脇が前に出て積極性を見せるが、祥子は左の前蹴りで突進を止めつつ、右ハイ、右ミドル、右ストレートを随所で的確にヒット。1Rと3Rに特に有効打で印象を残し判定勝ちした。
なお、ミネルヴァルールは、組み付きは3秒以内で、レフェリーが3カウントした後はブレイクは入らず、自主的に離れないといけない。両選手とも離れない場面があり、1Rに注意1回、3Rに注意2回が入り減点1が科されている。
野良犬祭ではクラウドファンディングでの資金集めも行われており、小林氏の弟子・森井洋介のミットを受ける権利も販売された。森井はミット打ちの後、KNOCK OUTで10月から始まるライト級アジアトーナメントでの優勝をファンに誓った。
第6試合 ボクシング 60kg契約 3分3R
×大場 綜(チームバカボン横浜西/PATタイ国プロボクシング協会インターナショナルスーパーフェザー級初代王者&WBCアジア・スーパーフェザー級15位)
○ポンチャン・OZ GYM(タイ/OZ GYM)
判定
※1R左フックで大場に1ダウン
第5試合 プロレス 電エース・キック(小林さとしの愛弟子)&日高郁人 vs 電エース&AKIRA
第4試合 野良犬S.A.ルール 3分2R
○斉藤康博(合気道S.A.)
×将軍岡本(元・霧の若)
判定
第3試合 野良犬S.A.ルール 3分2R
○木村圭吾(合気道S.A.)
×大村友也(プロレスリング闘真/元TRIBELATE MMAライト級王者)
判定
第2試合 キックボクシング 61kg契約 3分5R
○清水佑太郎(国際テコンドー連盟)
×ペレー・OZ GYM(タイ/OZ GYM)
判定2-0 (29-28/28-28/29-28)
※ペレーが計量600gオーバーで減点1
第1試合 キックボクシング 60kg契約 3分3R
○旭野ミノル(ゴールデングローブ)
×宗太郎(ケルベロスジム)
1R 2’34” TKO (3ダウン:左ローキック)