Krush 10.21 後楽園ホール:新美貴士「K-1や武林風のベルトを目指す」×稲垣澪「メインのフェザー級タイトルマッチに負けない勝ち方を」|大久保琉唯「殺気を持って倒しにいく」×黒川瑛斗「半年での自分の成長が一番楽しみ」
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Krush.154(10月21日(土)後楽園ホール)でのフェザー級・新美貴士(元Krush同級王者)vs. 稲垣澪、バンタム級・大久保琉唯(元Krushフライ級王者)vs. 黒川瑛斗の4選手のインタビューがK-1 GROUPから届いた。
第8試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
新美貴士[たかひと](名古屋JKファクトリー/元Krushフェザー級王者)
稲垣 澪[れい](K-1ジム大宮チームレオン/元Bigbangフェザー級王者)
新美はKrush王座を3度防衛した後、昨年、玖村修平に王座を奪われ、今年3月のRISEでRISE同級王者の門口佳佑に判定負け。6月のKrushでは寺田匠から2度のダウンを奪い判定勝ちしている。
稲垣は昨年12月に現フェザー級王者の森坂陸に判定負けしたが、6月のKrushではMOMOTAROに判定勝ちしている。今回プロ10戦目だ。なお、今大会のメインイベントでは王者・森坂と挑戦者・篠塚辰樹のフェザー級タイトルマッチが行われる。
第7試合 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
大久保琉唯(K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER/元Krushフライ級王者、K-1甲子園2021 -55kg優勝)
黒川瑛斗(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
大久保は昨年9月の初代Krushフライ級王座決定トーナメントを制し王者に。今年6月のK-1横浜武道館大会からバンタム級に階級を上げたが、齊藤龍之介に判定負けした。
黒川は大久保同様今回が6戦目で5戦4勝1分。4月のKrushで松本陸に延長判定勝ちして以来の試合。アマ時代に対戦経験があり、その時は大久保が勝利している。
新美貴士「K-1や武林風のベルトを目指す」
―― 6月には寺田匠選手との再起戦で勝利しました。今、あの試合を振り返ると?
新美 寺田選手のパワーをすごく警戒してたんですけど、戦ってみたらそのパワーも思ったより全然大丈夫でしたし、上ってきて調子のいい選手にも打ち勝つことができたので、いい経験になりました。
―― 結果として、プロ負けなしの選手に初黒星をつけた形になりましたが。
新美 そこはあんまり気にしてなかったですね。まだそんなに試合数がある相手ではなかったし、僕は世界のトップを目指しているんですけど、そういうトップ選手たちとはまだ戦ってない選手だったので、そこはしっかり勝てると思って戦っていました。
―― 今回の相手は稲垣零選手です。相手の印象は?
新美 空手上がりなので体の強さがあって、それに加えて倒せるパワーも持っていますし、自分の中ではパンチが固そうだなというイメージがあります。ただ、何を警戒というよりも、自分のやるべきことをしっかり出せれば勝てると思っています。
―― 「自分のやるべきこと」について、新美選手の場合は誰もが共通して思うほどスタイルが確立している印象がありますが。
新美 結果的にはそうというか……今までは自分のスタイルを出せれば勝ててたんですけど、いろいろ対策とかもされて勝てなかった時期もあって、そこの反省点なども含めて少しずつ強くなっているという実感があります。稲垣選手はまだ若い選手ですけど、自分とは実力の差があるというところを見せないといけないと思っているので、ここは圧勝しないといけないと思っています。
―― 対策をされての改善については、どういう方向性を考えたんですか?
新美 今までのスタイルをさらに磨き上げて、プラス、ダメなところを直していいところを伸ばすという感じにしました。基本のスタイルは間違ってないと思っているし、その上でまだできることもあると思ったので。
―― 前回の寺田戦もそうですが、稲垣選手もキャリアが下の選手です。元王者ということもあって対戦相手からは「オイシイ相手」と見られることも増えているかと思うんですが……。
新美 僕は逆の考え方をしてるんですよ。僕がオイシイんじゃなくて、自分がトップに向かって戦っていくために、彼らが通過点というか踏み台になればいいなと思っていて。自分がトップ選手と戦う実力をつけるための相手、という感じですね。
―― なるほど。またこの大会では、メインで同じフェザー級のタイトルマッチも組まれています。そこは意識しますか?
新美 いえ、特に意識はしてないですね。自分がしっかり倒して勝つ事だけを考えています。
―― では、現時点でKrush王座についての意識は?
新美 もちろんタイトルマッチのオファーが来ればもちろんやりますけど、今目指しているのはK-1のベルトだったり中国の武林風のベルトだったりするので、今Krushのタイトルマッチを気にしてはいないという感じです。
―― 武林風のベルトも目指しているんですね。
新美 もともと気になっていた団体で、2019年2月に出させてもらってKO勝利もしているんですが、その後にちょうどコロナ禍になってしまって、なかなか行く機会がなくなってしまったんですよね。だからまた出場して、ベルトも目指したいなと。
―― では、今年7月にK-1が世界に向けて“開国”したのは願ってもない?
新美 そうですね。やっぱり海外で試合して勝つということは、日本での試合で勝つよりも難しいことだと僕は思っているので、そういう話をいただけたら海外でも試合したいというのはありますね。
―― では今回は、そういう方向を目指すためにもキッチリと勝ち星を積み上げたい試合ということになりますか。
新美 はい。しっかり実力の差を見せて勝ちたいなと思ってます。最後はもちろん倒したいです。
―― では最後に、この試合に向けての“決意”を教えていただけますか?
新美 今回、前の試合から4ヵ月空いて、自分の中ではいつもより空いた方なんですが、前の試合が終わって早い段階から追い込みのキツい練習をやってきたので、仕上がるのも早かったので、前回の試合よりもさらに強くなった姿を皆さんに見せたいなと思っています。
―― ありがとうございました!
稲垣澪「メインのフェザー級タイトルマッチに負けない勝ち方を」
―― 今回、新美選手との対戦が決まった時にはどう思いましたか?
稲垣 絶対次やると思ってたので、「やっぱり」というのが一つと、新美選手は強い選手で、試合も多くしているので、その選手を倒して上に行きたいというのが、自分の中では一番強かったですね。
―― ファイターとしての印象は?
稲垣 打たれ強くて手数が多いという印象ですね。どんな相手にも自分の形を押し通して、ガンガン前に出てくるというところが新美選手の強いところだと思っています。
―― やりやすい・やりづらいで言うと?
稲垣 自分からすると、MOMOTARO選手みたいに距離が遠い相手の方がやりづらいので、向こうから中に入ってきてくれる新美選手は、距離的なところで言うとやりやすいかなと思ってます。ただラッシュの回転力はすごいと思いますし、サウスポーで中にガツガツ入って振ってくる相手ってそんなにいないという点ではやっぱり特殊で、それを想定した練習相手を探すのも大変だったんですよね。そういうところは対策も含めて自分たちでいろいろ考えてやってますけど、試合になったら思った以上、みたいなところは絶対あると思っているので、全てに関して「自分が思ってるより一段階強いかも」と思って練習をしています。
―― 対策は万全ですか?
稲垣 会長だったりトレーナーだったり、弟(現Krushライト級王者・稲垣柊)も一緒に作戦を日々ブラッシュアップしている状況ですね。
―― 前回、MOMOTARO戦では勝利しましたが、ここ数戦は勝ち負けが交互に来る状況、いわゆる「オセロ状態」になっていますが。
稲垣 ちょっとそういう状態が続いてるなっていうのは自分の中でもあって、何が原因かなと思った時に、ファイトスタイルをどうしたいのかというのがちょっと自分の中でボヤッとしてたなというのはあって。今回そこをハッキリさせて、自分の中で戦い方を確立できてますし、今はすごく自信を持って練習にも取り組めているので、ここからどんどん連勝を伸ばしていけるように、弟にも負けないようにしていきたいです。その先にはKrushのもっと上の選手、またK-1の常連選手やチャンピオンともやりたいので、そこに少しでも早く辿り着きたいと考えてます。
―― ただ、勝ち試合では岡嶋形徒選手をKOしたりMOMOTARO選手には競り勝ったりと、いい勝ち方も残せていますよね。
稲垣 そうですね。今回新美選手に勝てばKrushのタイトルマッチにかなり近づけるでしょうし、だいぶいい位置に来れてはいるだろうとは思っています。ただ、逆にKrushだけには固執してなくて、K-1の方に出させていただけるなら、そっちにも出たいと思っていますし。どんどん強い相手とやりたいと思っています。
―― ただやはり、Krushのタイトルはほしい?
稲垣 弟に先を越されていますし、兄弟でベルトを獲るというのは目標であり夢でもあったんですけど、もう少しで実現できるところまで来ていると思うので。
―― 弟さんがベルトを獲った時は、セコンドで号泣してましたよね。
稲垣 恥ずかしながら大泣きしてました(笑)。みんなに言われるんですよ(笑)。
―― ですよね(笑)。弟さんに話をお聞きしても、澪選手のことを本当に尊敬して慕っているんだなと。
稲垣 「兄弟で仲いいね」というのもよく言われますし、もちろんその中で、弟に負けないように切磋琢磨している部分も、人一倍あるとは思います。自分の試合前じゃなくても、弟の追い込みはずっと一緒にやってるし、もちろん弟も自分が追い込みで死にそうな時も一緒にやってくれます。もちろん格闘技だから個人競技だし、試合をする時は一人なんですけど、「2人で上に行きたい」というのは人一倍思っているので、一緒に獲りたいというプラスの面もありますし、先を越されちゃっているからもっと頑張らなきゃと自分を奮い立たせるところも含めて、弟にはすごくいい刺激を毎日もらっています。
―― 今度は自分のことで泣いたり、弟さんを泣かせないといけないですね(笑)。
稲垣 そうですね(笑)。自分のことだったら泣けないかもしれないですけど(笑)、自分が獲ったらいつも冷静な弟が泣くところも見られるんじゃないかなと。
―― また同日の大会では、メインで同じ階級のタイトルマッチも行われます。
稲垣 自分はチャンピオンの森坂選手には一度負けていますが、その時は肋骨が折れてたというのがあって、試合自体は負けてなかったかなと思ってるんですけど、その後に玖村修平選手とやった時には、森坂選手が一段階も二段階も強くなったなという印象がメチャクチャあって、森坂選手はどんどん強くなってるなと思っています。今回、メインのタイトルマッチに負けないような勝ち方をして、「やっぱり次は稲垣澪なんだな」とみんなが思ってくれるようになりたいです。
―― なるほど。
稲垣 それだけじゃなく、「稲垣はもっと上のレベルだな」と思われるようにもなりたいし、もちろん僕の相手は新美選手ですけど、同じ階級ということで絶対見比べられると思うので、そこも含めてしっかりとした勝ち方が必要かなと思います。新美選手ってほとんどダウンを取られたことがないと思うので、その新美選手にどんな勝ち方ができるのかというのもあるし、今は早く試合がしたくてワクワクしてます。
―― 最終的に、新美選手に勝つために一番必要なものとは?
稲垣 気持ちですね。ラッシュをかけてきたり、最後まで立ち向かってくる新美選手に対して、気持ちだったり手数だったり、いろんな部分で「これは勝てないな」と思わせる試合ができたらなと思います。
―― では最後に、この試合に向けての“決意”を教えていただけますか?
稲垣 新美選手はKrushのチャンピオンになったことがあって何度か防衛もしてたし、自分にとってはオイシイ相手だと思っています。もちろんタフだし、簡単に勝てる相手ではないということは重々承知ですけど、しっかり勝ち切って、稲垣澪、稲垣兄弟はやっぱり強いんだというところを見せたいです。そして11月は弟の防衛戦(vs小嶋瑠久)も決まっているので、そこに向かっていい勝ち方でつなげられればいいなと思ってます。
―― 分かりました。ありがとうございました!
大久保琉唯「殺気を持って倒しにいく姿を見せる」
―― 6月のK-1ではバンタム級初戦で斉藤龍之介選手にプロ初黒星を喫しました。今あの試合を振り返ると?
大久保 正直、負けてはいなかったなというのが一番で、判定も自分の中ではよく分からなくて、納得はできていなかったんですけど、改めて自分の足りない部分というのも見つかったので、それに向けてまた頑張って練習していこうという風には、気持ちを切り替えられました。
―― その試合から4ヵ月以上経っていますが、どう改善してきていますか?
大久保 自分はそれまで、重量を扱うトレーニングとか体幹トレーニングとかはやってなかったんですけど、前回の試合が終わってからパーソナルトレーニングを始めました。自分自身でも体幹が強くなったり筋力が上がったりしてるなという手応えがあります。
―― 具体的にどういうところに手応えを感じますか?
大久保 足腰が強くなって踏ん張りがきくようになったなと思いますし、トレーナーからも「筋力上がってるよ」と言われるので、成長できてるのかなと感じますね。
―― では今回の試合ではその変化を見せたいと。対戦相手の黒川瑛斗選手とはK-1甲子園で対戦していますが、プロに上がってまた当たるというのはどういう感覚ですか?
大久保 正直、いずれやるだろうなとは思ってました。黒川選手も今プロで無敗ですし、自分もバンタム級に上げたばっかりで、「そろそろかな」というのは感じていました。かと言って、そこに特にすごい思いがあるわけではなく、今までやってきた練習をしっかり出せれば勝てるなという感じです。
―― K-1甲子園での対戦時も含めて、黒川選手のファイターとしての印象は?
大久保 空手出身ということもあって、跳び込みが速い選手だなと思います。そこは警戒したいと思ってます。パンチも蹴りも上手にできて、いい選手だなという印象ですね。
―― ただ、大久保選手は長身で手足も長く、バンタム級でもおそらく一番懐が深いですよね。だから跳び込み攻撃への対応も自信があるのでは?
大久保 そうですね。その練習もずっとやってきていますし。別に跳び込みが速いからと言って、躊躇したりはないと思います。
―― 逆に自分はどう攻めようと思っていますか?
大久保 おそらく相手は圧をかけて詰めてくると思うんですけど、自分も接近戦などの対策は練ってきたので、あとはフィジカルトレーニングでやってきたことを生かして、上がった一発の力を見せて倒したいと思います。
―― 今回の試合は勝率が高い同士の対戦でもあり、大久保選手はフライ級で王座も経験しているので、この勝者はタイトル挑戦にかなり近づくのではと思います。そこは?
大久保 タイトルマッチに近いかどうかは、自分ではよく分かってないんですけど、とりあえずこの1戦1戦でしっかりいい勝ち方をすればお客さんも認めてくれて、プロデューサーもタイトルマッチを組んでくれると思うので、まずは目の前の試合に集中して、あとからそういうお話が来ればうれしいなという感じです。
―― 大久保選手は芸能関係のお仕事もされていますよね。今はどんな感じですか?
大久保 ちょくちょくやらせていただいています。ただ、今は試合前なので控えているという状況ですね。
―― 芸能の仕事もやりながら現役選手もというのは、大変なのでは?
大久保 まあもちろん大変な部分もありますけど、慣れたというんですかね、苦には思ってないですし、練習もちゃんとできているので、調子はいいです。
―― K-1が「REBOOT」している中で会見にも登場したりと、K-1 GROUPからの期待もかかっているのが感じられると思いますが、そのへんは?
大久保 そうですね。メディアにも出てますし、期待されている部分は大きいと思うので、次の試合は落とすわけにはいかないなというのは、強く思っています。
―― では最後に、この試合に向けての“決意”を教えていただけますか?
大久保 ひと言で言うなら、今回“殺気”というのをテーマに持ってます。今までは正直勝ちに徹していて、倒そうという場面もあまり見せられなかったと思うので、今回は殺気を持って倒しにいく姿を見せられればと思っているので、期待してください。
―― 分かりました。ありがとうございました!
黒川瑛斗「半年での自分の成長が一番楽しみ」
―― 今回、大久保選手との試合が決まった時にはどう思いましたか?
黒川 K-1甲子園で1回対戦して負けた(2021年・ー55kg準々決勝)んですけど、その時からプロでやり返すということを考えてやってきたので、ようやくできるのかという気持ちが一番大きかったですね。
―― 大久保選手はそのK-1甲子園で優勝したわけですが、その後の彼の活躍はどう見ていましたか?
黒川 正直、「上に行かれたな」と思ってました。まあでも、そういうのは別にしても、アマチュア時代に負けた選手に負けたくないので、やり返すためにプロになったというのもあるんですよね。今まで負けた相手全員にプロで勝つつもりでいるので、その内の一人という感じです。まあ、大久保選手は大物になっているので、その中では大きい存在になってはいますけど、今回は2年前に負けた試合のリベンジという気持ちが一番大きいです。
―― その時の対戦時も含めて、ファイターとしての印象は?
黒川 ものすごく上手な選手だなという印象もありますし、手足も長くて、自分の武器をしっかり分かっているという風に思ってます。攻撃の長さ、距離感を支配されるということを一番念頭に置いて戦っていかなきゃいけないかなと思ってますね。
―― 逆に自分はどう攻めていきたいですか?
黒川 本当に、リーチもあるし上手な選手だと思うので、僕は倒しにいくしかないと思ってます。
―― 黒川選手自身はプロデビュー以来5戦4勝1分と無敗で来ています。勝ち続けられている要因は何だと思っていますか?
黒川 勝ててはいるんですけど、自分でも最低限のところだと思っていて。今までダウンを取れた試合はあるんですけどKOはまだできていないので、課題はいろいろ残ってるんですけど、でも無敗でいられているというところに関しては、メンタル的な部分が大きいのかなと思ってます。
―― メンタル的な部分というと?
黒川 練習も充実してできているし、心と体が合ってきているというか、「心技体」の一致を自分でも感じられている部分があるので、次はもっといいものを見せられるんじゃないかなと。毎試合、毎試合、大きくなれているなと思っているので。
―― 逆に課題に感じている部分というと?
黒川 レコード的にKOがないというのもそうですし、倒し切れていないので、しっかり倒し切るというのが一番の課題かなと思います。前回の試合でもそれを感じましたし、それを克服するためにこの半年間練習してきたので、逆にそこを楽しみにしてもらえればと思います。
―― KRESTにいてKOがないと、かなり気後れがあるのでは……?
黒川 そうですね。僕の中ではKRESTっていうのは倒してナンボ、魅せてナンボの集団だと思っているし、自分の前にある大きい背中をたくさん見てきているので、自分もそういう、倒す選手になっていかないとなあと思います。
―― この試合の勝者は、バンタム級王座挑戦にかなり近づけるのではないかと思うんですが、ご自分ではいかがでしょう?
黒川 もちろんベルトは巻きたいですし、そのために格闘技をやっているので、デビューした時からタイトルは視野に入れてはいますけど、まあでも、「この試合に勝ったら……」とか「この試合じゃまだ……」とかではなく、本当に一つひとつ目の前の相手に集中していけば、タイトルマッチなりベルトなりが自分の目の前に来ると思っていて。だからこの試合がタイトルに直結するとは自分でも思ってないですし、もし直結するとしても勝たなきゃ意味がないですし。今は本当に、10月21日に勝つことだけを考えてやってます。
―― そうすると、やはりこの試合で一番大きいのは、大久保選手へのリベンジですか?
黒川 それも大きいんですけど、今回は前の試合から半年空いてるんです。デビューしてからここまでそんなに空いたことがないんですけど、この間に問題点の克服だったり逆に長所を伸ばしたりもできて、こんなに長時間自分と向き合えた時期はなくて。だから次の試合が楽しみという気持ちでずっと練習をしていたので、その相手が大久保選手で、相手にとっても不足はないという感じで、リベンジも大きいんですけど、自分の成長が一番楽しみですね。この半年で培ったものを、当日出せればと思ってます。
―― では最後に、この試合に向けての“決意”を教えていただけますか?
黒川 前回の試合から、この半年で全て変えてきたので、倒すところを楽しみにしていてほしいと思います。
―― 分かりました。ありがとうございました!
対戦カード
第10試合 ダブルメインイベント2 Krushフェザー級(57.5kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
森坂 陸(エスジム/王者)※初防衛戦
篠塚辰樹(MASTER BRIDGE SOUND/挑戦者)
第9試合 ダブルメインイベント1 Krushフライ級(51kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
大鹿統毅(K-1ジム総本部チームペガサス/王者、K-1甲子園2022 -55kg優勝)※初防衛戦
悠斗(HUNGRY GYM/挑戦者、WMC日本ライトフライ級(49kg)王者、元ボクシング日本同級王者)
第8試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
新美貴士[たかひと](名古屋JKファクトリー/元Krushフェザー級王者)
稲垣 澪[れい](K-1ジム大宮チームレオン/元Bigbangフェザー級王者)
第7試合 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
大久保琉唯(K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER/元Krushフライ級王者、K-1甲子園2021 -55kg優勝)
黒川瑛斗(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
第6試合 第6代Krush女子フライ級(52kg)王座決定トーナメント・一回戦(2) 3分3R(延長1R)
鈴木万李弥(クロスポイント吉祥寺)
麻央(K-1ジム心斎橋チームレパード)
第5試合 第6代Krush女子フライ級(52kg)王座決定トーナメント・一回戦(1) 3分3R(延長1R)
真優[まひろ](月心会チーム侍)
池内紀子(POWER OF DREAM)
第4試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
山本直樹(K-1ジム五反田チームキングス)
松本和樹(T-GYM)
第3試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
鬼山桃太朗(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元Bigbangスーパーバンタム級王者)
野田 蒼(月心会チーム侍/K-1甲子園2020 -55kg優勝)
第2試合 フライ級(51kg) 3分3R(延長1R)
大夢[だいな](WIZARDキックボクシングジム)
宗一郎(朝久道場/KPKBバンタム級王者)
第1試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
三宅祐弥(Hacker GYM)
赤田功輝(RAIGHT)※ALONZA ABLAZEから所属変更
プレリミナリーファイト第3試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R
橋本雷汰(BFA-SEED/K-1甲子園2022 -60kg優勝)
啓斗(team ALL-WIN)
プレリミナリーファイト第2試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R
寺島 想[こころ](AX GYM)/K-1カレッジ2020 -60kg優勝
サガエ・ルーカス(ブラジル/ブラジリアンタイ)
プレリミナリーファイト第1試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R
田上“DARUMA”健太(K-1ジム蒲田チームアスラ)
水上陽生[はるき](ポゴナ・クラブジム)
概要
大会名 Krush.154
日時 2023年10月21日(土)開場・17:00 プレリミナリーファイト開始・17:30 本戦開始・18:00
会場 後楽園ホール
中継 ABEMA(生放送)
チケット料金 SRS席 20,000円 RS席 15,000円 S席 10,000円 A席 7,000円 ※当日券500円アップ。16:00より販売 ※小学生からチケットが必要
チケット販売 K-1.SHOP グッドルーザー 出場選手・所属ジム
お問い合わせ グッドルーザー 03-6450-5470 https://www.k-1.co.jp/krush/