Krush 2.25 後楽園ホール:試合後談話集、池田幸司「黒田戦が見たいと思わせるよう強い相手を倒す」|中村拓己P「ダウン発生率91.7%はおそらく過去最高の数字」
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Krush.146 2月25日 後楽園ホール大会での本戦での勝利選手、バンタム級王者・池田幸司に敗れた松谷桐の試合直後のインタビュー、中村拓己プロデューサーの総括コメントがK-1 JAPAN GROUPから届いた。
バンタム級王者・池田幸司、宣言通りのKO勝利で2度目の防衛に成功「KOした左フックは狙い通りの一発。組まれた相手を確実に倒すことがK-1のベルトにもつながると思う」
(試合を終えた率直な感想)作戦通りの動きができましたね。松谷選手がいなすといっていたので、逆に遠い距離で1R戦って、そうすれば2Rに絶対入ってくると思ったので、入ってきたところに上手く合わせてKOできました。(対戦相手の印象)テクニックで封じると言っていたので、あまり圧力みたいなものはないかなと思っていたんですけど、いざ1R向かい合ってみたら結構体が硬いのもありましたし、圧力みたいなのを感じて、強さを感じましたね。
(1Rは距離が合わなそうだったのは作戦?)作戦通りです。逆に遠い距離で戦えばいなすもなにもなくなるので。(2RにKOした左フックも作戦通り?)インターバルで会長が『絶対に次狙ってくる』と言ってくれていたので、ストレートは警戒していて。来たらフック合わせようと頭の中で考えていて、ちょうどそれもハマりましたね。
(宣言通りの攻撃力で倒せるバンタム級を見せつけて、大会唯一のKO勝利も収めたが?)ダウンは多かったんですけどKO決着がなかったので、順番待ちの時にプレッシャーは感じていて。絶対KOしなきゃと思っていたので、その通りになってうれしいです。
(生中継の解説がK-1王者の黒田斗真だったが?)次(黒田と)やりたいくらいですね。この前やったときとは全然僕の技術が変わっているというのも見れば分かると思うので。ファンの声がもっと温まって『池田と黒田が見たい』と思わせるようにどんどん強い相手を倒していきます。
(今後の目標)年内には黒田チャンピオンに挑みたいですね。そのためにKrushだけじゃなくて、K-1で勝っていかないといけないので。組まれた相手を確実に倒すことがベルトにつながるんじゃないかと思います。(ファンにメッセージ)バンタム級で一番面白い試合をするのは僕なので、今後とも応援お願いします。インスタもフォローしてください!
◆松谷桐
「(試合を終えた率直な感想)またこうやって負けてしまって悔しい気持ちで……。もっとできたんじゃないかなと思います。(対戦相手の印象)リーチだったりとかやってみないとわからないやりにくさがあった。ちょっと作戦と合わなかったなと思いました。(足りなかったと感じるところはあるか)足りないところはなかったと思います。技術だったりとかは(足りないところは)なかったなと思いますが、用意していた作戦がうまく合わなくて。向こうの方が一枚上手だったかなと思います」
横山朋哉、元ムエタイ王者ペットサムイを撃破!「蹴りをカットした自分の足が痛かった。最後は気持ちで戦いました
(試合を終えた率直な感想)本当にペットサムイ選手が強かったなという印象です。(対戦相手の印象)本当にタフだなというイメージと、そんなに倒れないとは思っていたんですけど、本当に倒れなくて。まだ立つのかよ、とは思ってました。本当に強いなと思いました。(初のタイ人選手だったが、やりにくかった?)やりにくさはなかったですけど、スネが硬いなと思いましたね。カットしてても自分の足が痛くなっちゃうくらいスネが固かったなと思いましたね。
(1R・2Rに左ストレートでダウンを奪ったが?)ダウンは取れるなというのは分かっていて、相手の動きが大きくなったところに合わせて(ダウンを)取るというのは思っていたので、そこはよく見えていたとは思ってました。(3Rにダウンを喫したが、想定外だった?)最初は蹴っていてインローを嫌がってスイッチしてきて、そこで左効かせてきて。1Rは大丈夫だなと思っていたんですけど、2、3Rで効いてきて。まさかのダウンっていう。ダウン取られた後は気持ちで戦いました。
(良かったところ・悪かったところを挙げるなら?)良かったところは、冷静だったところ。自分の冷静さがでていたのはよかったなと思いました。反省点はもっと質を上げたり、動きの変化をつけていったりしないといけないなと思いましたね。まだジャブは少ないなと思いました。
(今後の目標)今回タイの選手に勝ったので、今後はもちろん他の強豪選手とももっともっとやっていきたい。もっともっと強くなってリングに帰ってきたいと思います。(ファンにメッセージ)本日はヒヤヒヤさせちゃう場面もあり、倒せなかったのは僕の中で反省する部分があって。でもやっぱり盛り上がる試合になったかなとは思いますので、久しぶりのkrushでこういった試合が出来て本当に楽しかったです。応援ありがとうございました。
白幡裕星、Krushデビュー戦で勝利も試合内容を反省「結構後楽園で試合をしてきたけど、Krushのリングは違った」
(試合を終えた率直な感想)K-1ルールが初めてで、ローブローもあったので結構戸惑いとかあったんですけど、3Rには行くしかないと思って。次はもっとエンジンを早くかけられるような練習を(したい)。スタミナは全然余裕だったので、もっと自分を出し切る練習、短い時間でもエンジンをかける練習をしていきたいですね。
(対戦相手の印象)最初は計量オーバーした話を聞いていたので『大丈夫かな』と思っていたんですけど、昨日クリアしてきたところとか、リングで向かい合ったときにモチベーションを感じたので、またやりたいですね。
(Krush初参戦の感想は?)結構後楽園ホールで試合をするんですけど、歓声がヤバくて、すごい緊張しました。明日あるのかな?っていうくらい緊張しました。(場数を踏んできたと思うが、それでも緊張した?)場数を踏んでいてもKrushのリングは違いましたね。怖さがありました。俺がもらったらヤバイし。それが今回こういう試合になっちゃったのかもしれないですけど、警戒心がいつもより強すぎたのかな。反省でもあり、いい経験にもなりました。
(ルールへの対応の手応えは?)もっといけるんですよ、本当は。でも今日はあれですね。5Rの試合をしちゃってたなという感じです。3Rからエンジンかけて。それじゃだめだなと思うので、次は1Rからいきます。(まだまだこのルールに伸び代はある?)そうですね。伸びしろしかないです。(序盤にアクシデントもあり、消化不良の部分もあるが)次の試合は今日の3Rみたいな動きを1Rからするので、強い選手とやりたいですね。K-1に出ている日本人選手とかとやりたいです。
(今後の目標)K-1のベルトしか見ていないので。ずっと世界チャンピオンになるためにキックボクシングをやっているので、K-1のベルトをとるのはもちろんなんですけど、その前に石井一成選手と拳を交えられたらなと思います。この試合だとまだ石井一成選手も『いやあ……』と思うかもしれないですけど、次からエンジンかけて日々精進しますのでよろしくお願いします。
(ファンにメッセージ)K-1、Krushファンの皆様はじめまして。ちょっと最初はローブロー、トラブルもあって消化不良の試合になってしまったんですけど、今日は元チャンピオンに勝ったので、今後バンタム級で強い選手とやって勝って、名前を売っていけるようにがんばります。ありがとうございました。
児玉兼慎、昇也に勝利してトップ戦線に殴り込みだ!「格上の昇也選手に勝ったので、ここからが勝負」
(試合を終えた率直な感想)マジでほっとしています。(対戦相手の印象)前回元チャンピオンに勝っていて、俺より全然キャリアも上でベルトも持っていて、本当に今の段階では俺より全然強いと思っていたので、結構びびってました。でも俺も結構強かったです。
(1Rに右ストレートでダウンを奪ったが、入る手応えはあった?)手応えはあったんですけど、あれと同じくらいのパンチが10発以上入ったんですけど、倒れないからびっくりしました。あのパンチは手応えありました。
(中盤から終盤にかけて昇也の圧力が強まったが?)もうゾンビだなと思っていたので。セコンドからは『回れ、回れ』と言われていたので、回っていたんですけど、それでもすごい来るので、難しかったですね。すごい気持ちも体も強かったです。(5倍のキャリアがある相手を下して4連勝になったが)やっとノッてきたなと。だいぶ格上に勝ったので、ここからが勝負だなと思いますね。
(今後の目標は)これで自分もトップ戦線に入ったなとは思います。今日もいろんな人が応援に来てくれて、自分でベルトを獲りたいというのもあったんですけど、応援してくれる人たちにベルトを見せたい、形にしたいというのがあります。ベルトを巻くのを目標にやっているので、そこはブレずにやっていきたいなと思います。(今年中には挑戦?)やりたいですね。今年中でも。(ファンにメッセージ)ベルトが欲しいです!ありがとうございます!
龍斗、成長の跡を見せて約2年ぶりにKrushで勝利「ここで勝てたことはでかい。今年はどんどんKrushフェザー級で名前がある選手を倒していく」
(試合を終えた率直な感想)Krushが去年の1月ぶりだったので、最高に楽しかったです。(対戦相手の印象)ずっと試合前から勢いがトーン!と来る選手だったので、それをどうしようかと。相方の里見柚己と対策をやっていく中で、結構オーバーにやっていたので『あれ?こんなもんか?』という印象でした。
(12月にBigbangでチャンピオンになって初戦がK-1 JAPAN GROUPで約2年ぶりの勝利となったが手応えは?)いやもう最高ですね。去年1月に兼田将暉選手とやらせてもらって、他団体からK-1に来てくれて、自分はK-1・Krushでやらせてもらっていたので、勝ってやると思ったら見事にやられてしまって。そこからずっとBigbangに出させてもらって、ちょっと伸び悩む時間が期間があって。結果的にチャンピオンになれて自分の中ですごく自信がついて『Krushで絶対勝ってやろう』という気持ちで挑んだので、それが結果に出てすごくうれしいです。
(2Rにボディでダウンを奪ったが)本当は1Rから倒しにいく予定だったんですけど、やっていく中でやりづらさも多少あったので、コツコツ削って削って。2Rに蹴ったときに行けるなという印象がすごくあったので。本当はもっと蹴っていく作戦だったんですけど、無視してパンチでいったら結果的にダウン取れたんで良かったんですが、もっとセコンドの指示を聞いていれば倒せたんじゃないかなという印象はあります。
(チャンピオンとして反省点もあった?)そうですね。Bigbangチャンピオンとして恥ずかしくないような戦い方をしていきたいですね。もちろんK-1 JAPAN GROUPに参戦させていただいてるので、KrushのベルトK-1のベルトを狙っていくんですけど、Bigbangのチャンピオンとして初戦を落とさずにKrushで勝てたので、このままKrushのベルトをとって、二団体のベルトを巻きたいと思います。
(今後の目標)岡嶋選手は新美貴士選手とタイトルマッチをやっている選手なので、ここで勝てたのはでかいと思いますし、今年はどんどんKrushフェザー級で名前がある選手とどんどん戦って倒して、K-1フェザー級には龍斗がいるんだぞと思ってもらえる試合をしたいと思います。(ファンにメッセージ)team NOVA、自分と里見柚己の二人でやっているんですけど、二人でもこんなに強くなれるんだぞと。自分もBigbangのチャンピオンになって、柚己もこれからまた次のベルトに向けて二人で歩み出しているので、これからもteam NOVA、龍斗と里見柚己の応援よろしくお願いします。
健介、K-1 JAPAN GROUP無傷の4連勝!「どんどん強い選手とやらせてほしい。今年中にKrushチャンピオンになりたい」
(試合を終えた率直な感想)相手の選手がすごく上手くて、全然自分の戦いができませんでした。(対戦相手の印象)蹴りが強い選手。やっぱりローキックとかすごく強くて痛かったです。(K-1 JAPAN GROUP4連勝となったが、手応えは?)今年中にチャンピオンになりたいので、どんどん強い選手とやらせてほしいです。
(今回の試合の収穫はあった?)狙いすぎて大ぶりになったので、もっとコンパクトに小さく打てたら倒せたかなと思うので、大振りを直したいですね。(ということは次の反省点は見えている?)若干は見えてます。
(今後の目標)Krushのチャンピオンになりたいので、このまま連勝を続けてKrushのタイトルマッチにふさわしい存在になりたいと思います。(ファンへメッセージ)今日は応援ありがとうございました。これからチャンピオン目指してがんばるので、注目応援よろしくお願いします。
内田晶、ダウンの応酬に競り勝って連敗脱出「まだまだ自分もやれるんだというところを見せられてよかった」
(試合を終えた率直な感想)自分は連敗中で後が無い状態だったので、まずは勝つことを考えていました。(対戦相手の印象)まだ若くて。自分も若いと思っていたんですけど、下からすごい勢いがある選手が這い上がってきてるので。でもまだまだ自分もやれるんだというところを見せられてよかったと思います。
(3連勝中の勢いがある相手を落ち着いてさばいたが、作戦通り?)最近またフラッシュダウンもらうことも多かったので、自分のペースで攻撃をつなぐのがテーマだったんですけど、自分がダウンを取ってから悪い癖が出てしまったので、そこは反省点だったかなと思います。
(先制ダウンを奪った後に奪い返されて焦りはなかった?)自分のミスだったので、しまったなという感じはありました。自分としては反省点ですけど、周りの見ている人は盛り上がる試合が出来てそこはよかったかなと思います。(反省点はありつつも、最後にダウンを奪って試合を決定づけたが、手応えがあった?)パンチがあたった感覚はあったんですけど、ダウンを狙ったというよりは、自分のペースで試合を作ることを考えて、最後まで戦えました。
(今後の目標)3連敗脱出したんですけど、自分は負けてばっかりでまだ負け越しているので、連敗を止めてどうこうというよりは、自分のペースで一戦一戦自分らしく戦って楽しんで、残りの格闘技人生をやっていきたいなと思います。
(ファンへメッセージ)たくさんの応援ありがとうございました。Krushは豪華なカードでK-1に出るのも難しい層の厚さになっているんですけど、自分もいるぞというところをどんどんアピールしていこうと思っています。応援よろしくお願いします。
筋肉もすごい!バックキックも決めた!小田尋久、Krushデビュー戦でインパクト大の勝利「ちょっとは皆さんの印象に残ったかなと思います」
(試合を終えた率直な感想)初めてのKrushで計量の時からポーズを決めてみたりして、ちょっとは皆さんの印象に残ったかなと思います。なんとかギリギリですけど勝ててよかったと思います。
(対戦相手の印象)フィジカルがあって、なかなかパンチではダウンとれへんやろうなあと思っていたので。予想していたとおりめちゃめちゃタフで。一発いいのをもらってダウンを取られちゃって。とても強かったです。(初めてのKrushのリングは楽しめた?)入場するにつれてどんどん緊張していって、試合の時は思ったようなパフォーマンスとか戦い方はできなかったんですけど、今回とてもいい経験になりました。
(ダウン応酬の激戦となったが、展開は予想していた?)作戦としては夜叉猿選手のパンチをガードして自分は内側から攻めて攻めて攻めてという展開、作戦を練っていたんですけど、本番になると無理になって、自分も大振りになって攻めたところでダウンを取られて。少しだけ後ろ蹴りの練習を試合前にしていたんですけど、それを『今や!』と思って出してみたら上手いことダウン取れたのでよかったなと思います。
(大接戦を競り勝った決め手は?)元々空手をやっていて気合いと根性を叩き込まれていたので、そこでダウンを取られても絶対に諦めない気持ちを支える今までの経験があったことで、ダウンを取られた中でもダウンを取り返して勝てたんだと思います。(今後の目標)一番目標にしているのは格闘技で世界最強になることを目標にしているので、まだまだこれからどんどん成長していって、世界最強への道を自分なりに突き進んでいきたいと思います。
(ファンへメッセージ)応援ありがとうございました。今回僕をメインで見てくれた人は少ないかもしれないですけど、今回見てくれた人は僕の今後の試合にも期待してもらって、どんどん活躍していくので応援お願いします。今日は応援ありがとうございました。
伊藤健人、堀井翼との第1試合に勝利「練習していたひとつの技をセコンドの声で出せた。それが唯一の収獲です」
(試合を終えた率直な感想)結果としては勝ちだったんですけど、第1試合という今日の仕事を果たせなかったことと、自分がやってきたことが出せなかったので、悔しさも大きいです。(対戦相手の印象)本当に選手としてはきれいな戦い方で、会見とは違うファイトスタイルだという印象通りでした。
(2Rに左目尻をカットしたが焦りはなかった?)1R目からお互いにバッティングが多くて、逸れも想定に入れていたというか。それも自分の修正点ではあります。(3Rにヒザに合わせた右でダウンを奪ったが、あれは狙っていた?)そうですね。今日は全体的に技が出せなかったんですけど、練習していたひとつの技がセコンドの太田先生の声でそれを出せたので、唯一の収獲としてはそれかなと思います。
(戦前には『1試合ごとに強くなってる姿を見せたい』というコメントがあったが、手応えはあった?)その質問が一番きつい質問なんですけど…今日はまた戻ってしまったというか、悪いところが出てしまって。いつも応援してくださる皆さんにもそれが手に取るようにわかるような試合になってしまったので、またこれは修正点として次に向けてやり直していくので今後ともよろしくお願いします。
(今後の目標)日頃から目指しているのはチャンピオンでありその先なので、それを見える試合にしたかったんですけど、言える内容ではなかったので、一から日々先生と共に練習を積んでいきます。
(ファンへメッセージ)いつも応援してくださる皆様、熱いご声援をありがとうございます。本当に応援団のおかげで毎試合戦うことができて、毎日の練習も強い気持ちでできているので、これからも応援のほどよろしくお願いします。
中村拓己K-1プロデューサーが大会を総括「バンタム級王者の池田選手がKO防衛して大会を締めたのは素晴らしかった。2023年はKrushが面白くなる予感がある」
今日の大会、KO決着は一つでしたが、プレリミナリーファイト第1試合から本戦第10試合まで全12試合中11試合・全18ダウンがあって、ダウン発生率91.7%はおそらく過去最高の数字だったと思います。Krush=超破壊型打撃格闘技の言葉通りの大会でした。
年末から年始のメディアで僕も話していることですが、これまで通り外国人選手が来日して試合できるようになり、K-1にも多くの外国人選手が参戦するようになりました。その結果、いい意味でK-1からKrushに出る選手が増えてきて、Krushの対戦カードが良くなっています。1月・2月・3月のKrushのマッチメークを見てもそれを感じていて、Krushのカードがクオリティが上がり、Krushでもいい試合・面白い試合が増えています。
今日の大会ではダウンが続出するなか、メインイベントに出てきたバンタム級王者の池田幸司選手がKO防衛して、再びベルトを巻いたのは素晴らしかったです。池田選手は常々“倒すバンタム級”という言葉を口にしていて、それを有言実行しています。試合前のインタビューや入場も含めて貫禄が出てきたと感じますし、リング上でベルトを渡したときの第一声が『今日はKOがゼロだったんで絶対に倒そうと思いました』だったんです。ベルトを防衛した直後に最初に出てきた言葉がそれというのが、彼のチャンピオンとしての成長や器の大きさを感じました。
K-1でもバンタム級が本格的にスタートし、今日は初代K-1王者の黒田斗真選手が解説席にいて、石井一成選手が『K’FESTA.6』で試合をして、池田選手はKrush王者として防衛戦で内容・結果で存在感を見せてくれたと思います。今日はダウン発生率が高く、最後がKO決着で締まるという意味では、主催者として満足できる大会だったと思います。
(ローブローのアクシデントがあった吉岡vs白幡について)今日の試合はローブローのアクシデントがあったうえで結果が出て、お互いの相性もありますし、僕はすぐリマッチじゃなくてもいいかなと思います。白幡選手はKrushデビューだったので、色んな相手とやるのがいいと思いますし、そのなかで再戦する機会もあるでしょう。現時点ではそういう考えです。
(K-1への出場は狭き門になる?)『K’FESTA.6』も日本人対決の方が少なくて、単純に考えてもK-1に出られる日本人の枠が今までの半分くらいになると思うんですよ。そうなるとKrushで戦う選手が増えるので、Krushが活性化すると思います。Krushで鎬を削って、結果を出して『この選手をK-1で見たい』と思わせる選手だけがK-1に出ていく流れになると思います。そうなれば自ずとK-1のレベルも上がるし、Krushもレベルが上がる。相乗効果でK-1・Krushが盛り上がっていくと思います。年が明けてから、本当にKrushでもいいカードを組めているので、2023年はKrushが面白くなる予感があります。
(池田の次戦にはどんなステージを用意したい?)池田選手は12月にK-1の王座決定トーナメントに出て、今日は防衛戦でした。Krushで次の挑戦者にふさわしい選手がいればそうなるでしょうし、次のK-1の大会スケジュールのなかで外国人選手とやるのもいいと思います。今日の試合を見れば、そういう声が出てもおかしくない勝ち方だったと思います。そういう路線も考えてもいいですよね。
(今日の大会でワンステップ上の試合を組みたいと思った選手は?)ぱっと浮かぶのは児玉兼慎選手ですね。相手の昇也選手は他団体でベルトを巻いていて、元王者の瓦田脩二選手にも勝っている選手です。児玉選手はまだキャリアが浅くて、チャレンジマッチ的なカードだったんですけど、あれだけいい試合をして結果を出しました。本人がSNSで『この試合を出世試合にする』と書いていたんですけど、まさにそういう試合になったと思います。ライト級は選手層が厚いですし、これから児玉選手はトップ選手とやっていくのもいいと思います。あとは健介選手ですね。彼は岡山在住で、岡山から参戦している選手なのですが、毎回試合が面白いし、KO率も高い選手です。彼も児玉選手と同じく次は上のランクの選手とやっても面白いと思います。