LEGEND 3.24 横浜大さん橋ホール(レポ):ピーター・アーツ主催の新大会旗揚げ。パコーン、ドイツ人選手を得意のカーフキックで追い詰め1R TKO勝ち。緊急出場の渡邊愼一がタイ人選手に1R KO勝ち。魔裟斗氏ISKA殿堂表彰も
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MRS Presents Road to LEGEND
2024年3月24日(日)神奈川・横浜大さん橋ホール
レポート:井原芳徳
※LEGENDの通常ルールは肘無し・つかんでからの攻撃は1回のみ有効のキックボクシングルール。ムエタイルールの試合も実施
第8試合 メインイベント 65kg契約 3分3R
○パコーン・PKセンチャイムエタイジム(タイ/エイワスポーツジム/元ルンピニー認定ライト級王者、元ラジャダムナン認定スーパーフライ級王者)
×アリ・ビースト(ドイツ/エリート・キックボクシング・ベルリン)
1R 終了時 TKO (コーナーストップ)
ピーター・アーツ氏の主催する新しいキックボクシング大会「LEGEND(レジェンド)」のプレ旗揚げ大会「Road to LEGEND」が横浜で開催された。LEGENDは昨年12月の記者会見で旗揚げが発表された。7月15日(月/祝)に千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで本格旗揚げ大会が開催される。
TIPSTAR DOME CHIBAは4月14日のRWS JAPANの開催される会場だが、RWS JAPANの大会運営を行っているBOMプロモーション(エイワスポーツジム)がLEGENDにも協力し、エイワスポーツジムの吉成名高らのトレーナーでもある元ルンピニー&ラジャダムナン王者・パコーン・PKセンチャイムエタイジムがメインイベントに登場した。
公式の戦績が190戦150勝30敗10分の33歳のパコーンに対し、アリは30歳で戦績106戦96勝(45KO)7敗3分。「3度のヨーロッパチャンピオンを経て3度世界チャンピオンに輝いたドイツの誇る強豪選手」だと主催者から紹介されていた。だが試合は昨年のK-1でも鈴木勇人と佐々木大蔵に判定勝ちしているパコーンが、“LEGEND”の強さを見せつけることに。
1R、パコーンはK-1スタイルの前傾姿勢で、右ボディストレートを当てつつ、得意の右のカーフキックを当てていると、1分足らずで効き目を発揮する。ワンキャッチワンアタックルールも駆使して、つかんでの膝一発も繰り返し成功させる。パコーンはボディ、足に攻撃を散らし続ける。すると終盤、アリはカーフを嫌ってサウスポーにスイッチしたが、パンチを振うためにオーソドックスに戻した直後、パコーンが下がってかわしてから、右のカーフを当ててダウンを奪う。アリはなんとか立ち上がったが、パコーンがコーナーに詰め、パンチ、膝、ローのラッシュで再び追い詰めて終える。インターバル中、アリのセコンドはアリと話す中で戦闘不能と判断したか?棄権をレフェリーに申し出てパコーンのTKO勝ちとなった。
第7試合 セミファイナル ムエタイ フライ級 3分3R
○シンイチ・ウォーワンチャイ[渡邊愼一](ウォーワンチャイプロモーション/WMC日本フライ級1位)
×ペットウボン・ソーコンキアット[Petchubon Sor.Kongkiat](タイ)
1R 2’13” KO (左フック)
当初、セミファイナルには竜哉・エイワスポーツジム[奥脇竜哉]が出場予定だったが欠場し、渡邊が急きょ出場した。この試合はムエタイルールで行われた。
1R、渡邊が中央で構え、ペットウボンが回る構図が続き、まだ両者慎重だが、渡邊の右ロー、右ボディストレートがやや目立つ。すると終盤、渡邊が右ローを当ててからペットウボンをコーナーに詰め、左ボディを 立て続けに強打してから、カウンターの左フックをクリーンヒット。ダウンしたペットウボンは立ち上がろうとしたが力が入らず、レフェリーがストップした。
魔裟斗氏がISKA殿堂入り「非常に思い出深い試合、思い出深いタイトル」
なお、大会中には、魔裟斗氏へのISKAの殿堂入りの表彰が行われた。LEGENDに協力するISKAのポール・ヘネシー会長から賞状と記念の盾を受け取った魔裟斗氏は「ISKAのタイトルマッチは2000年11月1日、今から24年前、後楽園ホールで、K-1 J・MAX(ジャパンマックス)という大会で、K-1 (WORLD) MAXが始まるきっかけになった大会で、当時世界最強と言われていたフランスのムラッド・サリという選手と試合をして、下馬評は魔裟斗絶対負けると言われていた選手です。サリは外国人で初めてルンピニースタジアムでチャンピオンになった選手だったんですね。その選手と試合をして、僕が2R左フックでKO勝ちがすることができて、ISKAのチャンピオンベルトを巻くことができました。僕の中では非常に思い出深い試合であり、思い出深いタイトルで、殿堂入りできたことを非常にうれしく思います。これからも格闘技、キックボクシングが発展することに、少しでも協力することができればと思っています。ありがとうございました。サンキューソーマッチ」と話した。
第6試合 72kg契約 3分3R
○クアザ・トゥリス[Chouaza Tulis](オランダ)
×馬木樹里(岡山ジム/INNOVATIONスーパーウェルター級王者)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)
第5試合 女子57kg契約 3分3R
×モンタナ・アーツ(オランダ/チーム・アーツ)
○SHIORIN♡(GRATINESS/WMC日本女子バンタム級王者)
判定0-3 (28-29/28-2927-30)
第4試合 LEGEND新人王トーナメント・フェザー級一回戦 3分3R
×川口侑氣(TEAM O’URA)
○小野寺龍亮(無限塾札幌白石支部)
判定1-2 (28-29/30-27/27-30)
第3試合 LEGEND新人王トーナメント・フェザー級一回戦 3分3R
○雨宮琉空[りく](鷹虎ジム)
×前田 歩(YSSジム)
不戦勝
第2試合 LEGEND新人王トーナメント・フライ級一回戦 3分3R
×小島 励(湘南格闘クラブ)
○佐々木仁紀(B.F.A-SEED)
判定1-2 (28-29/29-28/28-29)
第1試合 LEGEND新人王トーナメント・フライ級一回戦 3分3R
○木谷陽晴[ひばる](谷山ジム小田原道場)
×佐藤翔力[しょうり](拳伸ジム)
判定3-0 (29-28/30-27/30-27)
オープニングファイト ムエタイ バンタム級 3分3R
○前田翔太(ウィラサクレック三ノ輪)
×山元大我(DFC TEAM TED)
判定3-0 (30-27/30-27/30-28)
【主なアマチュア結果】
65kg契約 2分3R
○ATSUKI[ダンチメンあつき/大野篤貴](Hawk Gym/JFKO全日本フルコンタクト空手道選手権2019男子軽中量級3位)
×棒田将光(ALMA FAIGHT GYM BASE/アマチュアキックボクシング協議会(AJAKC)全日本大会2023一般男子65kg級優勝
判定2-1 (30-27/28-29/30-27)
85kg契約 2分3R
○水野翔太(鷹虎ジム)
×マルシアーノ・アーツ(オランダ/チーム・アーツ)
判定3-0 (29-28/29-2830-27)