ONE Championship 1.14 シンガポール:三浦彩佳、6度目の防衛戦の絶対王者・ション・ジンナンとの大一番に備え「目を鍛えた」「気持ちを抑える準備をしてきた」
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ONE Championship「ONE: HEAVY HITTERS」(1月14日(金)シンガポール・インドアスタジアム)でONE女子ストロー級王者(MMA)・ション・ジンナンに挑戦する三浦彩佳のインタビューがONEから届いた。大会の模様はABEMA 格闘チャンネルにて14日午後7時より生放送される。(写真:(C)ONE Championship)
第12試合 メインイベント ONE MMA女子ストロー級タイトルマッチ 5分5R
ション・ジンナン(中国/王者)※6度目の防衛戦
三浦彩佳(TRIBE TOKYO MMA/4位)
ジンナンは17年からONEに上がりONE 7勝1敗。黒星はアトム級に落としての同級王者・アンジェラ・リーとのリマッチのみ。18年の2戦目でストロー級王座を獲得後、昨年9月のミシェリ・ニコリニ戦まで5度も防衛している絶対王者だ。
対する三浦はパンクラスで活躍後、19年2月にONEデビューしONE 5戦4勝1敗。20年2月のティファニー・テオ戦では3R KO負けを喫したが、昨年5月のハヤネ・バストス戦では一本勝ち。ONEでの勝利は全て袈裟固めからのアームロック(通称:あやかロック)によるもので、三浦が得意パターンに持ち込めるかが勝負の鍵となるだろう。今回が王座初挑戦だ。
なお、ONEの日本支部は、三浦ら日本勢4選手がONE本戦に上がるこのタイミングで、日本オリジナルのYouTubeチャンネルを10日にオープン。まずは三浦×バストスの日本語実況・解説つきの試合動画が掲載された。コロナ禍の影響もあり、日本向けのアピール活動が縮小していたONEだが、巻き返しを期待したい。
三浦彩佳インタビュー
――ション・ジンナンとの対戦についての話を聞いたのはいつですか?それを聞いた時の気持ちは?
「最初は、去年の9月に聞きました。驚きましたね。試合は10月の予定だったので、間に合うのかなとトレーナーにも相談しました。ジンナン選手も9月に試合をしていたので、大丈夫なのかなと思いました。最初は驚きましたね。」
――ジンナンはONEに参戦してから誰も止められない勢いを持っています。それは何か気になることですか。
「彼女とタイトルマッチやって負けていて、私にも負けている選手が2人いたので(=ローラ・バリンとサマラ・サントス)、そこはあまり気にしていないですね。」
――ジンナンはアグレッシブな打撃がトレードマークでもあります。最も危険だと思うテクニックはなんだと思いますか。打撃の応酬についても自信がありますか。
「左右に左右に振ってくるパンチは危険だと思います。それと、アンジェラ・リーを倒したボディも強力だと思っています。彼女と打撃をやり合うっていうよりかは、打撃を見る練習をしてきました。パンチを見る、もらわないようにする、目を鍛えてきました。」
――ジンナンは打撃が強いことで有名ですが、グラップリングについてはどう評価していますか。
「できなくはないと思います。アンジェラ・リーに押さえ込まれても、対処していたので。試合ではあまり見せていないですが、実は強いんだろうなって思います。」
――1から10でジンナンのグラップリングを評価するなら、どう評価しますか。理由も合わせて教えてください。
「6か7とかですかね。理由はディフェンス力がうまい。それはつまり、基礎的な動きがしっかりできている。それを試合でできるから。自分からタックル行くとかできれば、完璧だと思います。」
――最近の試合ではレベルの高いテイクダウンディフェンスを見せています。ミッシェル・ニコリニもテイクダウンを取るのに苦戦していました。彼女とはどんな違いを見せられますか。
「ニコリニ選手は現代MMAではなかったですよね。しつこさとかもあまりなかったと思います。そういった違いはあると思います。」
――“あやかロック”は、ご自身の象徴的な技だと思います。あの技を仕掛けられるとなぜ、相手は逃げられないと思いますか。
「柔道の押さえ込みを使って、相手の肩を固定して肘を逆に曲げるっていう技です。関節を固定されて、逆方向に曲げられるので痛くて逃げられない、タップするしかないからですね。」
――ジンナンにも彩佳ロックを仕掛けに行きますか。
「そうですね。隙があれば行こうと思います。まあ、あやかロックに行くまでにも色々とあるので、今回は今までとは違う試合展開になると思います。」
――あやかロックについては、自分で名付けましたか?
「テレビ東京で最初に言われたのかなと思います。もしくは、ABEMA解説の大沢ケンジさんが言っていたので、それが始まりかもしれません。」
――若松選手とは同じジムですが、仲の良い方ですか。MMAキャリアの中で影響を受けていることはありますか。
「とても仲良いですね。ジムの仲間はみんな仲が良いです。彼は、練習姿勢が真面目なので、彼を見ていると私もしっかりしなきゃな、もっとやらないとなって気が引き締まりますね。練習以外は、ヘラヘラしている性格。ジムも良い雰囲気、練習をたくさんする選手ばかりなので、みんなでたくさん練習しています。」
――同じTRIBE TOKYO MMAに所属する若松佑弥選手(ONE MMAフライ級2位)を尊敬する部分はありますか?
「はい。彼は、特にこの前の試合では、3ラウンドで判定でしたけど、自分のやりたいことや引き出しを練習で増やしていました。見ている人からするとフィニッシュしてくれ、という思いがあったとは思うけど、私は見ていて面白かったです。絶対パンチに行くって思ったところでテイクダウンするとか、練習でやっていることを試合で出すっていうのは、勇気がいること、難しいことですから。気持ちがたかぶってしまうのを抑えながら試合をしていた。気持ちをしっかりコントロールしながらできていて、すごいなと思いました。もし私があの試合だったら、1ラウンドでフィニッシュしに行こうとして、2とか3ラウンドでバテバテになっていたかもしれないと思いました。ペース配分を見ながら、やりたいことをやっていた若松くんはすごいと思いました。彼の前回の試合から、気持ちを抑えること、ペース配分について勉強になりましたし、先日、パンクラスでチャンピオンになった小川(徹)選手も5ラウンドのペース配分をうまくコントロールしてやっていましたね。トレーナーともこの5ラウンドの戦いに向けて話し合って、気持ちを抑える準備をしてきました。」
――若松選手と三浦選手は対照的なファイトスタイルをお持ちだと思います。練習は一緒にしますか。するとしたらどんな練習をしていますか。
「打撃も寝技も、トレーニングも一緒に練習します。佑弥君と私の体の作りとか、頭の作りは似ているらしいので、私も同じように出来るようになるはず。彼と私は、トレーニングの内容も似ています。佑弥君に投げを教えてください、とか言われたことがあります。佑弥君は寝技を習いに行って、それを私に教えてくれたりします。彼はよく情報をくれますね。彼は伝えて覚える感じみたいです。」
――メン・ボー(=女子アトム級5位)が、三浦にはレスリング以外何もない、打撃になれば厳しい戦いになるだろうと話していました。何かお返しの言葉はありますか。
「メン・ボー選手は、寝技ができないですよね。それだけです。」
――この試合で証明したいことは何でしょうか。
「凡人でも頑張っていけば、チャンピオンになれるんだというところを見せたいですね。」
――ファンにメッセージと意気込みをお願いします。
「メン・ボー選手がそういうのはすごく理解していて、みんなが私が勝てるの?! 無理なんじゃないって思っている人もたくさんいると思います。そんな中でも、なんとかしがみついて頑張っていくので、1月14日応援宜しくお願いします。」
対戦カード
【メインカード】
第12試合 メインイベント ONE MMA女子ストロー級タイトルマッチ 5分5R
ション・ジンナン(中国/王者)※6度目の防衛戦
三浦彩佳(TRIBE TOKYO MMA/4位)
第11試合 コーメインイベント ONEキックボクシング・ライトヘビー級タイトルマッチ 3分5R
ローマン・クリークリャ(王者)
ムラト・アイグン(挑戦者)
第10試合 ムエタイ バンタム級 3分3R
セーマペッチ・フェアテックス(1位)
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム
第9試合 MMA ライト級 5分3R
ジェームズ・ナカシマ
ザイード・イザガクマエフ
第8試合 ムエタイ 女子ストロー級 3分3R
スーパーガール・ジャルンサックムエタイ
エカテリーナ・ヴァンダリーバ
第7試合 MMA ストロー級 5分3R
仙三(パラエストラ松戸/パンクラス・フライ級王者)
ジェレミー・ミアド(フィリピン)
【リードカード】
第6試合 ムエタイ フライ級 3分3R
エリアス・マムーディ(5位)
ボルター・ゴンサルベス(キックボクシング3位)
第5試合 キックボクシング ライトヘビー級 3分3R
ベイブラット・イスアエフ
ヤニス・ストフォリディス
第4試合 MMA ミドル級 5分3R
岡見勇信(EXFIGHT)
レアンドロ・アタイデス(ブラジル)
第3試合 MMA バンタム級 5分3R
上久保周哉(TRI.H studio/頂柔術)
トロイ・ウォーゼン(米国)
第2試合 MMA 女子ストロー級 5分3R
ティファニー・テオ
メン・ボー
第1試合 MMA ストロー級 5分3R
ロビン・カタラン
エリピツア・シレガー