DEEP JEWELS 3.24 ニューピアホール(レポ):伊澤星花、パク・シユンを2Rで仕留め3階級制覇「超RIZINに出させてください」。ケイト・ロータス、彩綺、LIBBYが豪快1R KO勝ち
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2024年3月24日(日)東京・ニューピアホール
レポート&写真:井原芳徳
伊澤星花、パク・シユンを2Rで仕留め3階級制覇「超RIZINに出させてください」
第9試合 DEEP JEWELSアトム級タイトルマッチ 5分3R
×パク・シユン(韓国/ザ・ジムラップ/王者、BLACK COMBAT女子同級王者)※初防衛戦
○伊澤星花(Roys GYM/JAPAN TOP TEAM/挑戦者、DEEP JEWELSストロー級王者、RIZIN女子スーパーアトム級王者、RIZIN同級トーナメント2022優勝)※Roys GYMから所属変更
2R 0’58” ニンジャチョーク
※伊澤が王者に
シユンは26歳。17年にMMAデビューし、19年12月のDEEP JEWELSで赤林檎に判定負け。昨年7月、ONEに参戦経験のあるキム・ナムヒに勝利し韓国のBLACK COMBATの初代アトム級王者となる。9月のDEEPではDEEP JEWELS同級王者・大島沙緒里とのダブルタイトルマッチで、大島の得意の寝技を封じて判定勝ちし2冠となった。1月20日のソウルでのBLACK COMBATで、須田萌里に判定勝ちし、BLACK COMBAT王座を防衛し、今回はDEEP JEWELS王座の初防衛戦に臨む。
伊澤も26歳。レスリングと柔道をベースとし、20年にMMAを始め、プロ3戦目でDEEP JEWELSストロー級王座を獲得。21年大晦日のRIZIN初戦で浜崎朱加に2R TKO勝ちし、昨年22年4月の再戦でも浜崎に判定勝ちし、RIZIN女子スーパーアトム級(49kg)王者となった。7月からの同級GPではラーラ・フォントーラ、アナスタシア・スヴェッキスカに一本勝ちし、大晦日の決勝ではパク・シウに判定勝ちし優勝した。昨年5月のDEEP JEWELSではアム・ザ・ロケットに一本勝ちし、7月のクレア・ロペスとのRIZIN王座初防衛戦でも64秒フロントチョークで一本勝ちし、大晦日のRIZINでは山本美憂に2R裸絞めで一本勝ちし、デビュー以来12戦全勝(1KO/6一本)の快進撃を続けている。昨年11月のDEEP JEWELSでは、松田亜莉紗がストロー級(52.2kg)暫定王者となったが、伊澤はアトム級(47.6kg)まで階級を落とし、シユンの王座に挑む。
カード発表後、伊澤は夫のCOROとのYoutubeyチャンネルを更新し「前回も萌里ちゃんが負けちゃって、結構(シユンの反則等)色々あったみたいで、DEEP JEWELSが負けるのは凄く悔しくて、ずっと自分がDEEP JEWELSで育っているから、このベルトは日本に取り返さないといけないという気持ちが凄いあるから、今回の試合はいつも以上に気合が入っています」「JTT(ジャパントップチーム)で英語の勉強してから、打撃とか寝技とかレスリングを、トップのコーチに教わってやっているんで、滅茶苦茶自信があります」と話していた。
1R、伊澤の最初のタックルをシユンは切るが、伊澤は2度目のタックルから押し込むと、足をつかんで倒す。伊澤は上からダースチョークを狙う。シユンはポイントをずらし続け、チョークは十分に極まらず、シユンは脱出する。シユンは上で押さえるが、密着したまま、その先には持ち込めない。最後、伊澤は下からコツコツパウンドを当てつつ、三角絞めを仕掛ける。これも不十分で、シユンが脱出して終える。記者採点はサブミッションで2度チャンスを作った伊澤。最後、伊澤が座った状態のシユンの顔面にに蹴り上げを当ててしまったため、インターバル中に福田レフェリーから注意1が出される。
1R目で差を示した伊澤は2R目から仕留めに入る。伊澤はプレッシャーをかけ、首相撲からの右膝を当てると、金網際に詰め、右のオーバーハンドフックをクリーンヒットする。シユンがダウンすると、伊澤は立とうとしたシユンをがぶって捕まえ、鉄槌と膝で追い詰めてから、ニンジャチョークを極めてタップを奪った。
マイクを持った伊澤は「えー、何のチャンピオンだっけ?」と天然ボケをさく裂させ観客を笑わせたが「今回ここまで盛り上がったのはパク・シユン選手のおかげです。試合楽しかったです。今回からJTTの打撃の強さも見えたんじゃないでしょうか。3階級チャンピオンということで、まずこのベルトを元々持っていた大島選手、そしてストロー級の暫定チャンピオンの松田選手、あとRIZINのスーパーアトム級の選手、誰でもいいんで、いっぱい試合して、もっともっとJTTでやってきたことを出したいです」とアピールしつつ「榊原さん、超RIZIN、出させてください。自分が出ないと女子格闘技が盛り上がらないです」と、7月28日にさいたまスーパーアリーナのスタジアムバージョンで行われる超RIZIN.3への出場を熱望した。
ケイト・ロータス&彩綺が豪快KO勝ち
第8試合 49kg契約 5分3R
×桐生祐子(FourRhombus)
○ケイト・ロータス(フリー)
1R 1’28” TKO (レフェリーストップ:左ストレート)
1R、開始すぐから桐生がタックルから組み付きを繰り返すが、ロータスは切り続けると、左テンカオをクリーンヒットする。桐生の動きが止まると、ロータスは桐生を金網に詰め、パンチを連打して追い詰める。一旦離れたが、さらにロータスは再び左テンカオを当てると、左テンカオのフェイントからの左ストレートをクリーンヒットし、桐生がフラついたところで植松レフェリーがストップした。
ロータスは涙を流して喜ぶと、マイクを持ち、関係者に感謝の言葉を述べつつ「このあと星花ちゃんがベルト取ってくれると思うので、応援お願いします」とアピールした。
第7試合 49kg契約 5分3R
×古瀬美月(フリー)
○彩綺(フリー)
1R 0’36” KO (左ストレート)
1R、古瀬のタックルを彩綺は切ると、サウスポーでプレッシャーをかけパンチを振るう。古瀬も詰めて返して来たが、彩綺は距離を取ってから、飛び込んでの左ストレートをクリーンヒット。古瀬は亀の状態になってダウンすると、すぐさまレフェリーがストップした。
マイクを持った彩綺は、ファンや練習先のHEARTSの大沢ケンジ代表らに感謝の言葉を述べ、「佐伯さん、次は肘有りでお願いします」とアピールした。試合後の彩綺に話を聞くと、日本デビューする前はタイでムエタイを習っていたため、「肘有りが普通」という感覚からアピールしたとのことだった。
第6試合 フライ級 5分2R
―奥富夕夏(リバーサルジム新宿Me,We)
―斎藤百湖(EXFIGHT)
ノーコンテスト(判定0-3 (田澤18-18○/橋本18-18○/福田18-18○))
※斎藤が計量1.8kgオーバーで減点2。奥富が勝った場合のみ公式記録となる。
1R、奥富がタックルを仕掛けたり、押し込む時間が長いものの、斎藤は対処する。斎藤もテイクダウンを狙い返したり、奥富の投げから脱出してすぐ押し返し、金網に詰めてパンチを当てる等、MMA的に好印象を作る。
2R、斎藤が奥富のタックルを潰し、またも鉄槌を当てたり、押し込んでパンチを当てたりと優位に進める。斎藤は計量オーバーしている分、パワーで有利になっている可能性はある。終盤は斎藤がバックコントロールしてパウンドを度々当て終了する。結局減点2があるためポイントイーブンとなり、マスト判定で斎藤がジャッジ3者に支持されたが、規定によりノーコンテストとなった。
韓国から参戦のLIBBYも秒殺KO勝ち
第5試合 ミクロ級(44kg) 5分2R
×山崎桃子(坂口道場一族)
○LIBBY(韓国/SSABI MMA)
1R 0’57” KO (右ストレート)
LIBBYは韓国でも人気のある、松原みき「真夜中のドア」で入場。1R、LIBBYが開始すぐから右フックを振るいつつ前に出て、そのまま山崎を押し込む。離れるとパンチが交錯するが、LIBBYの左の右のストレートが連打でクリーンヒットし、山崎は意識が飛んだ状態でダウンし、すぐさまレフェリーがストップ。LIBBYがDEEP初戦で大きなインパクトを残した。
第4試合 バンタム級 5分2R
○熊谷麻理奈(Trister Gym)
×細谷ちーこ(ABLAZE八王子)
判定3-0 (福田20-18/橋本20-18/柴田20-18)
1R、細谷が長時間金網に押し込み、タックル等を仕掛けてテイクダウンを狙い続ける。熊谷は倒れた場面でもすぐ立ち、膝やパンチを細かく返す。熊谷は防戦が続くもの、MMAの採点基準的には有効な攻めをする。
2R、細谷の執拗なタックルに熊谷は変わらず手を焼きつつも、対処しつつ顔面にパウンドを当てたり、金網に詰めてパンチを当てたりと、打撃でしっかり印象を作る。熊谷が2Rとも取って勝ったものの、目に見えるスコアとは裏腹に苦しい試合となった。
第3試合 ミクロ級 5分2R
×ちびさいKYOKA(SAI-GYM)
○MAHINA(DROP)
判定0-3 (高橋18-20/橋本19-19○/柴田19-19○)
MAHINAは15歳でこの春中学を卒業したばかりで今回がプロデビュー戦。1R、MAHINAはギロチンを仕掛けるが、終盤はちびさいが上で押さえ優位に。2R、ちびさいが上になる場面もあるが、MAHINAがレスリングとパワーで上回り、長時間上になり、パウンドも随所で当て、ちびさいを苦しめる。結局2Rに差をつけたことが評価され、MAHINAが判定勝ちした。
第2試合 キック 52kg契約 2分2R
×島村優花(KRAZY BEE越谷)
○せりな(JAPAN TOP TEAM)
判定0-3 (19-20/19-20/19-20)
第1試合 フライ級 5分2R
×谷山 瞳(パラエストラ柏)
○鈴木“BOSS”遥(SAI-GYM)
判定0-3 (18-20/18-20/17-20)
オープニングファイト第2試合 アマチュアSPルール 49kg契約 3分2R
○横瀬美久(BELVA)
×須田美咲(リバーサルジム立川ALPHA)
1R 2’14” 裸絞め
オープニングファイト第1試合 アマチュア キック 53kg契約 1分30秒2R
×横江明日香(リバーサルジム立川ALPHA)
○横瀬友愛(BELVA)
判定0-3