INNOVATION 4.30 新宿フェイス:新田宗一朗×紀州のマルちゃん、ランボー・マスターズピット×涼矢、元山祐希×遊羅、都築憲一郎×前田大尊 直前談話
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
神楽坂 江戸川橋 クラミツムエタイジム
立ち技最強、ムエタイを究める!16周年、選手コース開設。ジュニア、女子クラスも。今ならスタート月会費0円!
ジャパンキックボクシングイノベーション「RESISTANCE-11」4月30日(日)新宿フェイス大会の主要4カード8選手の直前インタビューが主催者から届いた。
第9試合 メインイベント INNOVATIONスーパーフェザー級タイトルマッチ 3分5R
新田[あらた]宗一朗(クロスポイント吉祥寺/王者)※初防衛戦
紀州のマルちゃん(武勇会/2位)
第8試合 ウェルター級 3分3R
ランボー・マスターズピット(タイ/マスターズピット/INNOVATIONウェルター級1位)
涼矢(エボリューションムエタイジム/INNOVATIONウェルター級10位)
第7試合 INNOVATIONフェザー級王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
元山祐希(武勇会/2位)
遊羅[ゆら](マイウェイスピリッツ/10位)
第6試合 INNOVATIONフェザー級王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
都築憲一郎(エムトーンジム/5位)
前田大尊(マイウェイジム/9位)
新田宗一朗
——4月2日は誕生日だったのですね。おめでとうございます!
ありがとうございます、27歳になりました(笑)。去年は負けて終わった年になったので(2022年12月11日に初代KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座決定戦で久井大夢に2RKO負け)、今年は自分のスタイルをしっかりと築いて負けない1年にしたいと思います。例年4月に試合が入ることが多く、去年はINNOVATIONスーパーフェザー級タイトルマッチで櫻井(健)選手に勝ってタイトルを獲ることができました。今年もしっかり勝って、去年に負けた相手にリベンジする年にしたいですね。
——前回17歳でプロ3戦目の久井選手に負けたことをどう受け止めていますか?
あの時はタイトルマッチということでこういう攻め方をしようとか、考えすぎたことで身体が全然動かなかったので、特に気にはしていないです。もう一回やれば勝てるイメージはあり、再戦はいつかあると思うので(久井には)それまで負けないでいてほしいです。
——ご自身としては昨年4月にINNOVATIONのチャンピオンになって気持ちの変化などはありました?
練習量は変わらないですけど、対戦相手が以前よりも強い相手ばかりなので、これからもどんどん上のレベルの選手とやりたいという気持ちになりました。
——選手としての成長面はどうでしょう?
フィジカル面を頑張っているので体重が増えて減量面は大変ですが、変化は試合で見てもらえたら分かりますし、瞬発系の筋量が増えて僕の攻撃が一発入れば相手は倒れるぐらいになりました。練習面ではコンパクトに打つといった基本的なことを大事にしています。
——再起戦で今回のタイトル防衛戦が決まった時の心境を教えて下さい。
4月に一発目の試合だと年内の試合数が少なくなってしまうので、気持ちとしては2月ぐらいに試合を入れてバンバン試合をいれておきたかったですね(苦笑)。でも試合間隔が空いたことで、しっかり身体を作れたので相手が誰でも特に気にならないです。
——挑戦者、紀州のマルちゃんに対してはどのような印象がありますか?
自分の先輩の大谷翔司さんが彼とは戦っていて(2021年12月5日、大谷が1RTKO勝ち)、その試合を見ているとそんなに打たれ強いタイプではないかなと。ヒジさえもらわなければ自分が倒れることもありません。スタイルは自分と同じく長身ですが、フィジカルでは自分の方が全然強いと思うので怖さは特にありません。
——大谷選手からアドバイスはありましたか?
特になかったのですが、「打たれ強くはないよ」と。その試合から相手は階級を下げているので踏ん張る力もなくなり、さらに打たれ弱くなっているんじゃないかなと思います。
——大谷選手以上の短期決着は狙いますか?
メインイベントなので倒さないといけないと思いますね。同じジムの(鈴木)千裕だったらパンチ、(小笠原)瑛作さんはパンチ、ローと決まった勝ちパターンがありますが、自分にはそういうのがないので、練習からしっかりと身に付けたいと思います。今まで近い距離でも打ち合おうとしていて、仲間たちからは遠い距離で長身を活かした相手が戦いづらいスタイルがいいとはアドバイスをいただいてます。
——タイトル防衛してその後の目標はありますか。
瑛作さん、千裕はKNOCK OUTのベルトを獲っているので、自分も獲って二人に並びたいとは思います。僕はヒジありの方が戦いやすいので、ムエタイルールだったらONEへの道もありえると思うのでそちらも狙っていきたいと思います。まずは目の前の試合ですね。自分が一番目立つ試合をするので応援よろしくお願いします!
リングネーム:新田 宗一朗
フリガナ:アラタ ソウイチロウ
所属:クロスポイント吉祥寺/JAPAN KICKBOXING INNOVATION
生年月日:1996年4月2日(27歳)
出身地;沖縄県西原町
身長:179cm
戦型:オーソドックス
戦績:15戦10勝(4KO)2敗3分
ステータス:INNOVATIONスーパーフェザー級王者
Facebook:https://www.facebook.com/profile.php?id=100006405940780
Instagram:https://www.instagram.com/arata.0402/
紀州のマルちゃん
——挑戦するチャンピオン、新田宗一朗選手は4月2日が誕生日で27歳となり、紀州のマルちゃん選手は4月15日でまもなく25歳となります。
ですね。いい歳になりますが「根拠のない自信(※1)」は健在です!(笑)
——その突き抜けた明るさとパワーがマルちゃん選手の魅力のひとつなので、是非、そのまま突っ走っていただきたいです。
任せてください!
——昨年12月4日のINNOVATION品川インターシティーホール興行におけるINNOVATIONスーパーフェザー級王座挑戦者決定トーナメント決勝戦、RISING大輝戦はユナニマスデシジョン(判定3-0)の快勝でした。
勝てて、こうしてタイトルマッチに辿り着いたのは良しとしますが、まったくもって満足のいく試合じゃなかったっす。
——と言われますと?
倒さなきゃ意味がない! この試合のみならず最近は相手に研究されてるなって感じることは多くなりました。倒しにはやって前に出るところ組まれたり。
——今回のタイトル戦を含め、その対策は?
しっかり考えてます! 色んな武器を増やしています。パンチのみならずキックもヒジもなんでも。ホント大事、KO命なんです!
——そんなマルちゃん選手が挑戦する新田チャンプ、強敵です。
まずカッコいいですよね。選手としても何でもできるオールラウンダー。キックとパンチのバランスもいい。
——そんな王者にどう勝ち切りますか?
特別な対策はないです! 倒す! そんだけ!
——対策なし?
ないこともないですけど、対新田戦用に何か用意するよりも今ある武器を強化して、新兵器を増やして、とにかくKOする自分をパワーアップすることに専念しています。見ていて面白い試合をしますよ!
——マルちゃん選手にとって“面白い試合”とは?
ノックアウト! それしかないです!
——その徹底して倒しにいく姿勢もさることながら、入場が独特に派手なことも注目では?
あー、一昨年の大谷戦(2021年12月5日、大谷翔司戦、1ラウンドTKO負け)の時なんか入場を盛り上げようと頑張っちゃって、それであの結果。「緊張感がない」「気が抜けてるんじゃない?」とか酷評だらけでしたから。まずは勝つこと、倒すことに集中して、お楽しみは勝利後のマイクで!
——今回、タイトルマッチのメインイベントだけに何か考えられている?
そう、メイン! なんかアレですよね、とにかく1番目立ちたい! 「INNOVATIONといえばマル!」ってところを存分にアピールしたいです!
——マルちゃん選手といえば、INNOVATIONへの団体愛が濃い印象です。
そこには大いに不満があります! INNOVATION加盟ジムの選手たち、チャンピオン連中、皆、「このベルトを通行手形に」ってRIZINだー、RISEだー、K-1だーって、まずは愛する我が団体を盛り上げた上で、INNOVATIONの看板を背負って覚悟を持って臨めって! 何を勘違いしてんだって連中が多くないですか?
——激しいアジテーションです。
反骨精神とっていうか、そういう気持ちは常に心臓に貼りつけときたいですね。それによって誰彼からどんなに嫌われたっていい。アンチ上等ですよ! そういう色々をひっくるめて全てに勝つ!
——この突出したキャラクター、是非、INNOVATIONで大爆発していただきたいです。また、これだけ激しいキャラがあると最近話題のブレイキングダウンなどで映えそうでもあります。
BD? 茶番っ! あのシステムを作った人たちは凄いと思います。けど、“強さ”が頭に立たないあんな舞台には興味がないです。オレはあくまでINNOVATION育ちでINNOVATION王者として、この団体ごと持ち上げて成り上がりたい!
——素晴らしい意気込み、試合が楽しみです。
オレは変り者。それは自覚しています。だけど、そんな変人がINNOVATIONのリングを派手に盛り上げますよ!
※1 根拠のない自信 以前のインタビューで飛び出したマルちゃんのキャッチコピー的フレーズ。
参照:2021年12月5日興行用インタビュー https://kick-innovation.com/topics_detail.php?id=50
2022年12月4日興行用インタビュー https://kick-innovation.com/pickup_detail.php?id=127
リングネーム:紀州のマルちゃん
フリガナ:キシュウノマルチャン
所属:武勇会/JAPAN KICKBOXING INNOVATION
生年月日:1998年4月15日(25歳/試合時)
出身地:和歌山県紀の川市
身長:180cm
戦型:サウスポー
戦績:17戦11勝(6KO)5敗1分
ステータス:INNOVATIONスーパーフェザー級2位
Twitter:https://twitter.com/kishuubanbanzai
Instagram:https://www.instagram.com/kishuubanbanzai/
ランボー・マスターズピット
——タイ人のランボー選手、出身地はどういうところでしょうか?
バンコクから500km以離れたヤソートーンという田舎です。
——ムエタイを始めた年齢ときっかけは?
9歳から家計を支えるために始めました。
——ムエタイ時代、最高の試合は?
世界ムエタイ協議会(WMC)のタイトルマッチでクンタップ・ウィラサクレックと戦った試合です。敗れてしまいましたが……。
——ムエタイ時代の最高位は?
世界ムエタイ協議会140ポンド(スーパーライト級/63.5kg)ランキング1位です。
——来日のきっかけは?
数15年以上前にウィラサクレック・ウォンパサー会長の招聘で日本に来たことがあり、その後、また日本で働きたいと願っていたところ、千葉県のマスターズピットでコーチの話を頂きました。40歳で再来日し、今年1月で5年目に入りました。
——リングネームの由来は?
私が(シルベスター・スタローンの映画主人公)ランボーのように戦ったので、当時の我々のグループリーダーが命名してくれました。
——日本戦績は?
3戦2勝1敗です。
——自信のある技は?
距離のコントロールと膝蹴りです。
——日本で試合をするにあたってムエタイとの違いは?
まずムエタイはギャンブルであること。日本の試合は賭けがない。そして、組み(首相撲)の展開が短い。
——長いブランクを経て復帰した理由は?
体を絞ったら思いのほか動けたので……(来日時80kgを68kgまで絞った)。あとやはり格闘技自体が好きなので。
——タイトルマッチ(2023年2月19日、梅田勇一と王座決定戦)で敗れ一時は引退を決意したと聞きますが、復帰の理由は?
やはり負けたまま終わるのは悔いが残るので、勝って美しく終わりたいと思いました。
——復帰戦の相手、涼矢への印象は?
彼はパンチが巧いと思う。
——涼矢戦、どのように勝ちますか?
徹底してムエタイ。ムエタイの技術を駆使して膝を突き刺してやります。
——涼矢戦勝利後、更なる目標は?
今は彼に勝つことしか考えていません。が、今回勝ってまたタイトルに挑戦したい気持ちもあります。
——熱く固い結束が見えるマスターズピットへの想いを何でも教えてください。
成田(善一)会長は親切で、試合をするチャンスもくれました。生徒の皆さんも大変協力的で暖かく最高のジムです。
——40代半ばにしてここまで闘い続ける理由は?
年齢は数字に過ぎないので、身体が動くうちは戦う準備をし続けたいです。
——ファイターとしてのご自身を客観視して注目点は?
「年齢は数字」とは言いましたが、実際、年も年なので若いころの強みであった速攻ではなく、距離やタイミングを巧みに使う戦法を取り入れています。
——涼矢戦への自信は?
彼はハードヒッターだがそれだけ。今回は自信があります。
——本場のムエタイのように賭けができるとしたら、自分にいくら賭けますか?
うーん、3万円(笑)。
——その他、アピールされたいことを教えてください。
今回勝って、自分自身とマスターズピットの為に、獲り逃したベルトを再度狙いたいです!
◆成田善一マスターズピット会長の談話
ジムではマメに掃除したり、会員さんの面倒見もいい働き者のランボーは、私の右腕として本当によくやってくれています。私がジム経営だけでなく、連盟理事長職(INNOVATION)や電気工事業を営めるのも彼の存在が非常に大きいです。指導者としての彼は「気合重視タイプ」ですね。とにかく声を出せと。本人も大きな声を出して選手を鼓舞しています。選手としては百戦錬磨なので色々な戦い方を知っているし、スパーリングではそのテクニックを多彩に使い分けています。先日の千葉キックで梅田選手に勝ってチャンピオンになって引退すると言っていたんですけれど、負けてしまい、あの日は「もうこれで試合はやめます」と言っていたけど、そこから3日後には「このまま終われないんでまたやらせて欲しい」と申し出てきました。そんな“格闘家あるある”は世界共通ですね(笑)。ジムの会員さんで凄いインフルエンサーなバーのマスターがいて、彼のインスタでランボーがしょっちゅう紹介されているので、ジムの外でも千葉界隈でランボーは人気者なんですよ。ランボーが試合をするとなれば、会員さんたちもみんな応援に来てくれるし、そんなランボーだからこそ、できる間は選手としても頑張ってほしいと思います。あと、もう少し日本語を覚えてもらいたいですね(笑)。
リングネーム:ランボー・マスターズピット
フリガナ:ランボー・マスターズピット
所属:マスターズピット/JAPAN KICKBOXING INNOVATION
生年月日:1978年12月8日(44歳)
出身地:タイ国ヤソートーン県
身長:169cm
戦型:スイッチ
戦績:186戦131勝(15KO)40敗15分
ステータス:INNOVATIONウェルター級1位
所属ジム公式サイト:https://masterspit.com
涼矢
——INNOVATIONのランキング規定が改変(※1)し、涼矢選手がウェルター級10位にランクインするやいなや、いきなり1位のランボー戦という緊急事態となりました。
自分、持ってますよね(ニコニコ)。
——それにしても最下位が最上位に挑むというのは急です。
今年2月5日、地元の試合で良い形で勝つことができて(※2)「次はINNOVATIONランキング戦に挑みたいな」と願っていたら知らぬ間に10位になって「7位の勇慎選手か8位のマサキ選手とやらせていただけたら嬉しいな」と思っていたら、まさかの1位、ランボー選手って、お話しいただいて答えは秒でYES一択です!
——確かに持っている感じです。
今年結婚して子供も生まれて、練習環境も整って、後援会の山城昇会長など皆さんのバックアップも強力で全部サイコーしかないんですよ(ニコニコ)。
——いつもニコニコの涼矢選手ですが、2月5日、オープンフィンガーグローブ着用のメインイベントは凄まじいKO勝利でした。
気持ち良かったです(ニコニコ)。
——オープンフィンガーグローブ着用は、相手選手からの試合条件だったとのことですが、初の試みで躊躇はありませんでしたか?
元々、空手をやっていましたし、全然大丈夫、むしろ嬉しかったです。試合も、その日、ゲストに来てくれていたレオナ・ペタスさんがセコンドについてくれて心強いアドバイスをくれて、とっても良かったです(ニコニコ)。
——これまでINNOVATIONで3試合されていますが、いずれも激しいパンチの応酬で倒すか倒されるかのスリリングな試合ぶりが魅力となっています。
空手時代はそれなりに蹴っていたんですけど、なんでですかねー?(ニコニコ)
——試合が面白いのは観客的に良いのですが、漫画のようなブンブン丸なので心配にもなってしまいます。
INNOVATIONでの前試合(2022年7月10日、宮下修平戦)では、それで最終ラウンド終盤にカウンターでダウン取られちゃいまして、もう悔しくって!(ニコニコ)
——と言われながらずっとニコニコされているので煙に巻かれているようでもあります。
ホントに悔しいですって!(汗) 宮下選手は素晴らしいファイティングスピリッツとテクニックで勉強させていただきましたが、あの試合で引退とのことでリベンジできないのが残念です。けど、その分、自分が跳ね上がって恩返しします!(ニコニコ)
——そして、ランボー戦、齢44歳とはいえ大ベテランのタイ人テクニシャンです。いかに戦われますか?
若さと勢いパワーで勝っているのは間違いないので、技巧にごまかされないように常時打って出てKOします!(ニコニコ)
——KO宣言?
できたらいいなーって(ニコニコ)。
——ノックアウトの秘策は?
それは言えないですけど、パンチをより一層磨こうとグローブを新調したんですよ。ネットで見つけた(試合と同じ)8オンスと(スパーリング用の)16オンス。これがなんとひと組2,000円ちょっとで(笑)。
——WINNINGなどの一流メイカーなら2万円以上、タイ製のTWINSなどハイブランドで1万円以上はくだらないグローブが2,000円?
はい、中国製です(ニコニコ)。
——それで大丈夫なのですか?
意外と良い具合で気に入っていたんですけど、通気性が悪くて汗を吸ったらズドンと重くなるし、内側がすぐにやぶけて駄目になっちゃいました(笑)。今ではISAMI製を使わせていただいています(ニコニコ)。
——そんな「弘法筆を選ばず」なハードパンチャーの涼矢選手、ランボー戦で注目していただきたい点は?
パンチで豪快に倒しますけど、少しは蹴れるところを見せられたら嬉しいなーって(ニコニコ)。
——ここで勝利すれば、いきなりINNOVATIONウェルター級1位になる可能性が濃厚です。その後の目標や指標は?
まずはここを勝たないとなので偉そうには言えませんが、1位になれたら梅田勇一チャンプに挑戦したいですよねー(ニコニコ)。
——以前のインタビュー(※3)では、空手時代のライバルが“人獣”中村寛選手だと言われていましたが、キックボクシングで対戦希望などは?
そんな大それたことを今言ったら失礼ですけど、中村選手も今度RISEタイトルマッチ(2023年4月21日、RISEライト級タイトルマッチ、直樹戦)ですし、向こうは遥か向こうを走っていますけど、いつしか追いつき追い越せたらなって(ニコニコ)。
——ニコニコ満載の涼矢選手がリング上でどんな闘志を見せられるのか楽しみです。
はい、期待していてください!(ニコニコ×10)
※1 INNOVATIONのランキング規定が改変 戦績3勝以上(その3勝はINNOVATION公式戦以外も有効)がランキング入りの条件となった。
※2 地元の試合で良い形で勝つことができて 2023年2月5日、レキオバトル、名護市民会館興行、翁長将健戦、2ラウンドKO勝ち。以下URLの5分15秒からダイジェスト堂があり→https://www.youtube.com/watch?v=4OzgttNWqsA
※3 以前のインタビュー https://kick-innovation.com/pickup_detail.php?id=120
リングネーム:涼矢
フリガナ:リョウヤ
所属:エボリューションムエタイジム/JAPAN KICKBOXING INNOVATION
生年月日:1996年7月25日(26歳)
出身地:沖縄県名護市
身長:169cm
戦型:スイッチ
戦績:8戦3勝(2KO)5敗
所属ジム公式ブログ:http://evolutiongym.blog.jp/
元山祐希
——INNOVATIONフェザー級王座決定トーナメント、今回、準決勝戦で対戦する遊羅選手が21歳、反対ブロックの前田大尊選手が17歳、対する都築憲一郎選手が34歳と、ベテラン×新人の構図が出来上がっておりますが、これまでの実績からして元山選手がダントツの優勝候補と目されます。
そういうの初めてです(笑)。これまで格上の“強い奴”との対戦を求め続けて、岩浪悠弥選手や加藤有吾選手などと戦ってきましたが、常に格上や実力者とばかりでしたから。
——岩浪選手などまさに日本を代表する強豪です。
それは自分で求めたことでもあるんです。特に岩浪選手へのタイトル挑戦は、階級(スーパーバンタム級/55.34kg)的に無理がありながら、絶対王者にどうしても挑みたかったので特攻しました(2022年7月10日/判定0-2負け)。
——絶対王者にマジョリティデシジョン(判定2-0の接戦)まで肉薄できたのは立派な実績です。
けど、勝たないと。だから、今回のトーナメント、当たり前に圧倒的に優勝します。そうでなくっちゃなりません。
——準決勝戦、若い遊羅選手が相手です。
勢いありますよね。動画も見ていますがイケイケで活きがいい。
——そんな相手にどう勝ちますか?
これまでと何変わることはありません。前に出続けて勝つ。それだけです。
——前試合が2023年3月5日、KNOCK OUTで久井大夢戦(判定0-3負け)でしたが、ルールがヒジ打ちなしの首相撲制限があるルール。今回は、ヒジ打ちあり、首相撲無制限の純キックボクシングルールです。
どんなルールだろうとアジャストできるスキルは持っています。正直言うとヒジや首相撲はない方が得意ですが、もう長く“ありあり”ルールを戦ってきていますからまったく問題ないです。
——先日の久井戦は59kg、岩浪戦はスーパーバンタム級で加藤戦は55kgトーナメントと階級や契約体重が多岐にわたっています。
久井戦は、負けましたけれど凄く調子良かったんですよ。それはウェイトがベストだったからかなと思ってはいます。
——今回は59kgではなくフェザー級(57.15kg)です。
そこをなんとかするのがベテランの良いところです(笑)。
——最近は、前日計量で大幅に計量オーバーしながら試合を強行するケースや厚顔無恥な選手が急増していますが、元山選手は相当厳しい条件の中でもそんな失態を見せたことがありません。
そんなことしたら、応援していただいている皆さんに顔向けできないですからね。恥ずかしい。自分に関してそこの失敗は死んでもないです。
——そんな気骨のある元山選手には期待するところ大です。
このINNOVATIONのベルトを巻いて大見得切って、また大きな舞台に上がってみせます。自己満なのは解っています。けど、ここまで大嫌いな努力を不断で続けているのは、自身の納得を得る為ですからやり切ってみせますよ。まぁ、見ていてください!
リングネーム:元山 祐希
フリガナ:モトヤマ・ユウキ
所属:武勇会/JAPAN KICKBOXING INNOVATION
生年月日:1990年10月22日(32歳)
出身地:愛媛県西条市
身長:164cm
戦型:オーソドックス
プロデビュー:2014年8月31日
戦績:24戦13勝(2KO)9敗2分
ステータス:INNOVATIONスーパーバンタム級2位、元ICO認定インターコンチネンタルフェザー級王者
Facebook:https://www.facebook.com/profile.php?id=100011326320148
Twitter:https://twitter.com/musxgbod0d1s3xp
Instagram:https://www.instagram.com/yuanshanyouxi/
所属ジム公式サイト:http://www2.plala.or.jp/hiroto/buyuukai/
遊羅
——ランキング10位の遊羅選手が大抜擢の王座決定トーナメント参入です。
戦績の4勝(2KO)のうちKO勝ちでない2つは不戦勝なのでKO勝率100パーセント! 気持でも誰にも負けません! 今度の試合を見ていただいた人に遊羅(ユラ)の名前をしっかりと憶えていただきます! ちなみい遊羅は本名です!
——意気込みに熱がある遊羅選手、まずは来歴をお聞かせください。
中学ではサッカー部だったりしましたが、テレビでK-1とか見て夢中になって、学校でグローブつけて殴り合いをしているような少年時代でした。
——K-1で好きな選手は?
武尊選手ですね。強いのはもちろん、お客さんがブチ上がる面白い試合をした上でのチャンピオンってところが好きです。
——格闘技やキックボクシングを本格的に始めるのは?
中学を卒業してすぐにマイウェイスピリッツに入門しました。
——まずはフィットネスからか、選手志望か?
プロを目指したいって宣言して入会しました。
——ジムあるあるですが、そんな頼もしい新人が練習で洗礼を受けた?
荒っぽい先輩が多かったので、もう皆にボコボコにされてビッコで帰る毎日でした。
——そんなスパルタ練習の中、アマチュアデビュー戦は?
入門1か月くらいで。
——空手やボクシングなど他種格闘技の下地なく1ヵ月デビューは尋常ではありません。
結果は判定ドローでした。ケンカみたいな不器用な試合でしたけどとにかく疲れました(笑)。
——その後のプロデビューまでアマキャリアは?
18歳ぐらいのデビューまでに20戦くらい。2回負けたけど、それ以外ほとんど勝ちです。
——プロデビュー戦は?
実際のは不戦勝だったので、実質のがシュートボクシングとの対抗戦、新宿フェイスで翔汰選手に1ラウンドKO勝ちしました。
——2019年7月15日「Join Forces-14」でのINNOVATION×SB対抗戦、大将戦で現K-1ライト級王者の与座優貴選手が現SB日本スーパーライト級王者のイモト・ボルケーノ選手を同じく1ラウンドKOで破り、副将戦は今回メインイベントに出場の紀州のマルちゃん選手が土佐丸選手を同じく1ラウンドKO、INNOVATION勢が全勝全1ラウンドKO勝利の爆発的な興行の日ですね。
それもあって凄い気持ち良かったです!
——その勢いは今回のトーナメントでも衰えず?
はい、勝ち上がってINNOVATIONのベルトをいただきます! そして、INNOVATION王者としてRISEとかでかい舞台に乗り込んでやります!
——準決勝戦、相手は優勝候補ナンバー1と目されるベテラン、元山祐希選手です。
自分は相手を細かく研究するタイプではないので、勢いに巻き込んで倒して勝つのみです! 元山選手がどんなに強くても負ける気はサラサラありません! 今はとにかく試合が楽しみです!
——そんな遊羅選手の注目点は?
気持ちの強さ! そこには絶対の自信があります! 4月30日、是非、俺に注目してください!
リングネーム:遊羅
フリガナ:ユラ
所属:マイウェイスピリッツ/JAPAN KICKBOXING INNOVATION
生年月日:2001年12月26日(21歳)
出身地:山梨県甲斐市
身長:171cm
戦型:オーソドックス
戦績:7戦4勝(2KO)3敗
ステータス:INNOVATIONスーパーバンタム級10位
Facebook:https://www.facebook.com/profile.php?id=100020959539796
都築憲一郎
——34歳でキャリア20戦の都築憲一郎選手、今回の王座決定トーナメント参加者で最年長です。
タイトルマッチ絡みは初めてなので気合い入っています! 今までやってきたことを全て出して勝ち抜きます。
——昨年(2022年)9月19日にトーナメント優勝候補最右翼の元山祐希選手と判定ドローなだけに対抗馬な存在でもあります。
気持ちと身体の強さには自信があります。不器用ですが貪欲に攻め抜いて優勝します!
——そんな都築選手の来歴をお聞かせください。
横浜生まれ育ち。子供の頃はシャイで内気弱気でした。水泳や体操などスポーツはそこそこやっていて、K-1で魔裟斗選手が世界トーナメントで優勝したのを見て自分もやりたいと思い、中3の15歳で藤本ジムに飛び込みました。
——目黒藤本ジムというとキックボクシング発祥の名門ジムです。
ネットで調べまして。「プロになりたい」と藤本勲会長にお伝えして諸先輩方に可愛がっていただきました。
——すると初試合は藤本ジムから?
入門から1、2年でアマデビューしまして、負けてしまったのですが、我武者羅の必死で内容はよく覚えていません。その後、22歳でプロデビューさせていただいて、これも判定負けだったのですが「これがプロか!」って感慨深さがありました。
——その後は藤本ジムでキャリアを重ねられる?
いえ、プロになることが目標で、デビュー後は練習をやり切ることもできずフィットネストレーナーの仕事なども忙しくなり自然とジムから足が遠のいてしまいました。
——そこから再開されるのは?
先輩の石井宏樹さん(※1)の引退試合が大田区総合体育館であるということでチケットを買って密かに見に行って、結果はゲーオ・フェアテックス(※2)に壮絶なKO負けでしたが、凄い感動と興奮をいただいて「もう一度!」って勇気をいただき、自宅から近いエムトーンジムを調べて南孝侍会長によくしていただいて藤本ジムからの移籍も筋を通して今に至ります。
——プロキャリアのほとんどはエムトーンジムからということですね。
26歳で再デビューして2015年の1月のプロ3戦目で初勝利できました。生きていてこれ以上のことがあるだろうかってくらいにメチャメチャ嬉しかったです。
——これまでの試合で印象深いものは?
どの試合にも思い入れがありますが、2017年に今のところ唯一のKO勝ちができたのが嬉しかったです。左フックでした。ゾーンに入った感覚をはっきりと覚えています。
——そして、次戦、相手は17歳、5戦4勝1敗のホープ、前田大尊選手です。
凄くテクニックがある今時の選手の典型ですよね。
——そんな若者にどう勝ちますか?
昭和の凄みというか令和にはない気持ちの強さを叩きつけて心を負って勝ちます!
——その後の決勝戦、更にはINNOVATION王者となった後の展開は?
今は目前の前田戦に全力を尽くすのみ。そこしか見えていません。ですが、古臭いかもしれない自分のこのスタイルをリングで十二分に出し尽くして見ていただく方々に感動を与えて有名になりたいですね。
※1 先輩の石井宏樹さん 目黒藤本ジムを代表する名王者。ラジャダムナンスタジアム認定スーパーライト級タイトルなど輝かしい実績とスーパーテクニックを誇る。現在、RIKIX三田GONZ店の代表として指導者の道を歩む。
※2 ゲーオ・フェアテックス 新生K-1の世界王者として数々の名勝負を残し、野杁正明、木村ミノル、大和哲也、山崎秀晃など名立たる強豪をなぎ倒し日本におけるムエタイ選手の代表格となっている。
リングネーム:都築 憲一郎
フリガナ:ツヅキ・ケンイチロウ
所属:エムトーンジム/JAPAN KICKBOXING INNOVATION
生年月日:1988年7月4日(34歳)
出身地:神奈川県横浜市
身長:168cm
戦型:オーソドックス
戦績:20戦6勝(1KO)9敗5分
ステータス:INNOVATIONスーパーバンタム級5位
Facebook:https://www.facebook.com/kenichiro.tsuzuki.7
Instagram:https://www.instagram.com/ken.ichiro_74/
所属ジム公式サイト:http://mtoong.sakura.ne.jp/
前田大尊
——前田大尊選手のお名前を聞くと90年代にヒットした週刊少年ジャンプ連載の漫画「ろくでなしBLUES」の主人公、前田太尊を連想してしまいます。
はい、実際、そこから命名されたそうです(笑)。
——現在17歳の前田選手が生まれる前の作品ですが読んだことは?
うちに単行本があったのでよく読んでいました。メインの主人公が強くてカッコよくて、そこから自分の名前がきているのは悪い気はしませんでした。
——ヤンキー漫画でもありボクシングなど格闘技要素も強い作品ですが、ご家族がその系統だとか?
父親とお兄ちゃんが先にキックボクシングをしていて試合経験もあったみたいです。それで「僕もやりたい」とお願いして小学校に上がるタイミングで自宅に近いマイウェイジムに通いました。
——小1とはかなり早くからです。
試合も入門からすぐに小1で出て、それは1ラウンドKO負けです(笑)。
——小さな頃から本格的に鍛えていた?
いえ、小5までは遊び半分でした。
——小5からは姿勢が変わる?
山梨の地元大会から東京の大会に出るようになって、レベルの違いを見せつけられてスイッチが入ったというか熱が上がりました。元来、負けず嫌いだったからかも。
——アマでエリートだったとはお聞きしておりますがプロ志望は?
そんな意識はあまりなくて、ただ、ジムの先輩の葵拳士郎くん(※1)とかチャンピオンの先輩に憧れがあって、それが段々やっているうちに大きくなってプロになりたいと思うようになったかもです。
——現在4勝1敗と好戦績ですが、今回の王座決定トーナメント、強豪選手のエントリーもあり優勝は簡単ではなさそうです。
ですが、ここはしっかりとベルトを巻いて、そこからステップアップしてRIZINとか大舞台に出てみたいです。
——RIZINですか。
というより、テレビに出て有名になりたいです。
——その為の一歩、目前の都築憲一郎戦、戦況はいかがでしょう?
勝つのは当たり前。それ以上に観客が「わーっ!」となる魅せる試合で倒します。
——優勝候補の元山祐希選手と引き分けている都築選手は、20戦ものキャリアを持つベテラン強豪です。
20戦していてもKO勝ちは1つだけですよね。恐さはありません。
——どのような試合内容で勝ちますか?
今、僕は攻守にわたって何でも対応できるオールラウンダーです。首相撲やヒジ打ちはない方が得意ですが、そこに弱点もありません。ですが、まだ必殺技というか決定的に倒し切ることに特化した武器が定まっていないので、そういった技を練っているところです。
——そんな必殺技は次の試合までに練り上がりそうですか?
努力するのは当たり前。僕はそこに頭を使うことに気を付けています。ガムシャラに頑張れば道が拓けるものではありません。どのトレーニングでもその意味や効果を細かく分析して自分が強くなることに意識を集中させています。そして、その積み重ねが自分を確実に押し上げている実感があります。
——17歳の高校生にしてその意識の高さは期待大です。
自分が有名になる為の手段が僕の場合はキックボクシングなわけで、だからこそキックで成り上がって目立たないと。このベルト、僕がいただきます!
※1 葵拳士郎くん マイウェイジム所属、元WBCムエタイ日本スーパーフェザー級王者、元INNOVATION日本スーパーフェザー級王者。2022年10月30日の試合を最後に引退。ちなみに年上ではあるが、前田選手の先輩への継承は“くん”である。
リングネーム:前田 大尊
フリガナ:マエダ・タイソン
所属:マイウェイジム/JAPAN KICKBOXING INNOVATION
生年月日:2005年8月6日(17歳)
出身地:山梨県甲府市
身長:172cm
戦型:オーソドックス
戦績:5戦4勝(1KO)1敗
ステータス:INNOVATIONスーパーバンタム級9位
Twitter:https://twitter.com/GY5cNVtEpGaIbK7
Instagram:https://www.instagram.com/taison__maeda/
所属ジム公式サイト:http://www.mywaygym.com/
対戦カード
第9試合 メインイベント INNOVATIONスーパーフェザー級タイトルマッチ 3分5R
新田[あらた]宗一朗(クロスポイント吉祥寺/王者)※初防衛戦
紀州のマルちゃん(武勇会/2位)
第8試合 ウェルター級 3分3R
ランボー・マスターズピット(タイ/マスターズピット/INNOVATIONウェルター級1位)
涼矢(エボリューションムエタイジム/INNOVATIONウェルター級10位)
第7試合 INNOVATIONフェザー級王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
元山祐希(武勇会/2位)
遊羅[ゆら](マイウェイスピリッツ/10位)
第6試合 INNOVATIONフェザー級王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
都築憲一郎(エムトーンジム/5位)
前田大尊(マイウェイジム/9位)
第5試合 肘無し スーパーライト級 2分3R
切詰大貴(武勇会)
弘[こうた]・センチャイジム(センチャイムエタイジム)
第4試合 女子41kg契約 2分3R
愛(STRIFE)
Crazy SHARK(YSSジム)
第3試合 INNOVATIONライト級新人王決定リーグ第1戦 肘無し 2分2R
伊世虎雅[たいが](モリタキックボクシングジム)
長谷部二郎(マイウェイスピリッツ)
第2試合 INNOVATIONフライ級新人王決定リーグ第1戦 肘無し 2分2R
鴇田波琉[はる](モリタキックボクシングジム)
藤原将裕(マイウェイスピリッツ)
第1試合 ワンキャッチワンアタックルール フェザー級 2分3R
齋藤 駿(CARENES)
長松進之介(FJ KICKASS)
概要
大会名 RESISTANCE-11
日時 2023年4月30日(日) 17:00開場 17:30開始予定
会場 新宿フェイス
チケット料金 RS席12,000円、S席8,000円 A席6,000円 自由席5,000円 ※当日券は500円アップ。 ※入場者全員ドリンク代500円が必要です。
チケット販売 チケットぴあ、参加各ジム各選手
お問い合わせ INNOVATION興行本部(マスターズピット内) TEL 043-247-0112 http://kick-innovation.com/