K-1 9.11 横浜アリーナ(前日会見):スーパー・フェザー級王座決定トーナメント、大岩龍矢「龍矢祭りにする」、レオナ・ペタス「横山と決勝でやるんじゃないか」、朝久裕貴「やっと本気で暴れられる」、横山朋哉「ダークホースになる」
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
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K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~よこはまつり~(9月11日(日)横浜アリーナ)の公式計量が10日午後1時より東京で行われ、全選手がクリアした。計量後の記者会見のレポートがK-1 JAPAN GROUPから届いている。(写真:(C)K-1)
レオナ・ペタス&朝久裕貴が圧勝宣言!大岩龍矢「自分を信じて3試合勝つ」、横山朋哉「ベルトは自分へのご褒美」スーパー・フェザー級王座決定トーナメント出場選手が意気込みを語る
注目の第5代K-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメント。武尊の返上により空位となったスーパー・フェザー級のベルトをかけた決戦の舞台には、日本から武尊の盟友・大岩龍矢、昨年3月に武尊と激闘を繰り広げたレオナ・ペタス、K-1で3連勝中の朝久裕貴、Krushスーパー・フェザー級王者・中島千博の負傷を受けて横山朋哉がエントリーした。
海外からは2年前に武尊とK-1&ISKAのダブルタイトルマッチを戦う予定だったアダム・ブアフフ、K-1MAXで活躍したアルトゥール・キシェンコの愛弟子のアヤブ・セギリ、中村拓己プロデューサー曰く「いい意味でムエタイらしくない超攻撃型ファイター」のナックロップ・フェアテックス。さらに2018年3月の第4代スーパー・フェザー級王座決定トーナメントで武尊と壮絶な打ち合いを繰り広げ、敗退を喫するもインパクトを残したスタウロス・エグザコスティディスが出場。会見では8選手が明日の決戦に向け、それぞれ意気込みを語った。
武尊が価値を高めたベルトの奪取を狙う大岩は一回戦で、待望のK-1再登場を果たすブアフフと対決。武尊から「このベルトを巻いてほしい」と激励を受けたという大岩は、「“龍矢祭り”にして、全試合KOでベルトを巻きたい」と力強くコメント。対するブアフフも「明日の戦争に勝っていきたい。ずっとこの機会を待ってた」と、闘争心をムキ出しにした。
一度はライト級転向も視野に入れつつ、改めてスーパー・フェザーのベルトに照準を定めたレオナの一回戦の相手は、固いガードと前に出る圧力を武器とするセギリ。「明日、弟が結婚式なんで、僕もそこに花を添えたい」と語るレオナは、意識する相手として横山を挙げつつ「(自分は)ここにいる7人と選手としての価値が違うんで、ぶっちぎり(の優勝)は変わらない」と必勝を宣言。一方のセギリはレオナに対し、「弟さんのご結婚ということで、おめでとうと言いたい。いま観たところ、身体も仕上がってて、明日はすばらしい試合ができる感じがする」と静かに闘志を燃やした。
ライト級王者の弟・泰央に続きK-1王座獲得を目指す朝久は一回戦で、ムエタイ選手のなかでは珍しい激闘派のナックロップと対峙。朝久が「やっと本気で暴れられるなって思っているんで、みなさんの期待を大きく超えるようなそんな一日にする」と意気込めば、ナックロップは「明日は一回戦、まず勝って、そして最後まで勝てる、そういう一日にしたい」と言葉は少ないながらも自信を覗かせた。
一回戦最後の試合はチャンスをつかんだ横山と、回転の速いパンチが持ち味のスタウロスの一戦。レオナから意識する相手として名を挙げられた横山は、「(レオナは)確実に上がってくると思うので、僕がどのような試合をして上がっていくかだけ。僕にかかってる」と決意を表明。対するスタウロスは横山を評価しつつも、「私より年が若くて、経験がない。明日は自分の頭が下がるところを教えてやりたい」と宣戦布告した。
一回戦から注目のカードが並んだトーナメント。武尊が築き上げたスーパー・フェザー級戦線で、新たな主役に躍り出るのは一体誰だ?
◆アダム・ブアフフ
「今回、この大会に出られて、とれもうれしく思っている。準備はしっかりできている。明日の戦争に勝っていきたいと思う。ずっとこの機会を待っていたので、ぜひ期待していてほしい。(今日、対戦相手を見た感想は?)あえて大岩を“ブラザー”と呼ばせてもらおう。ブラザー、強気で自分がチャンピオンになると言ってるようだが、あんまり自分の力を過信しすぎないように。逆に私の強さをしっかり知ってもらうことになる。(明日はどんな日にしたい?)私は3試合全部勝つための準備は万端にできているので、勝つのは私だ」
◆大岩龍矢
「マイネームイズ、タツヤ・オオイワ。K-1ワールド、タツヤワールド、ブアフフ、ワンパンチ、KO。スタウロス、ヒサシブリ。チャンピオン、タツヤ、イエス!(今日、対戦相手を見た印象は?)エ~、ブアフフ……だなって感じですね。ちょっと日本語でいきますね、もう(笑)。ブアフフだ、やっと会えたなって感じですね。目つきも顔も、向き合ったときにすばらしいなと思ったんで、試合が楽しみになりました。
(明日はどんな日にしたい?)本当に全試合KOのつもりで、KO祭りにして、龍矢祭りにして。全試合KOでベルトを巻きたいと思います。(今回のトーナメントについて、武尊選手からのアドバイスで印象的なものは?)ずっと会見前から煽りとかでも言ってきたんですけど、本当に『龍矢にはこのベルトを巻いてほ
しい』って言われましたし、『誰にも渡したくないから』っていう話もしました。あとは自分らしくしっかり戦って。『龍矢らしく試合を運べば、必ずチャンピオンになるよ』って言ってもらいました。やるのは結局、自分なんで、あとは自分を信じて、明日は3試合、全力で戦って楽しみたいなと思ってます」
◆アヤブ・セギリ
「みなさん、こんにちは。こんなすばらしい機会に出場することができて、とても光栄に思ってます。明日がんばりますので楽しみにしていてください。(今日、対戦相手を見た印象は?)まずは弟さんのご結婚ということで、おめでとうと言いたいです。いま観たところ、身体もものすごく仕上がってて、明日はすばらしい試合ができる感じがします。(また、明日はどんな日にしたい?)とにかく明日、それ(すばらしい試合)を観ていた
だければと思ってます」
◆レオナ・ペタス
「6月の『THE MATCH』以来の試合になるんですけど、6月に負けて、いますごい勝ちたいという欲が多いので、明日楽しみにしていてください。必ずベルトは僕の腰に巻くんで。(今日、対戦相手を見た印象は?)映像観たときから『コイツ、かっこいいんじゃないかな』って思ったんですけど、向かうとやっぱ、かっこいいなって思いましたね。身体つきもいい身体していて、強そうだなって感じました。私事なんですけど、明日、弟が結婚式をするということで、めでたい日です。僕もそこに花を添えられたらなと思うんで、僕がベルトを獲って加藤家がハッピーで終われたらなって思ってるんで。明日はすてきな日にしたいなと思ってます。
(トーナメントでぶっちぎりの優勝を宣言しているが、中でも意識する選手は?)ちょっと隣にいるんで気まずいんですけど、最初、朝久選手かなと思ったんですけど、正直、横山選手と決勝でやるんじゃないかなって思ってます。でも、そこでも全然、もうレベルが違うんで。全選手、ここにいる7人と違うんで。やってきたことも、経験も違うし、選手としての価値が違うんで、ぶっちぎりは変わらないと思ってます」
◆ナックロップ・フェアテックス
「今回このような世界レベルのK-1という大会に、参戦するチャンスをいただけたこと、とてもうれしく思っている。ウィラサクレック会長はじめ、K-1関係者のかたがたにとても感謝している。明日は精一杯、力を出し切って自分の仕事を成し遂げたい。(今日、対戦相手を見た印象は?)今日初めて対戦相手と会って、K-1初参戦ということで少し緊張しているが、相手に対して特別な印象はない。(明日はどんな日にしたい?)明日は一回戦、まず勝って、そして最後まで勝てる、そういう一日にしたい」
◆朝久裕貴
「世界トーナメントということで日本人としてはもちろん、中国のWLFのチャンピオンとして誇りを持って、明日は戦います。やっぱり外国から、こういったご時世なんで、この4選手が無事に日本に来てくれたことをまずはありがたいと思いますし、敬意を持って明日は全力で戦えたらなと思います。あと、全選手、ここにいる8人、僕はハッキリ言って、全員強いと思ってます。でも、僕だけ次元が違うと思ってるんで、僕のK-1を見せて、必ずK-1のチャンピオンになります。押忍。
(今日、対戦相手を見た印象は?)計量のときに向かい合って、ジーッと僕の目を見てきたんで、自信があるんだろうなって思いました。(明日はどんな日にしたい?)やっと本気で暴れられるなと思っているんで、3試合全力でやって、みなさんの期待を大きく超えるような、そんな一日にします」
◆スタウロス・エグザコスティディス
「明日の試合では自分の力を出し尽くしたい。ここにいることがたいへんうれしい。あと、対戦相手の横山選手は、髪型を変えたみたいで、似合ってるよと言いたい。(今日、対戦相手を見た印象は?)とても強くて、能力のある選手だと思う。ただ私より年が若く、経験がない。(明日はどんな日にしたい?)明日は自分の頭が下がるってところを教えてやりたいと思ってます」
◆横山朋哉
「いろんな人のサポートのおかげでこうして、ここまで来れたんで、明日はみんなに恩返しと共に、自分にご褒美をくらいにこのベルトを獲りにいきます。応援よろしくお願いします。(今日、対戦相手を見た印象は?)毛がすごいなって思っただけですね(笑)。あとはとくに……そんな感じです。(明日はどんな日にしたい?)明日は“よこはまつり”じゃなく“よこやまつり”にする、それだけですね。
(レオナ選手の『横山選手と決勝でやるんじゃないか』という言葉について思うことは?)そう言われてうれしいですけど。前回『THE MATCH』の前にスパーリングさせてもらったときに、本当フルボッコされてたんで、そのときからの成長を観てもらって。僕がここで一発勝って、ダークホースになってやろうと思っています。決勝で僕がレオナさんとやりたいなってずっと思っていたし、(レオナは)確実に上がってくると思うので、僕がどのような試合をして上がっていくかだけだと思っています。(レオナvs横山は)僕にかかってるなって思ってます」
またリザーブファイトで対戦する山本直樹と西元也史も会見に出席。試合に向けた意気込みを語った。
◆山本直樹
「チームキングスの山本直樹です。減量もめちゃくちゃいい感じにできて、心技体整っています。明日はデビュー戦の気持ちで圧倒的な強さを見せて勝ちたいと思います。(トーナメント本戦出場の可能性もある。その中でどのような試合をしたいか?)今までやってきたことを出して、間違いなくやってきたことを出せば強さを見せられると思います。どのトーナメント(の試合)よりも自分の試合が1番面白かったという試合を見せます」
◆西元也史
「やっと明日戦えるなという気持ちです。明日にぶつけるために練習してきたので、早く試合がしたいです。(トーナメント本戦出場の可能性もある。その中でどのような試合をしたいか?)僕は僕らしい試合、全力で倒しにいく姿を見せれたらと思います。それが結果につながれば、間違いなくKOは生まれるし面白い試合になると思います」
スーパー・ライト級タイトルマッチは笑顔で握手!王者・大和哲也「ベルトを守るというよりも、大蔵選手に勝ちたい」vs挑戦者・佐々木大蔵「僕も大和選手に勝つことしか考えていない」
明日のK-1スーパー・ライト級(-65kg)タイトルマッチで激突する王者・大和哲也は64.85kg、挑戦者・佐々木大蔵は65.0kgで計量を1回目でクリアー。その後の会見に出席した。
両者は2020年12月のK-1両国大会で初対戦。大和が剛拳を振るうも、佐々木が技術で打ち合いを制し、判定勝利。以来、約1年半の間に大和はK-1王座を奪取。佐々木は大和戦を含める10連勝を積み重ねた。悲願の戴冠後、初防衛戦を迎えるK-1王者vs勢いに乗る10連勝中のKrush王者の激突。運命のタイトルマッチに勝利するのはどちらか。
大和は「この試合が決まってからの時間は大蔵選手のことしか考えていない」と語るほど、佐々木に勝利すべく練習に励んできた。感謝を込めて“リベンジ”したいとの思いから、“リベンジ”ではなく“アベンジ”のワードで意気込みを語ってきた大和。この日もアベンジを宣言しつつ「大蔵選手も調子が良さそうなので、最高の試合をしてよこはまつりに相応しい試合を2人でしたい。そして、もちろん一撃必倒で倒したいと思います」とKOでの防衛を誓った。
一方の佐々木は「ようやくこの時がやってきたなと1日1日噛み締める思いで過ごしてきました。明日は大和選手と再びリングで向き合えることが楽しみです」と普段通りリラックスした表情でコメント。佐々木がK-1世界王座奪取へ挑むのは、18年11月に開催された「第3代スーパー・ライト級王座決定トーナメント決勝のゲーオ戦以来。「ようやく来たな」と待ちに待ったタイトル挑戦へ、待ちきれない様子。「大和選手と自分の格闘技人生の中で、2度もリングで向かい合えるありがたい気持ち」と感謝も気持ちを込め、明日のリングへ上がるとしている。
計量後のフェイスオフでは笑顔で握手をかわして健闘を誓った両者。最後にベルトを巻いているのは大和か? それとも佐々木か?
スーパー・バンタム級のツートップが世界の強豪を迎え撃つ!王者・金子晃大「強くなった姿を見せたい」、玖村将史「最強になるために圧倒的に勝つ」
第17試合と第16試合は共に-56kg契約の試合だ。今年2月K-1東京体育館大会で行なわれた第3代K-1スーパー・バンタム級王座決定トーナメントの決勝戦を戦った金子晃大と玖村将史が出場。金子は第17試合でイギリスのジョーダン・スウィントンを、そして将史は第16試合でタイのコンペット・シットサラワットスアという、世界の強豪選手をそれぞれ迎え撃つことになった。
これが初めての国際戦であり、K-1スーパー・バンタム級王者になってからK-1のリングで初めての試合となる金子。K-1を代表して出場した6.19「THE MATCH 2022」東京ドーム大会では鈴木真彦に敗れているが、その後、トレーナーを変えてレベルアップに取り組んだ。その手応えも感じられており、「僕の出来る全部を出して、明日は見ている人たちに僕が強くなったっていうのを見せたいなと思っています」と、改めてK-1王者として成長した姿を見せつけるつもりだ。
対するスウィントンは今回がK-1初参戦。イギリス出身の若手のファイターだが、K-1のリングは、「ずっと夢見ていた舞台」だったという。その憧れのK-1のリングで、「間違いなくエキサイティングな爆発力の高い試合になると思う。自分はタフな選手なので、最後まで倒れずに立っているのは自分の方だと思う」と、力強く勝利を誓っていた。
第16試合に出場する玖村は、金子とは対照的に「THE MATCH 2022」では志朗に勝利し、改めてその実力の高さを示したばかり。注目度の高い大舞台で再起を果たした玖村の狙いは、トーナメントで獲り逃したK-1スーパー・バンタム級のベルトだ。「最強になるために圧倒的に勝とうと思っています」と、圧勝を誓う玖村。「最強でチャンピオンになることが目標なんで、タイトルマッチに繋げるための試合だと思っています」と、金子への挑戦を見据えつつ、横浜アリーナのリングに立つ。
一方、こちらもK-1初参戦のコンペット。タイでは“天才”と称されるテクニシャンで、既にムエタイのベルトを6本も獲得している強豪だ。玖村とのテクニシャン対決に注目が集まるが、「これまで自分が対戦してきた相手と比較しても、スピードの面ではもしかしたら一番かもしれない」と、その評価も高い。だが、「足技、パンチも含めて、全部を使って、日本の皆さんに感動してもらいたいと思っています」と、これまで培ってきたムエタイの技術をフルに駆使して、日本のファンにも天才ぶりを見せつけることを約束していた。
どうなる?スーパー・ウェルター級戦線 王者・和島大海「ここにいる誰にも負けない」vsメレティス「100%の準備が出来た」、アビラル「ぶちかましてレジェンド越えする」vsジョムトーン「タイトルマッチでお会いしましょう」
第14試合ではスーパー・ウェルター級注目の1戦が実現。22歳の新鋭アビラル・ヒマラヤン・チーターと、K-1初参戦のムエタイの生ける伝説=ジョムトーン・ストライカージムが対戦する。アビラルはジョムトーンに対して「レジェンドを越える」と闘志を燃やすが、真のターゲットは隣に座った和島だ。
「横にいるチャンピオン(和島)に去年負けているんで、チャンピオンよりもインパクトを残せるKOをしたい」。アビラルの狙いはジョムトーン越えからの和島へのリベンジで「必ず勝って、K-1のベルトに挑戦したい」とアビラル。
対するジョムトーンは、ムエタイではラジャダムナンスタジアム4階級制覇、WBCムエタイ世界3階級制覇を成し遂げた後、ボクシングに転向すると無敗でOPBF東洋太平洋王座を獲得。さらには内山高志の保持するWBA世界スーパー・フェザー級王座に挑戦したレジェンド。早速「K-1では3階級制覇する」と宣言しているが「この場で多くを語ることはしない」と言葉少な。
長身のアビラル(185センチ)とは10センチの身長差があるが「私にとってはまったく問題はない」とニヤリと笑い「いずれスーパー・ウェルター級のタイトルマッチでお会いしましょう」と、こちらもK-1王者・和島をターゲットに見据えた。
第15試合には、現K-1スーパー・ウェルター級王者の和島大海と欧州ナンバーワンの破壊力を誇るメレティス・カコウバヴァスが激突。「世界の強豪との対戦」を望む和島にとっていきなりの試練だ。和島はメレティスについて「めちゃめちゃ強い外国人選手」と警戒しつつも「KOで、圧倒して勝つ」と強気な発言をして見せた。アビラルやジョムトーンの「K-1のベルトを獲る」という発言に対しても「ここに並んでる誰にも負けない」とベルトを死守する覚悟を示した。
対するメレティスは、強豪ひしめく欧州でパワーやパンチ力の面で「ナンバーワンファイター」の呼び声が高い。42勝のうち35KOという高いKO率を誇るが、会見では「KO宣言」は一切なし。「100パーセントの準備が出来ている。どちらにしても私が勝つ」と静かな口調で語る。記者からアピールポイントを聞かれると「今までもみなさんに見せてきたようなものを、同じように見せるだけ」。
これまで豪快なKO劇を見せてきたものの「試合前に相手をKOするというようなことは言わないのか?」と問われると「私がKOについて何かを言うことはない。それをおこなうだけです」とメレティス。揺るぎない強い自信をのぞかせて、いよいよ明日、初参戦のK-1の舞台で「欧州No.1のハードパンチャー」がベールを脱ぐ。
シナ・カリミアンと実方宏介が会見でも火花!「実方はただのデブだ」(カリミアン)vs「どんな技でもぶっ倒す」(実方)
K-1クルーザー級王者シナ・カリミアンがスーパーファイトに登場。実方宏介とスーパー・ヘビー級(無差別級)で対戦する。計量時のツーショット撮影ではフェイスオフ時にカリミアンが実方の首に手をかける挑発的な行動を起こしたことで、実方が怒りを見せスタッフが慌てて止める場面も。ピリピリムードの中、会見が行われた。
会見でもイラついた表情の実方は「僕は首相撲強いですよ。明日は首相撲ルールでもいいので何を掴んでこようと関係ない」「ハイキックでもパンチでも全部を当てられる自信があるので明日を楽しみにして下さい」と大胆不敵にKOを予告。
それを聞いたカリミアンは「実方はハイキックでKOすると言っているがそんなことはできないと教えるつもりで彼の首を掴んだ。それがファーストレッスン、残りのレッスンは明日のリング上で見せつけてやる」と余裕のコメントを残した。
復活宣言の西京春馬に森坂陸が番狂わせ予告
2019年11月K-1横浜アリーナ大会でのアーサー・メイヤー戦で負傷して以来、約2年8カ月ぶりの復帰となる西京春馬は森坂陸と対戦。神奈川県出身・在住の両者の一戦は【tvk開局50周年記念試合】として行われる。
久々にリングに立つ西京は「減量だけにならず、最後まで練習に集中してきました。試合では凄いスピードとキレを出せると思います」とブランクは問題ないとコメント。一方、現在2連勝と勢いに乗っている森坂は「下馬評は9割以上僕の負け・西京選手の勝ちだと思いますが、僕は全然負ける気はしません。番狂わせする試合をしたいと思います」とジャイアントキリングを起こすと意気込んだ。
林健太「イケイケどんどんでぶっ倒す」vs小嶋瑠久「僕がスーパー・ライト級のK-1NEXTになる」、不可思「ファンに不可思にベルトに絡んでほしいと感じさせたい」vs大野祐志郎「努力次第でどこまでもいけるところを証明する」
明日の大会では大和哲也と佐々木大蔵によるK-1スーパー・ライト級タイトルマッチが行われるが、それを前に同階級の不可思vs大野祐志郎、林健太vs小嶋瑠久の2試合が組まれている。
その攻撃力からKO決着を期待される第8試合の不可思と大野は「俺がKOします」(不可思)「殴り合いが好きで、格闘技が好きで、戦うことが好きなので皆さんが期待しているような試合内容になると思います」(大野)と共にKO決着を予告。スーパー・ライト級王座戦に向けても大事なアピールの場となるが、不可思が「ベルトに絡んでいってほしいとファンに感じさせたい」と語れば、大野は「年齢なんて関係なくて努力次第でどこまでもいけるところを証明していきたい」とそれぞれにベルトへの想いを語った。
続く第9試合の林vs小嶋は、小嶋が「林選手を倒して僕がK-1NEXTになりたい」と元ライト級王者・林戦という絶好の機会を逃すまいと意気込めば、林は「自分が納得する試合をしたい。このレベルの選手に負けるとすれば僕はもう無理なんちゃうかなって思っちゃいます」と覚悟のほどを口にした。
スーパー・ライト級王座戦へアピールする選手は誰になるのか?
-75kgでインパクトを残すのは誰だ? 松倉信太郎「勝ったやつが正しい」vs神保克哉「早く殴りたい」、ダニロ・ザノリニ「会場が盛り上がる試合をする」vsパク・ヨハン「派手な試合をする」
今大会では-75kg契約の試合が2試合組まれており、第7試合で対戦する松倉信太郎は75.0kg、対する神保克哉は74.95kgで、第6試合で対戦するダニロ・ザノリニは74.9kg、対するパク・ヨハンは74.9kgで、それぞれ4選手が1回目で計量をパスした。
現在、K-1には-75kgの階級は設立されておらず、神保を筆頭に創設をアピールする選手が増えている。そのような中で、K-1へ電撃復帰した松倉と以前から創設をアピールしていた神保は対戦カード発表記者会見から舌戦を繰り広げ、火花を散らしていた。
両者とも-75kgの主役へ名乗り出るべく負けられない1戦。まさに打ち合い必至となるだろう。中村拓己K-1プロデューサーは「-75kgの階級を『自分が創っていく』覚悟が見られれば、階級も作るという新しい展開も生まれてくると思う」と期待を寄せる1戦だ。
会見では松倉が「皆んながいい試合をしていくことが階級の設立にも繋がっていくと思う。明日は本当にしっかり準備はしてきたので、全部出して勝ちたいと思います」と勝利宣言。一方の神保は「明日は眠たいことばっかり言っている転校生をぶっ飛ばして、中村P(プロデューサー)に一刻も早く75kgを新設させます。(計量時の相手の仕上がりを見て、どう感じたか?)早く殴りてえ」などと敵意を剥き出しに。
それを聞いた松倉は、冷静な表情で「勝ったやつが正しい。神保君も僕も割とテクニックはあると思いますが、しっかり効いても効かされても殴り合うところがある。俺も思うことがあるし、あっちもあると思うので、細かいことは抜いて、思いっきり殴り合って立っていた人が正しいということでいいんじゃないかと思う」と静かに闘志を燃やした。
また、K-1に多数選手を輩出するブラジリアンタイの代表を務め、自身も4団体のベルトを巻いたザノリニと連勝中のヨハンの対戦も注目が集まっている。両者とも-75kg二大巨頭の松倉と神保に負けじと、盛り上げる戦いを見せたいところだ。
ザノリニは「楽しんで会場が盛り上がる試合をします。1ラウンドから2ラウンドの間で相手を倒します」とKO宣言し、「75kgの選手でいい試合をして、-75kgの階級を作ってください。皆んなで頑張りましょう」と登壇した75kg参戦選手に呼びかける。対するパクは「本当お客さんを楽しませる試合ができればいいな。KOを狙っていける姿を見せられたらと思っています」と意気込んだ。白熱する-75kg戦線でインパクトを残すのは誰か?
対戦カード
第19試合 K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級(60kg)王座決定トーナメント・決勝 3分3R(延長1R)
準決勝(1)勝者
準決勝(2)勝者
第18試合 K-1 WORLD GPスーパー・ライト級(65kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
大和哲也(大和ジム/王者、K-1 -63kg日本トーナメント2010優勝、WMCインターコンチネンタル・ライト級王者、元WBCムエタイ世界&Lion Fight世界スーパーライト級王者、元WBCムエタイ日本&NJKFライト級王者)※初防衛戦
佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/挑戦者、Krush同級王者、元Krushライト級王者
第17試合 56kg契約 3分3R(延長1R)
金子晃大(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/K-1スーパー・バンタム級(55kg)王者、元Krushバンタム級(53kg)王者)
ジョーダン・スウィントン[Jordan Swinton](英国/ルック・ボライ)
第16試合 56kg契約 3分3R(延長1R)
玖村将史(K-1ジム五反田チームキングス/第3代K-1スーパー・バンタム級(55kg)王座決定トーナメント2022準優勝、元Krushスーパー・バンタム級王者)
コンペット・シットサラワットスア[Komphet Sitsarawatser](タイ/シットサラワットスアジム/元ルンピニー認定バンタム級&フライ級王者、元プロムエタイ協会ライトフライ級王者、元BBTVフェザー級・フライ級・ライトフライ級王者)
第15試合 スーパー・ウェルター級(70kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
和島大海(月心会チーム侍/K-1スーパー・ウェルター級王者)
メレティス・カコウバヴァス[Meletis Kakoubavas](ギリシャ/クリティコスキャンプ/ICO Infusion欧州・FFC・KGP70kg級王者、IFP 72kg級王者)
第14試合 スーパー・ウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
アビラル・ヒマラヤン・チーター(ネパール/志村道場/HEATキック・ミドル級王者)
ジョムトーン・ストライカージム(タイ/ストライカージム/元ラジャダムナン4階級王者、元WBCムエタイ世界3階級王者、クンルンファイト70kgトーナメント2016準優勝、プロボクシング元東洋太平洋スーパーフェザー級王者)※ジョムトーン・チューワッタナ改め
~休憩~
卜部弘嵩(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元K-1 WORLD GP&Krushスーパー・フェザー級王者、元ISKA世界スーパーライト級王者)引退セレモニー
第13試合 スーパー・ヘビー級(+100kg) 3分3R(延長1R)
シナ・カリミアン(イラン/POWER OF DREAM/K-1クルーザー級(90kg)王者)
実方宏介(真樹ジムAICHI/Bigbangヘビー級王者)
第12試合 K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級(60kg)王座決定トーナメント・準決勝(2) 3分3R(延長1R)
一回戦(3)勝者
一回戦(4)勝者
第11試合 K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級(60kg)王座決定トーナメント・準決勝(1) 3分3R(延長1R)
一回戦(1)勝者
一回戦(2)勝者
第10試合 tvk開局50周年記念試合 58kg契約 3分3R(延長1R)
西京春馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元Krushフェザー級(57.5kg)王者、K-1甲子園2015 -55kg優勝)
森坂 陸(エスジム)
第9試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
林 健太(FLYSKY GYM/元K-1ライト級(62.5kg)王者、元Bigbangスーパーライト級王者)
小嶋瑠久(ARROWS GYM)※PURGE TOKYOから所属変更
第8試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
不可思(クロスポイント吉祥寺/元KNOCK OUT・WPMF日本・REBELS-MUAYTHAIスーパーライト級王者、元RISE・Bigbangライト級王者)
大野祐志郎(ALL-WIN team 華王州)
~休憩~
第7試合 75kg契約 3分3R(延長1R)
松倉信太郎(team VASILEUS/WPMF世界スーパーミドル級王者、元KNOCK OUT-BLACK同級王者)
神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
第6試合 75kg契約 3分3R(延長1R)
ダニロ・ザノリニ(ブラジル/ブラジリアン・タイ/元RISEウェルター級王者、元ホーストカップ&HEATミドル級王者、元ISKA世界スーパーウェルター級王者)
パク・ヨハン(韓国/ZEEK GYM/KROSS×OVERクルーザー級王者)
第5試合 K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級(60kg)王座決定トーナメント・一回戦(4) 3分3R(延長1R)
横山朋哉(リーブルロア)
スタウロス・エグザコスティディス(ギリシャ/ナソス/メジロジム/ISKA・WAKO・WKBC世界スーパーフェザー級王者)
第4試合 K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級(60kg)王座決定トーナメント・一回戦(3) 3分3R(延長1R)
朝久裕貴(朝久道場/武林風(WLF)60kg級王者)
ナックロップ・フェアテックス[Nakrob Fairtex](タイ/フェアテックスジム/タイBBTVライト級2位)
第3試合 K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級(60kg)王座決定トーナメント・一回戦(2) 3分3R(延長1R)
レオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO/元Krush同級王者)
アヤブ・セギリ[Ayoub Seghiri](スペイン/カイゼン・ファイトクラブ・ボリアナ/ISKAインターコンチネンタル・ライト級王者、WKLスペイン62kg級王者)
第2試合 K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級(60kg)王座決定トーナメント・一回戦(1) 3分3R(延長1R)
大岩龍矢(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/Bigbangライト級王者)
アダム・ブアフフ[Adam Bouarourou](モロッコ/チームファイトセンターワン/ISKAオリエンタルルール世界ライト級王者、WKU世界&TAKEDOWN FCスーパーフェザー級王者)
第1試合 K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級(60kg)王座決定トーナメント・リザーブファイト 3分3R(延長1R)
山本直樹(K-1ジム五反田チームキングス)
西元也史(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
プレリミナリーファイト2 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R
宮川太陽(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
下村泰平(TOP STAR GYM)
プレリミナリーファイト1 54kg契約 3分3R
中澤誠弥(PITBULL)
黒川瑛斗(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
概要
大会名 K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~よこはまつり~
日時 2022年9月11日(日)開場・12:25 開始・13:00
会場 横浜アリーナ
中継 ABEMA(生放送)、GAORA(9月12日(月)11:30~20:00)
チケット料金 ロイヤル100,000円 センターSRS 60,000円 センターRS 35,000円 センターS 18,000円 アリーナS 18,000円 アリーナA 10,000円 2階スタンドA 10,000円 ※当日券500円増し。12:00から発売 ※小学生からチケットが必要
チケット販売 チケットぴあ ローソンチケット イープラス K-1.SHOP グッドルーザー K-1ジム各店舗 出場選手・所属ジム
お問い合わせ グッドルーザー 03-6450-5470 https://www.k-1.co.jp/contact/